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2016年11月20日

進化心理学(1)

進化心理学なかでも自然淘汰と適応についてお話します。

進化心理学を理解するためには、進化論をおさえなければなりません。


進化論(evolution)とは、
ダーウィン(Darwin,C.R)が提唱した理論で、生物種は不変な存在ではなく、遺伝子の変化が原因となって種類が分岐していき、新たな種が生まれるとする
と定義されます。


これを踏まえ進化心理学(evolutionary psychology)とは、
進化論の立場から人間の特性と行動パターンが長い進化の過程で、どのように形成されたかを研究する学問
と定義することができます。

「文化や地域を超えて人間に共通してみられる心理的メカニズムの基盤」を探っていきます。
そこには淘汰適応の問題があるとされています。



自然淘汰(natural selection)とは、
何が生き残って、何が絶滅していくかを自然環境が選択する
という考え方。自然環境が生き残る生物を選択していて、選択するのは神でも人間でもないという立場です。

ダーウィンは南米のガラパゴス諸島の生物を観察して、自然淘汰の考えに至りました。

しかし、ダーウィンはクジャクのオスの美しい羽根が生存に有利に働くとは考えられないと考え、
性淘汰という考えを提唱しました。


性淘汰(sexual selection)とは、
異性に好まれた個体が選択され、子孫を残せる
という考え方。「自然環境」ではなく「異性」が相手の存続を選んでいるという立場です。

クジャクのオスの美しい羽根は生存には不向きで、「自然環境」からは選択されないかもしれませんが、
「異性」から好まれ選択されるということです。



さらに理解を深めたい方は、以下の書籍を参考にしてみてください。





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posted by NEMU at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 進化心理学
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