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2015年10月05日

たとえば給食を食ってても、自分の皿と他人の皿の区別がつかない





609: 名無しさん@おーぷん 2014/06/12(木)20:18:34 ID:???

1/2

俺は昔、頭がおかしかった。
勉強はそこそこできたんだが、人の物と自分の物の区別がついてなかったり
鏡に映したような左右反対の文字ばかり書いたり、
他人がみんなすごく遠くて、自分には関係ない物みたいに思えていた。
テレビの中の人を見るみたいな感じで
自分以外の全員がそんなふうに思えていた。もちろん親も。

たとえば給食を食ってても、自分の皿と他人の皿の区別がつかない。
その皿が自分の前に置かれてないってことはわかるんだが、
「自分が食べていいもんじゃない」ってことがわからない。
だからたとえば、俺の皿にあるウズラの卵を全部食べてしまって、まだ食い足りないときは
他のやつの皿からとって食べる。
もちろんそいつは文句を言うが、俺は何が悪いかわからない。そんな感じ。

あと食べものも美味いまずいじゃなくて、形や色で判断していた。
赤い食べ物に執着して紅ショーガだけ食ったりとか。

親も教師も知的障害なのかそうでないのか判断つかなかったらしくて
特殊学級行きにはならなかったが
しゅっちゅう保健室や図書室で自習させられていた。


610: 名無しさん@おーぷん 2014/06/12(木)20:19:11 ID:???

2/2

中学二年のとき、その日も授業からハブにされて俺は一人で図書室にいた。
図書室からぼーっとグラウンドを見ていた。
グラウンドでは他の学年のクラスが体育をやっていて、図書室は五階なのでそれが俯瞰で見えた。

当たり前なんだけど、何十人もいる生徒がみんなばらばらに独自に動いていた。
それを見て、俺は「ああ!!」って思った。
その瞬間はじめて俺は、世の中の人間みんながばらばらに動くもので、独自の生き物で
みんな違う意識があって、俺とは別の物なんだってちゃんと理解した。
それまでわかってなかった。なんでか知らないけど。

その日を境に、急に俺は普通になった。
完全に普通じゃないのかもしれないけど、人に溶け込んで生きれる程度には普通になった。
今は友達もいるし、彼女もいる。
彼女もちょっと変わった人だけど。

今までこの話誰にもしたことなかったんだけど、最近彼女に話したら
「それはすごくいい話だ。みんなが自然に体得することを、あなたはつかむのに時間がかかったけど
つかんだその瞬間をずっと覚えていることで、他人をより尊重できるようになっている」
と言ってもらえて、なんだか泣いてしまった。
俺はたぶん発達障害の一種なんだろうが、同じような人がいたらいいなと思い書いてみた。


611: 名無しさん@おーぷん 2014/06/12(木)21:03:35 ID:???

>>609
同じような人を探す前に病院に行った方がいいと思うよ


616: 名無しさん@おーぷん 2014/06/14(土)00:26:12 ID:???

>>609
離人症の患者手記で似たの読んだ記憶ある
その気が付いた前後って生活環境、人間関係の変化等、なかった?





posted by saya813 at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝撃

恐る恐る見に行くと、大きな甲羅に覆われた体にピンと長く尖った尾





590: 名無しさん@おーぷん 2014/06/11(水)18:52:52 ID:???

小学1年頃のこと。
近所にあった空き地は隣家の影になってて、万年水溜まりみたいになってた。
雨上がりの晴れた日、散歩の際にそこを通りかかったら、地面に生えてくるあのワカメが大量発生していた。
気持ち悪いなと思ってるくせに、好奇心からか空き地に侵入し観察。
水溜まりに目をやるとおたまじゃくしや、当時好きだったゲンゴロウなどが泳いでいた。
わくわくしながら水面を見回すと、変な物体をひとつ発見。
恐る恐る見に行くと、大きな甲羅に覆われた体にピンと長く尖った尾?
虫みたいではあるけど異様な大きさで、大人の手のひらくらいはあった。
怖くなって急いで家に帰った。
それからすぐ引っ越してしまった。
子供の頃は時折その光景を思い出してゾッとしたりしてた。

大人になって、カブトエビの存在を知ってビックリした。
姿形がそっくり!
でも普通の大きさは3cmほどらしく、自分が見たのとは釣り合わない。
もしかして、形が似てて大きさもあるカブトガニを誰かが捨てた?
なんて考えたけど、東北の山沿いの住宅地でなぜ?
砂漠に降る魚みたいに飛んできたの?

久々にあの光景を思い出したので書いてみた。


591: 名無しさん@おーぷん 2014/06/11(水)19:37:57 ID:???

タガメの見間違いのような気もするが、
もし、間違いなくカブトガニ型の生き物だったとしたら、
その大きさならマルオカブトガニだろう
天然記念物にもなっている日本近海に棲むカブトガニとは別の種類
マルオカブトガニなら淡水でも生息できるが、カブトガニは無理
水溜りで生きていた「のなら、マルオカブトガニだろう
マルオカブトガニは観賞用で熱帯魚店などでも売られており、
だれかが捨てたんだろうな


592: 名無しさん@おーぷん 2014/06/11(水)19:48:08 ID:???

タイコウチかと思ったけど、甲羅があったのなら違うかw


593: 名無しさん@おーぷん 2014/06/11(水)19:50:13 ID:???

おまえらの詳しさが衝撃だわw


594: 名無しさん@おーぷん 2014/06/11(水)19:50:55 ID:???

アクアリウム版はここですか?(錯乱)


595: 名無しさん@おーぷん 2014/06/11(水)19:53:58 ID:???

>>591それだあああああkわああ


596: 590 2014/06/11(水)19:55:47 ID:???

画像ググって取り乱したごめん。
マルオカブトガニで間違いない!!
こわい!でもありがとう!


597: 名無しさん@おーぷん 2014/06/11(水)23:04:30 ID:???

はじめての単語の羅列に衝撃を隠せないお(??ω?? )


601: 名無しさん@おーぷん 2014/06/12(木)16:15:19 ID:???

>>590
因みに、地面に生えてくるワカメはイシクラゲと言う藻類の一種で食べれる
ただ、砂利を落とす手間が大変な割に無味無臭のムニュムニュなので苦労してわざわざ食べる程の物では無い


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posted by saya813 at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝撃

ある時、台風が近づいてて外は物凄い強風だった日の夜8時頃、俺んちの父が帰宅したらAくんが外に立ってるのを見つけた





574: 名無しさん@おーぷん 2014/06/10(火)12:36:56 ID:???

