※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 8巻 / 大森 藤ノ
(最後の短編がアニメ2期、11、12話の内容)
・『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の関連記事へ
【評価】
・いつも通り面白かったです
・初の短編集!
・アニメでは放送されなかった、ヴェルフの家庭事情、リリがプロポーズされた件、シルの日常などが描かれる。
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★★(アニメしか見てない人に特におすすめ)
読みやすさ: ★★★★★
ラブコメ量: ■■■■■
戦闘・バトルの量:■■■
男女比: 男:女=:1:2
・短編集!・バトルは少なめ・日常・恋愛・他国の侵攻
【感想(ネタバレあり)】
・初の短編集!!
今作はダンまちシリーズ初の短編集です!プロローグとエピローグを除いて全6話の短編が収録されています。
内容は各キャラの恋愛事情が多め。命(みこと)、リリ、ヴェルフたちのそれぞれの物語が語られます。
アニメしか見ていない方も、この8巻を読むと更にダンまちの世界を深く知ることができます!
時系列的にはアニメ2期の11・12話、ラキア王国がオラリオに侵攻してきたあたりの話が多いです。
(ベルが春姫を救出した後)
ヘスティア様が攫われた部分しかアニメ化されていませんが、他のキャラたちにも紆余曲折があったようです!
・一章 とある武神への恋歌
☆――(あらすじ)――☆
【タケミカヅチ・ファミリア】から【ヘスティア・ファミリア】に改宗(コンバージョン)してきた少女、ヤマト・命(みこと)。彼女は元・主神であるタケミカヅチに恋慕していました。
しかし、当のタケミカヅチは『神』と『子供たち』の間に一線を引いていて、命の想いは彼に通じません。
さらにタケミカヅチは出会う人々にとても優しく振舞っており、その際に女性の頭を撫でたりなど大抵余計な接触(スキンシップ)をとってしまいます!
そんな様子を見ていた命は気が気ではありません!
☆――(感想)――☆
タケミカヅチとミアハの2神は天然ジゴロキャラのようです!どちらも優しい男神で、接触された女性たちは顔を赤らめますが、厄介なことに本人は無自覚で相手の好意に全く気付く様子がありません!
命(みこと)は厄介な神に恋をしてしまったようです。
もし命の恋がうまくいったとしても、神であるタケミカヅチと、人間である命の間に子供は生まれません。『神と人間の恋愛は不毛だ』という意見も作中で出ています。
命の恋を応援して良いのか難しいところですが、彼女には幸せになって欲しいです!自分を犠牲にする癖がある子なので、たまには自分が報われてもいいのではないでしょうか。
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・二章 パルゥムの求婚
☆――(あらすじ)――☆
【ロキ・ファミリア】の団長であるフィン・ディムナ(Lv.6)が、リリに縁談をもちかけて来ました!リリが結婚してしまうかもしれません!
また、ベル本人すら知らない自身のスキル、【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】のことを、神様はリリ、春姫、命、ヴェルフに話してしまいます。
結果、『ベルはアイズのことが好きで憧れている』という事実を、春姫とリリは知ってしまいました!
☆――(感想)――☆
リリが求婚を受けるという、まさかまさかの衝撃展開!!!
しかも相手はオラリオ最強格の【ロキ・ファミリア】団長!!!
…………加えて、しれっとベルのスキルと想いの人が団員の皆にバレてしまいました。
リリの気持ちの描写や、フィン・ディムナの野望など。そのあたりが描かれてはいたのですが、もはやどうでもよくなってしまう程のインパクトでした!
アニメ化されてませんが重要な短編だったと思います。アニメ3期でウィーネと知り合う前にリリは求婚されていて、ファミリアの皆に『ベルはアイズのことが好き』だとバレていたのですね……。
アニメを見る時の意識が変わりそうです!
・三章 とある鍛冶神への恋歌
☆――(あらすじ)――☆
オラリオの外の国、ラキア王国。軍神アレスが率いる【アレス・ファミリア】でもあるこの国家は、かつてはヴェルフの先祖が作成した『クロッゾの魔剣』で近隣諸国を蹂躙し栄えました。
しかし『クロッゾの魔剣』が打てる鍛冶師は現在ヴェルフのみ。
そこでラキア王国はヴェルフを国へ連れ返そうと、彼の父ヴィル・クロッゾを送り込み強引な説得を試みました!
