2015年05月19日
【麒麟の翼】出演者・感想・完全ネタバレ
本日の映画紹介。
【麒麟の翼】
【出演者】
加賀恭一郎(刑事):阿部寛
松宮脩平(刑事):溝端淳平
八島冬樹:三浦貴大
中原香織:新垣結衣
青柳武明(被害者):中井貴一
青柳悠人(武明の息子):松坂桃李
青柳史子(武明の妻):相築あきこ
青柳遥香(武明の娘):竹富聖花
糸川肇(水泳部顧問):劇団ひとり
吉永友之(水泳部):菅田将暉
杉野達也(水泳部):山ア賢人
黒沢翔太’(水泳部):聖也
横田省吾(冬樹の同僚):柄本時生
青山亜美(ジャーナリスト):黒木メイサ
加賀隆正(恭一郎の父):山崎努
小竹由紀夫(武明の部下):鶴見辰吾
小林(刑事主任):松重豊
石垣(刑事課長):北見敏之
藤江(刑事):緋田康人
金森登紀子(看護婦):田中麗奈
〜〜〜Sponsords Link〜〜〜
【感想】
ストーリーが面白い。
人情劇でもありながら推理していく様。
とても良い作品だったと思います。
全てにおいて時間軸がぶれていない。
それが映画を面白くさせた要因?
阿部さんの演技はもちろん。
全ての役者さんがうまいので、
見る者をひきつけます。
そして最後にネタバレ。
そういうことか〜と感心しました。
しかし良く出来たストーリーですね!
一度は見てほしい作品です。
私好きなのは、中盤で田中麗奈さんが
阿部さんを諭す言葉ですね〜
これとても深いです!
文章はあらすじを見てください。
呼んだら分かります!!!
【あらすじ】(ネタバレあり)
夜の日本橋。
麒麟の銅像の前で人が倒れた。
倒れたのは青柳武明は腹部を刺されていた。
そして折鶴を麒麟像にかざし息絶えた。
その頃、惣菜屋で働く中原香織。
彼氏の八島冬樹から電話が入る。
「俺やっちゃった。」
そう言って電話は切られた。
冬樹はその後、警察に追われ逃げた。
逃げた冬樹はそのままトラックにひかれた。
危篤状態で病院に搬送された冬樹。
冬樹は武明の鞄や財布を持っていた。
警察は武明殺害の冬樹を重要参考人とした。
武明は製造会社の本部長。
腹部を刺した刃物は見つからない。
警察は冬樹を被疑者とするため、
武明とのつながりと、凶器の捜査を始めた。
刑事の加賀恭一郎と松宮脩平も事件を追った。
加賀と松宮は香織のもとへ行った。
施設で一緒だった二人。
半年前に派遣会社の工場をクビになった冬樹。
その工場は武明の会社であった。
冬樹の持っていた鞄と財布。
それが殺された武明のものだった事実を知る。
「冬樹君はそんな事する人じゃありません。」
次に武明の家を訪れた加賀と松宮。
冬樹と武明のつながりと、
長男悠人の母校へ通話履歴があったことを聞く。
しかし父のことを答えられない家族。
加賀と松宮は悠人の母校へ行った。
対応したのは水泳部の顧問糸川。
相談があると言って電話が来たという。
しかし会うことなく武明は死んだと・・・
悠人は中学時代は水泳部であった。
しかし急に水泳部をやめていた。
警察本部は、派遣切りの逆恨みの線で調べだした。
次の日工場へ向かった松宮。
冬樹と親しい人物を探した。
しかし工場長は親しい人物はいないという。
帰ろうとした松宮に声をかけた従業員の横田。
半年前に冬樹が事故を起こしたことを聞く。
工場側のミスで怪我した冬樹。
労災隠しのためクビになったことを知る。
警察は武明送検の方向で進んでいた。
ナイフが冬樹のもの分かれば送検。
そして記者会見もできると・・・
加賀は別の線を追っていた。
知り合いの青山亜美から情報が入った。
亜美は茶屋で働いているジャーナリスト。
店には半年前から何度か武明が来たという。
地図を気にしていてデジカメを持っていたと。
「運動すると甘いものが欲しくなる。」
その言葉から記憶に残っていた。
冬樹を看病する香織は、
冬樹との思い出を思いだしていた。
事件前に仕事をしない冬樹とのやりとり。
穴の空いていない靴下を探していた冬樹に、
しっかり仕事してよと喧嘩した記憶。
武明の葬式当日。
悠人に声をかける武明の部下小竹。
「まだ水泳やっているのか?」
武明がよく悠人の水泳のことを話していた。
また水泳部の友人たちも励ましに来た。
水泳部顧問の糸川も来ていた。
数日後のニュース。
武明の会社の労災隠しが騒がれた。
しかも労災隠しは武明の独断だと会社は言う。
それを期に悠人も避けられるようになった。
「殺される理由あったんだろ。」と・・・
その頃加賀は青山に呼ばれ、
武明を目撃した男性に会っていた。
武明は紫の千羽鶴を神社に納め、
その写真を自分で撮っていたと言う。
武明に「何かの願掛けですか?」
と声をかけると武明は、
「この神社でのお参りはついでなんです。」
そう言ったという。
武明が訪れた椙森神社は日本橋七福神の1つ。
武明が日本橋七福神を巡っていたと推理した。
ニュースで騒がれる事件。
もちろん香織のもとにも取材陣が来た。
同時に仕事も辞めさせられた。
落ち込んでいた香織。
そのとき加賀から電話がかかってきた。
ナイフを持っていたかどうかの事情聴取だった。
香織と加賀が会った場所は産婦人科。
香織は冬樹の子を授かっていた。
香織はその事を冬樹は告げていない。
香織は加賀に話した。
事件当日に穴の空いていない靴下を探していた冬樹。
事件当日にかかってきた冬樹との最後の会話。
「えらいことやっちまった。」と・・・
捜査本部は冬樹を犯人として会見を開こうとした。
しかし松宮がとめた。
冬樹が面接を受けようとしていたのではないか?
