2015年07月26日
【時をかける少女】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【時をかける少女】
【出演者】
紺野真琴:仲里依紗
間宮千昭:石田卓也
津田功介:板倉光隆
藤谷果穂:谷村美月
早川友梨:垣内彩未
紺野美雪(真琴の妹):関戸優希
おばさん:山本圭子
高瀬宋次郎:松田洋治
真琴の父:桂歌若
真琴の母:安藤みどり
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【感想】
最高ですね〜
世界観やストーリー展開言うことない。
時間軸もとても分かりやすいつくり方。
青春恋愛をこんなにおもしろく作る、
細田監督の凄さ・・・
監督の作品は全部大好きです。
ポスト宮崎監督と、
騒がれるだけのことはありますよね〜
みんなが経験する経験浅い時期の失敗を、
何度もリセットして変えていくストーリー。
あとスピード感もしっかりあるんです。
このバランス感が最高なんです!
もうベタ褒めですね!
是非見て欲しいです。
アニメ?って言う方もいますが、
絶対に世界観が変わると思いますよ!
【あらすじ】(ネタバレあり)
「いくよ〜」
3人で野球する真琴と千昭と功介。
千昭と功介に愚痴る真琴。
「昨日プリン食べ損ねた。」
「せっかくとってたのに食べることないよね。」
「あの馬鹿妹。」
その時聞えた妹の声。
「お姉ちゃん。」
千昭の打った球が高く上がりボールは真琴の真上。
ボールを見失って頭にボールが当たった真琴。
それは夢だった。
目が覚めた真琴は目覚ましに頭をぶつけ、
枕元では妹が真琴を呼んでいた。
あわてて起きた真琴は高校へ向かう。
遅刻ギリギリだが登校途中で千昭に会う。
遅れて教室に入るとまだ先生が来ていなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
付いていない時はとことん付いていないって言うけど、
そんなの他人事だと思っていた。
どちらかといえば付いているほうだし、
運いいけど勘もいい。
おかげで成績はほどほど。
そんなに頭がいいほうではないけど、
馬鹿ってほどでもない。
器用ってほど器用じゃないけど、
人に笑われるほど不器用でもない。
後から思い出して、
嫌になっちゃうような失敗もあんまりしない。
普段はそこそこ慎重だから、
大きな怪我もしたことはない。
ややこしい人間関係に絡まっちゃうことも・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と思っていた真琴だがその日は・・・
教室に遅れてきた先生は小テストも持ってきた。
真琴はまったく解けない。結果は9点・・・
家庭科の授業では天ぷらのを揚げていて、
鍋から火をあげるほどの大失態・・・
校庭を歩いていると、
遊んでいた男子学生が突っ込んできて怪我をした・・・
その日の日直は真琴。
放課後にみんなの提出ノートを理科室に運んだ。
黒板にかかれていたのは
『Time Waits For No Ono』
それを真琴が眺めていると、
奥の部屋から物音が聞こえた。
誰かいるのかと思い真琴は奥の部屋へ。
すると床に小さな種のようなものが落ちていた。
それを手に取ろうとしたとき、
急に走り去る人影。
真琴は驚き種のようなものの上に転んでしまった。
すぐに立ち上がるが誰もいなかった。
その後にいつものように野球をした。
そして家への帰り道。
自転車でいつもの坂を下っていた真琴。
自転車のブレーキが効かずに、
そのまま踏み切りへ一直線。
真琴は丁度来た電車にはねられた・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日がもしいつもの日だったら何の問題もなかったはず。
でも・・・忘れていた。
今日が最悪の日だってことを。
まさかとは思うけど死ぬんだ。
今日で最後なんだ。
こんなことになるならもっと早く起きたのに。
寝坊なんかしないし遅刻もしない。
天ぷらももっとうまく揚げる。
馬鹿な男子にぶつかられたりしない。
今日は確かナイスな日なのに・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
真琴が気が付くと、電車にはねられるはずの坂の上。
真琴の乗っていた自転車は歩行者にぶつかり止った。
真琴は博物館で働くおばさんのもとへ向かった。
