2015年06月17日
【紙の月】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【紙の月】
【出演者】
梅澤梨花:宮沢りえ
平林光太:池松壮亮
梅澤正文(梨花の夫):田辺誠一
隅より子(梨花の同僚):小林聡美
相川恵子(梨花の同僚):大島優子
今井(梨花の同僚):伊勢志摩
井上佑司(梨花の上司):近藤芳正
平林孝三(光太の祖父・梨花の顧客)石橋蓮司
小山内等(梨花の顧客):佐々木勝彦
小山内光子(梨花の顧客):天光眞弓
名護たまえ(梨花の顧客):中原ひとみ
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
宮沢さん演じきりましたね〜
池松くんもう少しチャラくて良かった?
個人的には池松くん好きですが、
配役的には窪田くんにやってほしかったかも・・・
池松くんもちろんうまいですよ!
でも根が真面目なのが全面に出ちゃうんです。
でも面白い映画でした!
どんどん変化していく梨花を演じた宮沢さん。
私が好きなのは最後の小林さん。
あのシーンのやりとりは重い・・・
あの台詞で締めくくらせたの良かった!
ストーリー展開も、描写も良くて、
とても記憶に残る映画です。
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜1994年〜〜
電車で出勤する梅澤梨花と夫の正文。
梨花は若葉銀行の銀行員。
梨花は業務の外回り。
顧客である資産家の平林に、
定期預金から国債への切り替えを進める。
熱心に国債勧める梨花の魅力に、
平林は国債への切り替えを承諾した。
その時帰ってきた孫の光太。
これが梨花と光太の出会いだった。
その夜の自宅に帰った梨花。
パートから契約社員に切り替わった記念に、
正文と自分に買ったペアの腕時計を渡した。
正文は時計を見て梨花に言った。
「ゴルフにしていくよ。」
「これくらい気軽いやつ欲しかったんだ。」
一言余計な正文に梨花は笑って合わせた・・・
ある日の勤務後、同僚の送別会。
送別会の帰りに電車に乗ろうとした梨花。
声を掛けてきたのは平沢の孫の光太。
「祖父の家で会ったんですが覚えてませんか?」
その日はつたない会話で終わったが、
梨花は一瞬で惹かれてしまった・・・
数日後、外回りをしていた梨花。
顧客の名護から預かった預金分のお金を手に、
近くのデパートに立ち寄った。
化粧品を見ていた梨花は、
店員に声をかけられて化粧品を買った。
しかし合計額は4万を超えていた。
財布の中には3万円。
仕方なく名護から預かったお金で購入した。
もちろんその後にATMでお金をおろし戻した。
そんな些細な行動が全ての始まりだった・・・
毎日のように通勤の電車で顔を合わす光太。
次第にお互い惹かれるようになり、
ついには関係を持ってしまうことになる。
出張を繰り返す正文を尻目に、
毎日のように会うようになった。
ある日出張帰りの正文。
旦那は上海の出張帰りにプレゼントを梨花に渡した。
プレゼントをあけた梨花。
「なんで?時計にしたの?」
つい最近ペアの時計を買ったばかり。
戸惑う梨花に正文は言った。
「それぐらいの物、身につけてもいんじゃない?」
梨花は自分の気持ちを押し殺して言った。
「ありがとう。」
その時計をして銀行へ行くと同僚の相川は言った。
「気をつけないと結構見られてますよ。」
「私ここでは着けませんもん。」
そう言ってロレックスの時計を見せる相川。
「彼氏ですけど、人の旦那です。」
相川もまた不倫をしていた・・・
毎日のように光太と関係を持つ梨花。
そんなある日、正文は言った。
「本当忙しそうだね最近。」
「あのね上海に転勤決まったから。」
「すぐにでも来て欲しいらしい。」
「銀行にはすぐにでも話しておいて。」
「向こうで住む家見たら驚くよ。」
「でっかい家。」
「おめでとうは?」
梨花は自分の気持ちを押し殺し、一言だけ言った。
「おめでとう。」
ある日の梨花は平林の家に外回りに行っていた。
平林が入っていた保険の積立金がおりて、
その200万を預金するために呼ばれた。
梨花はお金を預かり平林に言う。
「ご家族が心配されていると思いますよ。」
すると平林は返した。
「心配されているのは俺の金だ。」
「しょっちゅうタカりに来る。」
「どいつもこいつも借金まみれなんだ。」
「あいつらに出すくらいだったら女に出す。」
「優しくしてくれる女にさ〜。」
「あんた一度会っただろ孫に。」
「あの歳でいくら借金があると思う?」
光太の借金のことを聞いた梨花。
平林の家を出ると光太がいた。
平林の目を気にしながら光太と公園へ向かった。
梨花は光太に聞いた。
「何で言わなかったの?お金のこと。」
光太は言った。
「学費だよ。借りたの大学の学費。」
光太の父はリストラでお金がないそうだ。
梨花は聞いた。
「いくらあるの?」
光太は素直に答えた。
