2017年05月21日
オヤジのヒロイン #1 チャーリーズ・エンジェル
今になって、改めて考えてみると
ネットやペイTVなどの環境が無い時代の
TVドラマのヒロインというのはハニートラップに近いと
いえるのではないでしょうか?
地上波アナログのNHKか民放しかない時代のことです。
TVをつけてチャンネルを回せば(・・・って、時代がわかります)
TVドラマのヒロインというのは
こちらの特段の努力なくして視聴可能であるどころか、
むしろ、積極的に視聴を働きかけてくるわけです。
すっかりヒロインの魅力に吸い寄せられた
鼻の下を伸ばしたお馬鹿さんたちは
テレビの前に釘付けにされてしまうことになります。
築かない間に時間と行動の自由を
支配、抑制、コントロールされてしまうのです。
ビデオという革命的テクノロジーによって
放映時間の縛りから開放されたかのような錯覚を持つのですが、
それはただ、視聴によって拘束される時間が
差し障りの無い時間帯にシフトされただけで
結局はうまく相手の術中にはまっているわけです。
これをハニートラップと言わずして何をかいわんや!
・・・ということなんです。
その当時、日本では鬼警部アイアンサイドや、刑事コジャック、刑事コロンボなど
渋く、ハードボイルドで、職人肌の刑事達がブラウン管の中で活躍する中
サイボーグの綺麗なオネイサンが事件を解決するという
新機軸の刑事もののドラマ、バイオニック・ジェミーが大好きでした。
りシーズン2の最終回を迎えてしまいます。
あ〜あ、ジェミーに会えなくなっちゃた〜・・とガッカリしたのも束の間!
チャーリーズ・エンジェルの放送が始まるや否や、
三者三様の綺麗なオネイサンたちが
刺激的なお姿で難事件を解決してくなんざ、
それまでの刑事ものなぞ吹っ飛ばしてしまい
ジェミーLOSSさえも忘れてしまいます。
(全米の男と僕だけかもしれませんが・・・)
舞台はロス・アンジェルスだし、3人は可愛いし、
とにかく刺激的にセクシーでした。
アメリカでは女性はエンジェルに憧れ、
男たちはファラ、ケイト、ジャッキーにもうすっかり
心は縛られ、瞳孔は開きっぱなし、涎が流れっぱなしでした。
ホームステイ・ファミリーのお父さんにも聞いたことがあるので間違いありません。
ちなみに、ファミリーで観ることは不適切であると判断したそうで、
もっぱら、その日は自分の経営するガス・ステーションの事務所で録画したものを
後日そ〜っと人目を忍んで観ていたそうです。
まるで、高校時代に11PMを観る時の自分のようで強い共感を覚えました。
3人の衣装代はエピソードごとに25,000ドルに及んだそうです。
当時の円/ドルレートを考慮するとものすごい金額だと思います。
配役の上では、一番初めに決定していたのがケイト・ジャクソンで、
その時点では十分に美貌の女性刑事ということでしたが
その後、ジャッキー、ファラと続くとなると
同じ土俵に上るのは避けるのが賢明と考えたようです。
ファラとジャッキーはゴージャスでセクシーな最先端のファッションをまとい、
ケイトは衣装には無頓着で演技力を押し出したかったようです。
それぞれに自分魅力の活かし方を理解していたということですね。
35-24-35 Blonde・・・クーッ!たまりません!!
ファラとはちがった魅力が・・・甲乙つけ難し!!
シリーズ開始後、アメリカではファラのヘアスタイルが爆発的にヒット。
みんなこぞって豊かなブロンドヘアを真似ました。
日本でも、当時大流行したサーファーカットの原型はこのファラ・ヘアです。
マリリン・モンロー、ゴルディー・ホーンに並ぶ影響力がありました。
僕的には完全に超えていますが。。。
ちなみに僕が押入れの壁に貼っていたポスターがこれです。
押入れといっても、中仕切りを取り払って、
オーディオ機器のラックとレコードを格納できるように改造して
ちょっとした隠れ家状態にしていました。
まるで、隠れキリシタンか(不謹慎な例えでですみません)
霊から逃れるシックス・センスのコール少年のようでした。
何から隠れていたかというと、すぐに拳骨で根性をたたき直す
親父の検閲を逃れるためでした。
話がそれますが、留学する際、親父が僕だけにささやいたメッセージは
『嫁さん、金髪でもいいからな』でした。
DNAコミュニケーションを感じた瞬間でした。
軽いさわり程度でしたが
チャーリズ・エンジェルは当時アメリカはもちろん
世界的に成功を収めたTVドラマだったと思います。
3人のエンジェルは冒頭のように雑誌『TIME』の表紙を飾り、
中でもファラは一躍世界が注目する大女優の地位を得ます。
しかし、大きすぎる名声は時に思わぬ不幸を生み出します。
ファラは、シリーズ1でジル・モンロー役をおります。
その後、いろいろとありますが、ここでの言及は避けます。
シリーズ2ではジルの妹としてクリス・・モンロー役で
チェリル・ラッドがファラと交代します。
ファラとは違った良さがありました。
その後シェリー・ハック、ターニャ・ロバーツと合わせて
延べ6人のエンジェルが登場することになります。
シェリー・ハックは印象が薄いですが
ターニャ・ロバーツは映画”California Dreaming”のステファニー役で
覚えていました。
僕の中ではカリフォルニアの原風景に近いものです。
アメリカでは1976年3月28日にパイロット版が放映されるや
大反響。1981年6月24日にシーズン5の最終回を迎えます。
日本では1977年10月16日にシーズン1の第一回が放映されたようです。
件のバイオニックジェミーの最終回はその1週間前の10月9日ですから
ジェミーLOSSは日間で終わりったことになります。
その後、映画となって再登場しますが
それはそれとして、良い作品であると思います。
でも、僕の中ではやはりオリジナルの強烈なインパクトを
超えるものではありませんでした。
チャーリーズ・エンジェルのバックストーリー
1977年日本で3人組といえば・・・
洋楽で最も印象的な3人組といえば(日本では78年・・・)
本と、男って馬鹿ですね。
それでは、また。
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