2015年04月14日
【君に届け】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【君に届け】
【出演者】
黒沼爽子:多部未華子
風早翔太:三浦春馬
矢野あやね:夏菜
吉田千鶴:蓮佛美沙子
真田龍:青山ハル
胡桃沢梅:桐谷美玲
荒井一市(教師:ピン):ARATA
黒沼喜多男(爽子の父):勝村政信
黒沼陽子(爽子の母):富田靖子
真田徹(龍の兄):山口龍人
真田はるか(徹の妻):吉田桂子
遠藤朋美(クラスメイト):松山愛里
平野依里子(クラスメイト):近野成美
城ノ内宗一(クラスメイト):金井勇太
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
原作は漫画。
女性の熱狂的なファンがいるようです。
そうとは知らずに見ました。
とても面白かった。
ラブストーリーと言うよりは青春映画。
そんな感じで見させてもらいました。
あんな友達がいたら、本物の親友。
そんな温かい感情を持ちました。
多部さんはハマり役ですね♪
途中は笑っちゃうシーンも多くて、
ラブストーリーと思ってましたが、
全然違うイメージでした・・・
面白い。そう感じた映画です。
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
15年前の大晦日。
お父さんが毎年欠かさず参加している
市民楽団のコンサートをほおりだし、
全力疾走したそうだ。
爽やかな子と書いて爽子と名づけられた私は、
幼稚園で座敷わらしと言われたのがとても嬉しくて、
本物の座敷わらしみたくみんなの役に立ちたくて、
一日一善をもっとうにしてきたけれど、
小学生のとき、
貞子と呼び間違えられたのが運の尽き・・・
誰に話しかけても、
怖がられたり、謝られたりばかりで・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高校生になった爽子。
登校初日に道に迷う高校生に道案内した。
「変な形」
と桜の花びらを爽子に渡した風早。
その花びらはハートの形だった。
風早と爽子は同じクラスだった。
風早はみんなの中心人物。
一方の爽子はクラスで影が薄く、
みんなに怖がられて謝られた。
そんな中で「おはよう」と言ってくれる風早。
貞子と3秒以上目を合わせると不幸になる。
そんな噂が学校中に広まる。
それを聞いた爽子。
「そっか。目を合わせちゃいけないのか。」
ある授業。クラスメイトのノートを集める爽子。
誰一人爽子とは目を合わせない。
しかし風早は目を見てノートを渡してきた。
逆に目をそらす爽子。
そんなある日、風早は肝試しを計画した。
「貞子が来たら、きっと本物が出るよね。」
「怖いけど、面白そう。」
クラスのみんなは、そう噂をした。
その日の夕方。
先生の荒井が爽子の前に現れて、
「俺の目を見ろ。」
そう言って3秒数えた。
「何だよ。何もおきねぇじゃねえかよ。」
「風早が自分で確かめろって言うから。」
突然そう言った荒井。
「お前あいつのことどう思ってるんだよ。」
爽子は答えた。
「風早君はいつも爽やかで。」
「って言うかむしろ、
爽やかからできている人なんじゃないかと・・・」
そこにたまたま現れた風早。
「爽やかからできてるって?」
爽子は言う。
「ほめ言葉です。」
笑う風早。
「そんな爽やかじゃねえよ。」
「爽やかです。苗字まで。」
「それ行ったら黒沼じゃん。」
「爽やかな子って書いて爽子でしょ。」
「俺嫌われているのかと思ってた。」
「そうやって思っていることみんなに話せば?」
「黒沼も来いよな。肝試し。」
爽子はクラスメイトの矢野と吉田に言う。
