2015年04月09日
【スイートリトルライズ】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【スイートリトルライズ】
【出演者】
岩本瑠璃子:中谷美紀
岩本聡:大森南朋
三浦しほ:池脇千鶴
津川春夫:小林十市
岩本文:大島優子
美也子:安藤サクラ
藤井登美子:黒川芽以
君枝:風見章子
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
深い映画ですね〜
夫婦について語った映画。
彼氏彼女とはまったく違う存在。
一生を2人で誓っても、
必ず孤独でいるものなんです。
そんな孤独の中でどんなにすれ違っても、
思い出すことが夫婦には大切。
本当にそうだと思いました。
夫婦円満なんてなかなか難しい。
この前の「ヨルタモリ」
タモリさんが宮沢りえさんに
「夫婦円満の秘訣は?」
と聞かれて、一言で締めくくりました。
「SEXです。」と・・・
なかなかそうは行きませんよね!
でも、それこそ一緒に記憶を思い出すことで、
そのような関係を築き続けることが出来るのでは?
いろいろ考えさせられました。
とてもいい映画です。
是非、夫婦で見てみてください。
【あらすじ】(ネタバレあり)
目をあけコーヒーを入れタバコを吸う瑠璃子。
そして窓を拭き聡が起きるのを待った。
何気ない朝。
朝食を作り、2人で食べる。
そして聡は仕事に出かける。
瑠璃子はテディベア作家。
聡を送るとテディベアを作成していた。
瑠璃子のもとに登美子が打ち合わせに来た。
聡に親から届いたジャガイモ。
それをあげる瑠璃子。
ソラニンの話をした。
「こっそり育てそうかな?」
「いざとなったら心中できるし。」
登美子は言った。
「瑠璃子さん夫婦は必要ないですね。」
「もの凄く幸せそうに見えるし。」
その夜仕事から帰る聡。
登美子の話を聡にする瑠璃子。
以前に恋人に浮気をされた登美子の話をする。
「私聡が浮気したらその場で刺すわ。」
そんな話をした。
その夜は聡の妹の文が来た。
聡は部屋にこもってゲームをしていた。
同じ家なのに携帯を使って聡を呼ぶ瑠璃子。
そのような行動が普通の2人。
ある日2人は出かけた。
薔薇を見に公園へ・・・
薔薇を見た瑠璃子は聡に言う。
「夫婦に必要なのは赤と白の薔薇だって。」
「赤い薔薇は情熱。」
「白は真実。」
「その二つさえあれば、
夫婦はうまく行くんですって。」
そしてすぐに瑠璃子と別れ、
1人電気屋に向かう聡。
ある日OB会に向かった聡。
スキューバーサークルの仲間たち。
そこに来ていた後輩のしほ。
しほは聡が帰ろうとしたとき、
「先輩。また会えますか?」
「会いたいんです。」
「うん。」とだけ言ってOB会をあとにした。
帰った聡。
その上着を嗅いだ瑠璃子。
「知らない匂いがする。」
数日後、瑠璃子の個展。
個展に訪れた一人の男性。
テディベアを譲って欲しいと・・・
売り物にはしていなかった、
ナナと名づけられたテディベア。
数日後にレンタルビデオ屋に行った瑠璃子。
そこにたまたま現れたナナを譲った男性。
男性は津川春夫と名乗った。
そして彼女の美也子を紹介された。
美也子は瑠璃子のファンだった。
そしてお茶をご馳走させてくださいと・・・
瑠璃子はまた今度と断るが、
帰る間際に春夫に言われる。
「約束ですよ。」
その夜瑠璃子は聡の部屋行った。
相変わらず聡は部屋にこもって、
音楽を流してゲームをしていた。
瑠璃子は聡に行った。
「子の家には声が足りないの。」
「必要かも分からない。」
「もしかすると、
不要だからないのかもしれない。」
「あなたといると時々寂しくなる。」
聡はただ
「ごめん」
としか言えなかった。
数日後、文が遊びに来た。
愛人がいてそれに悩んでいる様子の文。
文に対して瑠璃子は言った。
「心中するならソラニンよ。」
「ソラニンをたくさん育てて、
佃煮にして食べるだけ。」
文は笑いながら言う。