「150万くらい。」
「でも大学辞めるし。」
「バイトばっかで就職活動も出来ないし、
卒業してもしなくても同じだよ。」
梨花は言った。
「それでいいの?」
「60万くらいなら・・・」
「今度会うとき降ろしてくるから。」
光太は返す。
「大丈夫だって。こんな話忘れて。」
そして仕事に戻った梨花。
預かった200万を相川に渡し預金の手続きを行った。
その時会社の電話が鳴り梨花は呼ばれた。
相手は平林だった。
「うちの孫に会っただろう。何話した?」
「金貸せって言われただろ。」
「なんかあったら、こっちにとばっちりが来るんだ。」
「余計なことしないでくれ。」
そう言われて電話は切れた。
その電話で梨花は思いついた。
すぐに相川のもとへ向かった梨花。
「今の電話で預金キャンセルになって。」
「証書出してもらったのにすみません。」
「書損になりますよね?」
「平林さんお急ぎのようで。」
そう言うと担当外の処理を始めた梨花。
平林には証書を渡し、
銀行には預金のなかったことにする。
こうして梨花は200万円を横領した。
その夜、決意した梨花は正文に言った。
「行けない。私上海行けない。」
「仕事があるから。」
「今辞めるわけいかないの。」
「私にも責任があるの。」
「それだけの仕事しているの。」
次の日200万円を光太に渡した。
購入しようとしていたBMWを、
買わないことになったと嘘をついた。
「あげる訳じゃないの。貸すの。」
「利子は取らないから。」
「大学辞めたくないんでしょ?」
光太は言った。
「梨花さんのお金でしょ。」
「旦那さんとBMV買うお金だったんでしょ?」
「いらないよ。そんなの。」
梨花は言い返した。
「だったらおじいさんから借りたと思いなさい。」
「金なんてみんな同じじゃない。」
しかし光太は言う。
「受け取ったら変わっちゃうよ。」
梨花は返す。
「変わらない。200万くらいなら。」
光太は200万を受け取った。
〜〜高校生の頃〜〜
『愛の子供プログラム』
個人が各国で悩んでいる子どもに寄付をする。
梨花も一生懸命個人のお金で寄付をしていた。
〜〜1995年〜〜
梨花と光太の関係は続いていた。
単身赴任となった正文を尻目に、
光太と高級レストランでご飯を食べて、
ホテルに泊まり・・・
光太も少しずつお金を返済していた。
そんなある日二人で歩いていると、
声をかけてくる女子学生たち。
光太のボランティアサークル仲間らしい。
街角にたって寄付金を募るサークル。
「もしかしてお姉さんですか?」
梨花は言った。
「はい。」
光太は梨花に言う。
「姉にならなくてもいいのに。」
「ただうるさいだけの子どもだよ。」
梨花は光太にお金を渡して言った。
それは光太から返済されたお金。
「これ募金しておいて。」
「自分で使わないでよ。」
梨花は高校生のときの寄付を思い出していた。
そのときやり取りしていた5歳の男の子。
しかし震災が起きて手紙は来なくなったと・・・
ある日の銀行。相川は梨花に言った。
「雰囲気変わりましたよね。」
「着ているものも感じ変わったし。」
「気をつけないとチェックされていますよ。」
「毎日人のお金いじる仕事しているんですよ!」
梨花は返した。
「変な気起こすわけないでしょ!」
そんな梨花に相川は言う。
「駄目ですかね?」
「一瞬借りて返すとか?」
「使わないお金なんて、
一瞬借りてもわからないと思うんです。」
「見張っててくれますか私の手?」
「マジで悪さしそうなんで!」
梨花のその日の外回りは名護さんの家。
「来てくれたの梅沢さん?」
梨花は驚いて聞いた。
「昨日来ましたよね?」
「大きい買い物したいからって。」
昨日名護さんから電話を貰って、
預金を下ろして持ってきた梨花。
しかし名護さんは若干ボケていた。
昨日おろすと伝えたお金の話を忘れていた。
「申し訳ないけど、このお金戻しておいて。」
持参した300万円。
ふただび持ち帰ることになった梨花。
銀行への帰り道。
梨花は自分の通帳にその300万を預金した・・・
その300万円は光太との豪遊に使われた。
スイートルームに泊まって・・・
美味しいものを食べて・・・
買い物をして・・・
そして3日目の夜に梨花は言う。
「また来よう。来週。」
「再来週もその次も。」
「週末になったらここに来よう。」
梨花の横領は計画的になっていた。
孫のために預金をしようとしていた小山内家。
その家庭にも横領の手はのびた。
自宅で預金証書を偽装するようになり。
専用の機材もそろえた。
もちろん横領した家庭へ届く明細も、
上司の目を盗み個人で処分をした。
横領したお金で車を買い、
光太との愛の巣である家まで借りた。
光太へはパソコンまで買い与えた。
横領が続いていたある日、
先輩の隅に転勤の話があがった。
25年働いている一番の古株。
とっつきにくい正確と、堅実な性格。
もちろん支店としては辞めさせるための戦略。
移動に反対する隅。