真琴の話を聞いたおばさんは言った。
「それはタイプリープよ。」
「時は戻らない。」
「ということは戻ったのは真琴自身よ。」
「真琴くらいの歳の子には良くあることよ。」
「良かったね。生きていて。」
「コツさえ分かれば又出来るようになるんじゃない?」
「実際飛んだんでしょ?真琴が!」
家に帰った真琴はおばさんの言うように、
タイプリープ出来るのか試した。
近くの川に向かって大きくジャンプした真琴。
すると・・・
真琴は前日に戻っていた。
妹に食べられたはずのプリンが家にあった。
『私飛べるじゃん。』
翌日のナイスな日。
早く目を覚ました真琴は遅刻せずに出勤した。
千昭には
「何で早いの今日?」
とまで言われる始末。
もちろん小テストもバッチリ。
家庭科の授業では、
クラスメイトの高瀬と代わり難を逃れた。
校庭では男子学生をかわした。
そして放課後は野球ではなくてカラオケへ。
何度も時間を飛び越えて、
カラオケを何度も歌った。
喉カラカラで家に帰った真琴。
夕食は筑前煮・・・
「え〜鉄板焼きにしようよ〜」
真琴の母は返す。
「一昨日食べたでしょ。」
そこで真琴は一昨日に戻った。
鉄板焼きを食べるために・・・
何日も繰り返すといつもの野球も、
どこに球が飛んでくるか分かる。
何度も繰り返し日々を過ごす真琴。
ある日おばさんのもとへ行った真琴。
「お小遣い使っても、
又お小遣い日に戻ればいいんだもん。」
「朝も二度寝、三度寝出来るし、
忘れ物しても取りに帰らなくていいし、
食い放題なんて90分で終わりじゃない。」
それを聞いておばさんは言う。
「あまり悪いことには使ってないようね。」
「真琴が良い目みているとき、
悪い目見ている人がいるんじゃないの?」
真琴は自信満々に答えた。
「大丈夫。また戻ればいいんだもん。」
「何回でもリセットできるもんね。」
数日後の放課後。
いつものように3人で帰った真琴。
すると功介を呼び止める後輩。
ボランティア部の後輩果穂に告白されたらしい。
その日の帰り道、真琴は千昭と一緒に帰った。
真琴を自転車の後ろに乗せて送る千昭。
「ずっと3人でいられる気がしてたんだよね〜」
そう言った真琴に千昭は言う。
「真琴。俺と付き合えば?」
真琴は驚いて言った。
「何それ?今の何?マジ?」
千昭は言った。
「マジ!」
すぐに真琴は飛んだ。
千昭とは帰らない選択を選んだ・・・
おばさんに相談に行った真琴。
おばさんは真琴に言った。
「付き合っちゃえば良いのに。」
「無かったことにしたんだ。」
「千昭君可愛そう。」
「せっかく思いを伝えたのに。」
「でも本人は気付いてもいないのか〜」
次の日の学校では、
みんなの前で高瀬がいじめられていた。
それを助けたのは千昭であった。
いじめられている原因を作ったのは真琴。
真琴が以前の家庭科の授業で代わり、
天ぷらを揚げるのを失敗したことが原因。
高瀬は真琴に言う。
「お前のせいだ馬鹿。」
真琴をかばう千昭であったが、
全てを知っている真琴は、
知らず知らずに千昭を避けてしまう。
そうしている間に親友の友梨が千昭と良い関係に・・・
それから数日後。
またしてもいじめを受けている高瀬。
逆上して消火器を撒き散らしていた。
それを見た真琴は高瀬に言った。
「高瀬君やめて。」
すると高瀬は真琴に向けて消火器を投げた。
それをかばおうとしたのは千昭。
千昭に消火器がぶつかる寸前で真琴は飛んだ。
同じ状況になることを避けて千昭を押して、
消火器にぶつかる事を回避する。
しかし後ろにいた友梨の肩にぶつかってしまった。
保健室に一緒に行った真琴。
真琴に友梨は泣きながら言った。
「傷が残ったらどうしよう。」
真琴は答えた。
「そうなったら私が何とかする。」
数日後いつものように野球をする3人。
千昭は友梨とデートしたことを告げた。
功介は千昭に聞いた。
「付き合うの?」
千昭は答えた。
「当然じゃん。」
その夜、真琴はふてくされていた。
風呂に入っていた真琴はつぶやく。
「何なのよ。好きって言ったくせに・・・」
とその時真琴は気が付く。
左の二の腕にある数字のような痣。
「何だろうこれ?90?」
千昭が友梨と付き合うことになってから、
キャッチボールは功介と2人になった。
功介は真琴に言った。
「明日は千昭、引っ張ってこようぜ。」
「真琴が寂しがっているって言えば絶対来るって。」
「真琴に振られたから早川さんにしたんじゃない?」