「せいぜいおなか壊すくらいのもの。」
聡はしほと会っていた。
昼ごはんを公園で一緒に食べた。
しほは言う。
「これから水曜日の昼は、
毎回一緒にご飯食べませんか?」
一方瑠璃子はスーパーで晴夫に再会する。
そしてキスをした。
晴夫は言う。
「個展で会ったときから、ずっとこうしたかった。」
その夜瑠璃子は聡に言う。
「腕の中に入れて。」
聡はぎこちなく瑠璃子を抱きしめた。
「ありがとう。」
そう言って瑠璃子は窓の外を見た。
「表は夜で真っ暗なのに、
窓のこっち側は安全だわ。」
「ゲームしたいんでしょ?」
「いいわよ。行っても。」
聡は部屋に戻った・・・
それから数日後。
瑠璃子は晴夫と寝た。
聡とは2年もしていなかった・・・
そして晴夫に言う。
「やめなくちゃね。こんなことは。」
「不安だもの・・・」
晴夫は言う。
「瑠璃子さんはやめないよ。」
「貪欲だから。」
『恋をしているの。』
『本当は夫だけを愛していたいのに・・・』
一方聡もしほと夕食を食べた。
そしてしほに誘われた。
2人でダイビングに行こうと・・・
その夜家に帰った聡。
瑠璃子に聞いた。
「瑠璃子って隠し事とかある?」
瑠璃子は言った。
「あるわよ。」
数日後、瑠璃子は晴夫と会っていた。
晴夫は瑠璃子に聞いた。
「俺が美也子と別れるって言ったらどうする?」
瑠璃子は言う。
「どうもしないわ。」
聡は瑠璃子を連れて旅館に言った。
ダイビングをしに・・・
車で旅館に向かった二人。
夜に家を出た。
途中のパーキングエリアで2人で星を見た。
瑠璃子は聡に言った。
「同じ記憶って素敵ね。」
「同じものを見て、同じことを覚えておくの。」
そして旅館に到着する。
翌朝、浜辺に流された心中した男女の遺体。
それを尻目に、聡はダイビングへ行く。
瑠璃子を残して。
たどり着いた浜には、しほが待っていた。
手を繋いで一緒にダイビングする2人。
ダイビングを終えた聡。
しほと聡も始めて関係を持った。
一方瑠璃子のもとには、晴夫が着ていた。
瑠璃子を追って会いにきたのだ。
「会いたかった。」
そして求め合う2人。
晴夫は言う。
「また失うかもしれないという恐怖。」
「あなたには分からないだろうな。」
瑠璃子は返した。
「聡は私の窓なの。」
そして家に帰った2人。
それぞれの不倫の生活を続けた。
ある日晴夫の提案で4人で食事した。
聡と瑠璃子。晴夫と美也子。
そこで美也子は言った。
「瑠璃子さんの作るベアって孤独ですね。」
その後も関係は続いた。
しほは聡に言う。
「なんか怖い。」
「毎回毎回良くなっている気がする。」
晴夫は瑠璃子に言う。
「俺美也子と別れるかもしれない。」
「瑠璃子さんには関係ないかもしれないけど。」
瑠璃子は言った。
「関係あるわ。それは嘘じゃない。」
「私あなたに嘘をつけない。」
「だって、あなたも私に嘘をついてくれない。」
「人は守りたい者に嘘をつくの。」
「あなたが美也子さんに嘘をつくように。」
「私が聡に嘘をつく。」
「でもあなたを愛しているわ。」
聡も瑠璃子も家で何かを考えていた。
思いついたかのように、瑠璃子に近づいた聡。
「瑠璃子。腕に入る?」
そう言って瑠璃子を抱きしめた。
瑠璃子は言った。
「初めてに。聡が自分から腕に入れてくれるの。」
「ありがとう。」
そして結婚記念日。
初めて2人で食事した。
「特別みたい。」
そう言った瑠璃子に聡は返す。
「特別だよ。」
瑠璃子は言う。
「だって、毎年来るものでしょ。」
「毎年繰り返すものでしょ。結婚って。」
その食事の帰り、瑠璃子は聡に言う。
「手繋いでもいい?」
そして手を繋いで帰った。
数日後、登美子が家に来た。
「今度私結婚します。」
聡はしほの働く水族館に行った。
しほは水族館内を聡に案内した。
その時何かを思い立った聡。
「急ぎの仕事思い出した。」
と言って急に水族館を立ち去った。
一方瑠璃子ののもとには文が来ていた。
その矢先瑠璃子のもとに電話が入る。