☆――(感想)――☆
ヴェルフにも色々あったのですね……。
難しい家族問題、そして魔剣を作成する天賦の才を持ちながら魔剣を忌み嫌う彼自身の気質! ヴェルフはなんともちぐはぐな境遇の人物です。間違いなく鍛冶師としての才能はありますし、今も腕の良い鍛冶師なのですが……。
彼が今回の件を乗り越えて、どんな鍛冶師になっていくのか、どんな武器を作っていくのか。そして愛するヘファイストス様との恋はどういった結末を迎えるのか。今後が楽しみなりました。
Lv.2になって付けられた二つ名が良いですね!ヘファイストス様への愛は永遠に冷めることはありません!
【不冷(イグニス)】!
・四章 愛しのボディガード
☆――(あらすじ)――☆
ベルを担当しているギルドの受付嬢エイナさんは、二人の冒険者から求愛を受けていました。
ドワーフのドムドルとエルフのルヴィスです。
二人とも悪い人ではないので、エイナさんは言い寄ってくる二人を邪険にできず困っていました。
そんなある日の帰り道。エイナさんは誰かの視線を感じます。どうやら彼女を付け狙うストーカーがいるようです!
エイナさんの帰り道を、ベルが守ることになりました!
☆――(感想)――☆
エイナさんをはじめとするギルドの受付嬢には、容姿の優れた美女・美少女が選ばれるそうです。冒険者たちのやる気を上げるため、またギルドの印象を良くするためだそう。
冒険者は荒くれものが多いので、男女関係のもつれも多くなりそうですが……。
そして実際、今回もそんな受付嬢エイナさんのストーカー事件です!
エイナさんがベルのことをどう思っているのかも描かれており、すっかり彼女もヒロイン入りした様子。
ベルのモテモテが止まりません!
・五章 街娘の秘密
☆――(あらすじ)――☆
『豊穣の女主人』で働くシルさんの、プライベートな日常に迫ります。
☆――(感想)――☆
個人的には、料理が下手なキャラはあまり好きじゃありません。(食いしん坊)
孤児院の子供たちが、シルさんの料理の実験台にされていると知って、私の中では『面白い』よりも『かわいそう』が勝ってしまいました……。
ダンジョンで共に戦うこともなく、同じファミリアという訳でもない彼女ですが、かいがいしくベルにお弁当を作ってくれています。
『街娘』という独特の立場からどうベルに迫っていくのか、今後も注目のヒロインです。
・とある女神の愛歌
☆――(あらすじ)――☆
神は永遠の時を生き続けます。故に人間の一生は、神たちから見れば一瞬の出来事にすぎません。
ベルとヘスティアが恋人同士になっても、必ずベルが先に死んで神様に寂しい思いをさせてしまいます。
そしてベルには祖父に先立たれ、独りぼっちになってしまった過去があります。大好きな人を失う悲しみを、神様には味わって欲しくない。そんな思いでベルは、神様の愛を受け入れることを恐れていました。
――そんな折、ヘスティアが誘拐されました!
【ロキ・ファミリア】のアイズさんと一緒に救出へ向かいます。
☆――(感想)――☆
アニメでやっていた内容ですが、アニメの方ではベルがどうして神様との恋愛を避けているのか、詳しくは描かれていなかったように思います。
『神と人間の恋』というのは、ダンまちの世界観だからこそ描ける独特のテーマだと思います。
全く別の作品ですが、『葬送のフリーレン』などは少し近いところがあるのかもしれません。フリーレンは1000年の時を生きるエルフで、かつて勇者と旅をしましたが、彼は亡くなってしまいました。
フリーレン自身に変化が無くとも、周りの人間ばかりが老いて亡くなっていき、かつての出来事を覚えている人は減って行きます。
ベルが亡くなった後も、ヘスティアはそんな日々を送ることになるのでしょうか。
神様と人間とでは生死観が違うようで、ベルが死んでも永遠のお別れという感覚ではないようですが、それでも寂しい未来だと感じてしまいます。
(「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」8巻の感想・ネタバレあり)
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