その面接先をあらってからでも遅くないと・・・
もちろん、その入れ知恵は加賀。
そして会見まで時間を得た加賀と松宮。
日本橋七福神を回った。
7つの神社では武明の情報を得る事ができた。
黄色1色や緑1色や青1色の千羽鶴を持って、
1ヶ月に1回の頻度で訪れていたと言う。
そして加賀は武明が買った和紙の店を見つけた。
そして1つ気になること、
安産祈願の神社と思っていたが、
同時に水難祈願の神社であった事・・・
加賀は松宮を連れて青柳家へ向かった。
何度もくる警察に悠人は言った。
「こんなに来る意味あるのかよ。」
「親父の自業自得だろ。」
「日本橋なんて有名な橋の上でのびてて、
だからマスコミにも大きく取り上げられて・・・」
松宮は悠人の言葉に被せて言った。
「お父さんは、のびてたんじゃない。」
「麒麟の像の下で力尽きて倒れていたんだ。」
悠人は父親を嫌っていた。
悠人が水泳をやめたときに、
なぜ辞めたのか問いただした。
水泳を悠人に教えたのは武明だった。
水泳をやめた理由は分からなかった。
それから悠人は武明と話さなくなった。
加賀は悠人が水泳をやめた理由が気になった。
悠人が辞めた時期に水泳部で事故があった。
そんな事実を母親から聞いた。
加賀が帰った後、悠人はインターネットで
「キリンノツバサ」を検索した。
そして何かに気がついた・・・
加賀の予想通りに、
冬樹は事件当日に面接を受けていた。
警察本部は新たな事実を知った。
裏づけを必要になり会見を更に延ばした。
時間を得た加賀と松宮。
加賀は再び香織のもとを訪れた。
事件当日に冬樹が、
家具屋の面接に行っていたことを香織に伝えた。
香織と冬樹の家にある家具は全て冬樹の手作り。
香織に1つ質問した加賀。
「あなた前に言いましたよね?」
「彼に人は殺せないと。」
「今でもそう信じていますか?」
香織は答えた。
「分かりません。」
そして青柳家に向かった。
武明の労災隠しが連日報道され、
朝方に次女の遥香が自殺未遂をしていた。
それを看病する悠人。
加賀と松宮の前で、
「自殺なんかしたら、
親父が悪いって認めたようなもんじゃないか。」
前日とは変わり、武明を悪く言わない悠人。
何か心境に変化があった事に気がつく加賀。
加賀は原点に戻ると松宮に言った。
加賀は武明の殺害現場にいた。
そこにいたのは香織。
香織は冬樹の最後の電話場所として、
殺害現場に足を運んでいた。
加賀を見た香織は言った。
「やっぱり信じられません。」
「冬樹君に人を殺せるはずありません。」
加賀は答えた。
「分かっています。」
そして加賀に初めて東京に来た頃の話をした。
冬樹と一緒ヒッチハイクで東京に来た日のこと。
加賀は言った。
「それはいつの事ですか?」
香織は日付を忘れていた。
月日がたって忘れていたのだ。
そんな香織に加賀は言った。
「調べてください。」
そんな話をしながらたどり着いた先は、
武明が倒れていた日本橋の麒麟像の前。
「本来は翼がないんです。」
「ここは日本のスタート地点。」
「ここから日本中に飛び立っていけるように、
願いをこめられてつくられたそうです。」
加賀の話に対して香織は言った。
「でもこれじゃ飛びたてませんね。」
「この麒麟まるで、私と冬樹君みたい。」
その時加賀の目に留まったのは悠人。
悠人も原点に戻ってきていた。
悠人はその後武明の部下小竹に会っていた。
それを尾行していたのは松宮。
労災隠しを全て武明の独断とした、
部下の小竹に対して言い寄った。
「親父はそんな汚い事する人間じゃない。」
そう言って小竹を殴った。
とめに入った松宮。
その場は収まったが、
松宮からその事を聞いた加賀。
やはり悠人の中で何らかの変化に疑問を覚える。
時間は迫っていた。
捜査本部は会見を控えていた。
冬樹を犯人とする記者会見。
加賀は冬樹が犯人でないと思っていた。
真相を明かすまでは記者会見させまいと、
一生懸命情報を集めた。
そんな時に金森登紀子に呼ばれた加賀。
金森は刑事であった父を看病した看護婦。
父の命日が近づき加賀に話しに来た。
仕事で父の命日にも顔を出さない加賀。
そんな加賀に対して金森は言った。
「お父様は最後にあなたに会いたかったんです。」
「死を間近にむかえたとき、
人はプライドや意地を捨て、
本当の心を取り戻します。」
「そう言う人のメッセージを受け止めるのは、
生きている人の義務です。」
そう言って説教を受けた加賀。
加賀はそれがヒントとなり何かに気がついた。
きっと父親からのメッセージがあったと・・・
それが瀕死の状態でたどり着いた麒麟の像。
そして加賀と松宮は事件を振り出しに戻した。
事件の発生時刻に冬樹が日本橋にいたと・・・
それが防犯カメラに映っていたことの事実。