「お化け役やらせてもらえませんか?」
「霊も呼べないですし・・・」
「みんなの役に立ちたいんです。」
そして肝試し当日。
差し入れを持って矢野と吉田が来てくれた。
風早も爽子のもとへ・・・
「一人でこんなとこ、怖くないの?」
爽子は答えた。
「夜はわりと好きなので。」
「それに、私お化け役嬉しくて。」
「みんなに喜んでもらえるから嬉しいんです。」
そして2人で夜景を見た。
爽子は言った。
「何でだろう。」
「いつもより綺麗に見れる。」
翌日。肝試しの結果発表で盛り上がった。
「罰ゲームは風早に決定。」
「罰ゲームは1週間黒沼と付き合う件。」
そう言って盛り上がるクラスメイト。
風早は怒って言い返す。
「こんなのが罰ゲームって黒沼に失礼すぎる。」
「黒沼は女の子なんだよ。」
それを見ていた爽子は立ち上がり、
「もういい加減にしろよ。」
「あの誤解です。」
「風早君はみんなと同じように、
私に親切にしてくれただけなので。」
そう言って教室を飛び出した爽子。
それを追った風早。
入学式の日初めて会った道で追いつく風早。
「あいつらもふざけすぎたって反省しているから。」
爽子は答えた。
「ごめんなさい。」
「親切にしてくれたのに迷惑かけちゃって。」
それに対して風早は言う。
「迷惑なんかじゃないよ。」
「覚えてる?入学式の日。」
「ここで黒沼が道を教えてくれたの。」
「あの日から俺黒沼のこと・・・」
爽子は被せるように言う。
「覚えてます。」
「あの日から風早君は私の憧れだから。」
「風早君みたいになりたいって、
尊敬していたから。」
「ありがとうございました。」
『いつか君に届くだろうか?』
『あの時感じた、この気持ちが・・・』
『大きくなった、この気持ちが・・・』
新学期になった。
クラスでは席替えが・・・
一番最初にくじを引くのは爽子。
爽子の近くに座ると成績が落ちる。
そんな噂で避けようとするクラスメイト。
その時風早は・・・
「俺くじいいや。」
そう言って爽子の隣に座る風早。
「私も」
と言って矢野と吉田が前に座る。
爽子の後ろは吉田の幼馴染の龍。
5人でご飯を食べに行った。
初めてみんなの前で笑う爽子。
「いつもそうしていればいいのに。」
みんなで楽しくご飯を食べた。
どんどん仲良くなっていく。
体育祭の練習を一緒にして、
勉強の出来ない吉田にノートを貸した。
そんなある日に、
爽子は変な噂を聞く。
「貞子といるとみんな株を落とすよね。」
その直後に荒井が爽子の前に、
「吉田と矢野知らない?」
「友達だろ。」
爽子は答えた。
「友達ではありません。」
その現場を見ていた吉田と矢野。
2人はショックを受け、爽子に聞く。
「貞子は私達のことどう思っているの?」
「私も矢野も貞子のこと好きだよ。」
「貞子は私達のこと好き?」
そこに通りかかる噂していたグループ。
爽子はそのグループに気付いて、
「好きって言うよりも・・・」
「一緒にいたら良くないかと・・・」
そう言ってその場を去った。
噂なんてどうでもよい2人。
それ以上に貞子の言葉に落ち込んだ。
爽子も同じく落ち込んでいた。
そんな姿を見た風早が爽子に声をかけた。
爽子は言う。
「ダメです。私と一緒にいると・・・」
「私のせいでみんなの株が下がってしまうから。」
「みんなに迷惑かけたくない。」
風早は言った。
「そんなの黒沼が決めることじゃない。」
「俺は噂なんて関係ない。」
「もし逆だったらどうする?」
爽子は答えた。
「嫌です。」
風早は答えた。
「吉田たちもそう思っているかもね。」
そして体育祭のサッカーの練習を2人でした。
そして風早は言った。
「パスってさ。」
「本気で届けって思わないと、
受け止めてもらえないんだよ。」
