2016年05月22日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part63 トラブル
神奈川 46
秋田 38
第3Qのスタメンは、神奈川は変更がなかった。
秋田選抜
深津
中山
松本
河田
野辺
神奈川選抜
藤真
三井
流川
花形
赤木
深津「少しずつ返していくピョン。」
第3Qを終えてリードされているケースというのは今までのキャリアの中でそれほどあるわけではなかったが、不思議と落ち着いていた。
三井「なにか雰囲気が変わったか!?」
三井は、中山を見てそう感じていた。自信がなさそうにプレーをしていたが迷いがない顔をしていたからだ。
中山「深津さん、こっちです。」
スリーポイントラインよりだいぶ後ろで中山はボールを受け取った。
流川は少し距離をおいてマークをしていたため、中山はシュートモーションに入った。
流川「打つのか!?」
慌てて流川は距離を詰めたが、間に合わなかった。
中山「遅いっ!」
そういいながらキレイな弧を描いたシュートが放たれた。
(スパッ!)
神奈川 46
秋田 41
観客「おおーーーっ。あんな距離からシュートを決めやがった。」
観客「あっという間に5点差だ。わからなかくなってきたぞ。」
流川「ちっ。」
秋田もマンツーマンディフェンスに戻していた。
藤真から流川へボールが渡ったが、中山が流川のマークに当たった。
中山はディフェンスが甘かったはずだが、腰をステイし、抜かせないディフェンスをした。
藤真「流川、一旦ボールを戻せ。」
しかし、藤真の声は耳に入っていなかった。先程スリーポイントを決められたため、ムキになっていた。
流川がドリブルで抜こうとし、左から抜こうとしたタイミングで河田が待ち構えていた。
中山がわざと誘ったのだ。
河田「ぐはっ!!」
河田は倒れこんだ。
ピピ――ッ
審判「オフェンスチャージング」
しかし、倒れこんだのは、河田だけではなかった。流川も倒れこんでいた。
しかも、流川が立ち上がってこなかった。
赤木「流川っ!!」
高頭「流川っ!!」
皆が流川に駆け寄った。しかし、流川の顔色は血の気が引いていた。
高頭がバッシュを脱がすと流川の足がすごく腫れていた。
安西「彩子君、行きましょう。」
安西と流川がベンチ横まで駆け寄った。
晴子「る、流川君・・・。」
流川「大丈夫っす。」
高頭「な、なにを言っている。こんなに腫れてバッシュもはけないじゃないか。
この試合の出場は無理だ。」
流川「(ブンブンッ)」
流川は首を振ったが、頭をはたかれた。
三井「流川、てめーはこの先何年もこの舞台で活躍できるだろうが。
悔しいだろうが、ここは俺たちに任せておけ。」
三井はいつになく真剣な表情で流川に語った。
流川「・・・。」
しかし、それでも流川は納得しかねていた。この試合、河田にいいようにやられていて、中山にもまだお返しができていなかったから、自分の手で返したかったのだ。
高頭「とりあえず医務室へ安西先生と行くんだ。医師の診断をあおげ。
その結果、問題がなければ第4Qに出してやる。」
その言葉を受け、しぶしぶ医務室へ向かった。
しかし、神奈川の誰もが流川はこの試合は戻ってこれないと感じていた。
高頭「仙道、準備は出来ているな?」
仙道「やるしかないですね。」
プレーが再開した。気落ちしている神奈川に比べ、点差が詰まってやる気が出ている秋田に勢いが移った。
深津から松本そして河田へボールが回り、河田のシュート体制になった。
赤木「止めるぞ!」
さすがに真っ向勝負に来た河田を赤木は止めようとした。
その後ろに河田はボールを落とした。
中山が詰めていたのだ。レイアップを決めた。
神奈川 46
秋田 43
(続く)
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この記事へのコメント
楽しく見させてもらってます。頑張って下さい!
Posted by こばやかわ at 2016年05月25日 18:12
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