警察本部は混乱した、
会見前に振り出しに戻されたのだから・・・・
加賀は引き続き捜査を進めた。
向かった先は悠人の母校。
話を聞いたのは水泳部の顧問糸川。
悠人が水泳を辞めたとき起きた事件。
その事件は水泳部の1人が、
夜にプールに忍び込んだ。
糸川はプールに浮いている生徒を見つけた。
通報が早くその生徒は一命を取り戻した。
その後その生徒は引っ越したと言う。
顧問で数学教師の糸川に加賀は言った。
「中学の数学は公式が一杯出てくる。」
「公式を覚えるといろんな問題が解ける。」
「正しい公式を覚えられるように、
しっかり指導してあげてください。」
冬樹は亡くなった・・・
そして香織は故郷に帰ろうとを考えていた。
香織は冬樹の子供を産もうか悩んでいた。
加賀は悠人のもとへ向かった。
そして水泳部の事件の事を聞いた。
「教えてくれないか?」
「キミがお父さんから受け取ったメッセージを。」
悠人は答えた。
「これ以上教えられる事はありません。」
何かを隠している様子だ・・・
松宮も真実を知った。
打ち明けたのは冬樹の同僚横田だった。
工場で起きた事故に関しては、
武明が知らなかった事実。
武明に伝えようとした従業員をとめたのが、
武明の部下小竹であったことを・・・
合流した加賀と松宮はプール事故にあった、
悠人の同級生である吉永の家に行った。
吉永は一命はとりとめたが脳障害になっていた。
吉永の母に武明について聞いた。
写真を見せたが知らないようだった。
しかし千羽鶴の話をすると・・・
「東京のハナコさん?」
吉永の母は看病ブログをやっていた。
そのブログに応援メッセージをくれる相手。
それが「東京のハナコさん」。
そしてブログのタイトルが、
「キリンノツバサ」。
全ては繋がった。
すぐに悠人に会いに向かった加賀と松宮。
悠人は水泳部の同級生に会いに行っていた。
呼び出しをかけたのは同級生だった杉野。
加賀は悠人を見つけた。
待ち合わせの杉野がまだ来ていないようだ。
焦った加賀は至急緊急配備を要請した。
そして電車に飛び込んで、
自殺をはかろうとした杉野を見つけた。
加賀は悠人に事件の真相を聞いた。
当時水泳部だった悠人と杉野と後輩の吉永。
大会のリレーで順調に勝っていたメンバー。
しかし最後の最後で足を引っ張った吉永。
大会で負けてしまった。
大会の夜プールに忍び込んだメンバーは、
練習と銘打って吉永を無理やり特訓した。
物音に気がついた顧問の糸川。
プールに駆け寄ると逃げるメンバー。
しかし吉永だけ逃げてこない。
気がつくと吉永はプールに浮いていた。
糸川は吉永を助けたが意識がない。
焦った糸川はメンバーを帰した。
そして自分が発見した事にしたのだった。
翌日学校に行くと警察が来ていた。
吉永の意識が戻ると事件が発覚すると、
しばらくは焦っていた悠人たち。
しかし吉永の意識は戻る事はなかった。
そして時が経ち事件を忘れかけていた悠人。
ある日インターネットで見つけたブログ。
それが吉永の母の「キリンノツバサ」
事件を思い出して罪悪感にかられた悠人。
悠人はブログに返信した。
そして千羽鶴を折って神社参りを始めた。
「東京のハナコさん」として・・・
しかしある日、
自分の部屋でブログを見ている武明。
父に気付かれたと思って怖くなり、
ブログを辞めた。千羽鶴つくりも・・・
そして武明が殺された。
自宅を訪れた松宮に、
「お父さんは、のびてたんじゃない。」
「麒麟のある像の下で力尽きて倒れていたんだ。」
と言われてブログを久しぶりに見ると、
そこには未だに「東京のハナコさん」がいた。
それで気がついた。
父の武明が続けていたことを・・・
武明は悠人の部屋でブログを見たとき、
それがプール事故の被害者と気がついた。
そして気がついた。
何で悠人が水泳を辞めたのか。
事件に悠人が関係していることも・・・
武明は真相を探るため、
杉野や糸川と会う約束をした。
杉野には吉永の父と嘘を言って会った。
呼び出された杉野はビビッていた。
事件の事がばれたのではないかと・・・
自分の人生が危ないと感じた杉野は、
ナイフを持参して会いに行った。
もちろん武明も悠人に聞くことが出来ず、
友人や糸川に会いに行ったのだった。
杉野は武明に、
吉永が1人でやったと嘘をついた。
悠人が犯人であると思っていた武明。
杉野に自分が悠人と一緒に罪を償うと伝えた。
杉野は悠人が警察に突き出されると思った。
そうすれば自分もばれると思った。
そして武明を刺したのであった。
事件翌日にニュースを見ると、
犯人が別の人間で取り上げられていた。
安心していた杉野に悠人から連絡が来た。
3年目の事件が警察にばれていると・・・
切羽詰った杉野は自殺しようとしたのだった。