一方吉田と矢野は2人爽子の話をしていた。
「私ら貞子のことばっかり考えてるね。」
「こんなの、もう友達じゃん。」
次の日の朝。
爽子はトイレで2人に言う言葉を練習していた。
そこに現れた女子グループ。
吉田と矢野の噂をしていた。
爽子は言った。
「さっきの言葉取り消してください。」
「吉田さんと矢野さんのこと、
悪く言わないで下さい。」
女子グループは言った。
「噂流したのあんたじゃん。」
「風早に近づきたくて噂流したんでしょ。」
爽子は言った。
「違う。分かってない。」
「矢野さんと吉田さんのこと、
好きよりもっと・・・大好きか!」
騒ぎを聞いて吉田と矢野は駆けつけた。
「貞子がそんな噂流すはずがない。」
爽子は言った。
「さっきの言葉取り消してください。
女子グループは
「分かったよ。」
といってその場を去った。
そして吉田と矢野に爽子は言う。
「私ずっと諦めていました。」
「でも吉田さんと矢野さんのこと、
どうしても諦められられなかった。」
「私が一緒にいると変な噂流されて・・・」
矢野と吉田は言う。
「私達噂で傷ついていると思ってたの?」
「自分が一緒にいると傷つけると思ってたの?」
爽子は言う。
「2人が傷ついたとき、
どうしたらいいか分からないけど・・・」
「でも何度でも誤解ときます。」
「だから友達でいたい。」
2人は爽子を抱きしめて言う。
「爽子。知ってる?」
「友達って気付いたらもうなってるの。」
そして5人は元に戻った。
そして体育祭当日。
爽子に声をかけた胡桃沢。
「私に協力してくれる?」
「私の好きな人風早なんだ。」
爽子は言う。
「私協力できない。」
「風早君は私にとって特別な人みたいで・・・」
それを聞いた胡桃沢は爽子に言う。
「それって恋愛感情じゃないよね。」
「男子と話すこと少ないから、
そう思うんじゃないかな?」
「例えば、真田とももっと話してみたら?」
そして胡桃沢は風早に言う。
「今日爽子ちゃん可愛かった。」
「ずっと真田のこと見ていたよ。」
一方爽子は龍のもとへ行った。
特別な感情を指南してもらっていた。
風早は爽子と龍が話しているのを見た。
嫉妬した風早はその場から爽子を連れ去る。
「龍のこと好きなの?」
爽子は答えた。
「好きです。」
「でもそれは特別な意味じゃなくて・・・」
「クラスメイトっていうか・・・」
「真田くんのことは凄いって思うっていうか、
すごくいい人って思うっていうか・・・」
吉田は気がついた。
全て胡桃沢の仕業だと・・・
そして今までの吉田と矢野の噂も・・・
そして胡桃沢を問い詰める。
胡桃沢は開き直った。
「爽子ちゃん邪魔なんだもん。」
「風早の周りうろちょろして!」
爽子は胡桃沢に言った。
「風早くんへの気持ちはやっぱり特別。」
「胡桃ちゃんの気持ちと同じって言うか・・・」
胡桃沢は返した。
「同じはずないじゃない。」
「あんたなんか大嫌い。」
風早への想いが大きい胡桃沢は、
爽子のことしか見ていない風早を知っていた。
やるせない気持ちを爽子に泣きながらぶつけた。
それから数日後・・・
冬になり爽子の通学を心配した父。
爽子にバス通学をさせた。
荒井先生に申請を出した爽子。
荒井先生は学生証をなくしてしまう。
教員室に言っていた爽子を待っていた。
風早と吉田、矢野。
今まで一緒に下校していた4人。
しかし出来なくなった。
風早は寂しく感じていた。
そんな時に風早が爽子を誘う。
クリスマスパーティーの下見という名目。
しかし爽子は吉田と矢野を誘う。
落ち込む風早・・・
下見当日も、矢野が爽子を連れていなくなる。
さらに落ち込む風早・・・
『俺の気持ち、届いているのかな?』
クリスマスイヴのパーティー。