ちょっと、いやかなり長い。すまん。

高校生の時に向かいの家には当時小学校低学年の男の子(Aくん)がいたんだけど、
ここの夫婦がしょっちゅう外まで丸聞こえの夫婦喧嘩をやってて
その間外に出されてることが多かった。
それこそ雨の日も雪の日もって感じ。
ある時、台風が近づいてて外は物凄い強風だった日の夜8時頃、
俺んちの父が帰宅したらAくんが外に立ってるのを見つけた。
で、帰宅後「Aくん、うちに連れてきた方がいいんじゃないか」と言い出した。
窓から外を見たら、Aくん何か歌いながら震えてた。
それで父が向かいの家に言って、まぁ部外者が大きなお世話だったかもしれんが
一応年配者として少々説教したらしい。
で、今晩はうちで預かるから話し合うように、みたいなことを言ってきたそうだ。
今だったら児童相談所の仕事だろうが、30年も前で通報なんてことは考えもしなかった。
うちには中学生の弟もいて、3人でトランプみたいな他愛のない遊びをしたが
打ち解けてくると案外人懐こいかわいいやつだった。
翌朝母親が引き取りにきたんだけど「夫が暴力的でこの子を殴ったりしたら大変だから外に出してる。
また迷惑掛けることがあるかもしれないがよろしく」という様な事を言ってた。
その後も何度か夫婦喧嘩があって、その度にAくんは自主的にうちに避難してきた。
俺より弟の方が特に喜んでて、弟ができたような気になってたんだろうと思う。
が、半年ぐらいか(もっと短かったかも)経って夫婦が離婚した。
というより奥さんの方が子供を置いて家を出て行った。
そんな暴力男のもとに子供を置いて出ていくってのが信じられんかった。
それからすぐに父子共に引っ越して行って、何の挨拶も無かったから
何があったのか、その後どうなったのかも分からなかった。
ただしばらくはAくんがどうなるんだろうと少し心配だった。(続く)


575: 名無しさん@おーぷん 2014/06/10(火)12:37:27 ID:???

それから時が流れて10年ぐらい前のことだが、
弟から電話があって「Aくんを覚えてるか!?」と言ってきた。
もちろん覚えてる。が、弟からの電話に驚いた。
弟の会社での中途採用の募集に応じてきた中にAくんがいたらしい。
弟は人事部にいたので履歴書を見て名前で気が付いた。
今でいうDQNネームに近いものがあったし、名字もあまりないものだったから。
で、面接当日気を付けて見ていたら面影ありまくりで廊下ですぐ気が付いて
懐かしくて泣きそうになったけど耐えたらしいw
向うは全く気付かなかったそうだ。
残念ながら不採用になったが
履歴書の住所から俺と弟は一緒に訪ねて行った。(今ならアウトだけどな)
Aくんは結婚して可愛い奥さんと子供が2人いた。
一見して和やかと分かる家庭だった。
俺たちのことも思い出してくれたらしく大歓迎された。

それからあの日からのことを話してくれたんだが、
父親の実家で暮らすことになったそうで、隣の市に住んでたそうだ。
そんな近くだったのかと驚いたが、もっと驚いたのは
俺たちが思ってたのと内情は全然違ってて
父親は暴力なんか一切ふるったことなかったそうだ。
母親がとにかく身持ちの悪い人で、男を作っては貢ぐための借金をこさえる人だったらしい。
食事なんかは手料理は殆どなくてお金がないのに惣菜ばかり買ってくる。
子供はコロッケ食べさせときゃ喜ぶと思ってるような人で
俺んちで食べたロールキャベツはどこからどうやって食べていいのか一瞬悩んだらしいw
Aくんのおばあちゃんは料理は上手だったらしいが、
あまり子供向けの料理はしなくて煮物とかが多かったから
余計にうちで食べたものが印象に残ってるといっていた。(次で最後)


576: 名無しさん@おーぷん 2014/06/10(火)12:37:40 ID:???

そんな微笑ましい話も織り交ぜつつ話してくれたが、
母親が出て行ったあとは、父は再婚はせず仕事一筋だったらしい。
だけどその父親が癌で闘病生活が長く、祖父母ももうなくなってて
嫁さんには育児があるから面倒見られるのが自分しかいなかったので
会社を休むことが増え、父親を見送った直後にリストラされたんだと言ってた。
弟は採用してやれずごめんと謝っていたが(元々そんな権限はないw)
笑って「こうやって訪ねてもらえたから結果オーライです」なんて言ってくれた。

その後無事再就職を果たし時々お酒を酌み交わすようにもなって
再会を心から喜んでいたが、一昨年父親と同じ病気でこの世を去った。
葬儀にはうちの父母も参列した。
母は料理の話を俺たちから聞いて泣いていた。

長文スマソ。
近所で子供の葬式があって、Aくんのことを思い出してしまったので
つらつら書いてしまった。
子供の頃のAくんより、大人になってからのAくんの方が長い付き合いだったはずなのに
何故か思い出すのは子供の頃の姿なんだ。
不思議だな。


577: 名無しさん@おーぷん 2014/06/10(火)12:45:05 ID:???

母親ひでえな。
今頃何してんだか。野たれ死にか。


578: 名無しさん@おーぷん 2014/06/10(火)12:50:35 ID:???

きっと父親も母親が酷すぎたから大喧嘩になっただけで
根はいい人だったんだろうな。
おばあちゃんもきっといい人。
だから母親がそんなでも真っ直ぐ育ったんだろうね。
早世が辛いわ。





ふと気付くと、目の前の女性が何やら身体を捻っている? よく見るとその人の斜め後ろに、真剣な目だがやらしそうな顔のおっさんがいる





571: 名無しさん@おーぷん 2014/06/09(月)21:18:10 ID:???

今朝、同僚に聞いた話。

同僚は電車通勤。始発から乗るので座っていたそうだ。
やがて人が増えてきて、同僚の前にも人が立ち始めた。
ふと気付くと、目の前の女性が何やら身体を捻っている? 
よく見るとその人の斜め後ろに、真剣な目だがやらしそうな顔のおっさんがいる。

あ、痴漢か!?とあせっていたら、女性も意を決したのか
「やめてください!」と叫んで

隣に立つ関係ない男性の腕を叩いていた。

驚く隣の男性と同僚。しらーっと逃げようとする痴漢のおっさん。
(逃げられる!?)とあせった同僚は、

「ちがう、そのハゲそのハゲ!」
と指さし確認してしまったそうだ……。

車内は爆笑の渦に包まれたという。


572: 571 2014/06/09(月)21:20:52 ID:???

