メインは世界の美食！？だけど、世界中の色々（ライフスタイルや経済等）もご紹介？！

ブルー・マウンテンとは

日本ではかなり有名なコーヒー「ブルー・マウンテン」。でも、世界的にみると意外と飲んだことがない人が多いということでびっくりする。それもそのはず、ブルー・マウンテンはイギリスと日本でその大半を消費してしまうからです。なんでイギリス？これはやはり歴史的な背景があるからです。ジャマイカでブルー・マウンテンは栽培されています。そして、ジャマイカは旧イギリス植民地であったため、このブルー・マウンテンコーヒーは献上品だったわけです。日本はというと、高級で希少価値の高いコーヒーということで日本人の注目を集めた結果、日本には多くのブルー・マウンテンが流通することとなったわけです。

ブルー・マウンテンコーヒーは本当に美味しい？！

ブルー・マウンテンにもグレードがあります。上位からNo1, No2, No3という順です。何が違うのかというと、豆の大きさ、粒が揃っているか、傷ものはないか等豆の完璧さによってグレードが異なります。まー素人からするとそれほどの味の違いは正直言ってわからないです笑。

さて、味はというと、焙煎の仕方でも全然違います。結構このブルー・マウンテンをしっかり焼いているところが多いですが、そうすることで苦味が際立ち、香りと独特の甘みを帯びた風味が消えてしまいます。邪道だと言われるかもしれませんが、例えばこのブルー・マウンテンコーヒーにたっぷりミルクを入れて飲んでみます。そうすると、別に砂糖を少しも入れていないのにも関わらずほのかな甘みを感じることができます。そして、そのあとに鼻を通り、頭まで香りが駆け抜けて行く。私が好きなブルー・マウンテンを焙煎してくれるお店のコーヒーはこんな感じです。





ブルー・マウンテンなのにブルー・マウンテンではないってどういうこと？！

これは、ブルー・マウンテンを気軽に飲んでみたいという人には朗報です！実はパプアニューギニアでもこのブルーマウンテンの苗を使ってコーヒー豆が栽培されています。コーヒーの名前はその名もパプアニューギニア。最近では結構有名になってきましたが、15年くらい前まではそれほどパプアニューギニアの名前を聞かなかったものです。このパプアニューギニア、ブルー・マウンテンなのにブルー・マウンテンと名乗ることができないのは産地が違うから。したがって、値段もかなりお手頃。

ではパプアニューギニアのお味は？

パプアニューギニアはやはりブルー・マウンテンと同じ苗を使って栽培されているだけあって似たような雰囲気を持っているコーヒーになります。ただし、パプアニューギニアという栽培する地域の気候がジャマイカと違うため、また少し違う顔を持っています。スッキリして飲みやすいコーヒですが、少し酸味もあり、香りも頭まで抜けて行くというよりは口内に停滞するような感じです。実際どちらが美味しいのかという話になると、好みが分かれてしまうと思います。だから、ブルー・マウンテンよりパプアニューギニアの方が美味しいと思われる方も少なくないと思います。実際先日、パプアニューギニアのプヌン・ウー農園で採れたコーヒーを飲みましたが、普通のパプアニューギニアよりもフルーティーな香りを持っていてかなり好みのコーヒーでした。最近は天候の影響でジャマイカのブルー・マウンテンは大打撃を受けたため、あまり良いコーヒー豆が以前のように採れないことを考えると、現況であれば私はパプアニューギニアをお勧めします。

隠れたブルー・マウンテン

ブルー・マウンテンなのにブルー・マウンテンとは名乗ることができない裏のブルー・マウンテン。気品に溢れ世界の美食家がブルー・マウンテンを愛飲する一方、庶民にも安らぎと楽しみを与えてくれるパプアニューギニア。表と裏、この両方を知ってこそブルー・マウンテンを味わっていると言っても過言ではないと思います。私は15年以上前からパプアニューギニアを飲んでいますが、年々色々な味や香りを放つパプアニューギニアは本当に楽しいコーヒーであると同時に、絶対的に味の変わらない王者の風格を持つブルー・マウンテンはやはり素晴らしいと認めざるおえないなと個人的に思います。ぜひ一度この両方のコーヒーを飲んでみてください。