例年なら家族で過ごす爽子。
どうしても父に言えないでいた。
風早は意を決して爽子に言う。
下校のバスに乗ろうとする爽子に・・・
「俺と付き合ってくれないかな?」
「俺の彼女になってほしい。」
そしてプラネタリウムのチケットを渡す。
「パーティーが終わったら行こうよ。」
「みんなとじゃなくて、2人で。」
「俺クリスマスイヴは黒沼と過ごしたい。」
あわてる爽子。
「付き合うとか、まだ考えられなくて。」
「ごめんなさい・・・」
と言ってバスは発車した。
パーティーには行かなかった爽子。
爽子の家を吉田と矢野が訪れた。
何でパーティー行かなかったか聞く2人に、
「付き合って欲しいって言われ。」
「大好きなのに、付き合うって不安で。」
「私真っ白になっちゃって・・・」
「凄く嬉しかったけど、
そう言ってくれただけで十分。」
それを聞いた矢野は怒った。
「風早がちゃんと言っているのに、
何で答えてあげないの。」
「自分を信じないてことは、
あんたを好きだって言ってる、
風早を信じないってことなんだよ。」
「あんたを好きだって言ってる
私らも信じないってことなんだよ。」
吉田は矢野を抑えて言った。
「気持ちだけは伝えたほうがいいよ。」
「風早家の手伝いとかで忙しいらしいけど、
神社のカウントダウンには来るって。」
大晦日当日。
例年の恒例の市民楽団のコンサート。
爽子はコンサートに行っていた。
神社のカウントダウンに行った風早。
帰ろうとして龍に呼び止められた。
そして爽子のことを聞く。
「黒沼ってどんな奴?」
風早は答えた。
「いつもひたむきで一生懸命で、
純粋で、感動屋で、
真っ直ぐ正直って言うのかな?」
「いつも人の気持ち思いやってて・・・」
と言って風早は気がついた。
「俺黒沼の気持ち、
ちゃんと思いやってたかな?」
その時荒木が現れる。
お前からこれ返してやれと、
爽子の生徒手帳を渡した。
中には、入学式の日渡したハートの花びら。
その頃に爽子は父のもとにいた。
爽子が生まれた日のことを話す父。
そんな父に爽子は言う。
「私会いたい人がいるの。」
「今日じゃなきゃダメなの。」
「会ってダメでも、ちゃんと気持ち伝えたい。」
父は答えた。
「だったら行かなきゃ。」
「本当に会いたいときは、
全部ほおリ投げて行くものだから。」
そして爽子は神社へ走った。
爽子の姿を見つけた吉田と矢野。
「風早なら奥で甘酒配ってる。」
爽子は言う。
「ありがとう。」
「千鶴ちゃん。あやねちゃん。」
しかし風早はもう帰ったと・・・
結局会えずに落ち込む爽子。
時間は24時。
花火が打ち上げられた・・・
一方の風早は、
入学式に始めて爽子と会った場所にいた。
諦めて帰ろうとした爽子。
そこで待つ風早を見つけた。
そしてあわてて言う。
「ありがとう。」
「じゃなくて・・・」
「私風早くんのことが・・・」
あわてる爽子を見て風早は言った。
「いいよ。ゆっくりで。」
息を整えた爽子。
「私風早君のことが好きです。」
風早は答えた。
「俺も、ずっとずっと黒沼が好きだよ。」
「夢みたいだよ。やっと届いた。」
そして続ける。
「ごめん。」
「誕生日におめでとうって、
言ってあげられなくて。」
「新年の初めに黒沼と一緒にいられて良かった。」
「これからもよろしく。」
そして2人雪の降る空を見上げた・・・
新学期が始まった・・・
プラネタリウムのチケットを見て微笑む爽子。
それを見て呼ぶ風早。
「黒沼。」
風早に追いつき、一緒に下校する2人。
(終わり)
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・RIKUの映画感想館
