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2017年07月29日

2017/07/29  ”Anti-”




正直なところ、最近のHipHop的なものにはまったく触手が動きません。
やはり、音楽には美しい旋律を求めてしまうので
韻を踏んで駄洒落の言い合い見たいのは親父ギャグ的に
得意なジャンルではありますが音楽としてはどうも・・・
吟遊詩人的なものならもう少し言葉のもつ響きの美しさを
サウンドやリズムけじゃなく
イデアとしての深遠な余興として見せてほしくなります。




最近のはっきりさせておきたいこと・・
アメフトファンのなかで1981年のNFCチャンピオンシップゲーム。
カウボーイズ対49ersの一戦における伝説のプレー”TheCatch”が
実はQBモンタナが投げ捨てたボールを
まぐれや、偶然のラッキーでクラークがキャッチしたのだ
などという馬鹿者が増えてきているようなので
とくにダラスファンが多いように思うのですが、
あえて言いたい。
『バーカ、どこに目ぇつけて観てんだ、このド素人が!!』

あのプレーは、天才であり秀才、かつ苦労人のヘッドコーチ、
ビル・ウォルシュ氏によってデザインされたプレー
”Brown - left - slot - sprint right option”として
49ersのプレーブックに採用されたものであると言う事実が
まずベースにあります。
The Catch.PNG


当該プレーの展開としては、
右にロールアウトするモンタナに対する
予想以上に激しいダラスフロント4のラッシュ。
それをものの見事にぎりぎりまでひきつけ
クラークに最後の瞬間にパスを放ったモンタナ。

ヘッドコーチの予想通り、クラークはダラスのディフェンスバックを
振り切ってをゴール奥のエンドラインと平行に右サイドラインに向かって
走る。

もうひとつ予想外だったのはダラスのディフェンスバックが
クラークを猛追し、それほど余裕のあるフリーな状態ではなかった。
そこで、クラークの身長の高さと高いボールのキャッチングに優れるという
長所を生かす必要があった。
事実、ダラスのディフェンスバック、エバーソン・ウォールズは
このモンタナの放ったパスをブロックせんとクラークに迫っていた。

the-catch-picture1.jpg


さらに




この簡潔にして的確なコーチのアドバイスを聞けばすべては明らかです。
”If you don't get what you want,
 Simply Throw The Ball Away. Not there. ”
とモンタナに指示しています。
『もし好ましい展開でなければボールを投げ出すときには
 派手に投げ出せ』というこですね。
”Simply Throw The Ball Away.”と言った後に続く
”Not there!”によって、
単に『ボールを投げ出せ』というだけでなく、
決してディフェンスにブロックされたりカットされて万が一にも
相手にボールが渡ってしまい、攻撃権を失うことのないように
注意しろという意味であることです。

つまり、
『もし危険性を感じる展開だったら、このパスプレーは捨てなさい。
 その際には安全な投げ捨て方をしなさい』と指示しているのです。
この切羽詰まった状況でこの明瞭で必要十分なアドバイスを送る
頭脳明晰で冷静沈着なヘッドコーチ。
そしてそれを聞いたとおりに実行するモンタナ。

images.jpg


ことの成り行き以前に、この二人のメンタル・タフネスというか
勝利に対する冷静な情熱が鳥肌ものなんです。

しかも、ゲームクロックは残り58秒を表示しています。
ということは、パスを投げ出すなら1秒でも早く判断し
確実なインコンプリートパスにしなければ残り時間の浪費であり
コーチの意図に反したことになります。

ぎりぎりまでラッシュをひきつけ、クラークがスライドバックアウトして
しかるべきポジションに到達するのを待つということは
明らかにインコンプリートパスを投げる意思はまったくなし。
完全にパスを成功させるべく投げているということです。

下のクリップにはでてきますが、規制がかかっていて
いちいちYouTubeに飛ばなきゃならないのが面倒だと思うので
先に言葉で言います




何度も練習を重ねてきたけれど、パスが高すぎたり、低すぎたりと
なかなかいい感じに決まることがなかったプレーだそうです。
にもかかわらず、この緊迫しきった場面で決めるのがモンタナの凄さ。

そして、スカウト達の目にはまったくとまることのなかった
クラークの高いボールのキャッング力に目をつけ、
ちょっとした運命のいたずらで直接ドラフトの話をして
『自分にとってはそれだけ十分に価値のある選手だ』と
周囲の疑いを一蹴してドラフトピックしたビル・ウォルシュ監督の
信念と分析力。

奇跡とも言えるこの三者の組み合わせがあって
信念と意思に基づいて成し遂げられた偉業が
この”The Catch”なのです。




最後にもう一度言います。
これがまぐれのラッキープレーだなどというのは
まったくの不見識なことであり、
そんな大ばか者はフットボールを語る資格がない。


最後のもう一度いいますが全てはこの”The Catch”が
あってこそなのですが、しかしもっと脚光を浴びるべきは
その後のダラスの攻撃を抑えた49ersディフェンスチームです。




アメフトとなると、つい力が入りすぎてしまいます。
このゲームの次がスーパーボウルで、
そこで勝利し男泣きに泣くビル・ウォルシュ監督。
彼のアシスタント・コーチ時代の苦労と
49ersのヘッドコーチ就任までの苦労の歴史を知ると
そのわけが深くわかります。
何度観ても、感動します。
どうしても49ers時代の派手な時期がクローズアップされがちですが
彼のメンタルタフネスとオフェンスシステムの基礎は
その苦悩の時代に築き上げられたものです。



■ Rock Classic ■

https://youtu.be/lepx24flhaI























決してソウルフルなノリが嫌いな訳じゃないんですが。。。
古いか???

それでは

Have a FUNKY Weekend,Bro.!!
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