一方で梨花と光太は贅沢な生活を送っていた。
そんな時光太は梨花に言う。
「怒らないで聞いてくれる?」
「大学辞めたんだよね。」
「先が見えちゃってさ〜」
そして光太はHP制作の仕事をすると言い出した。
銀行では相川が梨花に話す。
隅の噂話。そして井上次長の話。
井上次長の話をする相川。
「苦労してるんですあの人。」
その言葉で気がついた梨花。
「あの人?そういうこと?」
相川は言った。
「そういうことしそうな私と、
そういうことしそうな次長が、
そういうことしているんです。」
そして更に話し続ける相川。
「伝票うたされていたんです私。」
「架空の・・・」
「決算の前に支店の成績を水増しするんです。」
その頃、隅は梨花の行動に気がついていた。
梨花の対応した証書がないことを・・・
井上次長に相談する隅。
井上は隅に言った。
「顧客に証書を渡して、
預かった金を取ったってことですか?」
翌日梨花は井上に呼び出された。
井上は梨花に対して、
保管したはずの証書のありかを問いただした。
「200万はどこに行ったんですか?」
梨花は素直に答えた。
「すみませんでした。」
井上は言った。
「これただじゃすみませんよ。」
「支店長を呼びます。」
その時梨花は切り出した。
「お返しします。」
「相川さんとのことは誰にも言いません。」
「伝票操作のことも誰にも言いません。」
「来月には返しますので。」
井上は黙った・・・
暴露されたくない井上は隅に言った。
「誤解だったらしいですね。」
「証書も誤って捨ててしまったようです。」
しかし隅には全てお見通しだった。
「次長が何をしているのかくらいは想像はつきます。」
「やるべきことをやってください。」
しかし井上は隅を制した。
「僕に任せてください。」
梨花はバレた200万を返すため、
更に横領を計画していた。
その時正文から電話が入った。
近いうちに一時帰国するというもの。
正文の事は頭にない梨花。
梨花は名護の家に向かった。
預金をおろす名護にお金を持って行ったのだ。
名護に10万円を渡して、
200万引き出した証書にサインさせた。
ボケている名護は気がつかない・・・
そんな状況でも見栄を張る梨花。
光太は毎月返済していたが小額。
「先輩全然仕事回してくれなくて・・・」
梨花は言う。
「先月もそう言ってた。」
光太は素直に、
「こういうの駄目だね。」
「明日にでもバイト探して即効返す。」
梨花は言う。
「やめなよ。明日天気悪いらしいよ。」
それから数日後・・・
光太に電話する梨花。
しかし電話は繋がらない。
部屋に向かうとそこには女物の靴が・・・
光太は部屋に若い女性を連れ込んでいた。
梨花は何も言わずに部屋を出た。
梨花を追いかける光太。
「梨花さんごめん。」
「許してください。」
「あの部屋いると時々たまんなくなる。」
「いつまでこの生活持つかなとか、
梨花さんもそう思っていたよね?」
梨花は強がった。
「食べたいもの考えておいて。」
光太は言った。
「それは駄目だよ。」
梨花は更に強がった。
「じゃあ、おしまい。」
こうして光太との関係は終わった・・・
そんなある日。
隅は梨花を昼食に誘った。
そして梨花に隅は言った。
「返せば全て元通り?」
「それだけで済むと本当に思っているの?」
隅の移動の話を持ち出し、誤魔化す梨花。
そんな梨花に隅は言った。
「辞めないわよ私。」
「行くよ。行くべきところに・・・」
梨花は先に席を立った。
そしてレジに向かった梨花。
財布にはお金がなかった。
クレジットカードを出すが全て止められていた。
それを見た隅はお金を出して言う。
「200万だけなの?」
どうにもならなくなった梨花。
翌日平林の家へ向かった。
そして新しい商材を進めた。
胸元のボタンを外して色仕掛けに出た。
「国債買ってくださったとき、凄く嬉しかったんです。」
そう言って平林に抱きついた。
すると平林は言った。
「あんた勘違いしている。」
「俺があの時国債買ったのは、
あんたの提案が面白いと思ったからだ。」
「預けろとか増やせとかは誰でも言う。」
「でも使って楽しめって言ったのは、
あんたが初めてだった。」
「ノルマそんなに厳しいのか?」
「今のままでいいんじゃないか?」
「焦らなくても大丈夫だよ。」
梨花の焦りとは関係なく正文が帰ってきた。
上海の思い出を語る正文に対して、
「私ちょっと行かなきゃ。」
正文は驚いて聞く。
「こんな時間に?」
梨花は答えた。
「この時間じゃなきゃ駄目だって言う人がいて・・・」
そして梨花が向かったのは光太のために借りた部屋。
今では横領の為の部屋となっていた。
隅は更に梨花を調べていた。
移動前に決着をつけようとしていた野田。
始めに行ったのは小山内家。
「お渡ししている書類に不備がないか・・・」
そう言って調べると多額の横領が発覚した。
銀行では支店長と井上が話していた。
支店長は言う。
「全額返済させて何とかならないのか?」