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
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【君に届け】
【出演者】
黒沼爽子:多部未華子
風早翔太:三浦春馬
矢野あやね:夏菜
吉田千鶴:蓮佛美沙子
真田龍:青山ハル
胡桃沢梅:桐谷美玲
荒井一市(教師:ピン):ARATA
黒沼喜多男(爽子の父):勝村政信
黒沼陽子(爽子の母):富田靖子
真田徹(龍の兄):山口龍人
真田はるか(徹の妻):吉田桂子
遠藤朋美(クラスメイト):松山愛里
平野依里子(クラスメイト):近野成美
城ノ内宗一(クラスメイト):金井勇太
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【感想】
原作は漫画。
女性の熱狂的なファンがいるようです。
そうとは知らずに見ました。
とても面白かった。
ラブストーリーと言うよりは青春映画。
そんな感じで見させてもらいました。
あんな友達がいたら、本物の親友。
そんな温かい感情を持ちました。
多部さんはハマり役ですね♪
途中は笑っちゃうシーンも多くて、
ラブストーリーと思ってましたが、
全然違うイメージでした・・・
面白い。そう感じた映画です。
【あらすじ】(ネタバレあり)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
15年前の大晦日。
お父さんが毎年欠かさず参加している
市民楽団のコンサートをほおりだし、
全力疾走したそうだ。
爽やかな子と書いて爽子と名づけられた私は、
幼稚園で座敷わらしと言われたのがとても嬉しくて、
本物の座敷わらしみたくみんなの役に立ちたくて、
一日一善をもっとうにしてきたけれど、
小学生のとき、
貞子と呼び間違えられたのが運の尽き・・・
誰に話しかけても、
怖がられたり、謝られたりばかりで・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高校生になった爽子。
登校初日に道に迷う高校生に道案内した。
「変な形」
と桜の花びらを爽子に渡した風早。
その花びらはハートの形だった。
風早と爽子は同じクラスだった。
風早はみんなの中心人物。
一方の爽子はクラスで影が薄く、
みんなに怖がられて謝られた。
そんな中で「おはよう」と言ってくれる風早。
貞子と3秒以上目を合わせると不幸になる。
そんな噂が学校中に広まる。
それを聞いた爽子。
「そっか。目を合わせちゃいけないのか。」
ある授業。クラスメイトのノートを集める爽子。
誰一人爽子とは目を合わせない。
しかし風早は目を見てノートを渡してきた。
逆に目をそらす爽子。
そんなある日、風早は肝試しを計画した。
「貞子が来たら、きっと本物が出るよね。」
「怖いけど、面白そう。」
クラスのみんなは、そう噂をした。
その日の夕方。
先生の荒井が爽子の前に現れて、
「俺の目を見ろ。」
そう言って3秒数えた。
「何だよ。何もおきねぇじゃねえかよ。」
「風早が自分で確かめろって言うから。」
突然そう言った荒井。
「お前あいつのことどう思ってるんだよ。」
爽子は答えた。
「風早君はいつも爽やかで。」
「って言うかむしろ、
爽やかからできている人なんじゃないかと・・・」
そこにたまたま現れた風早。
「爽やかからできてるって?」
爽子は言う。
「ほめ言葉です。」
笑う風早。
「そんな爽やかじゃねえよ。」
「爽やかです。苗字まで。」
「それ行ったら黒沼じゃん。」
「爽やかな子って書いて爽子でしょ。」
「俺嫌われているのかと思ってた。」
「そうやって思っていることみんなに話せば?」