で、痴漢はどうしたの、と聞くと
笑いすぎて逃げられたそうな。
まあ、あれで懲りてくれたらいいね、とのことであった。





posted by saya813 at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 衝撃

2015年10月04日

不思議な番組がやっていました。 ドロドロに汚れた白装束を着た背の高い裸足の不気味な老婆が走っているのです





136: 名無しさん@おーぷん 2014/08/28(木)18:34:05 ID:0fqMxopGJ

これは叔父が若い頃に体験した話で、今年の夏祭りの時に叔
父が話してくれました。

叔父は昔、E県の田舎に出張していた事がありました。仕事が一段落すると、疲れを取ろうと
叔父は休暇を取り出張先で一緒に出張していた同僚のH氏と一緒に旅館に宿泊しました。
そのホテルでの出来事です、2人は酌を交わしながら深夜まで他愛もない世間話をした。そし
て深夜の2時頃になるとべろんべろんに酔った2人はベランダで将棋(酔ってるので定石とかも
滅茶苦茶適当)を指し始めたのですが、暫く指していると叔父が外の景色の中に変なモノを見
つけました。
ベランダのすぐ横の庭園で白い猫が2匹、小石や酒蓋を並べて将棋をやっているのです!
「そんな馬鹿な事が!」と叔父は驚き数分の間2匹の指す将棋を凝視していたのですが確かに
駒の配置や動きに矛盾は無く2匹の猫は紛れも無く将棋を指していました。「おい早く指せよ」
とH氏は叔父を急かしますが、すっかり酔の覚めた叔父は庭園に出ようと身を乗り出したのです
が急にH氏にグイっと手を引っ張られドタドタっと部屋に放り投げらてしまいました。
その騒ぎで猫はビックリして小石と酒蓋を蹴っ散らかして逃げ去る所を叔父は見ました。
叔父は「お、おい!お前今の見なかったのか?猫が将棋やってたぞ!」と言ったのですが、H氏
は「バカ野郎!悪酔いし過ぎ!ここ4階だぞ?どこに猫が居るんだ?」と言うのです。
叔父は目を何度も擦ってベランダに出て見ると確かに下に川が流れているだけで庭園も小石と
酒蓋の将棋盤も何処にも無かったそうです。
その後、酔を覚まそうとホテルのホール横の台でH氏と卓球勝負をする事にした2人ですが、更
に酒が入ってしまい酔のせいでどっちが勝てるか負けてるかは分からなかったそうです。
しばらく打ち合っていると小学生位の子供の一団(4、5人位)が奥から廊下を走りながら近づ
いて来るのを叔父が見た。
何と子供達は服も浴衣も着ておらず裸で叔父は少しビックリしたそうですが、これから温泉に
入るのか、でなければ何かの悪ふざけでもしてるのだろうと思い、すぐに意識を卓球台に戻し
ました。
ですが、子供達は全員温泉の部屋には見向きもせずにホールに近づいて来ました、近くで見る
と少し黒っぽい肌をしていたそうです。
そしてその中の一人の子供が何故か先ほどの白い猫を1匹脇に抱えていたそうです。
子供達は叔父とH氏の横を素通りし、自動ドア横の手動扉を開けて皆外へと出て行ってしまい
ました。
叔父は呆けてその様子を見ていたのですが、きっと悪ふざけの方だろうな、と思うとH氏に「こ
んな時間にどこ行くんだろな?」と聞きました、すると、H氏は「そんな子供なんて居なかった
ぞ?」と言ったそうです。


137: 名無しさん@おーぷん 2014/08/28(木)18:34:39 ID:0fqMxopGJ

そして、その2日後、同僚のH氏を旅館に残して出張から帰り着いた朝、叔父は東京の自宅でく
つろぎながら一人でテレビを見ていました。
チャンネルを幾つか替えていると不思議な番組がやっていました。
ドロドロに汚れた白装束を着た背の高い裸足の不気味な老婆が走っているのです。
「ホラー映画か?」と思った叔父はそのままその番組を視聴する事にしましたが、ある事に気
付きました。
背景にH氏と宿泊したあの旅館が一瞬映ったのです「ふうん、ロケ地はあの旅館か」そう思って
しばらく視聴していたのですが、ずっと老婆が雑木林や砂利道や原っぱを走っている映像ばか
りが流れ続けていて番組の内容がいまいち分かりません。
「なんだこりゃ?映画じゃなくて前衛芸術とか実験映画とかいう奴だろうか?」そう思いなが
ら新聞のテレビ番組欄を見てもそれらしき番組の放送予定は無く…
「バラエティ番組って訳でも無さそうだし、放送事故か?」叔父はこの不思議な番組の正体を
あれこれ色々と考えていたが、そのうちに眠くなり考えるのを止めてそのまま眠ってしまいま
した。

果たして何時間寝ていたのか分かりませんが叔父の目が覚めると窓の外は既に真っ暗だったそ
うです。
テレビは付けっぱなしだった…例の番組はまだ続いており時計を見ると午前3時を回っている。
「おいおい!嘘だろ?24時間テレビの間違いじゃないのか?」叔父は驚いたのですがそのまま
暫く番組を見る事にしました。老婆が尚も走り続けている映像に映る背景は叔父の住んでいる
街そのものでした!しかもよく見ると老婆の手にはいつの間にか包丁が握られていたそうです。
「馬鹿な!?ここに近づいて来てるのか!」叔父は少し怖くなってテレビを消しました。

ブウ−ン

という音と共にテレビが独りでに点いた。
叔父は恐怖を感じてテレビの電源ケーブルをコンセントから抜き、部屋中のドアや窓の鍵を閉
めてベットに潜り込む…
ベットの中から恐る恐るテレビを覗く…そこには老婆はもう映っていませんでした。
旅館で見た黒い肌の子供達が叔父の家のドアを内側から力いっぱい手で押している映像が映っ
ていました。
「きっとドアを壊してアイツを部屋の中に入れようとしているんだ!どうしよう!?」
叔父は何も出来ずにベットの中で震えていました。
すると画面が突然切り替わって包丁を持った老婆が階段を上って来ている映像が写りました…
「やばい!家のマンションじゃないか!」ベットの中で震えている叔父は腰が抜けて一歩も動
けなかったそうです。
とうとう叔父部屋ドアの前で老婆が立ち止まりました そして…


138: 名無しさん@おーぷん 2014/08/28(木)18:35:52 ID:0fqMxopGJ

コンコン…

テレビでは無く現実にドアをノックする音が聞こえて来ました。
この時叔父はショックで失禁していました。
ですが、次の瞬間  「夜分失礼します!叔父さんですか?お久しぶりですF子です!叔父さん
開けてくれますか?大事なお話があるんですが…」F子さんというのは叔父の大学時代の元恋人
である。
叔父はF子の声を聞いてベッドから出ようとしたが、テレビをもう一度見ると物凄い勢いで包丁
の柄でドアをガンガンやたらめったら叩きまくっている狂った老婆の姿が映されていた。

コンコン

「叔父さん?本当に夜分にごめんなさい!大事な用なんです!」
F子の優しい声とノックの音は現実に聞こえるが、テレビのスピーカーから流れる老婆の凶悪
な破壊音は現実には聞こえない。
何だこれは!?F子が助けに来てくれたのか?F子に霊感なんてあったのか!?混乱してそんな
事を思っていた叔父はF子に助けを求めようとベットから出る。
するとまたテレビの画面が切り替わり黒い子供達が映り込む。
子供達の一人が手に何かを持って玄関の壁に文字を書き出した、叔父はテレビ画面を凝視する。
「えふこはにせものでたらころされるよ」
ひいっと叫び尻餅を付いた叔父。

コンコンコンコン

「どうしたんですか?叔父さん開けて!おねがいします!」精神が限界に達した叔父はベット
に戻りそのまま朝まで震えていた。
朝6時頃…ベットから顔を出すとテレビは普通に戻っていた。
ドアの方は恐怖で見る事が出来なかった為大家さんを携帯で呼びドアの周囲を確認して貰った。
すると…
「あらやだ!酷い!なあにこれ!泥棒じゃ無いわよね?暴走族でもイタズラだれたのかしら?
ドアがベッコベコじゃない?何があったの?」と言うので恐る恐る見に行く・・・べっこべこ
どころでは無かった。
ドリルで付けられた様な穴が無数に空いており、ドアの中心部はグシャグシャに凹んでいた。
どうしてここまで破壊されていながら中に侵入されなかったのか不思議だと大家さんは言った
そうだ。
きっとあの黒い子供達が守ってくれたんだろうか?
その日、叔父はF子さんに確認の電話を入れたんだけど当時の大学時代の固定電話番号はもう
使ってないみたいで音信不通なので確認不能。
叔父はすぐにドア代を弁償し部屋に自分の荷物を全部放っぽって引っ越した。
その後は不思議な猫にも子供にも老婆にも出会って無いそうです。
「あれは何だったんだろう?」と叔父は言っているけどホントなんなんだろう?地霊か何か?





posted by saya813 at 19:31| Comment(0) | TrackBack(0) | オカルト

その足音はそのまま俺の部屋に入ってきた





133: 名無しさん@おーぷん 2014/08/07(木)23:07:48 ID:qKzWdcIrn

まとめ終わったから勝手に話す。

俺はいわゆる出張族で月の半分は出張してるんだ。出張に行く地域は同じものの常宿はそんなにもたずにじゃ○んや楽○でその時に安いホテルを検索してる。
うちの会社は宿泊の領収証の提出義務は特別なくて、一定額が貰えるシステムになってる。だから安く泊まれば差額は自分のお小遣い。