加賀は悠人に言った。
「お父さんはいつも、
キミと向き合おうとしていたはずだ。」
「キミがちゃんと向き合っていれば、
杉野君に話を聞こうとは思わなかった。」
「どうしてお父さんは重症のなか、
麒麟像にたどり着いたか。
このブログを見ていたキミは分かるよね?」
〜麒麟の翼はきっと勇気の翼〜
「キミと向き合う事ができなかった事。」
「お父さんはずっと悔やんでいた。」
「杉野君を追い込んでしまったこと。」
「だからあの麒麟像にたどり着きたかった。」
「吉永くんに償うために。」
「そしてキミ最後のメッセージを伝えるために。」
「勇気を持て。真実から逃げるな。」
「自分が正しいと思うことをやれ。」
「その証がこれだ。」
そう言って大量の白い折鶴を見せた。
これは武明の車の中から見つかった折鶴。
悠人の変わりに折り続けた鶴であった。
続けて加賀は言った。
「キミはこんな事をするお父さんが、
労災隠しなんかしないと思った。」
「たとえ誰も信じなくても、
自分だけは信じようと思った。」
悠人は泣きながら言った。
「信じていいんですよね。」
次の日加賀は糸川のもとへ言った。
「あなたが事故を隠蔽したせいで、
今度は教え子が自殺するとこでした。」
「本当は青柳さんの電話、
どういう内容だったのですか?」
全てを隠して生きていた糸川。
糸川は全て生徒たちのためと答えた。
加賀は怒り糸川の胸ぐらをつかみ言う。
「ふざけるな。」
「杉野君が青柳さんを刺したとき、
何で自主しなかったか分かるか?」
「あんたが間違った事を教えたからだ。」
「隠せばどうにかなる。そう3年前に教えたから。」
「そんな事も分からなければ、
あんたは教師を辞めろ。」
「あんたに人を教育する資格はない。」
加賀と松宮は香織のところへ行った。
そして香織に自分の推理を話した。
冬樹があんな行動をした2つの理由。
面接に落ちた冬樹は武明を目撃して追いかけた。
そこには刺された武明がいて、
そばにあった鞄を盗んで立ち去った。
そして焦って香織に電話したのだ。
もう1つは事件捜査で知った事実。
冬樹は日本橋七福神の1つで絵馬を買っていた。
その神社の絵馬は持ち帰るものだが、
それを知らない冬樹は神社に絵馬をくくった。
それを保管していた神社。
そこには
『生まれてくる子供のために、
早く仕事が決まりますように。』
書かれたのは事件当日であり、
2人が東京へ来た6月13日。
冬樹は記念日を忘れていなかった。
しかも子供のことにも気がついていた。
これが事件の真相であった。
それを聞いた香織は泣いた。
「私産みます。」
「この子産んで育てます。」
「世の中甘く見てますよね?」
加賀は返した。
「世の中甘く見ているようなら安心だ。」
「どこにも光はないと絶望しているより。」
悠人は日本橋の麒麟像の前にいた。
千羽鶴を持ってこれから吉永に会いに行こうと・・・
加賀と松宮は香織を、
日本橋の麒麟像の前まで見送った。
香織は2人に言った。
「ここからもう一度スタートします。」
「この子と・・・」
「冬樹君の疑いを晴らしてくれた事、
一生忘れません。」
それを聞いた加賀は言う。
「そんな事忘れてもいい。」
「忘れてはいけない事はその子のため、
何があっても負けないと誓った事です。」
そうして事件は解決した。
加賀は父親の法事へ向かった・・・
(終わり)
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・「携帯・スマホゲーム」DORAKENを実際に攻略して・・・
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【麒麟の翼】
【出演者】
加賀恭一郎(刑事):阿部寛
松宮脩平(刑事):溝端淳平
八島冬樹:三浦貴大
中原香織:新垣結衣
青柳武明(被害者):中井貴一
青柳悠人(武明の息子):松坂桃李
青柳史子(武明の妻):相築あきこ
青柳遥香(武明の娘):竹富聖花
糸川肇(水泳部顧問):劇団ひとり
吉永友之(水泳部):菅田将暉
杉野達也(水泳部):山ア賢人
黒沢翔太’(水泳部):聖也
横田省吾(冬樹の同僚):柄本時生
青山亜美(ジャーナリスト):黒木メイサ
加賀隆正(恭一郎の父):山崎努
小竹由紀夫(武明の部下):鶴見辰吾
小林(刑事主任):松重豊
石垣(刑事課長):北見敏之
藤江(刑事):緋田康人
金森登紀子(看護婦):田中麗奈
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ストーリーが面白い。
人情劇でもありながら推理していく様。
とても良い作品だったと思います。
全てにおいて時間軸がぶれていない。
それが映画を面白くさせた要因?
