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2018年10月01日

ロッド・レーバー氏

 オーストラリア出身の伝説的テニス選手、ロッド・レーバー氏は最も輝かしいキャリアを誇るひとりです。

 1964年から1970年にかけて世界ランキング1位に君臨した彼は、アマチュア選手に限られていた4大大会をプロ選手に解禁した「オープン化時代」の幕開け、テニス史上最大の転換期を目の当たりにした人物でした。

 スピード、敏捷性と闘争心により、レーバー氏は11のメジャータイトルを含め、シングルスで最多勝利記録を打ち立てています。

 彼は国際テニス殿堂入りを果たした1981年よりロレックス ウォッチを着けています。

 以来、この時計は、彼の比類ない偉業の象徴となっているのです。



<ロッド・レーバー氏の言葉>

 80歳を目前にして自分の人生を振り返り、大きな幸福を感じています。

 テニスは私にチャンスを与えてくれました。

 ゲームに対する持って生まれた素質は、私の人生の中でおそらく最も重要なものだったといえるでしょう。

 しかし、優れたテニス選手になるために、つまり勝つためには努力する必要がありました。

 それが私のモチベーションだったのだと思います。

 競争が私を向上させました。

 私はそうした競争を通じて自分自身を築き上げていったのです。

 私はテニスの試合が好きです。

 両親もふたりの兄たちもテニスをしていました。

 テニスを始めて少し上達が見られた頃、ジュニアのトーナメントに出場する機会を得ました。

 そして1956年、ヨーロッパに渡り、フランスやウィンブルドンでプレーし、またアメリカでは全米ジュニアテニス選手権に出場しました。

 このようなさまざまな体験を経て、「テニス選手になりたい」と考えるようになりました。

 これがすべての始まりでした。

 幸いなことにすべてが順調に進みました。

 そしてすべてのテニス選手にとって幸いなことに4大大会がありました。

 このことは、これまでのテニスに起こった最高の出来事だったと思います。

 私はそれまでに多くの経験を積んでいたので、「オープン化時代」の始まりを素晴らしいパフォーマンスで迎えることができました。

 「オープン化時代」以来、テニス界にもたらされた変化を考えると、アマチュアテニスからの大きな飛躍を大変素晴らしく思います。

 4大大会へのプロの参加の解禁には非常に長い時間を要しました。

 しかし、今日のテニス界を見ると、その中で偉大なチャンピオンたちが生まれてきたことを実感するでしょう。

 テニスの世界において、始まりから現在の地点に辿り着くまで、道のりは遠いものです。

 1998年に脳卒中で倒れた時、「あなたはもうテニスができない」と医師は私に言いました。

 それは最も聞きたくなかった言葉でした。

 私は車いすから立ち上がって、思ったのです。

 「右半身は麻痺しているが、私は左利きだ。だから、もう一度テニスコートに立たせてほしい」と。

 少しずつリハビリを始めて、2ヶ月ないし3ヶ月かけてテニスボールが打てるようになりました。

 動くことはできませんでしたが、立って打つことはできました。

 そして最終的には右足が動くようになり、これが回復の第一歩となったのです。

 車いす生活など、考えることもできませんでした。

 できる限り早く、そこから抜け出そうとし、実現させたのです。

 私は引退を簡単に受け入れることができませんでした。

 アマチュアでテニスを始め、プロに転向し、4大大会でプレーをして、長いキャリアを築いてきました。

 しかし、若く、速く、そして優れたプレーヤーが台頭してくると、時の流れには逆らえないことを実感します。

 でも私は、多くのチャンピオンの中で最も長いキャリアを持つことができたことを誇りに思うべきでしょう。

 私は多くの人々に、努力は良い結果をもたらすことを証明できたと思います。

 実に、有意義な人生を送ってきました。

  そして多くのトーナメントを制し、すべてのグランドスラムでの重いプレッシャーの中で戦ってきたその先に、ロレックスウォッチの存在がありました。

 素晴らしいキャリアを築いた中でも、テニスの頂点でロレックスを手に入れたことは、私の中で最高の瞬間でした。

 これは私にとっておそらく最良の買い物です!

 1981年、私は国際テニス殿堂の会合でオーストラリアにいました。

 そしてカルフォルニアに帰る途中、香港に立ち寄りました。

 香港滞在中にロレックスのブティックを見つけ、以前から欲しいと思っていたロレックスウォッチを購入することにしました。

 私は、「ロレックスを持つに値する」と思ったのです。

 そして私はこの時計を1981年から着けています。

 この時計にはさまざまな記憶が刻まれていて、たくさんの思い出が浮かび上がってきます。

 1969年の息子の誕生、世界各国への遠征、そしてロレックスの象徴となったこと。

 ロレックスは私の人生の功績そのものです。

 すべてのキャリアを通して心に深く残っている試合や、手に入れたいと望んだものや手に入れたもの。

 そのすべてが今、私のロレックスに集約されているのです。

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