その日もM県へ出張に行って安いホテルを探していた。どうせホテルは寝るだけだし、薄給の身としては安くあげるにこしたことはないのでその地域の安いビジホを予約した。そこのホテルは普通のビジホなんだが窓のない部屋を格安で提供してるって書いてあって、チェックインする頃にはもう暗くなってるし朝も別にカーテン開ける事もないしなーって思いながら値段が安いこともあって即決した。朝食付きでこの値段はあり得ないだろうってくらいの価格で。


134: 名無しさん@おーぷん 2014/08/07(木)23:08:14 ID:qKzWdcIrn

仕事が終わって普通にチェックインして、案内された階に着くと何だか空気が重たい。
ただ出張に行き過ぎててその辺の感覚が麻痺していたんだろうな。あんまり気にせず部屋に入った。
その部屋はツインでドアを入って右手にユニットバス。奥にベッドが2つっていうまあ普通のビジホだった。
ベッドは2つあっても身体は1つだから、1つのベッドは荷物置き場にしてテレビに近い方のベッドで寝ることにした。

取り合えず飯を食おうと思って近くのラーメン屋でビールとラーメン食った。自慢じゃないが俺は酒は好きだしそこそこ強い自信があってビールの一杯くらいはお冷代わりだから酔っ払うはずがない。

で、飯を食って部屋に戻ってから風呂に入ったりテレビを見たりしてそろそろ眠くなってきたなーって思って0時ごろに電気を消して寝た。

寝つきはいい方なのですぐに眠りについて寝ていたら部屋のピンポンが鳴って起きた。寝つきはいいが眠りの浅い俺はピンポンで目が覚めて枕元の携帯で時間を見たら3時過ぎ。
どうせ酔っ払った違う部屋の客がよろけてピンポン押しちゃったんだろうなー、なんて思いながらもう一度寝ようと目をつぶっていたら、またピンポンが鳴ったんだ。

そこで俺は気付いた。


この部屋ピンポンなんてねーじゃん。


135: 名無しさん@おーぷん 2014/08/07(木)23:08:45 ID:qKzWdcIrn

ビジホに泊まった事がある人ならわかると思うが、普通部屋にピンポンなんてない。ルームサービスもなければ部屋に誰かが訪ねてくることもないからな。

えっ!?って思いながらも半覚醒状態の俺はベッドから起き上がる事もせずに目をつぶっていたんだ。

すると3度目のピンポンが鳴って間も無く廊下を子どもが走り回る足音が聞こえてきて、その足音はそのまま俺の部屋に入ってきた。間違いなく鍵もチェーンもしてある。それは朝起きてからも確認した。

その足音の子どもは部屋に入ってきてそのまま荷物置き場にしていたもう一つのベッドで飛び跳ねはじめた。普通に子どもがスプリングのきいてるベッドでトランポリンのように遊ぶように。

その時点で俺はgkbr。でも絶対目は開けない。開けたら何が見えるかわからない。

するとその子どもは俺が起きているのに気付いているのか顔をペシペシ叩き始めた。

ねーねー遊ぼうよ!と言わんばかりに。

それでも俺は絶対目を開けずに寝たふりを決め込んでいたら飽きたのかふっと気配が消えた。何の物音もたてずに一瞬でいなくなったんだ。

俺はそれからまったく寝れずに朝を迎えたよ。
起きてからホテルの人に聞いたらたまにそういう報告はあるらしい。ただホテル側からしたら原因はわからないそうだ。心中があった訳でもないし、ホテルが立つ以前にもそういう事件があったことはないらしい。本当かどうかはわからんが。

宿泊無料券を貰ったがもう絶対に泊まらない。





posted by saya813 at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | オカルト

運転席でハンドルを握り、前のめりになってこちらを見ているのは、鼻のない女だった





118: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:26:04 ID:a84bP2ReZ

@
何年か前の冬、車で夜の山道を運転していたときの話。

冬用のタイヤを装着しているとはいえ、カーブが多い上に凍り付いた山道を走るのは緊張する。
スリップすればガードレールを突き破って崖下にダイブする羽目になるのは目に見えているからだ。
実際その山道では冬の事故が多く、毎年のように負傷者や死者が出ていた。
何度かハンドルを取られそうになりつつ、慎重に運転していた。

そのとき、不意に背後から光が差し込んだ。
バックミラーを見ると、いつの間にかピッタリ後ろを別の車が走っていた。
あまりにもピッタリと密着しすぎているせいで、相手に道を譲るためにスピードを落として路肩に寄ることすら難しそうだった。
少しスピードをあげて引き離してから同じことをしようにも、折悪く、場所は急カーブの連続で路面もツルツルに凍り付いている。
下手にアクセルを踏もうものなら崖下に真っ逆さまだ。
苛々しつつ、慎重の上に慎重を重ねてカーブ地帯を乗り切った。

まっすぐな道に出たので少しスピードを上げてから路肩に寄り「ほら、先に行け」と態度で示したが……
そこで初めて、再び後ろが暗くなっていることに気付いた。
おや、と思って振り返った。先ほどまで密着していた後ろの車が、どこにも見当たらなかった。
途中で脇道なんてなかったはずだし、後ろの車がスリップして崖下に落ちたのだとしたら、あれほど密着されていたのだから気付かないはずがない。
「?」
と思いながら、再び車を発進させた。


119: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:26:26 ID:a84bP2ReZ

A
しばらく走ると、再びカーナビから「カーブが多くなるので注意してください」的な呼びかけを受けた。
そこに差し掛かった途端、また後ろが明るくなった。
さっきの車だった。追いついてきたらしい。
またピッタリと密着してくる。スピードを落とすことすらできないくらいに。

頭に血が上ったが、怒っている場合ではない。
慎重に、慎重に、慎重に……嫌な汗をかきながら、運転を続けた。
途中でタイヤが「ずるっ」と滑るたびに心臓が飛び出しそうになった。
カーナビは緊張を煽るように「カーブです、注意してください」を繰り返すし。
後ろの車は相変わらず、ぶつかる寸前のところをついてくるし。
それでもようやく、カーブ連続地帯を脱出できた。
また、さっきと同じように暗くなった。直線道路に入った途端、再び背後の車は姿を消していたのだ。
いつの間にか距離を引き離していたのかもしれないし、俺の気付かなかった脇道に入ったのかもしれないが。

心臓はまだバクバクいっていたが、緊張から解放された安堵感よりも嫌がらせを受けた怒りの方が先立った。
嫌がらせを通り越して、あれは事故を誘発していたのかもしれない。
危険な運転をする車がいる、と警察に通報した方がいいかもしれない。
あまりにも接近されていたし夜だったし、だからナンバーまでは確認できなかったが。
とにかく腹が立って仕方がなかった。俺は車内で(目の前にいない相手に対してアレだが)罵声を吐き散らしながら山道を下った。
勿論、直線道路とはいえ道路は氷結しているし、何度ともなくハンドルを取られるしで、慎重な運転を心掛けないと危険な状況に変わりはなかったが。


120: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:27:01 ID:a84bP2ReZ

B
それでもようやく麓の市街地に辿り着き、一休みしようとコンビニに駐車した。
まだ心臓の高鳴りは収まらない。
シートベルトが何故かなかなかうまく外れないのに苛々しながら、俺は通報のことを考えていた。