井上は返した。
「私もそう思ったんですが、思ったより規模が・・・」
〜〜高校時代〜〜
梨花が寄付した子供から帰ってきた手紙。
左頬に大きな傷のある貧しい少年。
梨花は大切のその写真を握り締めた。
しかし同級生たちは言った。
「梨花さんまだやっているの?」
寄付をやめたと言う同級生。
しかし梨花は寄付を続けた。
その額は次第に多くなり、
父の書斎からお金を盗んで寄付をした。
そんな時の全校集会。
先生は言った・・・
〜〜現在〜〜
銀行はあわてていた。
本部も総額を調べた。
井上は梨花に言う。
「どういうつもりなんだよ。」
「今度こそ終わりだぞ。」
井上が部屋を出ると隅は言った。
「どこかに土地でも持ってないの?」
「全額返せば刑事告訴は免れられるかもしれない。」
梨花は答えた。
「行きます。行くべきところに。」
「それしかないですから。」
それを聞いた隅は、
「今のうち考えておけば?」
「相談できそうな親戚とか?」
梨花へアドバイスする隅に、
「ずるいんじゃないですか?」
「人を追い込んどいて今になって優しくするの?」
「自分より惨めな人間だから?」
隅はそんな梨花に言う。
「あなた惨めなの?」
「私最近あなたのこと考えている。」
「なんでこんなことしたのか。」
「自分だったらどうするかも考えた。」
「自由に何でも好きにやれるとしたら何をするか。」
「そしたら徹夜くらいしか思いつかなかった。」
「私したことないのよ。翌日に響くから。」
「定年したらやってみようと思ってた。」
「あなたはしたんでしょ?」
「私には想像できないようなこと。」
「何千万も使ったんだから、
したいことし尽くしたんでしょ?」
「それでも駄目?何も変わらない?」
「そこに座って私を見て・・・
惨めな人間と思うのはあなたのほうじゃない?」
梨花は言った。
「私も徹夜したことはなかった。」
「誰かと朝までずっと、
起きていたいと思ったことなかったから。」
「でもあの日初めて朝帰ってきた。」
光太と初めて関係を持った朝を思い出していた。
あの朝電車を待つ梨花は、
朝焼けに消えていく月に手をかざし、
自分の指で月を消した。
その話を聞いて隅は梨花に聞いた。
「何でどうして月が消えるの?」
梨花は答える。
「偽者だから。」
「幸せだったんですあの時。」
「幸せだけどいつか終わるなと思ってた。」
「悲しいんじゃなく当たり前に。」
「だってそういうものだから。」
「本物に見えても本物じゃない。」
「初めから全部偽者。」
〜〜高校時代〜〜
全校集会で先生が言った言葉。
「愛の子供プログラムは打ちきります。」
「一部の生徒が極端に多額の寄付をしたからです。」
「こういった行為はつつましく行うべきです。」
「ひけらかしは恥ずべき行為です。」
それに対して質問した梨花。
「私分かりません。」
「何がいけなかったのか。」
「ひけらかしたんじゃありません。」
「時間が経つとみんなやめちゃったんです。」
「あの子達は喜びます。」
「あの子達が喜んでいると思うと幸せなんです。」
〜〜現在〜〜
高校の記憶も同時に思い出した梨花。
梨花は隅に続けて言った。
「偽者なんだから壊れたっていい壊したっていい。」
「怖くない。そう思ったら体が軽くなったみたいで。」
「だから本当にしたいことをしたんです。」
それに対して隅は言う。
「幸せだから横領したの?」
「信頼してくれた人裏切って、
好き勝手にお金使って自由ってそういうこと?」
「確かに偽者かもね。
「お金なんて、ただの紙だもの。」
「だからお金では自由にはなれない。」
「あなたが行けるのはここまで。」
それを聞いた梨花は行動に移した。
銀行のガラスを割って外へ逃げた。
隅に一言残して・・・
「一緒に行きますか?」
数日後・・・
銀行はいつもの日常に戻っていた・・・
隅も打ち合わせで会議室にいた。
その会議室は以前梨花が旅立った場所。
梨花は逃走していた。
そして1人タイにいた。
その商店街で果物を売っていた男性。
その男性の左頬には見に覚えのある傷が・・・
(終わり)
〜〜 関 連 商 品 〜〜
〜〜RIKUのサブブログ〜〜
・RIKUの映画感想館
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【紙の月】
【出演者】
梅澤梨花:宮沢りえ
平林光太:池松壮亮
梅澤正文(梨花の夫):田辺誠一
隅より子(梨花の同僚):小林聡美
相川恵子(梨花の同僚):大島優子
今井(梨花の同僚):伊勢志摩
井上佑司(梨花の上司):近藤芳正
平林孝三(光太の祖父・梨花の顧客)石橋蓮司
小山内等(梨花の顧客):佐々木勝彦
小山内光子(梨花の顧客):天光眞弓
名護たまえ(梨花の顧客):中原ひとみ
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
宮沢さん演じきりましたね〜
池松くんもう少しチャラくて良かった?