真琴は返した。
「振ってないよ。」
「そういう功介は彼女作らないの?」
功介は言った。
「俺が彼女作ったら真琴が独りになっちゃうじゃん。」
真琴はおばさんの所へ行った。
「困ったときに助けてくれるのは、
いつも功介君でしょ?」
「付き合っちゃえば?」
「うまくいかなかったら元に戻せば良いんだって。」
真琴は答えた。
「そんなこと絶対にしないから。」
「人の気持ち弄ぶなんて・・・」
おばさんは言った。
「ちょっと過去に戻れるからって、
今までさんざんやってきたじゃない。」
そしておばさんがずっと修復していた絵を見せた。
作者も分からない不思議な絵。
何百年前もの大戦争と飢饉の時代に描かれた絵。
その絵を見ている真琴におばさんは言った。
「世界が終わろうとしていたときに、
どうしてこんな絵が描けたのかしらね?」
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数日後に真琴は学校で果穂に聞かれた。
「先輩は功介先輩と付き合っているんですか?」
話を聞いた真琴。
功介はボランティアで老人ホームに行っていた。
果穂がボランティアでその老人ホームに行くと、
親切な功介の話をずっとする老人がいた。
合ったこともない功介だったが、
話を聞くうちに惹かれたという。
しかし実際に告白すると功介はその子に言った。
「普段馬鹿だと思っている奴が、
俺より良い点数を取った。」
「だから俺もうかうかしていられない。」
「だから君とは付き合えない。」
その話を聞いた真琴は言った。
「分かった私が何とかする。」
そして真琴は飛んだ。
飛んだのはナイスな日。
自分がぶつかるはずの男子生徒に、
功介と果穂をぶつけさせて、
功介と果穂の出会いを与えた。
すると腕の痣は01と変化していた・・・
戻った真琴は理科室に忍び込み、
あの人影が誰なのかを探そうとした。
すると一通のメールが功介から届く。
『なんか俺告られたみたい。』
『自転車借りるよ。』
ブレーキが壊れて電車に突っ込むはずの自転車。
焦った真琴は走って功介を追いかけた。
自分がひかれたはずの踏切へ言ったが、
そこには功介はいなかった。
野球をすっぽかした真琴に千昭から電話が入る。
「お前らグランド来ないから。待っているぞ。」
「それと・・・真琴に聞きたいことあるんだけど。」
「おまえタイムリープしてない?」
とっさに真琴は飛んだ。
そして千昭の質問をさえぎった。
これが最後のタイムリープとなってしまった・・・
腕の痣は0となっていた。
「やっぱりこの数字、
タイムリープできる回数だったんだ。」
「つまんない事に最後の一回を・・・」
「でもいいか。功介も無事だったんだし。」
と思っていた横を自転車に乗った功介が通り過ぎた。
「よっ真琴。もう少し貸しておいてくれ。」
真琴は焦って追いかけた。
功介の向かう先は踏み切り。
ブレーキは効かずに電車に突っ込んでいく。
真琴は願った。
『止まれ。止まれ。止まれ。止まれ。』
すると時間は止まっていた。
真琴の後ろには千昭がいた。
「やっぱり真琴か。」
真琴は聞いた。
「これ千昭が?」
「千昭も飛べるの?」
千昭は答えた。
「俺未来から来たって言ったら笑う?」
そして千昭は真琴に真実を話した。
千昭は未来から来ていた。
その時代には体にチャージして使う機械があった。
千昭に見せられた機械は、
真琴が理科室で見つけたもの。
千昭はその機械を落とし探していた。
ようやく理科室で見つけたときには、
誰かにチャージされて使用済みとなっていた。
「よかったよ。馬鹿にチャージされてて。」
「悪用されたらと思うと夜も眠れなかった。」
千昭は現代に来た理由を話した。
どうしても見たかった絵があるんだ。
その絵はこの時代にしかない絵。
真琴のおばさんが修復している絵だった。
「もう意味無いけどな。」
「元の時代に戻れなくなった。」
功介の事故を回避するために、
千昭も最後のタイプリープを使っていた。
「帰らなきゃいけないのに、
いつの間にか夏になった。」
「お前らといるのがあんまりに楽しくてさ。」
真琴は言った。
「あの絵もう少ししたら見れるんだ。」
「今はまだ直している最中だから。」
「功介と3人で見に行こう。」
すると千昭は言った。
「無理だ。俺は罪を犯した。」
「過去の人間にタイムリープを知られた。」
「俺明日から姿消すから。」
止まっていた時が元に戻った。
翌日から千昭の姿は無かった。
