2017年01月31日
福岡藩の志士、「平野国臣」
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「わが胸の 燃ゆる思いに くらぶれば 煙はうすし 桜島山」。桜島を詠んだ歌は沢山ありますが、一番有名なものはこの句ではないでしょうか。
この歌を詠んだのは、福岡藩の志士、「平野国臣」です。
早くから京に出て、西郷ら薩摩の志士達と手を組み、討幕運動を始めました。
ときの大老、井伊直弼の暗殺謀議に関わったことで、福岡藩より捕縛令がだされ、追われる身となり薩摩を頼って来ましたが、幕府を恐れる島津久光の命令により、追い出されれてしまいました。
この時以前にも、京都の僧 「月照」を西郷らが薩摩に逃がそうとしたとき、月照と共に、薩摩に入りしています。
薩摩から追い出され、肥後に向かう途中、日置市伊集院の峠で桜島を振り返り、この句を読んだとされています。
地元鹿児島でも、この句を「自分の倒幕の志は、桜島の噴煙よりもずっと大きい」との決意を述べた句だと勘違いされておられる方が結構多いようですが、私が思うには、自分を匿ってくれなかった薩摩に対しての恨み節だと解釈するのが妥当かと思います。
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