具体的に、何といって通報すればいいんだろう。
危険な車がいます、暗くてよく見えなかったけど……で、いいかな。
それでも何とか、覚えている特徴を挙げるとすれば……
車体は、たぶん緑色。車種には詳しくないが、軽自動車だと思う。
ハイビームを浴びていたから車内の様子は分からなかったけど……

そこまで考えた途端、当たり前のように、記憶の中にある背後の車の有様が克明に浮かび上がった。
前部がひしゃげ、フロントガラスは粉々に割れて車内は吹きさらしになっている。
車内は青白い光に満ちており、小さな縫いぐるみや小物類が乱雑に散らばっているのが見えた。
運転席でハンドルを握り、前のめりになってこちらを見ているのは、鼻のない女だった。
大笑いの途中で凍り付いたままピクリとも動かない表情は、まるでプラスチックの仮面のように見えた。
見開いた目は瞬きひとつせず、口もカッと開いたままだ。
鼻は無理やりもぎ取られたかのように無くなっていて、顔の中央にぽっかりと赤い穴が開いているように見えた。
ハンドルをきつく握る指は、幾つかが変な角度に曲がっている。

何だこの記憶、と思った途端、どうして雪道とはいえ運転がしづらかったのか、どうしてシートベルトがなかなか外せなかったのか理解できた。
俺は、ずっと震えていたのだ。
歯の根が合わないし、指は(恐らくハンドルをきつく握りしめすぎたのだろう)ひどく痛んでいた。


121: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:27:26 ID:a84bP2ReZ

C
後になって考えると、仮に後ろの車が俺の変な記憶どおりの惨状だったとしても、ハイビームを受けているし夜中だったわけで、そこまで克明に見えるわけがない。
見えたのではなく、見せられていたのではないか。

そして、そんなものが見えたのに俺が事故を起こさず運転できた理由、そして安全な場所に来てから記憶が甦った理由だが……
多分「ここでパニックを起こしたら事故る」「事故ったら、まず助からない」と俺の無意識が判断したからではなかろうか。
だから俺は見えていないはずだった。
でも、実際には見えていた。意識はしていなくても体は知っていた。
だから、ずっと震えていたのではないだろうか。

勿論これは後付けの解釈である。
俺の頭の中のイメージ映像がどうかしている可能性の方が高い。
(ちなみに、一応警察には「危ない車がいる」とだけ通報しておいた。そのあとは何の連絡もないので、どうなったか分からない)

ただ、心霊写真や心霊動画を見るたびに、このときのことを思い出す。
心霊写真は大概の場合、変なものが写っていると後から気付く。撮影時には誰も気付いていないことが多い。
これはもしかすると、あの冬の夜の山道と同じことなのかもしれない、と思うのだ。
目の前に、確かに何かがいたのかもしれない。
しかし、そういう存在を生で見てしまうのは、かなり危険なことなのだろう。
だから脳がそれを拒絶し、撮影者は写真が出来上がるまで目の前の異形の存在を認識することはなかったのだ。
人間の脳ってうまくできてるよな、と思うと同時に、ふと怖くなる。

もしかすると、俺の、もしくはあなたの隣に、あちら側の存在がいるかもしれない。
あなたの肩に顎を置いて、覗き込むようにして一緒にこれを読んでいるかもしれない。
ただ、あなたが認識していないというだけのことで。


122: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:33:04 ID:a84bP2ReZ

以上です。
自分は幽霊話などについては基本、懐疑派だけど
もしかすると変な存在というのは意外に身近にいて
でも全員「石ころ帽」をかぶっているような状態なのかもしれないなー、と
このとき思いました。終わり。





posted by saya813 at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | オカルト

「ねえ、この女と私どっちが良い?これはぐちゃぐちゃだよ?ぐちゃぐちゃだよ?・・・





110: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:09:12 ID:QGIedaWw6

大学に入ってからできた俺の彼女は小さい頃、所謂見える人だった。彼女曰く、「あの頃は小さい変な生き物とか、他の人には見えないチエちゃんってお友だちがいて、たまにとても怖いモノが見えることもあった」らしい。
しかし、その力は、小学校に上がる頃には消えてしまっていた。だから、長い間、小さい頃に見ていたモノ達は子供特有の想像力の産物だと思っていたそうだ。

だが、俺と付き合い初めの頃、力が消えていないことに気付いた。きっかけは俺の部屋に泊まりに来た時、俺の部屋のTVを消した瞬間、TVの黒い画面に映った俺の後ろに「長い髪の女」が見えたこと。
「長い髪の女」を確認した瞬間、何かいる、そう思い慌ててTV画面から目を放し、俺の方を確認したが何もいなかったらしい。だが、TV画面を確認すると、やはり何かいる。

久しく心霊的なモノを見ていなかった彼女は背筋を凍らせながらも、霊的なモノが見えると言い出したら俺に痛い子と思われると考え、何も言えなかったらしい。


111: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:11:21 ID:QGIedaWw6

しかし、時が経つにつれ「長い髪の女」の存在感は増していった。最初はTV画面や鏡等に映り込んでいるのを視認できる程度だったのが、段々視界の端で視認できるようになり、最終的には俺の後ろにたっているのを直接視認できるようになってしまったようだ。

そうなると、彼女は俺に会うことが段々苦痛になり、俺も彼女の様子がおかしいことに気が付き、「浮気してるんじゃないか」と検討違いなことを疑うようになった。俺達の関係は段々ギクシャクするようになっていった。

その頃から、今度は俺に異変が現れた。彼女が登場する夢をよく見るようになった。しかも彼女が登場するのは悪夢のみ。例えばゾンビに襲われる夢では、彼女を庇いながら逃げるうちに彼女が死ぬ。戦火の中彼女を探しつつ逃げ惑う夢では、彼女が俺の目の前で惨たらしく殺されてしまう。
そんな夢ばかり見るせいで寝覚めが悪い。しかも俺が夢を見るようになったのと同時期から彼女が段々やつれて見え、なんと言うか存在感が希薄になっていった。どう表現したら良いかは分からないが、生命力的な物を削られている感じだった。


112: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:13:18 ID:QGIedaWw6

俺も段々何かがおかしいと感じるようになってきていた。元来オカルト好きな俺は、何か霊的なモノの関与を疑うようになった。そして、その疑いを確信に変える夢を見た。

その夢はいつの通りの悪夢だった。目の前で惨たらしく死ぬ彼女を助けることができない夢。

いつもならそこで目覚めるのだが、その夢は違った。惨たらしい彼女の死体を呆然と見つめていると、不意に白く細い腕が現れ、倒れ伏す彼女の長い髪を掴んだ。驚いた俺は、視線をその腕の持ち主に移した。腕の主は長い髪の毛で顔の隠れた女だった。

女は彼女の髪を掴んだまま俺の方に近づいてくる。女に引きずられる彼女から流れ出る血液が、地面に尾を引いていた。女は俺の目の前に来ると、何かぶつぶつと呟き始めた。
最初は聞き取れない程小さな声だったが、やがて何を言っているのかはっきりと聞き取れるようになった。女の呟きの意味を理解した途端、俺の背筋は凍った。
「ねえ、この女と私どっちが良い?これはぐちゃぐちゃだよ?ぐちゃぐちゃだよ?駄目だよね、ぐちゃぐちゃじゃあ汚いよね。汚いのはいらないでしょ、いらないでしょ?私はきれいだよ、新しいよ、ほら、ほら、ねえ、ねえ!!」