あわてて家を飛び出す瑠璃子。
向かった先は晴夫の家。
その途中美也子に会う。
「晴夫に返しておいてください。」
そう言ってナナを瑠璃子に渡した。
そして続けて言う。
「自分だけが寂しいと思わないで。」
「これあなたが持っていて。」
「それがこの子の運命だから。」
とナナを晴夫に渡して続けて言った。
「こんなの全然スイートじゃない。」
そして泣き出す瑠璃子。
瑠璃子を抱きしめた晴夫。
「俺が別れたのに、
なんで瑠璃子さんが泣くんだ。」
瑠璃子は答えた。
「あなたを愛しているからよ。」
それを聞いた晴夫は言った。
「それはとてもスイートじゃないか。」
そして瑠璃子は晴夫の家を後にした。
「瑠璃子さん。また。」
近所の家の犬が死んだ・・・
その犬を埋める穴を聡は掘った。
大きな穴だった。
その穴に犬を抱きしめて一緒に寝る瑠璃子。
犬の飼い主であった君枝は、
薔薇の植木をその墓に植えて欲しいと言う。
その夜聡と瑠璃子は一緒にお風呂に入った。
数日後、君枝の家を訪れた瑠璃子。
犬の墓を見て悲しむ瑠璃子に君枝は言う。
「悲しむべきことじゃないよ。」
「トリカブト。結構綺麗な花が咲くの。」
「昔アレで夫を殺したの。」
「寂しかったからかな?」
「人間生きているうちはお化けよ。」
「でも不思議と死ぬと人間になるのよ。」
そういう君枝に瑠璃子は聞いた。
「今は寂しくないですか?」
君枝は答えた。
「決まってるじゃない。寂しいわよ。」
「1人だろうと2人だろうと寂しいもんなんだよ。」
そして2人で口ずさむ。
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク
ナニゴトノ不思議ナケレド
照リ極マレド木ヨリコボルル
光リコボルル
しほとホテルで会う聡。
「じゃあ。」
と言ってしほと別れる。
家に帰る階段。
そこに座っていた瑠璃子。
瑠璃子は新しく作ったベアを聡に見せた。
聡はそれを見て言う。
「瑠璃子に似てるね。」
「腕に入る?」
聡の腕に入った瑠璃子は言う。
「ただいま。」
聡は聞く。
「どこか言ってたの?」
瑠璃子は答えた。
「行ってたわ。」
「ただいま。」
「聡は?」
聡は答えた。
「俺も・・・」
「もうすぐ帰るよ。」
そして今まで家の椅子に座っていた、
手を繋いだ2匹のベア。
瑠璃子はそれを箱に入れた。
登美子の結婚祝いにと・・・
そして聡に瑠璃子は言う。
「いつか同じ記憶の話したでしょ。」
「記憶するだけじゃダメなのかもしれない。」
「思い出すことのほうが大切なのかも。」
「一緒に思い出すことのほうが。」
そして家の椅子には、
新たしく造ったベアが座っていた。
紅白の薔薇と一緒に・・・
(終わり)
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・RIKUの映画感想館
・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
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【スイートリトルライズ】
【出演者】
岩本瑠璃子:中谷美紀
岩本聡:大森南朋
三浦しほ:池脇千鶴
津川春夫:小林十市
岩本文:大島優子
美也子:安藤サクラ
藤井登美子:黒川芽以
君枝:風見章子
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
深い映画ですね〜
夫婦について語った映画。
彼氏彼女とはまったく違う存在。
一生を2人で誓っても、
必ず孤独でいるものなんです。
そんな孤独の中でどんなにすれ違っても、
思い出すことが夫婦には大切。
本当にそうだと思いました。
夫婦円満なんてなかなか難しい。
この前の「ヨルタモリ」
タモリさんが宮沢りえさんに
「夫婦円満の秘訣は?」
と聞かれて、一言で締めくくりました。
「SEXです。」と・・・
なかなかそうは行きませんよね!