「黒沼も来いよな。肝試し。」
爽子はクラスメイトの矢野と吉田に言う。
「お化け役やらせてもらえませんか?」
「霊も呼べないですし・・・」
「みんなの役に立ちたいんです。」
そして肝試し当日。
差し入れを持って矢野と吉田が来てくれた。
風早も爽子のもとへ・・・
「一人でこんなとこ、怖くないの?」
爽子は答えた。
「夜はわりと好きなので。」
「それに、私お化け役嬉しくて。」
「みんなに喜んでもらえるから嬉しいんです。」
そして2人で夜景を見た。
爽子は言った。
「何でだろう。」
「いつもより綺麗に見れる。」
翌日。肝試しの結果発表で盛り上がった。
「罰ゲームは風早に決定。」
「罰ゲームは1週間黒沼と付き合う件。」
そう言って盛り上がるクラスメイト。
風早は怒って言い返す。
「こんなのが罰ゲームって黒沼に失礼すぎる。」
「黒沼は女の子なんだよ。」
それを見ていた爽子は立ち上がり、
「もういい加減にしろよ。」
「あの誤解です。」
「風早君はみんなと同じように、
私に親切にしてくれただけなので。」
そう言って教室を飛び出した爽子。
それを追った風早。
入学式の日初めて会った道で追いつく風早。
「あいつらもふざけすぎたって反省しているから。」
爽子は答えた。
「ごめんなさい。」
「親切にしてくれたのに迷惑かけちゃって。」
それに対して風早は言う。
「迷惑なんかじゃないよ。」
「覚えてる?入学式の日。」
「ここで黒沼が道を教えてくれたの。」
「あの日から俺黒沼のこと・・・」
爽子は被せるように言う。
「覚えてます。」
「あの日から風早君は私の憧れだから。」
「風早君みたいになりたいって、
尊敬していたから。」
「ありがとうございました。」
『いつか君に届くだろうか?』
『あの時感じた、この気持ちが・・・』
『大きくなった、この気持ちが・・・』
新学期になった。
クラスでは席替えが・・・
一番最初にくじを引くのは爽子。
爽子の近くに座ると成績が落ちる。
そんな噂で避けようとするクラスメイト。
その時風早は・・・
「俺くじいいや。」
そう言って爽子の隣に座る風早。
「私も」
と言って矢野と吉田が前に座る。
爽子の後ろは吉田の幼馴染の龍。
5人でご飯を食べに行った。
初めてみんなの前で笑う爽子。
「いつもそうしていればいいのに。」
みんなで楽しくご飯を食べた。
どんどん仲良くなっていく。
体育祭の練習を一緒にして、
勉強の出来ない吉田にノートを貸した。
そんなある日に、
爽子は変な噂を聞く。
「貞子といるとみんな株を落とすよね。」
その直後に荒井が爽子の前に、
「吉田と矢野知らない?」
「友達だろ。」
爽子は答えた。
「友達ではありません。」
その現場を見ていた吉田と矢野。
2人はショックを受け、爽子に聞く。
「貞子は私達のことどう思っているの?」
「私も矢野も貞子のこと好きだよ。」
「貞子は私達のこと好き?」
そこに通りかかる噂していたグループ。
爽子はそのグループに気付いて、
「好きって言うよりも・・・」
「一緒にいたら良くないかと・・・」
そう言ってその場を去った。
噂なんてどうでもよい2人。
それ以上に貞子の言葉に落ち込んだ。
爽子も同じく落ち込んでいた。
そんな姿を見た風早が爽子に声をかけた。
爽子は言う。
「ダメです。私と一緒にいると・・・」
「私のせいでみんなの株が下がってしまうから。」
「みんなに迷惑かけたくない。」
風早は言った。
「そんなの黒沼が決めることじゃない。」
「俺は噂なんて関係ない。」
「もし逆だったらどうする?」
爽子は答えた。
「嫌です。」
風早は答えた。
「吉田たちもそう思っているかもね。」
そして体育祭のサッカーの練習を2人でした。
そして風早は言った。