女は段々と語気を荒げながら、こんなことを言い続けた。時折、もう動かない彼女の頭を蹴ったり、踏み潰したりした。その度に「あー、また汚くなった。」と嬉しそうな声で呟いていた。


113: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:16:09 ID:QGIedaWw6

これだけでも相当恐ろしいが、俺がそれ以上に恐怖を感じたのは、女の声が彼女の声にそっくりだったことだ。彼女の声で、彼女を罵る女。俺の精神はすぐに限界を迎え、無意識のうちに「もうやめてくれ」と呟いていた。

おれの呟きを聞いた女の雰囲気は、がらりと変わった。女は彼女の髪を掴んだままの腕をぐいっと引き上げ、何度も踏みつけられたせいで最早原型を留めていない彼女の顔を俺に見せつけた。俺は身動ぎもできず、ただ彼女の顔を見つめるしかなかった。

暫くそのまま膠着状態だったが、やがて女が口を開いた。
「この女、汚い。私なら」
そう言いながら、女は髪を掻き上げ、今まで隠れていたその顔を見せた。今度こそ俺の精神は限界を迎え、絶叫した。

女の顔は、彼女そっくりだった。彼女の顔をした女は、絶叫する俺の頬を手のひらで包み、何か言おうと口を開いた。
そこでスマホの着信音が鳴り、目が覚めた。俺はびっしょりと汗をかいていた。

スマホの画面を見ると、発信者は彼女だった。先程の夢のこともあり躊躇したが、電話に出た。彼女は俺が電話に出ると、
「長い髪の女について話したいことがある。今すぐ部屋を出て。アパートの前に、その女について説明できる人と待ってるから。」
と言い、すぐに電話を切った。


114: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:18:20 ID:QGIedaWw6

俺はすぐに外に出て彼女と合流した。その時の彼女は昨日までと違い、やつれてもいないし、しっかりと存在感があった。その事を不思議に思いながらも彼女に腕を引っ張られ、アパートの前に停まっている車に乗った。

車には彼女に少しだけ似た女性が待っていた。彼女は、女性は自分の叔母で霊的なモノが見える人であること、彼女も今まで無くなっていた能力が戻ってきたのか「髪の長い女」が俺の側にいるのが見えることを、俺に説明した。

ここからは殆ど彼女の叔母さんの話のまとめになる。

・彼女の「見える力」は小さい頃に無くなった訳ではない。
小さい頃に見えていたモノのいくつかが彼女の守護霊的存在になったお陰で、その守護霊的なモノより弱い力の霊は近寄れなくなった。
そのため彼女の近くに霊的存在が殆どいなくなり、結果的に彼女は霊的なモノを見る機会をなくしていた。
「長い髪の女」が見えたのは、彼女に「長い髪の女」が敵意を抱いていたから。これについては次の項目で詳しく書く。

・今回の「髪の長い女」は元々俺がどこかで拾ってきた弱い霊。だが俺と彼女が付き合い初めたことで、霊が彼女の守護霊的なモノに追い払われそうになった。そのため彼女に敵意を抱き、悪霊化。俺に影響を与えること(悪夢、彼女がやつれて見える幻覚)で、彼女を追い払おうとしていた。

・彼女が叔母さんに相談したきっかけは、一度彼女の夢に「髪の長い女」がやって来たから。ただし、その時は幼い頃 彼女の見えないお友達であったチエちゃんが追っ払った。
チエちゃんは元々山にいた神様的なモノ。開発で居場所を無くし消えそうだったが、よく山に遊びに来ていた彼女に付いていくことでその存在を保った。現在は彼女の守護霊的なモノの中でも強い部類の存在になっている。

・悪夢に登場した「髪の長い女」が彼女の姿だった理由は、俺の側に半永久的に存在しようと画策した結果らしい。夢で殺された彼女を俺が拒否(汚いからいらないでしょ?の質問に肯定的な反応を示した場合)し、生きている彼女の姿をした女を受け入れていたら、後戻りできないレベルで俺は女と融合することになっていたらしい。


115: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:22:08 ID:QGIedaWw6

ちなみに彼女からの電話がなければ、俺は完全に「髪の長い女」に取り込まれ最悪二度と目覚めなかったかもしれないと言われた。また、彼女と付き合っている限りあの女は俺に近づけないが、彼女との繋がりが切れたらどうなるかわからないとも。

今回の話はここまでだ。
彼女とはもう3年の付き合いになるが、今回のこと以外にも洒落にならない体験はいくつかあり、何度か彼女の叔母さんのお世話にもなっている。
他のエピソードについても、また試験勉強の合間に書きに来させてもらおうと思う。


116: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)01:49:37 ID:DkQNu5CRT

過疎ってんな〜、乙
他のエピソードも楽しみにしとくな





posted by saya813 at 18:17| Comment(0) | TrackBack(0) | オカルト

映し出された映像には、全身血みどろの女性がUさんをカウンター越しに睨みつけている





95: 名無しさん@おーぷん 2014/06/22(日)23:03:17 ID:M2MjpqvsW

僕がコンビニのバイトをしてた時の話し。

東京のローカル線の駅前にあるコンビニで、僕は大学生のころ深夜のアルバイトをしていた。
その店の店長のUさんがとても変わった人だった。
Uさんはものすごく人当たりのいい人で、お客さんはもちろん、バイトにもとても優しい人だった。
もともと同じコンビニのアルバイト上がりのUさんは、当時24歳で、年の近い僕をとてもかわいがってくれ、僕も兄のように慕っていた。

Uさんは本当に誰にでも優しいんだけど、実は元喧嘩狂いのばりばりのヤンキーだった。
これは隣町に住んでいた同じバイト仲間の証言で、Uさんは地元ではかなり有名な人だったらしい。
そのせいなのか、Uさんはどんな人に対しても物怖じをすることがなかった。
ヤンキーからヤクザ、キチガイから外国人まで、どんな人にも同じように丁寧に接し、
相手が度を超えた悪さをすると、首根っこを掴んで店の外まで引きずり出すような怖い一面もUさんにはあった。
でもあくまでそれは相手がバイトに手を出すだとか、商品をわざと傷つけるような度を超えた悪さをした時であって、
それ以外の時はとても腰の低い人だった。

そんなUさんと、たまたま深夜のバイトが一人病欠した時にパートナーを組んだ事があった。


96: 名無しさん@おーぷん 2014/06/22(日)23:14:39 ID:M2MjpqvsW

その日は日曜日で、終電が終わり一時半の商品の搬入が終わると、
雑誌が搬入されてくる午前三時半まではなにもやることがなくなった。
そんな日は馬鹿話をして時間を潰すか、さもなければ交代で休憩を取るのが常だった。

その日は明日の発注をやるからと言うことでUさんが表に出て、
僕は事務所に引っ込んで返品するために回収した古い漫画の単行本を読んでいた。
ところで、どこのコンビニでもそうなのだが、コンビニはお客さんが入ってくると事務所にメロディーが流れるようになっている。
僕はさすがにUさんだけに店を任せるのが悪いと思い、お客さんが来たら代わりにレジぐらいには立とうと思っていた。
それで漫画本を読みながらも、僕は耳だけはすましていた。
でもその日、雑誌の搬入までの間、メロディーが事務所に流れることはなかった。
そうして数十分のあいだ、僕は漫画を読むことに没頭していた。

漫画を何冊か読み終え、さすがに飽きてきた僕は大きく伸びをして、事務所にある監視カメラのモニターをちらりと見やった。
すると、モニターにはカウンターで接客をしているUさんの姿が映っていた。