功介は真琴に言った。
「俺はともかく真琴にも一言もなしかよ。」
「あいつ真琴のこと好きだったのに。」
「見ていたら分かるよ。」
そんな功介に真琴は言った。
「最低だ私。」
「人が大事なこと話しているのに、
それを無かった事にしちゃったの。」
「なんでちゃんと聞いてあげられなかったのかな?」
真琴はその場から走り屋上へ向かった。
そして屋上で空を見ながら泣いた。
おばさんに相談に行く真琴。
「功介君と千昭君と、
どっちとも付き合わないと思っていた。」
「でもそうじゃないのね?」
そして高校時代に同じような体験をした話をする。
いつか必ず会いに来ると言って現れない昔の彼氏。
「あなたは私みたいなタイプじゃないでしょ?」
「待ち合わせに遅れてくるような人がいたら、
走って迎えに行くのがあなたでしょ?」
その夜真琴が目にしたもの。
左の二の腕に書かれた1という数字。
あの時千昭が時間を戻したから、
1回の数字が残っていた。
真琴はすぐに走りだした。
過去の功介と千昭を思い出しながら。
そして高く飛んだ。
戻ったのはナイスな日の理科室。
タイムリープの機械を見つけた場所。
そして機械を手にして友梨に話す。
「友梨。今まで言えなかったことがある。」
「私千昭のことが好きだ。」
友梨は言った。
「真琴!Time Waits For No Ono」
そして真琴はグランドに向かった。
校門で待っていたのは功介。
功介には自転車を使ってはいけないと話して、
果穂たちも野球に誘えと言った。
そして改めて功介に言った。
「待っててくれてありがとう。」
そしてグランドへ全速力で走った。
走る後姿に功介は言う。
「真琴。前見て走れ!」
グランドで待っていた千昭。
「遅いよ!功介は?」
千昭に真琴はタイムリープの機械を渡した。
全てを教えてもらったことを話した真琴。
千昭は言う。
「何で話しちゃうんだよ。俺の馬鹿。」
そういった千昭の腕には1という数字があった。
真琴は話した。
「あの絵未来に帰ってみても、
もうなくなったり燃えたりしない。」
「千昭の時代にも残っているように何とかしてみる。」
千昭は答えた。
「頼むよ。」
「帰らなきゃいけないのに、
いつの間にか夏になった。」
「お前らといるのがあんまりに楽しくてさ。」
それを聞いて真琴は言った。
「そんな言い方してなかった。」
あの時は告白してきた千昭。
しかし千昭の告白は聞けなかった。
千昭は言った。
「功介によろしくな。挨拶できなくて悪いって。」
「それとな真琴。」
「ずっと言おうと思ってたことがあるんだけど・・・」
「急に飛び出したりするなよ。」
「注意力足りない所とかあるからな!」
別れ際でも告白しない千昭に真琴は怒った。
「早く行って。」
千昭は一言「じゃあな!」と言って歩き出した。
真琴は千昭と反対方向に歩き出し泣いた。
そして足を止めて泣き出した。
すると・・・
千昭が戻ってきて真琴に抱きしめて言う。
「未来で待っている。」
真琴は微笑んで返した。
「うん。」
「直ぐ行く。」
「走っていく。」
千昭はいなくなった。
真琴は功介と野球をしていた。
もちろん果穂たち後輩と一緒に・・・
そんな真琴に功介言った。
「俺はともかく真琴にも一言もなしか。」
「それがいきなり留学するから退学しますって。」
それに対して真琴は言った。
「やりたいことが見つかったんだよ。」
「私もこれからやること決まったんだ。」
そう言って空を見上げた真琴。
(終わり)
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【出演者】
紺野真琴:仲里依紗
間宮千昭:石田卓也
津田功介:板倉光隆
藤谷果穂:谷村美月
早川友梨:垣内彩未
紺野美雪(真琴の妹):関戸優希
おばさん:山本圭子
高瀬宋次郎:松田洋治
真琴の父:桂歌若
真琴の母:安藤みどり
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最高ですね〜
世界観やストーリー展開言うことない。
時間軸もとても分かりやすいつくり方。
青春恋愛をこんなにおもしろく作る、
細田監督の凄さ・・・
監督の作品は全部大好きです。
ポスト宮崎監督と、
騒がれるだけのことはありますよね〜
みんなが経験する経験浅い時期の失敗を、
何度もリセットして変えていくストーリー。
あとスピード感もしっかりあるんです。
このバランス感が最高なんです!