でも、それこそ一緒に記憶を思い出すことで、
そのような関係を築き続けることが出来るのでは?
いろいろ考えさせられました。
とてもいい映画です。
是非、夫婦で見てみてください。
【あらすじ】(ネタバレあり)
目をあけコーヒーを入れタバコを吸う瑠璃子。
そして窓を拭き聡が起きるのを待った。
何気ない朝。
朝食を作り、2人で食べる。
そして聡は仕事に出かける。
瑠璃子はテディベア作家。
聡を送るとテディベアを作成していた。
瑠璃子のもとに登美子が打ち合わせに来た。
聡に親から届いたジャガイモ。
それをあげる瑠璃子。
ソラニンの話をした。
「こっそり育てそうかな?」
「いざとなったら心中できるし。」
登美子は言った。
「瑠璃子さん夫婦は必要ないですね。」
「もの凄く幸せそうに見えるし。」
その夜仕事から帰る聡。
登美子の話を聡にする瑠璃子。
以前に恋人に浮気をされた登美子の話をする。
「私聡が浮気したらその場で刺すわ。」
そんな話をした。
その夜は聡の妹の文が来た。
聡は部屋にこもってゲームをしていた。
同じ家なのに携帯を使って聡を呼ぶ瑠璃子。
そのような行動が普通の2人。
ある日2人は出かけた。
薔薇を見に公園へ・・・
薔薇を見た瑠璃子は聡に言う。
「夫婦に必要なのは赤と白の薔薇だって。」
「赤い薔薇は情熱。」
「白は真実。」
「その二つさえあれば、
夫婦はうまく行くんですって。」
そしてすぐに瑠璃子と別れ、
1人電気屋に向かう聡。
ある日OB会に向かった聡。
スキューバーサークルの仲間たち。
そこに来ていた後輩のしほ。
しほは聡が帰ろうとしたとき、
「先輩。また会えますか?」
「会いたいんです。」
「うん。」とだけ言ってOB会をあとにした。
帰った聡。
その上着を嗅いだ瑠璃子。
「知らない匂いがする。」
数日後、瑠璃子の個展。
個展に訪れた一人の男性。
テディベアを譲って欲しいと・・・
売り物にはしていなかった、
ナナと名づけられたテディベア。
数日後にレンタルビデオ屋に行った瑠璃子。
そこにたまたま現れたナナを譲った男性。
男性は津川春夫と名乗った。
そして彼女の美也子を紹介された。
美也子は瑠璃子のファンだった。
そしてお茶をご馳走させてくださいと・・・
瑠璃子はまた今度と断るが、
帰る間際に春夫に言われる。
「約束ですよ。」
その夜瑠璃子は聡の部屋行った。
相変わらず聡は部屋にこもって、
音楽を流してゲームをしていた。
瑠璃子は聡に行った。
「子の家には声が足りないの。」
「必要かも分からない。」
「もしかすると、
不要だからないのかもしれない。」
「あなたといると時々寂しくなる。」
聡はただ
「ごめん」
としか言えなかった。
数日後、文が遊びに来た。
愛人がいてそれに悩んでいる様子の文。
文に対して瑠璃子は言った。
「心中するならソラニンよ。」
「ソラニンをたくさん育てて、
佃煮にして食べるだけ。」
文は笑いながら言う。
「せいぜいおなか壊すくらいのもの。」
聡はしほと会っていた。
昼ごはんを公園で一緒に食べた。
しほは言う。
「これから水曜日の昼は、
毎回一緒にご飯食べませんか?」
一方瑠璃子はスーパーで晴夫に再会する。
そしてキスをした。
晴夫は言う。
