2018年09月22日
心のバリア! 防衛機制(1)
日々生活していく中で、葛藤や不満、ストレスを感じることは誰にでもありますよね。
自分にとってのストレスイベントに直面すると、多かれ少なかれ落ち込むことがあると思います。
しかし、それでも時間がある程度たてば立ち直ることができ、いつも通りの社会生活を営めるようになっていきます。
一度落ち込んだ後に気分が上向いてくる、その変化について詳しくみていきましょう。
人間には心の中に葛藤や不満、恐怖などに対処する方法として防衛機制という働きがあります。現実世界をより現実的に生きようとする機能が備わっているのです。
この記事では、防衛機制10個のうち、半分をご紹介します。
1. 抑圧
・受け入れられない欲求を意識しないように、無意識に閉じ込めておく。
例:他者に対する嫌悪感や攻撃性を隠してなかったかのように押さえつける。
2. 否認
・起こってしまった認めたくない現実を実際にはなかったようにふるまう。
例:家族が余命宣言を受けても、信じようとしない。
3. 投影(投射)
・自分の認めたくない感情や欲求を、自分ではなく他者がもっているものとする。
例:「あいつが嫌い」という感情を抑え込み、逆に「あいつが自分のことを嫌っているんだ」と思い込む。
4. 合理化
自分の発言や行動を正当化しようしたり、無理やりそれらしい理屈をつけたりする。
例:自分のおかした失敗について、あれこれと後から原因を説明し、失敗したのは仕方のないことだと正当化する。
5. 知性化
不安や心配を感じることに対して、それらに関する知識や見聞を得て感情をコントロールしようとする、
例:難病を患った際に、その病気に関する医学的知識を得ることで不安や心配を覆い隠そうとする。
防衛機制は成功すると不安や葛藤が静まりますが、
もし失敗すると不安・葛藤をさらに強めてしまうことになります。
増強した不安・葛藤をから逃れようとするあまり、
あらたな防衛機制を過度に機能させることになってしまいます。
このことを過剰防衛といいます。
過剰防衛が長引くと、からだの痛みや吐き気、痺れといった身体症状、
または解離症状(自分が誰だかわからない、自分の中に複数の人格が存在する)が
現れることもあります。
次回は残りの防衛機制についてみていくことにします。
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