個人的には池松くん好きですが、
配役的には窪田くんにやってほしかったかも・・・
池松くんもちろんうまいですよ!
でも根が真面目なのが全面に出ちゃうんです。
でも面白い映画でした!
どんどん変化していく梨花を演じた宮沢さん。
私が好きなのは最後の小林さん。
あのシーンのやりとりは重い・・・
あの台詞で締めくくらせたの良かった!
ストーリー展開も、描写も良くて、
とても記憶に残る映画です。
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜1994年〜〜
電車で出勤する梅澤梨花と夫の正文。
梨花は若葉銀行の銀行員。
梨花は業務の外回り。
顧客である資産家の平林に、
定期預金から国債への切り替えを進める。
熱心に国債勧める梨花の魅力に、
平林は国債への切り替えを承諾した。
その時帰ってきた孫の光太。
これが梨花と光太の出会いだった。
その夜の自宅に帰った梨花。
パートから契約社員に切り替わった記念に、
正文と自分に買ったペアの腕時計を渡した。
正文は時計を見て梨花に言った。
「ゴルフにしていくよ。」
「これくらい気軽いやつ欲しかったんだ。」
一言余計な正文に梨花は笑って合わせた・・・
ある日の勤務後、同僚の送別会。
送別会の帰りに電車に乗ろうとした梨花。
声を掛けてきたのは平沢の孫の光太。
「祖父の家で会ったんですが覚えてませんか?」
その日はつたない会話で終わったが、
梨花は一瞬で惹かれてしまった・・・
数日後、外回りをしていた梨花。
顧客の名護から預かった預金分のお金を手に、
近くのデパートに立ち寄った。
化粧品を見ていた梨花は、
店員に声をかけられて化粧品を買った。
しかし合計額は4万を超えていた。
財布の中には3万円。
仕方なく名護から預かったお金で購入した。
もちろんその後にATMでお金をおろし戻した。
そんな些細な行動が全ての始まりだった・・・
毎日のように通勤の電車で顔を合わす光太。
次第にお互い惹かれるようになり、
ついには関係を持ってしまうことになる。
出張を繰り返す正文を尻目に、
毎日のように会うようになった。
ある日出張帰りの正文。
旦那は上海の出張帰りにプレゼントを梨花に渡した。
プレゼントをあけた梨花。
「なんで?時計にしたの?」
つい最近ペアの時計を買ったばかり。
戸惑う梨花に正文は言った。
「それぐらいの物、身につけてもいんじゃない?」
梨花は自分の気持ちを押し殺して言った。
「ありがとう。」
その時計をして銀行へ行くと同僚の相川は言った。
「気をつけないと結構見られてますよ。」
「私ここでは着けませんもん。」
そう言ってロレックスの時計を見せる相川。
「彼氏ですけど、人の旦那です。」
相川もまた不倫をしていた・・・
毎日のように光太と関係を持つ梨花。
そんなある日、正文は言った。
「本当忙しそうだね最近。」
「あのね上海に転勤決まったから。」
「すぐにでも来て欲しいらしい。」
「銀行にはすぐにでも話しておいて。」
「向こうで住む家見たら驚くよ。」
「でっかい家。」
「おめでとうは?」
梨花は自分の気持ちを押し殺し、一言だけ言った。
「おめでとう。」
ある日の梨花は平林の家に外回りに行っていた。
平林が入っていた保険の積立金がおりて、
その200万を預金するために呼ばれた。
梨花はお金を預かり平林に言う。
「ご家族が心配されていると思いますよ。」
すると平林は返した。
「心配されているのは俺の金だ。」
「しょっちゅうタカりに来る。」
「どいつもこいつも借金まみれなんだ。」
「あいつらに出すくらいだったら女に出す。」
「優しくしてくれる女にさ〜。」
「あんた一度会っただろ孫に。」
「あの歳でいくら借金があると思う?」
光太の借金のことを聞いた梨花。
平林の家を出ると光太がいた。
平林の目を気にしながら光太と公園へ向かった。
梨花は光太に聞いた。
「何で言わなかったの?お金のこと。」
光太は言った。
「学費だよ。借りたの大学の学費。」
光太の父はリストラでお金がないそうだ。
梨花は聞いた。
「いくらあるの?」
光太は素直に答えた。
「150万くらい。」
「でも大学辞めるし。」
「バイトばっかで就職活動も出来ないし、
卒業してもしなくても同じだよ。」
梨花は言った。
「それでいいの?」
「60万くらいなら・・・」
「今度会うとき降ろしてくるから。」
光太は返す。
「大丈夫だって。こんな話忘れて。」
そして仕事に戻った梨花。
預かった200万を相川に渡し預金の手続きを行った。
