2024年09月14日
鹿児島県枕崎市 本土最南端の始発・終着駅 JR枕崎駅を訪ねる 2024年4月12日来訪
日本本土最南端の駅、JR枕崎駅を訪ねる旅です。
JR九州 指宿枕崎(いぶすきまくらざき)線の停車駅である「枕崎駅」。
この駅こそ、日本本土最南端の始発・終着駅だ。
九州旅行の折、一目見ておきたいと思い、訪問してみた。
写真の駅舎は3代目。
2006年(平成18年)に駅開発により2代目が解体された際、市民や鉄道ファンから惜しむ声が上がり、再建が望まれるようになった。
2013年(平成25年)4月、待ち望んだ3代目が完成。
落成式には約2,000人が集まり、盛大にお祝いされた。
駅舎の建設資金のほぼ全てが、市民をはじめとした民間からの寄付金によりまかなわれたらしい。
駅舎は今、地域のみならず、多くの人に愛される枕崎のランドマークとなっているようだ。
枕崎駅は、単式ホーム1面1線の無人駅だ。
改札口はなく、電車に乗らなくてもホーム上まで立ち入り、見学することができる。
鉄道ロマンをかき立てる、始発・終着駅である枕崎駅。
その始発・終着地点を写真に収めた。
枕崎駅の対極に当たるのは、JR北海道 宗谷本線の稚内駅。
日本本土最北端の始発・終着駅となる。
稚内駅から枕崎駅までレールは続き、その距離、実に3099.5kmにもなる。
稚内から枕崎までの電車による所要時間を調べてみると、1日では到底たどり着けない長さだ。
いつの日か、在来線だけを使用して移動を試み、かかる時間について実証してみたいものである。
駅舎内掲示の時刻表を確認。
電車の本数は1日6本。
指宿枕崎線は、枕崎駅から途中34駅を経て、鹿児島市の中心駅である鹿児島中央駅までつながる。
枕崎駅から電車で鹿児島市内へ移動する際には、うっかり乗り遅れてしまわないよう、十分な注意が必要だ。
今回は鹿児島市内から車を利用して枕崎駅を訪ねたが、実際に、枕崎駅を発着点として電車にも乗ってみたい。
指宿枕崎線を走り、車窓から景色を眺めながら鉄道最南端の駅 枕崎駅を目指せば、より一層旅情がかき立てられることだろう。
駅舎入口から、多目的広場を眼下に見下ろす。
駅舎は、多目的広場からスロープや階段を利用してたどり着ける高台にある。
広場を写した写真だが、よく目を凝らして見てほしい。
白黒の線路と白い灯台を視認すると、鹿児島県の形相が浮かび上がってこないだろうか。
広場には鹿児島県の地図が描かれており、トリックアートで立体に見えるようになっているのだ。
駅舎前には「かつお節行商」の像が置かれている。
この像の設置には以下のような背景がある。
1895年(明治28年)に、台風「黒島流れ」が枕崎を襲った。
60艘あったかつお漁船の約半数が失われ、411名の死者が発生する、凄惨な海難があったという。
父や夫を失い、生活がままならなくなった、かつお漁業従事者の家族。
困窮した黒潮流れの遺族たちを救済するために取り上げられたのが、婦女子たちによる「かつお節バラ売り行商」だった。
特に大願寺の住職 兼広師によってかつお節行商婦は奨励され、お寺の組織網を使ってかつお節行商婦は助けられ、宣伝された。
一瞬にして遺族となった婦人たちがかつお節行商に雄々しく立ち上がった、忘れ難き姿を後世に残すべく、この像は建てられたのだ。
かつお節文化は、こうして枕崎の女性たちを中心に、県内外に広がった。
枕崎は「かつお節といえば枕崎」「枕崎といえばかつお節」といわれるほどかつお節が有名な町。
彼女たちの努力が実を結んでいるようだ。
「枕崎駅前観光案内所」で確認できる、電動自転車のレンタルとサイクリングでの観光についての案内看板。
自転車をレンタルすれば、電車に揺られてきた観光客も快適に枕崎周遊が楽しめる。
枕崎駅周辺には、お魚センターや平和祈念展望台、なぎさ温泉といった見どころがまだまだあり、枕崎は魅力ある観光スポットにあふれている。
潮風を浴びながら、枕崎の良さを肌で感じてみるのもよいだろう。
改稿・編集 会長HT
詳しくは以下のリンクを参照してください。
鹿児島県観光サイト かごしまの旅 枕崎駅 https://www.kagoshima-kankou.com/guide/51315
枕崎駅 - 枕崎市ホームページ https://www.city.makurazaki.lg.jp/soshiki/suisan/329.html
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