97: 名無しさん@おーぷん 2014/06/22(日)23:30:39 ID:M2MjpqvsW

メロディーを聞き漏らしたかと思い、僕は慌てて事務所を後にしようとしたが、
そこで、僕の目はモニターに映った映像に違和感を覚えた。
もともとあまり鮮明ではない監視カメラの映像に加え、
店内にある五つのカメラの映像がモニターを分割して同時に映され一つ一つが小さかったせいもあり、
顔を近づけてみてもはっきりと映像は見ることが出来なかった。

そこで、僕はモニターの下のスイッチをいじってレジ前の映像だけをモニターに映し出した。
そうして拡大されて映し出された映像には、全身血みどろの女性がUさんをカウンター越しに睨みつけているところが映し出されていた。

僕は始め意味が分からず、どういう状況なのか整理しようと頭を働かせていたが、その内、それが有り得ない映像であることに気がついた。
一つ目は、入り口からその女性が立っているところまで、まったく血が垂れた跡がないということ。
女性は服が赤く染まるほど血を流していたから、床に行ってきも垂らしていないというのは明らかにおかしかった。
二つ目は、女性の頭が、どう見ても欠けているように見えると言うこと。
女性の頭は囓ったあんパンのように湾曲してへこみ、そこに血の塊のような物が溜まっているように見えた。

僕は何度も否定しようとしたが、どうしても僕にはその女性が生きている人間だとは思えなかった。
僕は見慣れた店内の有り得ない光景に動転し、頭が真っ白になったままモニターを見続けた。
そんな女の人の前で、Uさんは腕を組み、仁王立ちをしてその女性を睨み返していた。


98: 名無しさん@おーぷん 2014/06/22(日)23:42:02 ID:M2MjpqvsW

数分だろうか、数秒だろうか、
頭が真っ白になった僕には時間の感覚が定かではなかったが、
突然、その真っ赤な女の人の腕が動き始めた。
その腕は真っ直ぐレジの上の監視カメラを指さすと、続いて、ゆっくりと顔を監視カメラに向けた。

その監視カメラの映像を僕は事務所で見ていた訳で、それはまるで僕を指さしてるように思えた。
女性の顔は血で張り付いた髪の毛で殆ど見えなかったが、僕はその女性とモニター越しに目が合った様に感じた。

とても恐ろしかった。
僕は全身から脂汗を流して震えながら、モニターを見つめ続けた。
変な言い方だけど、目を離したら直ぐにでも殺されるように僕は感じていた。
そのまま数秒目を離せずにいると、女性がまたゆっくりと動き始めた。

女性はカウンターに背を向けると、店の奥に滑るように進み始めた。
滑るようにと書いたが、実際は凄くゆっくりとした動きで、まるでカタツムリだとかナメクジが這っているような感じで女性は進んでいた。

どこにむかっているのだろう?

そう思っていたのは本当に一瞬だけで、僕は直ぐに気がついた。
女性が向かっている先には、事務所の入り口がある事に。


99: 名無しさん@おーぷん 2014/06/22(日)23:57:39 ID:M2MjpqvsW

僕は半狂乱になって事務所の扉に走った。
僕は走りながら、事務所の扉は引き戸で鍵が突いていないことを思い出していた。

鍵がないせいで、入ってこようと思えば、鍵が掛かっていない扉はすんなり開いてしまう。
だから僕は急いで扉に張り付き、扉を手で押さえて開かないようにするしかなかった。
扉を押さえながら顔を上げると、事務所の扉の丈夫にはめ込まれた半透明のガラスから、徐々に赤いなにかが近づいてくるのが見えた。
僕は再び半狂乱になり、まだ誰も扉を開けようとしてはいないのに、全力で扉を押さえていた。

耳には徐々に近づいてくるなにかを引き摺るような湿った音が聞こえてきたが、
不摂生だけが売りの僕のような駄目大学生に体力があるはずもなく、扉を前にした攻防の前に、僕の腕は早々に力が尽きて震え始めてしまった。
それでも痺れ始めてきた腕に何とか力を込めて扉を押さえていたが、突然、扉はものすごい力によって開けられてしまった。

僕は咄嗟に頭をかばい体を丸めてその場に座り込んだ。
恐怖で全身は震え、涙と脂汗が鼻の先から床に垂れるのを僕は感じた。
もう駄目だ。殺される。
僕は頭の中でそんな事を考えていた。


100: 名無しさん@おーぷん 2014/06/23(月)00:09:24 ID:fmFRgxurF

でも、いくら待っても名にも怒ることはなかった。
恐る恐る顔を上げると、開け放たれた扉の前には誰もいなかった。
僕はよろよろと立ち上がり、あたりを注意深く確認しながら事務所を出た。

そこは、お客さんがいないせいで店内放送のラジオの音ばかりが大きく聞こえる、いつもの深夜の店内の様子があった。
そうして唖然と立ち尽くす僕の目に、店の自動ドアから店内に入ってくるUさんの姿が映った。

「おい、棚から『はかたの塩』とってくれ」

Uさんはそう言って、ソースやケチャップを並べてある棚を指さした。
僕がよろけながら棚に近づいて塩を取り手渡すと、Uさんは何事もなかったかのようにそれを受け取った。
受け取ったUさんはカウンターの外からレジを操作してバーコードを打ち込むと、自分の財布から小銭を取り出して会計を済ませた。
するとUさんは袋を千切るようにして手で開け、外に向かって力士のように塩を撒き始めた。
「お前、ちょっと外に出て」
そう言われて外に出た僕に、Uさんは叩き付けるように塩を何度もかけた。

そうして一袋分塩を巻き終えると、
「休憩するべ」
と言ってUさんは事務所の中に入ってしまった。


101: 名無しさん@おーぷん 2014/06/23(月)00:23:51 ID:fmFRgxurF

跡を追って僕が事務所に入ると、Uさんは煙草に火を点け、深く煙を吐いていた。
「ああ、びっくりした」
一本目の煙草を吸い終えた時、Uさんはそう呟いた。

Uさん曰わく、カウンターの中で発注端末を使って発注業務をしていたら、突然あの女性が目の前に立っていることに気がついたそうだ。
女性が血だらけなのに気がついたUさんは、始め大けがをしてるのだと思って慌てて声をかけたらしい。
でもUさんは、どう声をかけても反応しないその女性を不審に思いよく見たところで、初めてその女性が生きた人間でないことに気付いたと笑いながら話していた。
物怖じしないUさんはどうやら幽霊を見ても動じないらしく、気付いた後もさてどうしたものかと悩んでいたらしい。
そうして悩んでいるUさんに、その女性はぼそぼそとなにやら話しかけてきたとUさんは言った。

「いっしょに来てくれる?」

僕が聞いたのはそう話すUさんの野太い声の筈なのに、同時に、僕の頭の中では水の中から聞こえるような湿った女性の声が聞こえた。

そう言われたUさんは、「仕事中なのでスイマセン」と間の抜けた返事をしたらしいのだが、
そう言った瞬間、その女性からものすごい悪意のような物が溢れ始めたと、眉間に皺を寄せてUさんは語った。
こりゃなんかとんでもないモノに目をつけられたな、そうUさんは思ったと語っていた。
売られた喧嘩は買ってやる、そんな気持ちで思わず睨みつけてしまったと、Uさんはばつが悪そうに頭を掻いた。