「パスってさ。」
「本気で届けって思わないと、
受け止めてもらえないんだよ。」
一方吉田と矢野は2人爽子の話をしていた。
「私ら貞子のことばっかり考えてるね。」
「こんなの、もう友達じゃん。」
次の日の朝。
爽子はトイレで2人に言う言葉を練習していた。
そこに現れた女子グループ。
吉田と矢野の噂をしていた。
爽子は言った。
「さっきの言葉取り消してください。」
「吉田さんと矢野さんのこと、
悪く言わないで下さい。」
女子グループは言った。
「噂流したのあんたじゃん。」
「風早に近づきたくて噂流したんでしょ。」
爽子は言った。
「違う。分かってない。」
「矢野さんと吉田さんのこと、
好きよりもっと・・・大好きか!」
騒ぎを聞いて吉田と矢野は駆けつけた。
「貞子がそんな噂流すはずがない。」
爽子は言った。
「さっきの言葉取り消してください。
女子グループは
「分かったよ。」
といってその場を去った。
そして吉田と矢野に爽子は言う。
「私ずっと諦めていました。」
「でも吉田さんと矢野さんのこと、
どうしても諦められられなかった。」
「私が一緒にいると変な噂流されて・・・」
矢野と吉田は言う。
「私達噂で傷ついていると思ってたの?」
「自分が一緒にいると傷つけると思ってたの?」
爽子は言う。
「2人が傷ついたとき、
どうしたらいいか分からないけど・・・」
「でも何度でも誤解ときます。」
「だから友達でいたい。」
2人は爽子を抱きしめて言う。
「爽子。知ってる?」
「友達って気付いたらもうなってるの。」
そして5人は元に戻った。
そして体育祭当日。
爽子に声をかけた胡桃沢。
「私に協力してくれる?」
「私の好きな人風早なんだ。」
爽子は言う。
「私協力できない。」
「風早君は私にとって特別な人みたいで・・・」
それを聞いた胡桃沢は爽子に言う。
「それって恋愛感情じゃないよね。」
「男子と話すこと少ないから、
そう思うんじゃないかな?」
「例えば、真田とももっと話してみたら?」
そして胡桃沢は風早に言う。
「今日爽子ちゃん可愛かった。」
「ずっと真田のこと見ていたよ。」
一方爽子は龍のもとへ行った。
特別な感情を指南してもらっていた。
風早は爽子と龍が話しているのを見た。
嫉妬した風早はその場から爽子を連れ去る。
「龍のこと好きなの?」
爽子は答えた。
「好きです。」
「でもそれは特別な意味じゃなくて・・・」
「クラスメイトっていうか・・・」
「真田くんのことは凄いって思うっていうか、
すごくいい人って思うっていうか・・・」
吉田は気がついた。
全て胡桃沢の仕業だと・・・
そして今までの吉田と矢野の噂も・・・
そして胡桃沢を問い詰める。
胡桃沢は開き直った。
「爽子ちゃん邪魔なんだもん。」
「風早の周りうろちょろして!」
爽子は胡桃沢に言った。
「風早くんへの気持ちはやっぱり特別。」
「胡桃ちゃんの気持ちと同じって言うか・・・」
胡桃沢は返した。
「同じはずないじゃない。」
「あんたなんか大嫌い。」
風早への想いが大きい胡桃沢は、
爽子のことしか見ていない風早を知っていた。
やるせない気持ちを爽子に泣きながらぶつけた。
それから数日後・・・
冬になり爽子の通学を心配した父。
爽子にバス通学をさせた。
荒井先生に申請を出した爽子。
荒井先生は学生証をなくしてしまう。
教員室に言っていた爽子を待っていた。
風早と吉田、矢野。
今まで一緒に下校していた4人。
しかし出来なくなった。
風早は寂しく感じていた。
そんな時に風早が爽子を誘う。
クリスマスパーティーの下見という名目。
しかし爽子は吉田と矢野を誘う。
落ち込む風早・・・
下見当日も、矢野が爽子を連れていなくなる。
さらに落ち込む風早・・・
