※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
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緋弾のアリア 4巻 / 赤松 中学
・『緋弾のアリア』の関連記事へ
【評価】
・いつも通り面白かったです
・イ・ウーの正体に迫る
・カナとの再会
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★★★
読みやすさ: ★★★★★
ラブコメ量: ■■■■■
戦闘・バトルの量:■■■■■
男女比: 男:女=1:3
・ハーレム系・銃撃戦・超能力
【感想(ネタバレあり)】
・カナの登場!
☆――(あらすじ)――☆
「これから一緒に――アリアを殺しましょう」
カナは生きていました!
そしてカナの正体は、なんと女装したキンジの兄、遠山金一。(ヒステリアモードになるために女装しているそうです)
キンジにとって憧れの存在だった兄の、あまりにも急な登場にキンジも戸惑ってしまいます。
☆――(感想)――☆
『女装癖があって、女装することで性的に興奮している』お兄さん。真剣な話をしていても、どうにも変態的な部分が気になってシリアスな気分になれませんでした!(ライトノベル的に悪いことではない)
キンジが尊敬していた兄ということでしたが、終始言動が怪しく、何を考えているのか分かりづらい人物でした。いきなり『アリアを殺す』と正義の味方とは思えない発言をし、突発的に脈絡なく行動を起こすその姿はまるでジョーカーのよう。場を乱す厄介な強キャラだと感じました。
キンジが自室にいたカナを庇うために、アリアに威嚇射撃するシーンがありました。
キンジのその、アリアではなくカナを選んだような行動にショックを受けていたアリアが印象的でした。
P78(キンジがアリアに威嚇射撃した後)
「……もう……おしまいだわ……」
アリアは両手で、その顔を覆い。
その手の下に、小さな川のように涙を流しながら――
「……もうみんな、何もかも……ほんとに、なくしちゃったよ……」
そう独り言したかと思うと、くる、とこっちに背を向け、走る元気すらないらしい……フラフラと歩いて、マンションの通路を去っていった。
部屋を出ていくアリアが可哀そうでした。普段のアリアが強引な分、この時はギャップが強く出ていてショックの大きさが伝わりました。
・パトラの襲撃
☆――(あらすじ)――☆
キンジ、アリア、白雪、レキ。この4人でカジノの警備をしていた際、イ・ウーのパトラから襲撃に逢いました!
(この作品内での日本では、一部の地区でカジノが合法になっています)
イ・ウーの次期トップ、『教授(プロフェシオン)』の座を狙っているというパトラはアリアを誘拐し、キンジはアリアを助けに向かいます。
イ・ウーにとってアリアには何等かの因縁があり、重要人物であるようです。
今回のパトラの襲撃で、イ・ウーという組織の全貌が少し見えて来ました。
理子の変装術をジャンヌが使えたように、超人たちが集まってそれぞれの技術を共有し合い、お互いに強くなっていく組織のようです。
そしてイ・ウーの中でも思想・派閥があり、常に勢力争いをしています。中にはパトラのように、本気で世界征服を目論む者もいます!
(正確にはパトラは、イ・ウーを『退学』になったはぐれ者のようですが……)
☆――(感想)――☆
2巻で冷気を操るジャンヌと戦いましたが、今回の相手も超能力者!パトラはエジプトのクレオパトラの子孫です。
彼女は在学していたイ・ウーの中でもかなりの過激派だったそうです。(衣装も過激派) 更にイ・ウーのトップを目指しているとのことなので、ジャンヌとは立場も強さもかなり違います!
敵が強くなっていくスピードがかなり早いように感じるのですが、この調子でインフレしていって大丈夫なのでしょうか?
主人公キンジの能力は体質によるもので、鍛えて強くなるのか分かりません。ジャンプマンガでありがちな『修行して強くなる』みたいなことが難しい主人公なだけに、この調子で敵が強くなり続けるのかと思うとキンジたちが心配になってしまいます……。
さて、この世界では一部、カジノが合法な地域があるなど、本来の日本とは違う法律・違う設定があります。リアリティのある描写が多いだけに、この作品内だけの設定と事実の区別がつきづらいので注意が必要です!
話の本筋とは関係ないのですが、パトラが襲撃してきたカジノでは、アリアと白雪がバニー姿になっていました。また、パトラも露出の多い水着のような服装でした。
いわゆるサービスカットと呼ばれるような、セクシーなイラストが多数!電車の中では読みづらかったです。(ごく個人的な体験)
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・超能力や超常現象がデフォルトになってきた
☆――(感想)――☆
もはや超能力や異形の怪物は当たり前になってしまいました!ジャンル的にファンタジーという訳でもないのですが、現代日本という舞台で常識外れの超人バトルが起こるのは面白いです。
パトラは『砂』を操る魔女でした。
超常の力で相手に呪いをかけたり、白雪の炎がパトラとは相性が悪かったり。この作品内での超能力について色々と分かって来ました。
ハンターハンターの念能力しかり、NARUTOのチャクラしかり。こういう特殊能力の設定はしっかりしている方が面白いので良いことだと思います。
・伏線回収がキレイ!
都営カジノ・『ピラミディオン台場』。名前の通り巨大なピラミッド型をしたこのカジノは全面ガラス張りで、真夏の日差しの下だと少し眩しい。
資料で読んだところによると……これは数年前ちょっとニュースになった、『どこかの国から日本に漂着した、巨大なピラミッド型の投棄物』に都知事がインスピレーションを受けてデザインさせたものだとか。
このピラミッドの正体が明らかになるところや、アリアの能力、イ・ウーの意外な正体などなど。
最後に怒涛の伏線回収が起こる構成は胸が熱くなりました。
今まで思わせぶりな書き方・表現が多いと思っていましたが、それが氷解して物語の骨格が見えてきたように感じます。
しかし毎度のごとく、続きが気になるところで『Go For The Next!!!』。次回への引きを作って終わってしまいました。いつもの手口です。
「緋弾のアリア」という表題の通り、アリアがとても重要な人物であることが分かってきました。5巻も楽しみです!
(「緋弾のアリア」4巻の感想・ネタバレあり)
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タグ:緋弾のアリア
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