もうベタ褒めですね!
是非見て欲しいです。
アニメ?って言う方もいますが、
絶対に世界観が変わると思いますよ!
【あらすじ】(ネタバレあり)
「いくよ〜」
3人で野球する真琴と千昭と功介。
千昭と功介に愚痴る真琴。
「昨日プリン食べ損ねた。」
「せっかくとってたのに食べることないよね。」
「あの馬鹿妹。」
その時聞えた妹の声。
「お姉ちゃん。」
千昭の打った球が高く上がりボールは真琴の真上。
ボールを見失って頭にボールが当たった真琴。
それは夢だった。
目が覚めた真琴は目覚ましに頭をぶつけ、
枕元では妹が真琴を呼んでいた。
あわてて起きた真琴は高校へ向かう。
遅刻ギリギリだが登校途中で千昭に会う。
遅れて教室に入るとまだ先生が来ていなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
付いていない時はとことん付いていないって言うけど、
そんなの他人事だと思っていた。
どちらかといえば付いているほうだし、
運いいけど勘もいい。
おかげで成績はほどほど。
そんなに頭がいいほうではないけど、
馬鹿ってほどでもない。
器用ってほど器用じゃないけど、
人に笑われるほど不器用でもない。
後から思い出して、
嫌になっちゃうような失敗もあんまりしない。
普段はそこそこ慎重だから、
大きな怪我もしたことはない。
ややこしい人間関係に絡まっちゃうことも・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と思っていた真琴だがその日は・・・
教室に遅れてきた先生は小テストも持ってきた。
真琴はまったく解けない。結果は9点・・・
家庭科の授業では天ぷらのを揚げていて、
鍋から火をあげるほどの大失態・・・
校庭を歩いていると、
遊んでいた男子学生が突っ込んできて怪我をした・・・
その日の日直は真琴。
放課後にみんなの提出ノートを理科室に運んだ。
黒板にかかれていたのは
『Time Waits For No Ono』
それを真琴が眺めていると、
奥の部屋から物音が聞こえた。
誰かいるのかと思い真琴は奥の部屋へ。
すると床に小さな種のようなものが落ちていた。
それを手に取ろうとしたとき、
急に走り去る人影。
真琴は驚き種のようなものの上に転んでしまった。
すぐに立ち上がるが誰もいなかった。
その後にいつものように野球をした。
そして家への帰り道。
自転車でいつもの坂を下っていた真琴。
自転車のブレーキが効かずに、
そのまま踏み切りへ一直線。
真琴は丁度来た電車にはねられた・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日がもしいつもの日だったら何の問題もなかったはず。
でも・・・忘れていた。
今日が最悪の日だってことを。
まさかとは思うけど死ぬんだ。
今日で最後なんだ。
こんなことになるならもっと早く起きたのに。
寝坊なんかしないし遅刻もしない。
天ぷらももっとうまく揚げる。
馬鹿な男子にぶつかられたりしない。
今日は確かナイスな日なのに・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
真琴が気が付くと、電車にはねられるはずの坂の上。
真琴の乗っていた自転車は歩行者にぶつかり止った。
真琴は博物館で働くおばさんのもとへ向かった。
真琴の話を聞いたおばさんは言った。
「それはタイプリープよ。」
「時は戻らない。」
「ということは戻ったのは真琴自身よ。」
「真琴くらいの歳の子には良くあることよ。」
「良かったね。生きていて。」
「コツさえ分かれば又出来るようになるんじゃない?」
「実際飛んだんでしょ?真琴が!」
家に帰った真琴はおばさんの言うように、
タイプリープ出来るのか試した。
近くの川に向かって大きくジャンプした真琴。
すると・・・
真琴は前日に戻っていた。
妹に食べられたはずのプリンが家にあった。
