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2018年05月05日

野菜の腐敗の原因は!?栄養過剰から見る生命の弱体化現象

野菜が腐敗する。

これは基本的に不自然な現象と言えるでしょう。

野を見ても山を見ても野菜が腐ることはないからです。

植物は枯れるもの、腐るには腐るなりの理由があるのです。

野菜が腐る原因の1つに栄養過多の問題があります。

植物は自分に必要な分の養分を根から吸い上げますが、人が栄養が凝縮された肥料を与えると植物は吸えるだけ吸い込んでしまいます。

私たちが食べ過ぎるのと同じで、肥料を与えると根からどん欲に吸い上げ葉っぱに溜め込んでいくのです。

溜め込まれた肥料分を植物は順次分解して栄養に変えますが、その際に光合成で作られた糖分を使います。

肥料が多ければ多いほどこの糖分を消費するため、他の器官に行くはずの糖分が不足する。

特に細胞壁は3000個〜4000個の糖が連なってできています。この固くて強い細胞壁が虫や菌の細胞内への侵入を阻むわけですが、それが断然脆くなってしまう

糖分が肥料の分解に使われてしまうので、細胞壁は弱くなり、虫にかじられやすく菌の細胞内への侵入を許してしまうのです。

その結果が野菜の腐敗になるわけです。これは「軟腐病」といわれます。

有機肥料であれ、化学肥料であれ、過剰な養分供給は植物の生理を狂わせてしまうので、栄養は不足しているくらいが丁度よい。

腐敗する野菜は肥料過多が原因になるのです。

無農薬野菜はなぜ作れないのか?有機野菜と農薬の関係は!?
posted by chusjp at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 有機野菜
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