102: 名無しさん@おーぷん 2014/06/23(月)00:36:20 ID:fmFRgxurF

そうこうして睨み合っているうちに女性が監視カメラを指さしカウンターから離れたので、
あきらめて帰ってくれるのかと思ったと、Uさんは二本目の煙草に火を点けながら話していた。
ところが女性が店の出入り口を越えて事務所の入り口に向かったので、慌てて後を追ったらしい。

Uさんが女性に追いついたところで、
「お前が駄目なら、あいつを連れてく。邪魔するな」
そう女性は確かに呟いたとUさんは語った。

「そう言われた瞬間に、オレのバイトに手を出す気かコイツ、って頭に血が上っちゃってさ、
 オレ、思わず髪の毛掴んで店の外に引き摺り出しちゃった訳よ。女の人に手を出すなんて、オレサイテーだ」

そう言いながら怒られた少年のように肩を落とすUさんを見て、僕は思わず吹き出してしまった。
走行している内に雑誌を運んできた業者のおじさんが事務所に顔を出し、僕とUさんはなんだかよく分からないまま業務に戻った。
そうして雑誌の搬入が終わり、続いて朝刊が届けられるとぽつぽつと店にお客さんが来始め、そのまま、いつものように忙しい朝の業務が始まった。


103: 名無しさん@おーぷん 2014/06/23(月)00:45:23 ID:fmFRgxurF

結局、あの幽霊が何だったのか、なんで突然店に現れたのかは分からずじまいだった。
でもそれ以来僕とUさんの絆は深まり、ごく希にではあったが、店長とバイトという関係を越え、時折一緒に遊びに行くようになった。

そしてあの時見たのが何だったのかを語る内に、僕とUさんは心霊スポットを巡る様になった。

「もう一度見れば、比べて検証できるだろ。一回だけじゃわからねえよ。データは多い方が、正確に予検証できるからな」

そう言ったのはUさんだった。
僕もその発言に同意したので大きな事は言えないが、
その発言の時Uさんは、発注端末に映し出されたおにぎりの過去の販売実績とにらめっこをしていたことが、どうにも気に掛かってしようがなかった。


106: 名無しさん@おーぷん 2014/06/24(火)08:08:38 ID:CigTboZlJ

>>103
なかなか怖い話だった。乙。





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【閲覧注意】実際そんなお化けや化け物なんか居るわけないわなと自分を落ち着かせてゆっくり左を見た





84: 廃道 2014/06/18(水)01:19:56 ID:dzgPRTEuJ

はじめて書くんで至らん点があればすまん、
俺は元々ずっと関西に住んでたんだが嫁が元々九州の人間なので結婚して俺が九州に出向く形でこっちへ来て生活してる、
しかし元々俺は関西にずっと居たわけだから当然友達も一人も居ない、
嫁も仕事してるんだけど、休みの日はできるだけ合わせるようにはしてるんだが当然合わない時もある、
俺は元々廃墟、廃道とかに興味があってよく嫁にも一緒に行こうと誘うが当然嫌がれるので、休みの合わない時は一人で車に乗って山道のたまにある細い廃道のような草木の生い茂る枝道に車を進める、
だいたいは草木で途中で道がなくなってて、あーこれは無理だわな、ってなって、Uターンは道が細過ぎてできないのでずっとその枝道の入り口までバックしていくんだわ、
時には何キロもバックする時もある、まぁ前置き長くてすまんな、
それでこの間も休みの日の昼間にその探検みたいなんを車でしようとしてたのな、ずっと山奥の方まで行ってたんだがしばらくしたら周囲が開けてちょっとした集落みたいなんが見えたんだけど、
まぁ当然と言うか、廃墟の村だったんだけど、ちょっと外に散策しに行こうとしたんだがその時ちょうど雨がザーっと降ってきて諦めたんだよ、
んで道は今いるこの申し訳程度にひいたアスファルトがある農道のような道しかないんでそのまま真っ直ぐ進んだんだけど、
しばらく走ってゆるやかなカーブの終わりにいきなり目の前に境界線を引いたように暗い鬱蒼と茂った森が現れた、しかも、ちょうどその森が始まる所から道が土と砂利が混じった悪路に変わった、
俺は正直ワクワクしたよ、こう言う人が立ち入らなそうな道は大好きだからな、けど、そのワクワクが後で後悔する事になるんだが、
それでその森にゆっくり車を走らせた、まぁ道が悪い事悪い事、見た目以上にガッタガタで、車バラバラになるんじゃね?くらいの悪路だった、それからしばらくその悪路をゆっくりガッタガタ言わせながら走ったんだが、10キロ程進んだ時にとうとう道が生い茂る草木で見えなくなってしまった、
もうこっから先は車ではいけんなと思って、いつもなら車置いて少し歩くんだが雨がまだ強い降っていたんであきらめてバックしようとして後ろを振り向いた、

その時だ、

俺は振り向いたその時に強い違和感を感じた、と言うか、今左側に確実に、なにか居た、前を向いてて振り向く時の一瞬しか見えなかったが確かになにか居た、寒い、異様に寒い、もう6月なんでいつもなら雨が降っててもじめじめしてて少し暑いくらいなのに今は異様に寒い、で、でも、実際見間違いじゃ?と頭によぎり見てみたい衝動にかられてしまった、まぁ実際そんなお化けや化け物なんか居るわけないわなと自分を落ち着かせてゆっくり左を見た、

それが間違いだった、

俺の車の左側には草木の生い茂る中に一人の人間のようなものが居た、居たと言うか実際は吊るされて居た、そう、
首吊り死体である
元は白い作業着だったのだろうか、雨風で茶色く変色した作業着を着ている多分だけど男の死体だった、
顔は…思い出したくもない、
もう人間の顔ではなかった、
俺はそれを見た瞬間すぐさま自分の顔を後ろに向けると車にガンガン石や木が当たるのもお構い無しに鬼バックをした、俺はその時に思い出した、5キロくらい戻ったとこにUターンできるくらいの空地があったと、俺は無我夢中でバックした、
まさかこんな目に合うなんて…
そう思いながら俺は後悔をしまくった、その時は五キロ地点の空地まで一回も前を向かなかったんだが、
車が石や木に当たる音以外にコンコンとなにか軽いノックのような音も聞こえていて、それがバックしてる時にずっと気になっていた、しかしもうすぐ五キロ地点と思った俺は少し安心して居た、ここまで来たら後はもう大丈夫大丈夫と、それで俺はその空地まで戻ってきた、よし、これでもう普通に運転して帰れる、そう思って俺は前を向いた、が、

フロントガラスにあれが居た、
半分白骨化した指先でフロントガラスをコンコンしている、あのコンコンはその音だったのだ、俺は間近で見た腐乱死体と恐怖で吐き気がして盛大に吐いた、吐いた時に一瞬だが気を失いかけた、と、思って顔をあげると何故か辺りは夕方になっていて死体もなかった、俺はゲロだらけになりながらも車を運転し家に帰ったが、今思うとあの死体はあんな誰もこない山奥で首を吊ってこのままでは草木がどんどん成長して自分の身が隠れてしまって、誰も発見してくれないんじゃないんだろうかと後悔して誰でもいいから連れて帰って欲しかったのかもしれない、
まぁそんなん俺がしったこっちゃないがな、
長文失礼。


86: 名無しさん@おーぷん 2014/06/19(木)15:53:26 ID:eQjk7mluP

>>84
うお、ぞっとした。最初はせんと千尋みたいな話かと思ってたのに。





posted by saya813 at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | オカルト
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