その時会社の電話が鳴り梨花は呼ばれた。
相手は平林だった。
「うちの孫に会っただろう。何話した?」
「金貸せって言われただろ。」
「なんかあったら、こっちにとばっちりが来るんだ。」
「余計なことしないでくれ。」
そう言われて電話は切れた。
その電話で梨花は思いついた。
すぐに相川のもとへ向かった梨花。
「今の電話で預金キャンセルになって。」
「証書出してもらったのにすみません。」
「書損になりますよね?」
「平林さんお急ぎのようで。」
そう言うと担当外の処理を始めた梨花。
平林には証書を渡し、
銀行には預金のなかったことにする。
こうして梨花は200万円を横領した。
その夜、決意した梨花は正文に言った。
「行けない。私上海行けない。」
「仕事があるから。」
「今辞めるわけいかないの。」
「私にも責任があるの。」
「それだけの仕事しているの。」
次の日200万円を光太に渡した。
購入しようとしていたBMWを、
買わないことになったと嘘をついた。
「あげる訳じゃないの。貸すの。」
「利子は取らないから。」
「大学辞めたくないんでしょ?」
光太は言った。
「梨花さんのお金でしょ。」
「旦那さんとBMV買うお金だったんでしょ?」
「いらないよ。そんなの。」
梨花は言い返した。
「だったらおじいさんから借りたと思いなさい。」
「金なんてみんな同じじゃない。」
しかし光太は言う。
「受け取ったら変わっちゃうよ。」
梨花は返す。
「変わらない。200万くらいなら。」
光太は200万を受け取った。
〜〜高校生の頃〜〜
『愛の子供プログラム』
個人が各国で悩んでいる子どもに寄付をする。
梨花も一生懸命個人のお金で寄付をしていた。
〜〜1995年〜〜
梨花と光太の関係は続いていた。
単身赴任となった正文を尻目に、
光太と高級レストランでご飯を食べて、
ホテルに泊まり・・・
光太も少しずつお金を返済していた。
そんなある日二人で歩いていると、
声をかけてくる女子学生たち。
光太のボランティアサークル仲間らしい。
街角にたって寄付金を募るサークル。
「もしかしてお姉さんですか?」
梨花は言った。
「はい。」
光太は梨花に言う。
「姉にならなくてもいいのに。」
「ただうるさいだけの子どもだよ。」
梨花は光太にお金を渡して言った。
それは光太から返済されたお金。
「これ募金しておいて。」
「自分で使わないでよ。」
梨花は高校生のときの寄付を思い出していた。
そのときやり取りしていた5歳の男の子。
しかし震災が起きて手紙は来なくなったと・・・
ある日の銀行。相川は梨花に言った。
「雰囲気変わりましたよね。」
「着ているものも感じ変わったし。」
「気をつけないとチェックされていますよ。」
「毎日人のお金いじる仕事しているんですよ!」
梨花は返した。
「変な気起こすわけないでしょ!」
そんな梨花に相川は言う。
「駄目ですかね?」
「一瞬借りて返すとか?」
「使わないお金なんて、
一瞬借りてもわからないと思うんです。」
「見張っててくれますか私の手?」
「マジで悪さしそうなんで!」
梨花のその日の外回りは名護さんの家。
「来てくれたの梅沢さん?」
梨花は驚いて聞いた。
「昨日来ましたよね?」
「大きい買い物したいからって。」
昨日名護さんから電話を貰って、
預金を下ろして持ってきた梨花。
しかし名護さんは若干ボケていた。
昨日おろすと伝えたお金の話を忘れていた。
「申し訳ないけど、このお金戻しておいて。」
持参した300万円。
ふただび持ち帰ることになった梨花。
銀行への帰り道。
梨花は自分の通帳にその300万を預金した・・・
その300万円は光太との豪遊に使われた。
スイートルームに泊まって・・・
美味しいものを食べて・・・
買い物をして・・・
そして3日目の夜に梨花は言う。
「また来よう。来週。」
「再来週もその次も。」
「週末になったらここに来よう。」
梨花の横領は計画的になっていた。
孫のために預金をしようとしていた小山内家。
その家庭にも横領の手はのびた。
自宅で預金証書を偽装するようになり。
専用の機材もそろえた。
もちろん横領した家庭へ届く明細も、
上司の目を盗み個人で処分をした。
横領したお金で車を買い、
光太との愛の巣である家まで借りた。
光太へはパソコンまで買い与えた。
横領が続いていたある日、
先輩の隅に転勤の話があがった。
25年働いている一番の古株。
とっつきにくい正確と、堅実な性格。
もちろん支店としては辞めさせるための戦略。
移動に反対する隅。
一方で梨花と光太は贅沢な生活を送っていた。