阿部さんの演技はもちろん。
全ての役者さんがうまいので、
見る者をひきつけます。
そして最後にネタバレ。
そういうことか〜と感心しました。
しかし良く出来たストーリーですね!
一度は見てほしい作品です。
私好きなのは、中盤で田中麗奈さんが
阿部さんを諭す言葉ですね〜
これとても深いです!
文章はあらすじを見てください。
呼んだら分かります!!!
【あらすじ】(ネタバレあり)
夜の日本橋。
麒麟の銅像の前で人が倒れた。
倒れたのは青柳武明は腹部を刺されていた。
そして折鶴を麒麟像にかざし息絶えた。
その頃、惣菜屋で働く中原香織。
彼氏の八島冬樹から電話が入る。
「俺やっちゃった。」
そう言って電話は切られた。
冬樹はその後、警察に追われ逃げた。
逃げた冬樹はそのままトラックにひかれた。
危篤状態で病院に搬送された冬樹。
冬樹は武明の鞄や財布を持っていた。
警察は武明殺害の冬樹を重要参考人とした。
武明は製造会社の本部長。
腹部を刺した刃物は見つからない。
警察は冬樹を被疑者とするため、
武明とのつながりと、凶器の捜査を始めた。
刑事の加賀恭一郎と松宮脩平も事件を追った。
加賀と松宮は香織のもとへ行った。
施設で一緒だった二人。
半年前に派遣会社の工場をクビになった冬樹。
その工場は武明の会社であった。
冬樹の持っていた鞄と財布。
それが殺された武明のものだった事実を知る。
「冬樹君はそんな事する人じゃありません。」
次に武明の家を訪れた加賀と松宮。
冬樹と武明のつながりと、
長男悠人の母校へ通話履歴があったことを聞く。
しかし父のことを答えられない家族。
加賀と松宮は悠人の母校へ行った。
対応したのは水泳部の顧問糸川。
相談があると言って電話が来たという。
しかし会うことなく武明は死んだと・・・
悠人は中学時代は水泳部であった。
しかし急に水泳部をやめていた。
警察本部は、派遣切りの逆恨みの線で調べだした。
次の日工場へ向かった松宮。
冬樹と親しい人物を探した。
しかし工場長は親しい人物はいないという。
帰ろうとした松宮に声をかけた従業員の横田。
半年前に冬樹が事故を起こしたことを聞く。
工場側のミスで怪我した冬樹。
労災隠しのためクビになったことを知る。
警察は武明送検の方向で進んでいた。
ナイフが冬樹のもの分かれば送検。
そして記者会見もできると・・・
加賀は別の線を追っていた。
知り合いの青山亜美から情報が入った。
亜美は茶屋で働いているジャーナリスト。
店には半年前から何度か武明が来たという。
地図を気にしていてデジカメを持っていたと。
「運動すると甘いものが欲しくなる。」
その言葉から記憶に残っていた。
冬樹を看病する香織は、
冬樹との思い出を思いだしていた。
事件前に仕事をしない冬樹とのやりとり。
穴の空いていない靴下を探していた冬樹に、
しっかり仕事してよと喧嘩した記憶。
武明の葬式当日。
悠人に声をかける武明の部下小竹。
「まだ水泳やっているのか?」
武明がよく悠人の水泳のことを話していた。
また水泳部の友人たちも励ましに来た。
水泳部顧問の糸川も来ていた。
数日後のニュース。
武明の会社の労災隠しが騒がれた。
しかも労災隠しは武明の独断だと会社は言う。
それを期に悠人も避けられるようになった。
「殺される理由あったんだろ。」と・・・
その頃加賀は青山に呼ばれ、
武明を目撃した男性に会っていた。
武明は紫の千羽鶴を神社に納め、
その写真を自分で撮っていたと言う。
武明に「何かの願掛けですか?」
と声をかけると武明は、
「この神社でのお参りはついでなんです。」
そう言ったという。
武明が訪れた椙森神社は日本橋七福神の1つ。
武明が日本橋七福神を巡っていたと推理した。
ニュースで騒がれる事件。
もちろん香織のもとにも取材陣が来た。
同時に仕事も辞めさせられた。
落ち込んでいた香織。
そのとき加賀から電話がかかってきた。
ナイフを持っていたかどうかの事情聴取だった。
香織と加賀が会った場所は産婦人科。
香織は冬樹の子を授かっていた。
香織はその事を冬樹は告げていない。
香織は加賀に話した。
事件当日に穴の空いていない靴下を探していた冬樹。
事件当日にかかってきた冬樹との最後の会話。
「えらいことやっちまった。」と・・・
捜査本部は冬樹を犯人として会見を開こうとした。
しかし松宮がとめた。
冬樹が面接を受けようとしていたのではないか?