『私飛べるじゃん。』
翌日のナイスな日。
早く目を覚ました真琴は遅刻せずに出勤した。
千昭には
「何で早いの今日?」
とまで言われる始末。
もちろん小テストもバッチリ。
家庭科の授業では、
クラスメイトの高瀬と代わり難を逃れた。
校庭では男子学生をかわした。
そして放課後は野球ではなくてカラオケへ。
何度も時間を飛び越えて、
カラオケを何度も歌った。
喉カラカラで家に帰った真琴。
夕食は筑前煮・・・
「え〜鉄板焼きにしようよ〜」
真琴の母は返す。
「一昨日食べたでしょ。」
そこで真琴は一昨日に戻った。
鉄板焼きを食べるために・・・
何日も繰り返すといつもの野球も、
どこに球が飛んでくるか分かる。
何度も繰り返し日々を過ごす真琴。
ある日おばさんのもとへ行った真琴。
「お小遣い使っても、
又お小遣い日に戻ればいいんだもん。」
「朝も二度寝、三度寝出来るし、
忘れ物しても取りに帰らなくていいし、
食い放題なんて90分で終わりじゃない。」
それを聞いておばさんは言う。
「あまり悪いことには使ってないようね。」
「真琴が良い目みているとき、
悪い目見ている人がいるんじゃないの?」
真琴は自信満々に答えた。
「大丈夫。また戻ればいいんだもん。」
「何回でもリセットできるもんね。」
数日後の放課後。
いつものように3人で帰った真琴。
すると功介を呼び止める後輩。
ボランティア部の後輩果穂に告白されたらしい。
その日の帰り道、真琴は千昭と一緒に帰った。
真琴を自転車の後ろに乗せて送る千昭。
「ずっと3人でいられる気がしてたんだよね〜」
そう言った真琴に千昭は言う。
「真琴。俺と付き合えば?」
真琴は驚いて言った。
「何それ?今の何?マジ?」
千昭は言った。
「マジ!」
すぐに真琴は飛んだ。
千昭とは帰らない選択を選んだ・・・
おばさんに相談に行った真琴。
おばさんは真琴に言った。
「付き合っちゃえば良いのに。」
「無かったことにしたんだ。」
「千昭君可愛そう。」
「せっかく思いを伝えたのに。」
「でも本人は気付いてもいないのか〜」
次の日の学校では、
みんなの前で高瀬がいじめられていた。
それを助けたのは千昭であった。
いじめられている原因を作ったのは真琴。
真琴が以前の家庭科の授業で代わり、
天ぷらを揚げるのを失敗したことが原因。
高瀬は真琴に言う。
「お前のせいだ馬鹿。」
真琴をかばう千昭であったが、
全てを知っている真琴は、
知らず知らずに千昭を避けてしまう。
そうしている間に親友の友梨が千昭と良い関係に・・・
それから数日後。
またしてもいじめを受けている高瀬。
逆上して消火器を撒き散らしていた。
それを見た真琴は高瀬に言った。
「高瀬君やめて。」
すると高瀬は真琴に向けて消火器を投げた。
それをかばおうとしたのは千昭。
千昭に消火器がぶつかる寸前で真琴は飛んだ。
同じ状況になることを避けて千昭を押して、
消火器にぶつかる事を回避する。
しかし後ろにいた友梨の肩にぶつかってしまった。
保健室に一緒に行った真琴。
真琴に友梨は泣きながら言った。
「傷が残ったらどうしよう。」
真琴は答えた。
「そうなったら私が何とかする。」
数日後いつものように野球をする3人。
千昭は友梨とデートしたことを告げた。
功介は千昭に聞いた。
「付き合うの?」
千昭は答えた。
「当然じゃん。」
その夜、真琴はふてくされていた。
風呂に入っていた真琴はつぶやく。
「何なのよ。好きって言ったくせに・・・」
とその時真琴は気が付く。
左の二の腕にある数字のような痣。
「何だろうこれ?90?」
千昭が友梨と付き合うことになってから、
キャッチボールは功介と2人になった。
功介は真琴に言った。
「明日は千昭、引っ張ってこようぜ。」
「真琴が寂しがっているって言えば絶対来るって。」
「真琴に振られたから早川さんにしたんじゃない?」
真琴は返した。
「振ってないよ。」
「そういう功介は彼女作らないの?」
功介は言った。