「個展で会ったときから、ずっとこうしたかった。」
その夜瑠璃子は聡に言う。
「腕の中に入れて。」
聡はぎこちなく瑠璃子を抱きしめた。
「ありがとう。」
そう言って瑠璃子は窓の外を見た。
「表は夜で真っ暗なのに、
窓のこっち側は安全だわ。」
「ゲームしたいんでしょ?」
「いいわよ。行っても。」
聡は部屋に戻った・・・
それから数日後。
瑠璃子は晴夫と寝た。
聡とは2年もしていなかった・・・
そして晴夫に言う。
「やめなくちゃね。こんなことは。」
「不安だもの・・・」
晴夫は言う。
「瑠璃子さんはやめないよ。」
「貪欲だから。」
『恋をしているの。』
『本当は夫だけを愛していたいのに・・・』
一方聡もしほと夕食を食べた。
そしてしほに誘われた。
2人でダイビングに行こうと・・・
その夜家に帰った聡。
瑠璃子に聞いた。
「瑠璃子って隠し事とかある?」
瑠璃子は言った。
「あるわよ。」
数日後、瑠璃子は晴夫と会っていた。
晴夫は瑠璃子に聞いた。
「俺が美也子と別れるって言ったらどうする?」
瑠璃子は言う。
「どうもしないわ。」
聡は瑠璃子を連れて旅館に言った。
ダイビングをしに・・・
車で旅館に向かった二人。
夜に家を出た。
途中のパーキングエリアで2人で星を見た。
瑠璃子は聡に言った。
「同じ記憶って素敵ね。」
「同じものを見て、同じことを覚えておくの。」
そして旅館に到着する。
翌朝、浜辺に流された心中した男女の遺体。
それを尻目に、聡はダイビングへ行く。
瑠璃子を残して。
たどり着いた浜には、しほが待っていた。
手を繋いで一緒にダイビングする2人。
ダイビングを終えた聡。
しほと聡も始めて関係を持った。
一方瑠璃子のもとには、晴夫が着ていた。
瑠璃子を追って会いにきたのだ。
「会いたかった。」
そして求め合う2人。
晴夫は言う。
「また失うかもしれないという恐怖。」
「あなたには分からないだろうな。」
瑠璃子は返した。
「聡は私の窓なの。」
そして家に帰った2人。
それぞれの不倫の生活を続けた。
ある日晴夫の提案で4人で食事した。
聡と瑠璃子。晴夫と美也子。
そこで美也子は言った。
「瑠璃子さんの作るベアって孤独ですね。」
その後も関係は続いた。
しほは聡に言う。
「なんか怖い。」
「毎回毎回良くなっている気がする。」
晴夫は瑠璃子に言う。
「俺美也子と別れるかもしれない。」
「瑠璃子さんには関係ないかもしれないけど。」
瑠璃子は言った。
「関係あるわ。それは嘘じゃない。」
「私あなたに嘘をつけない。」
「だって、あなたも私に嘘をついてくれない。」
「人は守りたい者に嘘をつくの。」
「あなたが美也子さんに嘘をつくように。」
「私が聡に嘘をつく。」
「でもあなたを愛しているわ。」
聡も瑠璃子も家で何かを考えていた。
思いついたかのように、瑠璃子に近づいた聡。
「瑠璃子。腕に入る?」
そう言って瑠璃子を抱きしめた。
瑠璃子は言った。
「初めてに。聡が自分から腕に入れてくれるの。」
「ありがとう。」
そして結婚記念日。
初めて2人で食事した。
「特別みたい。」
そう言った瑠璃子に聡は返す。
「特別だよ。」
瑠璃子は言う。
「だって、毎年来るものでしょ。」
「毎年繰り返すものでしょ。結婚って。」
その食事の帰り、瑠璃子は聡に言う。