その面接先をあらってからでも遅くないと・・・
もちろん、その入れ知恵は加賀。
そして会見まで時間を得た加賀と松宮。
日本橋七福神を回った。
7つの神社では武明の情報を得る事ができた。
黄色1色や緑1色や青1色の千羽鶴を持って、
1ヶ月に1回の頻度で訪れていたと言う。
そして加賀は武明が買った和紙の店を見つけた。
そして1つ気になること、
安産祈願の神社と思っていたが、
同時に水難祈願の神社であった事・・・
加賀は松宮を連れて青柳家へ向かった。
何度もくる警察に悠人は言った。
「こんなに来る意味あるのかよ。」
「親父の自業自得だろ。」
「日本橋なんて有名な橋の上でのびてて、
だからマスコミにも大きく取り上げられて・・・」
松宮は悠人の言葉に被せて言った。
「お父さんは、のびてたんじゃない。」
「麒麟の像の下で力尽きて倒れていたんだ。」
悠人は父親を嫌っていた。
悠人が水泳をやめたときに、
なぜ辞めたのか問いただした。
水泳を悠人に教えたのは武明だった。
水泳をやめた理由は分からなかった。
それから悠人は武明と話さなくなった。
加賀は悠人が水泳をやめた理由が気になった。
悠人が辞めた時期に水泳部で事故があった。
そんな事実を母親から聞いた。
加賀が帰った後、悠人はインターネットで
「キリンノツバサ」を検索した。
そして何かに気がついた・・・
加賀の予想通りに、
冬樹は事件当日に面接を受けていた。
警察本部は新たな事実を知った。
裏づけを必要になり会見を更に延ばした。
時間を得た加賀と松宮。
加賀は再び香織のもとを訪れた。
事件当日に冬樹が、
家具屋の面接に行っていたことを香織に伝えた。
香織と冬樹の家にある家具は全て冬樹の手作り。
香織に1つ質問した加賀。
「あなた前に言いましたよね?」
「彼に人は殺せないと。」
「今でもそう信じていますか?」
香織は答えた。
「分かりません。」
そして青柳家に向かった。
武明の労災隠しが連日報道され、
朝方に次女の遥香が自殺未遂をしていた。
それを看病する悠人。
加賀と松宮の前で、
「自殺なんかしたら、
親父が悪いって認めたようなもんじゃないか。」
前日とは変わり、武明を悪く言わない悠人。
何か心境に変化があった事に気がつく加賀。
加賀は原点に戻ると松宮に言った。
加賀は武明の殺害現場にいた。
そこにいたのは香織。
香織は冬樹の最後の電話場所として、
殺害現場に足を運んでいた。
加賀を見た香織は言った。
「やっぱり信じられません。」
「冬樹君に人を殺せるはずありません。」
加賀は答えた。
「分かっています。」
そして加賀に初めて東京に来た頃の話をした。
冬樹と一緒ヒッチハイクで東京に来た日のこと。
加賀は言った。
「それはいつの事ですか?」
香織は日付を忘れていた。
月日がたって忘れていたのだ。
そんな香織に加賀は言った。
「調べてください。」
そんな話をしながらたどり着いた先は、
武明が倒れていた日本橋の麒麟像の前。
「本来は翼がないんです。」
「ここは日本のスタート地点。」
「ここから日本中に飛び立っていけるように、
願いをこめられてつくられたそうです。」
加賀の話に対して香織は言った。
「でもこれじゃ飛びたてませんね。」
「この麒麟まるで、私と冬樹君みたい。」
その時加賀の目に留まったのは悠人。
悠人も原点に戻ってきていた。
悠人はその後武明の部下小竹に会っていた。
それを尾行していたのは松宮。
労災隠しを全て武明の独断とした、
部下の小竹に対して言い寄った。
「親父はそんな汚い事する人間じゃない。」
そう言って小竹を殴った。
とめに入った松宮。
その場は収まったが、
松宮からその事を聞いた加賀。
やはり悠人の中で何らかの変化に疑問を覚える。
時間は迫っていた。
捜査本部は会見を控えていた。
冬樹を犯人とする記者会見。
加賀は冬樹が犯人でないと思っていた。
真相を明かすまでは記者会見させまいと、
一生懸命情報を集めた。
そんな時に金森登紀子に呼ばれた加賀。
金森は刑事であった父を看病した看護婦。
父の命日が近づき加賀に話しに来た。
仕事で父の命日にも顔を出さない加賀。
そんな加賀に対して金森は言った。
「お父様は最後にあなたに会いたかったんです。」
「死を間近にむかえたとき、
人はプライドや意地を捨て、
本当の心を取り戻します。」