そんな時光太は梨花に言う。
「怒らないで聞いてくれる?」
「大学辞めたんだよね。」
「先が見えちゃってさ〜」
そして光太はHP制作の仕事をすると言い出した。
銀行では相川が梨花に話す。
隅の噂話。そして井上次長の話。
井上次長の話をする相川。
「苦労してるんですあの人。」
その言葉で気がついた梨花。
「あの人?そういうこと?」
相川は言った。
「そういうことしそうな私と、
そういうことしそうな次長が、
そういうことしているんです。」
そして更に話し続ける相川。
「伝票うたされていたんです私。」
「架空の・・・」
「決算の前に支店の成績を水増しするんです。」
その頃、隅は梨花の行動に気がついていた。
梨花の対応した証書がないことを・・・
井上次長に相談する隅。
井上は隅に言った。
「顧客に証書を渡して、
預かった金を取ったってことですか?」
翌日梨花は井上に呼び出された。
井上は梨花に対して、
保管したはずの証書のありかを問いただした。
「200万はどこに行ったんですか?」
梨花は素直に答えた。
「すみませんでした。」
井上は言った。
「これただじゃすみませんよ。」
「支店長を呼びます。」
その時梨花は切り出した。
「お返しします。」
「相川さんとのことは誰にも言いません。」
「伝票操作のことも誰にも言いません。」
「来月には返しますので。」
井上は黙った・・・
暴露されたくない井上は隅に言った。
「誤解だったらしいですね。」
「証書も誤って捨ててしまったようです。」
しかし隅には全てお見通しだった。
「次長が何をしているのかくらいは想像はつきます。」
「やるべきことをやってください。」
しかし井上は隅を制した。
「僕に任せてください。」
梨花はバレた200万を返すため、
更に横領を計画していた。
その時正文から電話が入った。
近いうちに一時帰国するというもの。
正文の事は頭にない梨花。
梨花は名護の家に向かった。
預金をおろす名護にお金を持って行ったのだ。
名護に10万円を渡して、
200万引き出した証書にサインさせた。
ボケている名護は気がつかない・・・
そんな状況でも見栄を張る梨花。
光太は毎月返済していたが小額。
「先輩全然仕事回してくれなくて・・・」
梨花は言う。
「先月もそう言ってた。」
光太は素直に、
「こういうの駄目だね。」
「明日にでもバイト探して即効返す。」
梨花は言う。
「やめなよ。明日天気悪いらしいよ。」
それから数日後・・・
光太に電話する梨花。
しかし電話は繋がらない。
部屋に向かうとそこには女物の靴が・・・
光太は部屋に若い女性を連れ込んでいた。
梨花は何も言わずに部屋を出た。
梨花を追いかける光太。
「梨花さんごめん。」
「許してください。」
「あの部屋いると時々たまんなくなる。」
「いつまでこの生活持つかなとか、
梨花さんもそう思っていたよね?」
梨花は強がった。
「食べたいもの考えておいて。」
光太は言った。
「それは駄目だよ。」
梨花は更に強がった。
「じゃあ、おしまい。」
こうして光太との関係は終わった・・・
そんなある日。
隅は梨花を昼食に誘った。
そして梨花に隅は言った。
「返せば全て元通り?」
「それだけで済むと本当に思っているの?」
隅の移動の話を持ち出し、誤魔化す梨花。
そんな梨花に隅は言った。
「辞めないわよ私。」
「行くよ。行くべきところに・・・」
梨花は先に席を立った。
そしてレジに向かった梨花。
財布にはお金がなかった。
クレジットカードを出すが全て止められていた。
それを見た隅はお金を出して言う。
「200万だけなの?」
どうにもならなくなった梨花。
翌日平林の家へ向かった。
そして新しい商材を進めた。
胸元のボタンを外して色仕掛けに出た。
「国債買ってくださったとき、凄く嬉しかったんです。」
そう言って平林に抱きついた。
すると平林は言った。
「あんた勘違いしている。」
「俺があの時国債買ったのは、
あんたの提案が面白いと思ったからだ。」
「預けろとか増やせとかは誰でも言う。」
「でも使って楽しめって言ったのは、
あんたが初めてだった。」
「ノルマそんなに厳しいのか?」
「今のままでいいんじゃないか?」
「焦らなくても大丈夫だよ。」
梨花の焦りとは関係なく正文が帰ってきた。
上海の思い出を語る正文に対して、
「私ちょっと行かなきゃ。」
正文は驚いて聞く。
「こんな時間に?」
梨花は答えた。
「この時間じゃなきゃ駄目だって言う人がいて・・・」
そして梨花が向かったのは光太のために借りた部屋。
