2015年09月06日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part36 野辺の底力
愛知選抜 8
秋田選抜 7
上杉がボールをフロントに運び、諸星にパスを回した。
上杉「愛知の星でしょ!がんばってください。」
諸星「ちっ、うっせーな!」
そういいながら諸星はボールを受け取った。すかさず一ノ倉の厳しいマークが
ついてきた。
一ノ倉「自由にはさせないよ。」
諸星「ちっ、どいつもこいつもうっとうしいな。」
そういいながらもさすがに諸星も百戦錬磨だった。シュートフェイクをいれ
たかと思いきや、間髪入れずすかさずシュートを放った。
一ノ倉「そんな慌てたシュート、は、入りっこねぇ!」
諸星「どうかな?」
諸星には考えがあった。入っても入らなくても良いと。
諸星「こっちには、化け物がいるんだぜ?」
そう、リバウンドになっても森重がぶんどると考えたのだ。
(スパッ!!)
宮城「うぉーー、入れやがった。」
諸星「まぁ、外さねえがな。」
一ノ倉「あのタイミングでも決めるのか・・・。くっそぉ。」
愛知選抜 10
秋田選抜 7
河田「さすがに、リラックスして打ってきてるから、成功率も高いか。
深津、オレに返させろ!」
さすがに、河田も流れが愛知に行きそうな雰囲気を感じていた。
深津もそれは感じたようだ。
深津「行くピョン!」
深津は、フロントで、大きく手を挙げた。3本の指を挙げた。
サインプレーだ。
その指を確認した野辺がローポストに切れ込んだ。
そして、その瞬間、深津と交差した一ノ倉が上杉をガードし、深津をフリーに。
森重が野辺に動きを取られた瞬間に、深津からとんでもないパスが飛び出た。
(どっがーーーん!!)
河田のアリウープが炸裂した!
彦一「ア、アンビリーバブルや!なんやあのタイミング。河田さんもどこに
おったんや。一瞬でゴール前に詰めて、あっという間に決めたで。」
宮城「上杉のマークを外した瞬間に河田の動きも確認し、あのパスを出すか。
さすが深津だな。」
安西「桜木君、今の野辺君の動きもよく見ましたか?
本来なら、相手ディフェンスに気づかれないようにローポストに入る
べきだが、あえて、森重君の視線に入るように逆にフェイントを入れて
切れ込んだ。ちょっとしたことだが、そのプレーに森重君はつられて
しまった。野辺君のプレーは、チームのために必要なプレーだ。」
桜木「この天才は、常に警戒されているから、何もしなくても大丈夫。」
赤木「馬鹿モン!!全国の戦いはそんなに甘くない!
一人一人がやるべきことをしなければいけないんだ。」
晴子「大丈夫よ。桜木君が普段通りのプレーをすればいいんだよ。」
桜木「(ホンワッ)さすがに晴子さんはわかっていらっしゃる。
(それに比べこのゴリラは・・・。)」
何か気配を感じた赤木は再び桜木にゲンコツをお見舞いした。
愛知選抜 10
秋田選抜 9
弥生「さすがね。この流れの中であれを決めてくるとは。」
中村「(ポカ―――ン)」
弥生「いつまで見とれてるの!次のプレーが始まってるわよ。」
上杉から梶原にパスが出た。中山は守備がそこまでうまくなかった。
梶原は、思い切ってシュートを放った。
が、外れた。
森重が体を入れようとするが野辺も全力でスクリーンアウトをし、森重を中に
入れさせないようにした。
森重「おっ。」
森重は驚いていた。さっきまでは簡単にいい位置をとれていたのに、今回は
取れなかったのだ。
野辺「簡単には、オフェンスリバウンドは取らせないよ。」
場所どり、パワー、高さいずれも全国屈指のリバウンダ―である野辺が、
全ての能力を出して森重を抑えかかった。
その間に、河田があっさりリバウンドを取った。
諸星「ふーん。森重でも簡単じゃないってことか。
さすがにめんどくせーチームだな。」
しかし、野辺の体力も相当消費していた。
(続く)
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