「そう言う人のメッセージを受け止めるのは、
生きている人の義務です。」
そう言って説教を受けた加賀。
加賀はそれがヒントとなり何かに気がついた。
きっと父親からのメッセージがあったと・・・
それが瀕死の状態でたどり着いた麒麟の像。
そして加賀と松宮は事件を振り出しに戻した。
事件の発生時刻に冬樹が日本橋にいたと・・・
それが防犯カメラに映っていたことの事実。
警察本部は混乱した、
会見前に振り出しに戻されたのだから・・・・
加賀は引き続き捜査を進めた。
向かった先は悠人の母校。
話を聞いたのは水泳部の顧問糸川。
悠人が水泳を辞めたとき起きた事件。
その事件は水泳部の1人が、
夜にプールに忍び込んだ。
糸川はプールに浮いている生徒を見つけた。
通報が早くその生徒は一命を取り戻した。
その後その生徒は引っ越したと言う。
顧問で数学教師の糸川に加賀は言った。
「中学の数学は公式が一杯出てくる。」
「公式を覚えるといろんな問題が解ける。」
「正しい公式を覚えられるように、
しっかり指導してあげてください。」
冬樹は亡くなった・・・
そして香織は故郷に帰ろうとを考えていた。
香織は冬樹の子供を産もうか悩んでいた。
加賀は悠人のもとへ向かった。
そして水泳部の事件の事を聞いた。
「教えてくれないか?」
「キミがお父さんから受け取ったメッセージを。」
悠人は答えた。
「これ以上教えられる事はありません。」
何かを隠している様子だ・・・
松宮も真実を知った。
打ち明けたのは冬樹の同僚横田だった。
工場で起きた事故に関しては、
武明が知らなかった事実。
武明に伝えようとした従業員をとめたのが、
武明の部下小竹であったことを・・・
合流した加賀と松宮はプール事故にあった、
悠人の同級生である吉永の家に行った。
吉永は一命はとりとめたが脳障害になっていた。
吉永の母に武明について聞いた。
写真を見せたが知らないようだった。
しかし千羽鶴の話をすると・・・
「東京のハナコさん?」
吉永の母は看病ブログをやっていた。
そのブログに応援メッセージをくれる相手。
それが「東京のハナコさん」。
そしてブログのタイトルが、
「キリンノツバサ」。
全ては繋がった。
すぐに悠人に会いに向かった加賀と松宮。
悠人は水泳部の同級生に会いに行っていた。
呼び出しをかけたのは同級生だった杉野。
加賀は悠人を見つけた。
待ち合わせの杉野がまだ来ていないようだ。
焦った加賀は至急緊急配備を要請した。
そして電車に飛び込んで、
自殺をはかろうとした杉野を見つけた。
加賀は悠人に事件の真相を聞いた。
当時水泳部だった悠人と杉野と後輩の吉永。
大会のリレーで順調に勝っていたメンバー。
しかし最後の最後で足を引っ張った吉永。
大会で負けてしまった。
大会の夜プールに忍び込んだメンバーは、
練習と銘打って吉永を無理やり特訓した。
物音に気がついた顧問の糸川。
プールに駆け寄ると逃げるメンバー。
しかし吉永だけ逃げてこない。
気がつくと吉永はプールに浮いていた。
糸川は吉永を助けたが意識がない。
焦った糸川はメンバーを帰した。
そして自分が発見した事にしたのだった。
翌日学校に行くと警察が来ていた。
吉永の意識が戻ると事件が発覚すると、
しばらくは焦っていた悠人たち。
しかし吉永の意識は戻る事はなかった。
そして時が経ち事件を忘れかけていた悠人。
ある日インターネットで見つけたブログ。
それが吉永の母の「キリンノツバサ」
事件を思い出して罪悪感にかられた悠人。
悠人はブログに返信した。
そして千羽鶴を折って神社参りを始めた。
「東京のハナコさん」として・・・
しかしある日、
自分の部屋でブログを見ている武明。
父に気付かれたと思って怖くなり、
ブログを辞めた。千羽鶴つくりも・・・
そして武明が殺された。
自宅を訪れた松宮に、
「お父さんは、のびてたんじゃない。」
「麒麟のある像の下で力尽きて倒れていたんだ。」
と言われてブログを久しぶりに見ると、
そこには未だに「東京のハナコさん」がいた。
それで気がついた。
父の武明が続けていたことを・・・
武明は悠人の部屋でブログを見たとき、
それがプール事故の被害者と気がついた。
そして気がついた。
何で悠人が水泳を辞めたのか。
事件に悠人が関係していることも・・・
武明は真相を探るため、