「俺が彼女作ったら真琴が独りになっちゃうじゃん。」
真琴はおばさんの所へ行った。
「困ったときに助けてくれるのは、
いつも功介君でしょ?」
「付き合っちゃえば?」
「うまくいかなかったら元に戻せば良いんだって。」
真琴は答えた。
「そんなこと絶対にしないから。」
「人の気持ち弄ぶなんて・・・」
おばさんは言った。
「ちょっと過去に戻れるからって、
今までさんざんやってきたじゃない。」
そしておばさんがずっと修復していた絵を見せた。
作者も分からない不思議な絵。
何百年前もの大戦争と飢饉の時代に描かれた絵。
その絵を見ている真琴におばさんは言った。
「世界が終わろうとしていたときに、
どうしてこんな絵が描けたのかしらね?」
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数日後に真琴は学校で果穂に聞かれた。
「先輩は功介先輩と付き合っているんですか?」
話を聞いた真琴。
功介はボランティアで老人ホームに行っていた。
果穂がボランティアでその老人ホームに行くと、
親切な功介の話をずっとする老人がいた。
合ったこともない功介だったが、
話を聞くうちに惹かれたという。
しかし実際に告白すると功介はその子に言った。
「普段馬鹿だと思っている奴が、
俺より良い点数を取った。」
「だから俺もうかうかしていられない。」
「だから君とは付き合えない。」
その話を聞いた真琴は言った。
「分かった私が何とかする。」
そして真琴は飛んだ。
飛んだのはナイスな日。
自分がぶつかるはずの男子生徒に、
功介と果穂をぶつけさせて、
功介と果穂の出会いを与えた。
すると腕の痣は01と変化していた・・・
戻った真琴は理科室に忍び込み、
あの人影が誰なのかを探そうとした。
すると一通のメールが功介から届く。
『なんか俺告られたみたい。』
『自転車借りるよ。』
ブレーキが壊れて電車に突っ込むはずの自転車。
焦った真琴は走って功介を追いかけた。
自分がひかれたはずの踏切へ言ったが、
そこには功介はいなかった。
野球をすっぽかした真琴に千昭から電話が入る。
「お前らグランド来ないから。待っているぞ。」
「それと・・・真琴に聞きたいことあるんだけど。」
「おまえタイムリープしてない?」
とっさに真琴は飛んだ。
そして千昭の質問をさえぎった。
これが最後のタイムリープとなってしまった・・・
腕の痣は0となっていた。
「やっぱりこの数字、
タイムリープできる回数だったんだ。」
「つまんない事に最後の一回を・・・」
「でもいいか。功介も無事だったんだし。」
と思っていた横を自転車に乗った功介が通り過ぎた。
「よっ真琴。もう少し貸しておいてくれ。」
真琴は焦って追いかけた。
功介の向かう先は踏み切り。
ブレーキは効かずに電車に突っ込んでいく。
真琴は願った。
『止まれ。止まれ。止まれ。止まれ。』
すると時間は止まっていた。
真琴の後ろには千昭がいた。
「やっぱり真琴か。」
真琴は聞いた。
「これ千昭が?」
「千昭も飛べるの?」
千昭は答えた。
「俺未来から来たって言ったら笑う?」
そして千昭は真琴に真実を話した。
千昭は未来から来ていた。
その時代には体にチャージして使う機械があった。
千昭に見せられた機械は、
真琴が理科室で見つけたもの。
千昭はその機械を落とし探していた。
ようやく理科室で見つけたときには、
誰かにチャージされて使用済みとなっていた。
「よかったよ。馬鹿にチャージされてて。」
「悪用されたらと思うと夜も眠れなかった。」
千昭は現代に来た理由を話した。
どうしても見たかった絵があるんだ。
その絵はこの時代にしかない絵。
真琴のおばさんが修復している絵だった。
「もう意味無いけどな。」
「元の時代に戻れなくなった。」
功介の事故を回避するために、
千昭も最後のタイプリープを使っていた。
「帰らなきゃいけないのに、
いつの間にか夏になった。」
「お前らといるのがあんまりに楽しくてさ。」
