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2017年09月26日

恐ろしい落とし穴

資質・能力を最大限に引き出す! 『学び合い』の手引き ルーツ&考え方編

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『学び合い』の落とし穴。
それは、教師が子どもに教えること。
私たち教師は、ほとんどの人が、人に物事を教えるのが大好きな人たちです。
だから、教師という職についたと言っても過言ではありません。
でも、『学び合い』では教えてはいけないのです。

『学び合い』の最中は、子どもたちは未知の問題との格闘の日々です。
当然、まったく分からない子もいます。
しかし、分かる子もいます。
教師の大切な仕事として、教えずに我慢するということがあります。
目の前に分からなくて困っている子がいても、教えずに我慢です。
その代わりに、分からなければ人に聞くということを教え込みます。

どうして教えてはいけないのでしょうか?
簡単なことです。
先生に頼るようになってしまうからです。
先生は、授業の答えを知っています。
その人に教えてもらえれば、課題クリアなんて簡単です。
でも、それでは『学び合い』の目的から外れてしまいます。
『学び合い』は、他者と折り合いをつけながら、自分の課題を達成することを目的としています。
先生がそこに入ってしまうと、子ども同士の交流がなくなります。
交流がなくなれば、折り合いをつける経験もできなくなります。
そうなれば、その教室は、先生対子ども多数の、究極に効率の悪い個別指導教室になってしまいます。
だから、教師が介入してはいけないのです。
分からない子を目の前にすると、非常にもどかしいですがね…。

『学び合い』は、非常によく考えられた、理に適っている形です。
手法ではなく、考え方。
全員達成を目指せるようなクラスを作ること、子ども集団を作ることが、教師の仕事です。
決して、教科書の内容を教えることではありません。


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