杉野や糸川と会う約束をした。
杉野には吉永の父と嘘を言って会った。
呼び出された杉野はビビッていた。
事件の事がばれたのではないかと・・・
自分の人生が危ないと感じた杉野は、
ナイフを持参して会いに行った。
もちろん武明も悠人に聞くことが出来ず、
友人や糸川に会いに行ったのだった。
杉野は武明に、
吉永が1人でやったと嘘をついた。
悠人が犯人であると思っていた武明。
杉野に自分が悠人と一緒に罪を償うと伝えた。
杉野は悠人が警察に突き出されると思った。
そうすれば自分もばれると思った。
そして武明を刺したのであった。
事件翌日にニュースを見ると、
犯人が別の人間で取り上げられていた。
安心していた杉野に悠人から連絡が来た。
3年目の事件が警察にばれていると・・・
切羽詰った杉野は自殺しようとしたのだった。
加賀は悠人に言った。
「お父さんはいつも、
キミと向き合おうとしていたはずだ。」
「キミがちゃんと向き合っていれば、
杉野君に話を聞こうとは思わなかった。」
「どうしてお父さんは重症のなか、
麒麟像にたどり着いたか。
このブログを見ていたキミは分かるよね?」
〜麒麟の翼はきっと勇気の翼〜
「キミと向き合う事ができなかった事。」
「お父さんはずっと悔やんでいた。」
「杉野君を追い込んでしまったこと。」
「だからあの麒麟像にたどり着きたかった。」
「吉永くんに償うために。」
「そしてキミ最後のメッセージを伝えるために。」
「勇気を持て。真実から逃げるな。」
「自分が正しいと思うことをやれ。」
「その証がこれだ。」
そう言って大量の白い折鶴を見せた。
これは武明の車の中から見つかった折鶴。
悠人の変わりに折り続けた鶴であった。
続けて加賀は言った。
「キミはこんな事をするお父さんが、
労災隠しなんかしないと思った。」
「たとえ誰も信じなくても、
自分だけは信じようと思った。」
悠人は泣きながら言った。
「信じていいんですよね。」
次の日加賀は糸川のもとへ言った。
「あなたが事故を隠蔽したせいで、
今度は教え子が自殺するとこでした。」
「本当は青柳さんの電話、
どういう内容だったのですか?」
全てを隠して生きていた糸川。
糸川は全て生徒たちのためと答えた。
加賀は怒り糸川の胸ぐらをつかみ言う。
「ふざけるな。」
「杉野君が青柳さんを刺したとき、
何で自主しなかったか分かるか?」
「あんたが間違った事を教えたからだ。」
「隠せばどうにかなる。そう3年前に教えたから。」
「そんな事も分からなければ、
あんたは教師を辞めろ。」
「あんたに人を教育する資格はない。」
加賀と松宮は香織のところへ行った。
そして香織に自分の推理を話した。
冬樹があんな行動をした2つの理由。
面接に落ちた冬樹は武明を目撃して追いかけた。
そこには刺された武明がいて、
そばにあった鞄を盗んで立ち去った。
そして焦って香織に電話したのだ。
もう1つは事件捜査で知った事実。
冬樹は日本橋七福神の1つで絵馬を買っていた。
その神社の絵馬は持ち帰るものだが、
それを知らない冬樹は神社に絵馬をくくった。
それを保管していた神社。
そこには
『生まれてくる子供のために、
早く仕事が決まりますように。』
書かれたのは事件当日であり、
2人が東京へ来た6月13日。
冬樹は記念日を忘れていなかった。
しかも子供のことにも気がついていた。
これが事件の真相であった。
それを聞いた香織は泣いた。
「私産みます。」
「この子産んで育てます。」
「世の中甘く見てますよね?」
加賀は返した。
「世の中甘く見ているようなら安心だ。」
「どこにも光はないと絶望しているより。」
悠人は日本橋の麒麟像の前にいた。
千羽鶴を持ってこれから吉永に会いに行こうと・・・
加賀と松宮は香織を、
日本橋の麒麟像の前まで見送った。
香織は2人に言った。
「ここからもう一度スタートします。」
「この子と・・・」
「冬樹君の疑いを晴らしてくれた事、
一生忘れません。」
それを聞いた加賀は言う。
「そんな事忘れてもいい。」
「忘れてはいけない事はその子のため、
何があっても負けないと誓った事です。」
そうして事件は解決した。
加賀は父親の法事へ向かった・・・
(終わり)
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