今では横領の為の部屋となっていた。
隅は更に梨花を調べていた。
移動前に決着をつけようとしていた野田。
始めに行ったのは小山内家。
「お渡ししている書類に不備がないか・・・」
そう言って調べると多額の横領が発覚した。
銀行では支店長と井上が話していた。
支店長は言う。
「全額返済させて何とかならないのか?」
井上は返した。
「私もそう思ったんですが、思ったより規模が・・・」
〜〜高校時代〜〜
梨花が寄付した子供から帰ってきた手紙。
左頬に大きな傷のある貧しい少年。
梨花は大切のその写真を握り締めた。
しかし同級生たちは言った。
「梨花さんまだやっているの?」
寄付をやめたと言う同級生。
しかし梨花は寄付を続けた。
その額は次第に多くなり、
父の書斎からお金を盗んで寄付をした。
そんな時の全校集会。
先生は言った・・・
〜〜現在〜〜
銀行はあわてていた。
本部も総額を調べた。
井上は梨花に言う。
「どういうつもりなんだよ。」
「今度こそ終わりだぞ。」
井上が部屋を出ると隅は言った。
「どこかに土地でも持ってないの?」
「全額返せば刑事告訴は免れられるかもしれない。」
梨花は答えた。
「行きます。行くべきところに。」
「それしかないですから。」
それを聞いた隅は、
「今のうち考えておけば?」
「相談できそうな親戚とか?」
梨花へアドバイスする隅に、
「ずるいんじゃないですか?」
「人を追い込んどいて今になって優しくするの?」
「自分より惨めな人間だから?」
隅はそんな梨花に言う。
「あなた惨めなの?」
「私最近あなたのこと考えている。」
「なんでこんなことしたのか。」
「自分だったらどうするかも考えた。」
「自由に何でも好きにやれるとしたら何をするか。」
「そしたら徹夜くらいしか思いつかなかった。」
「私したことないのよ。翌日に響くから。」
「定年したらやってみようと思ってた。」
「あなたはしたんでしょ?」
「私には想像できないようなこと。」
「何千万も使ったんだから、
したいことし尽くしたんでしょ?」
「それでも駄目?何も変わらない?」
「そこに座って私を見て・・・
惨めな人間と思うのはあなたのほうじゃない?」
梨花は言った。
「私も徹夜したことはなかった。」
「誰かと朝までずっと、
起きていたいと思ったことなかったから。」
「でもあの日初めて朝帰ってきた。」
光太と初めて関係を持った朝を思い出していた。
あの朝電車を待つ梨花は、
朝焼けに消えていく月に手をかざし、
自分の指で月を消した。
その話を聞いて隅は梨花に聞いた。
「何でどうして月が消えるの?」
梨花は答える。
「偽者だから。」
「幸せだったんですあの時。」
「幸せだけどいつか終わるなと思ってた。」
「悲しいんじゃなく当たり前に。」
「だってそういうものだから。」
「本物に見えても本物じゃない。」
「初めから全部偽者。」
〜〜高校時代〜〜
全校集会で先生が言った言葉。
「愛の子供プログラムは打ちきります。」
「一部の生徒が極端に多額の寄付をしたからです。」
「こういった行為はつつましく行うべきです。」
「ひけらかしは恥ずべき行為です。」
それに対して質問した梨花。
「私分かりません。」
「何がいけなかったのか。」
「ひけらかしたんじゃありません。」
「時間が経つとみんなやめちゃったんです。」
「あの子達は喜びます。」
「あの子達が喜んでいると思うと幸せなんです。」
〜〜現在〜〜
高校の記憶も同時に思い出した梨花。
梨花は隅に続けて言った。
「偽者なんだから壊れたっていい壊したっていい。」
「怖くない。そう思ったら体が軽くなったみたいで。」
「だから本当にしたいことをしたんです。」
それに対して隅は言う。
「幸せだから横領したの?」
「信頼してくれた人裏切って、
好き勝手にお金使って自由ってそういうこと?」
「確かに偽者かもね。
「お金なんて、ただの紙だもの。」
「だからお金では自由にはなれない。」
「あなたが行けるのはここまで。」
それを聞いた梨花は行動に移した。
銀行のガラスを割って外へ逃げた。
隅に一言残して・・・
「一緒に行きますか?」
数日後・・・
銀行はいつもの日常に戻っていた・・・
隅も打ち合わせで会議室にいた。
その会議室は以前梨花が旅立った場所。
梨花は逃走していた。
そして1人タイにいた。
その商店街で果物を売っていた男性。
その男性の左頬には見に覚えのある傷が・・・
(終わり)
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