『俺の気持ち、届いているのかな?』
クリスマスイヴのパーティー。
例年なら家族で過ごす爽子。
どうしても父に言えないでいた。
風早は意を決して爽子に言う。
下校のバスに乗ろうとする爽子に・・・
「俺と付き合ってくれないかな?」
「俺の彼女になってほしい。」
そしてプラネタリウムのチケットを渡す。
「パーティーが終わったら行こうよ。」
「みんなとじゃなくて、2人で。」
「俺クリスマスイヴは黒沼と過ごしたい。」
あわてる爽子。
「付き合うとか、まだ考えられなくて。」
「ごめんなさい・・・」
と言ってバスは発車した。
パーティーには行かなかった爽子。
爽子の家を吉田と矢野が訪れた。
何でパーティー行かなかったか聞く2人に、
「付き合って欲しいって言われ。」
「大好きなのに、付き合うって不安で。」
「私真っ白になっちゃって・・・」
「凄く嬉しかったけど、
そう言ってくれただけで十分。」
それを聞いた矢野は怒った。
「風早がちゃんと言っているのに、
何で答えてあげないの。」
「自分を信じないてことは、
あんたを好きだって言ってる、
風早を信じないってことなんだよ。」
「あんたを好きだって言ってる
私らも信じないってことなんだよ。」
吉田は矢野を抑えて言った。
「気持ちだけは伝えたほうがいいよ。」
「風早家の手伝いとかで忙しいらしいけど、
神社のカウントダウンには来るって。」
大晦日当日。
例年の恒例の市民楽団のコンサート。
爽子はコンサートに行っていた。
神社のカウントダウンに行った風早。
帰ろうとして龍に呼び止められた。
そして爽子のことを聞く。
「黒沼ってどんな奴?」
風早は答えた。
「いつもひたむきで一生懸命で、
純粋で、感動屋で、
真っ直ぐ正直って言うのかな?」
「いつも人の気持ち思いやってて・・・」
と言って風早は気がついた。
「俺黒沼の気持ち、
ちゃんと思いやってたかな?」
その時荒木が現れる。
お前からこれ返してやれと、
爽子の生徒手帳を渡した。
中には、入学式の日渡したハートの花びら。
その頃に爽子は父のもとにいた。
爽子が生まれた日のことを話す父。
そんな父に爽子は言う。
「私会いたい人がいるの。」
「今日じゃなきゃダメなの。」
「会ってダメでも、ちゃんと気持ち伝えたい。」
父は答えた。
「だったら行かなきゃ。」
「本当に会いたいときは、
全部ほおリ投げて行くものだから。」
そして爽子は神社へ走った。
爽子の姿を見つけた吉田と矢野。
「風早なら奥で甘酒配ってる。」
爽子は言う。
「ありがとう。」
「千鶴ちゃん。あやねちゃん。」
しかし風早はもう帰ったと・・・
結局会えずに落ち込む爽子。
時間は24時。
花火が打ち上げられた・・・
一方の風早は、
入学式に始めて爽子と会った場所にいた。
諦めて帰ろうとした爽子。
そこで待つ風早を見つけた。
そしてあわてて言う。
「ありがとう。」
「じゃなくて・・・」
「私風早くんのことが・・・」
あわてる爽子を見て風早は言った。
「いいよ。ゆっくりで。」
息を整えた爽子。
「私風早君のことが好きです。」
風早は答えた。
「俺も、ずっとずっと黒沼が好きだよ。」
「夢みたいだよ。やっと届いた。」
そして続ける。
「ごめん。」
「誕生日におめでとうって、
言ってあげられなくて。」
「新年の初めに黒沼と一緒にいられて良かった。」
「これからもよろしく。」
そして2人雪の降る空を見上げた・・・
新学期が始まった・・・
プラネタリウムのチケットを見て微笑む爽子。
それを見て呼ぶ風早。
「黒沼。」
風早に追いつき、一緒に下校する2人。
(終わり)
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