「手繋いでもいい?」
そして手を繋いで帰った。
数日後、登美子が家に来た。
「今度私結婚します。」
聡はしほの働く水族館に行った。
しほは水族館内を聡に案内した。
その時何かを思い立った聡。
「急ぎの仕事思い出した。」
と言って急に水族館を立ち去った。
一方瑠璃子ののもとには文が来ていた。
その矢先瑠璃子のもとに電話が入る。
あわてて家を飛び出す瑠璃子。
向かった先は晴夫の家。
その途中美也子に会う。
「晴夫に返しておいてください。」
そう言ってナナを瑠璃子に渡した。
そして続けて言う。
「自分だけが寂しいと思わないで。」
「これあなたが持っていて。」
「それがこの子の運命だから。」
とナナを晴夫に渡して続けて言った。
「こんなの全然スイートじゃない。」
そして泣き出す瑠璃子。
瑠璃子を抱きしめた晴夫。
「俺が別れたのに、
なんで瑠璃子さんが泣くんだ。」
瑠璃子は答えた。
「あなたを愛しているからよ。」
それを聞いた晴夫は言った。
「それはとてもスイートじゃないか。」
そして瑠璃子は晴夫の家を後にした。
「瑠璃子さん。また。」
近所の家の犬が死んだ・・・
その犬を埋める穴を聡は掘った。
大きな穴だった。
その穴に犬を抱きしめて一緒に寝る瑠璃子。
犬の飼い主であった君枝は、
薔薇の植木をその墓に植えて欲しいと言う。
その夜聡と瑠璃子は一緒にお風呂に入った。
数日後、君枝の家を訪れた瑠璃子。
犬の墓を見て悲しむ瑠璃子に君枝は言う。
「悲しむべきことじゃないよ。」
「トリカブト。結構綺麗な花が咲くの。」
「昔アレで夫を殺したの。」
「寂しかったからかな?」
「人間生きているうちはお化けよ。」
「でも不思議と死ぬと人間になるのよ。」
そういう君枝に瑠璃子は聞いた。
「今は寂しくないですか?」
君枝は答えた。
「決まってるじゃない。寂しいわよ。」
「1人だろうと2人だろうと寂しいもんなんだよ。」
そして2人で口ずさむ。
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク
ナニゴトノ不思議ナケレド
照リ極マレド木ヨリコボルル
光リコボルル
しほとホテルで会う聡。
「じゃあ。」
と言ってしほと別れる。
家に帰る階段。
そこに座っていた瑠璃子。
瑠璃子は新しく作ったベアを聡に見せた。
聡はそれを見て言う。
「瑠璃子に似てるね。」
「腕に入る?」
聡の腕に入った瑠璃子は言う。
「ただいま。」
聡は聞く。
「どこか言ってたの?」
瑠璃子は答えた。
「行ってたわ。」
「ただいま。」
「聡は?」
聡は答えた。
「俺も・・・」
「もうすぐ帰るよ。」
そして今まで家の椅子に座っていた、
手を繋いだ2匹のベア。
瑠璃子はそれを箱に入れた。
登美子の結婚祝いにと・・・
そして聡に瑠璃子は言う。
「いつか同じ記憶の話したでしょ。」
「記憶するだけじゃダメなのかもしれない。」
「思い出すことのほうが大切なのかも。」
「一緒に思い出すことのほうが。」
そして家の椅子には、
新たしく造ったベアが座っていた。
紅白の薔薇と一緒に・・・
(終わり)
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