真琴は言った。
「あの絵もう少ししたら見れるんだ。」
「今はまだ直している最中だから。」
「功介と3人で見に行こう。」
すると千昭は言った。
「無理だ。俺は罪を犯した。」
「過去の人間にタイムリープを知られた。」
「俺明日から姿消すから。」
止まっていた時が元に戻った。
翌日から千昭の姿は無かった。
功介は真琴に言った。
「俺はともかく真琴にも一言もなしかよ。」
「あいつ真琴のこと好きだったのに。」
「見ていたら分かるよ。」
そんな功介に真琴は言った。
「最低だ私。」
「人が大事なこと話しているのに、
それを無かった事にしちゃったの。」
「なんでちゃんと聞いてあげられなかったのかな?」
真琴はその場から走り屋上へ向かった。
そして屋上で空を見ながら泣いた。
おばさんに相談に行く真琴。
「功介君と千昭君と、
どっちとも付き合わないと思っていた。」
「でもそうじゃないのね?」
そして高校時代に同じような体験をした話をする。
いつか必ず会いに来ると言って現れない昔の彼氏。
「あなたは私みたいなタイプじゃないでしょ?」
「待ち合わせに遅れてくるような人がいたら、
走って迎えに行くのがあなたでしょ?」
その夜真琴が目にしたもの。
左の二の腕に書かれた1という数字。
あの時千昭が時間を戻したから、
1回の数字が残っていた。
真琴はすぐに走りだした。
過去の功介と千昭を思い出しながら。
そして高く飛んだ。
戻ったのはナイスな日の理科室。
タイムリープの機械を見つけた場所。
そして機械を手にして友梨に話す。
「友梨。今まで言えなかったことがある。」
「私千昭のことが好きだ。」
友梨は言った。
「真琴!Time Waits For No Ono」
そして真琴はグランドに向かった。
校門で待っていたのは功介。
功介には自転車を使ってはいけないと話して、
果穂たちも野球に誘えと言った。
そして改めて功介に言った。
「待っててくれてありがとう。」
そしてグランドへ全速力で走った。
走る後姿に功介は言う。
「真琴。前見て走れ!」
グランドで待っていた千昭。
「遅いよ!功介は?」
千昭に真琴はタイムリープの機械を渡した。
全てを教えてもらったことを話した真琴。
千昭は言う。
「何で話しちゃうんだよ。俺の馬鹿。」
そういった千昭の腕には1という数字があった。
真琴は話した。
「あの絵未来に帰ってみても、
もうなくなったり燃えたりしない。」
「千昭の時代にも残っているように何とかしてみる。」
千昭は答えた。
「頼むよ。」
「帰らなきゃいけないのに、
いつの間にか夏になった。」
「お前らといるのがあんまりに楽しくてさ。」
それを聞いて真琴は言った。
「そんな言い方してなかった。」
あの時は告白してきた千昭。
しかし千昭の告白は聞けなかった。
千昭は言った。
「功介によろしくな。挨拶できなくて悪いって。」
「それとな真琴。」
「ずっと言おうと思ってたことがあるんだけど・・・」
「急に飛び出したりするなよ。」
「注意力足りない所とかあるからな!」
別れ際でも告白しない千昭に真琴は怒った。
「早く行って。」
千昭は一言「じゃあな!」と言って歩き出した。
真琴は千昭と反対方向に歩き出し泣いた。
そして足を止めて泣き出した。
すると・・・
千昭が戻ってきて真琴に抱きしめて言う。
「未来で待っている。」
真琴は微笑んで返した。
「うん。」
「直ぐ行く。」
「走っていく。」
千昭はいなくなった。
真琴は功介と野球をしていた。
もちろん果穂たち後輩と一緒に・・・
そんな真琴に功介言った。
「俺はともかく真琴にも一言もなしか。」
「それがいきなり留学するから退学しますって。」
それに対して真琴は言った。
「やりたいことが見つかったんだよ。」
「私もこれからやること決まったんだ。」
そう言って空を見上げた真琴。
(終わり)
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