臨床心理学の4領域: 心理学なんでもデータベース

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2016年11月21日

臨床心理学の4領域

心理臨床やカウンセリングにおいて重要な4つの領域についてお伝えします。

日本臨床心理士資格認定協会は、臨床心理士の役割を4つあげています。

＜臨床心理士の4つの役割＞
①　臨床心理査定（アセスメント）
　クライエントの状況や特徴について心理検査、面接、行動観察を通じて把握します。
　病理や問題点だけでなく健康的な側面や、これからどうなっていくのか未来の可能性についても
　着目します。
　同時に、心の問題で悩むクライエントをどのような方法で援助するべきかを検討します。

②　臨床心理面接（カウンセリング）
　臨床心理査定によって明らかになったクライエントの全体像を元に、適切な心理療法を行い援助します。
　カウンセラーとクライエントの人間関係や信頼関係が構築される過程でもあります。
　さまざまな臨床心理学的技法が施されることから、臨床心理士の最も中心的な専門的行為といえます。

③　臨床心理的地域援助（コンサルテーション）
　学校、職場、家庭など地域社会と連携しながら心理支援活動を行います。
　クライエントを取り巻く周辺環境への働きかけや専門機関との連携が重要な段階です。
　心理的情報を提供したり提言する広報活動も地域援助に含まれ、臨床心理士の重要な専門行為といえます。

④　調査研究活動
　心の問題を援助していく上で、臨床心理士が必要な技法、知識を身につけます。
　心理検査の開発や心理療法の効果研究などを行います。
　活動内容を相互に報告し合うことで、高度専門職業人として自らのさらなる発展につなげていきます。

これらは臨床心理士に求められる固有な専門業務です。

多くの試験で頻出の内容なので是非おさえておきましょう。

さらに理解を深めたい方は、以下の書籍も参考にしてみてください。