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2015年11月12日

心温まる猫のお話

朝日新聞でこんな記事を見つけた。

【以下引用↓】
見知らぬネコが家に上がり込み、100歳を超すおばあちゃんになついた。娘が首輪に手紙を結んでみたら、飼い主まで運んだ。飼い主がノートに貼ってためた手紙は、2年半で800通を超す。手紙で結ばれた二つの家は、「伝書ネコ」あるいは「介護ネコ」と呼んでかわいがっている。

ネコ好きのあなたへ
 熊本県玉名市溝上の田んぼが広がる集落で、ネコは高木波恵さん(107)に毎日のように会いに来る。気立てが優しく行儀がいいので、波恵さんも気に入った。

 長女の恵子さん(76)がネコの帰り道を観察し、約100メートル離れた家に住む高木洋さん(56)と美津子さん(61)夫婦が飼い主だと突き止めた。教師だった恵子さんにとって、洋さんは中学時代の教え子だった。「愛する飼い猫が知らないところで何をしているか、教えてやったら喜ぶだろう」と紙片にネコの行動を書き、首輪に結んでみた。

 飼い主の美津子さんは最初に手紙を見た時、「達筆なので誰からだろうと不思議に思っていた」。数回送った後、恵子さんは洋さん夫婦に送り主であることを打ち明けた。

 ネコは雄の推定9歳で、名前は「チャアチャ」。人間なら50代前半ぐらい。関西の六甲山周辺で迷いネコとして保護され、6年前に兵庫県西宮市に住んでいた洋さん夫婦が引き取った。夫婦は翌年、チャアチャを連れて洋さんの故郷の玉名市溝上に移ってきた。

 昨年4月11日の手紙。「ミャオーと言って家の中へ。牛乳一杯(だけ与えた)。地区のパトロール忙しい様子。バアバになでてもらって、ハーイサヨナラと言って外へ」。飼い主の美津子さんは「子どものいない私たち夫婦にとって、チャアチャは子ども同然。外でそんなことやってたのかって、意外な面がわかって助かる」と語る。


伝書ネコ「チャアチャ」、107歳と飼い主つなぎ2年半

様々な家を行き来し、あっちで「タマ」、こっちで「ミケ」と呼ばれる、罪深い猫の気質。
「タマ」と呼んでいる人間にとってみれば、「ミケ」とかわいがられていることを思えば嫉妬心に駆られるのも当然だ。
そんな猫が、人間たちを「手紙」を運ぶという方法で繋いだ、というほのぼのしてしまうお話。
猫は人間に興味がないように装っているが、実は、人なつこく、情が深い。
弱い者にも手をさしのべる。

寂しさに浸る人間に装ってくれるのは、猫だけではない。
「おひとりさま」と呼ばれる、独居老人の数は年々増加傾向にある。
そんな中、新たな社会問題が浮上した。

年20万匹が殺処分…高齢者の“家族”ペットが社会問題化?

孤独の寂しさを癒やそうと、家族として迎入れられたペット。
飼い主の方が先に逝ってしまうという悲劇が増えているのだ。

保護権の譲渡会などに足を運ぶと、里親の条件として、年齢制限を設けているところが多い。
この年齢制限には重要な意味があったことが、こうした問題から理解できる。
人間の保護下にあってこそ、イキイキと暮らすことが出来るペットたち。
自分の心のすきま風のことより、ペットの未来まで考えられないのでは、飼い主としての資格はない。
そんな、ペットに対してもシビアな価値観が「常識」となる未来を期待したい。

































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