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2018年10月10日

土づくりと有機農業ではよく言うけど・・・

土づくり。

農業の現場でよく言われる言葉です。

作物は偉大なる土が育むもの。

だから、

大地を誉めよ讃えよ!

そんな感じのトーンで盛んに言われるわけなのです。

化学肥料を使った一般栽培ではあまり言われませんが、有機農業の現場ではよく言われる。

土づくりこそが農業者の使命!

そんな感じで声高に唱えられるものなのです。

でも、それはあくまでタテマエの話。

本音の部分では土などほとんど軽視され続けている。無視されているといっても良いかもしれません。

なぜなら、化学栽培でも有機栽培でも、作物を育てるのは、

「肥料の力」

土の養分は乏し過ぎてほとんど作物を育てることができない。土は根を支えるだけのもの。

だから、有機や化学の肥料を使って人が栄養のカタマリを与えなくてはならない。

有機も含めた現代農業は

「肥料」

に重点を置いて行われるものなのです。

でも、もし本当にそれが真実なら、

なぜ自然界の植物は繁茂し、未来永劫にわたって生命を繋ぎ続けているのか?

この疑問に答えることができません。

アマゾンのジャングルも、屋久島の縄文杉も人が肥料を与え続けた結果では決してないからです。

植物は肥料ではなく、自然の土が育むもの。

肥料も農薬も一切使わない自然栽培の生産者は、

土は肥料のカタマリである。このように考え、実践しています。

土そのものが完全栄養なので、人がわざわざ肥料を与える必要は一切ない。

必要がないどころか、逆効果になってしまう。

そう考えて自然の土に倣い、田畑の土をより自然なものへと高めていくのが自然栽培の土づくりです。

有機と化学栽培はよく比較されるのですが、実際はそこまでの違いはない。

使う肥料が有機か?化学か?

その差に過ぎないわけですから。

自然の土の状態をよく観察することが、肥料も農薬も一切使わない自然栽培の土づくりの基本になるのです。


posted by chusjp at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 有機野菜
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