2020年03月15日
うつ病治療〜分かってもらいたい!症状とその特徴について〜
今回は鬱病の症状とその特徴についてお話しします。
うつ病の症状と言うと精神症状に限って考えてしまいがちですが、精神症状のみならず身体症状も現れます。
精神症状には抑うつ気分、興味や喜びの喪失、思考や集中力の低下、気力の減退、精神運動の障害、罪責感、自殺への思いなどが見られます。
抑うつ気分は憂鬱気分が落ち込む、悲しくなるなどでうつ病では強く現れる症状です。
うつ病の症状には抑うつ気分によく似た言葉でうつ状態という言葉がよく使われています。
このうつ状態とは、抑うつ気分以外にも様々な症状が見られますがうつ病とまだ診断されていない状態を言います。
また、何をやっていてもつまらなく思える、今まで好きだった趣味も楽しく感じられなくなり物事に集中できなくなる、仕事でミスが多くなる、簡単なことがなかなか決められなくなります。
そして、毎日の生活に張りが感じられず着替えるお風呂に入るなど、日常生活は億劫になってきます。
じっと座っていられずイライラするといった焦燥感が強く現れ体の動きが遅くなる、口数が少なくなるなどの症状も見られます。
また、自分は価値のない人間と考える、何でも悪い方に考える、必要以上に自分を責めるようになります。
挙句は死にたいと自殺への思いなどを抱き、自殺に走ることもあります。
身体症状には睡眠障害、食欲低下・増加、全身倦怠感、頭痛、腰痛などが見られます。
寝つきが悪く、朝早く目が覚めるなどの不眠状態が続いたり、逆に長時間眠り続けてしまう場合もあります。
また、何を食べても美味しくないと感じたり砂を噛んでいるようだと感じて食欲もなくなり一週間に1 kg 以上痩せることもあります。
逆に、何かを口に入れていないと安心できないため過食になり太り過ぎることもあります。
体がだるく感じたり動いていないのに疲れやすくなります。
また、頭痛や腰痛が一日中持続し、それが何日も続き鎮痛薬は効かないことが多くあります。
さらに、腰痛の場合は体を動かしていても横になっていても痛みを感じることがあります。
今日では、うつ病では朝は調子が悪く午後から夜にかけて徐々に回復するという日内変動がよく見られます。
人によっては朝は調子が良く夕方くらいから悪くなることもあります。
これらはうつ病の初期によく見られます。
気分が一日中落ち込んでいるわけではないため、患者はうつ病ではなく気分の問題だと考えてしまい、病気の発見が遅れてしまうこともあります。
また、初診時に患者が訴えてきた症状と医師が確認した症状が異なることがあります。
患者は主に睡眠障害などの身体症状を訴え、意欲興味の減退などの精神症状を訴えることはごくわずかです。
このように、うつ病の症状が抑うつ気分などの精神症状があるにも関わらず、痛みや倦怠感などの身体症状が強く現れるため精神症状を見逃されてしまいがちです。
こうした状態は抑うつ症状が身体症状の仮面に隠れているという意味で仮面うつ病と言われており、うつ病とは気づかれにくく放置されやすいため注意が必要です。
以上を踏まえて、心当たりがあるかたは積極的に心療内科を受診し治療に専念することをお勧めいたします。
受診したからといって病気に関する守秘義務は守られますので安心して受診してくださいね!
次回は「うつ病の診断の流れ」についてお話しします。
今回もお読みいただきありがとうございました。
うつ病の症状と言うと精神症状に限って考えてしまいがちですが、精神症状のみならず身体症状も現れます。
精神症状には抑うつ気分、興味や喜びの喪失、思考や集中力の低下、気力の減退、精神運動の障害、罪責感、自殺への思いなどが見られます。
抑うつ気分は憂鬱気分が落ち込む、悲しくなるなどでうつ病では強く現れる症状です。
うつ病の症状には抑うつ気分によく似た言葉でうつ状態という言葉がよく使われています。
このうつ状態とは、抑うつ気分以外にも様々な症状が見られますがうつ病とまだ診断されていない状態を言います。
また、何をやっていてもつまらなく思える、今まで好きだった趣味も楽しく感じられなくなり物事に集中できなくなる、仕事でミスが多くなる、簡単なことがなかなか決められなくなります。
そして、毎日の生活に張りが感じられず着替えるお風呂に入るなど、日常生活は億劫になってきます。
じっと座っていられずイライラするといった焦燥感が強く現れ体の動きが遅くなる、口数が少なくなるなどの症状も見られます。
また、自分は価値のない人間と考える、何でも悪い方に考える、必要以上に自分を責めるようになります。
挙句は死にたいと自殺への思いなどを抱き、自殺に走ることもあります。
身体症状には睡眠障害、食欲低下・増加、全身倦怠感、頭痛、腰痛などが見られます。
寝つきが悪く、朝早く目が覚めるなどの不眠状態が続いたり、逆に長時間眠り続けてしまう場合もあります。
また、何を食べても美味しくないと感じたり砂を噛んでいるようだと感じて食欲もなくなり一週間に1 kg 以上痩せることもあります。
逆に、何かを口に入れていないと安心できないため過食になり太り過ぎることもあります。
体がだるく感じたり動いていないのに疲れやすくなります。
また、頭痛や腰痛が一日中持続し、それが何日も続き鎮痛薬は効かないことが多くあります。
さらに、腰痛の場合は体を動かしていても横になっていても痛みを感じることがあります。
今日では、うつ病では朝は調子が悪く午後から夜にかけて徐々に回復するという日内変動がよく見られます。
人によっては朝は調子が良く夕方くらいから悪くなることもあります。
これらはうつ病の初期によく見られます。
気分が一日中落ち込んでいるわけではないため、患者はうつ病ではなく気分の問題だと考えてしまい、病気の発見が遅れてしまうこともあります。
また、初診時に患者が訴えてきた症状と医師が確認した症状が異なることがあります。
患者は主に睡眠障害などの身体症状を訴え、意欲興味の減退などの精神症状を訴えることはごくわずかです。
このように、うつ病の症状が抑うつ気分などの精神症状があるにも関わらず、痛みや倦怠感などの身体症状が強く現れるため精神症状を見逃されてしまいがちです。
こうした状態は抑うつ症状が身体症状の仮面に隠れているという意味で仮面うつ病と言われており、うつ病とは気づかれにくく放置されやすいため注意が必要です。
以上を踏まえて、心当たりがあるかたは積極的に心療内科を受診し治療に専念することをお勧めいたします。
受診したからといって病気に関する守秘義務は守られますので安心して受診してくださいね!
次回は「うつ病の診断の流れ」についてお話しします。
今回もお読みいただきありがとうございました。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9704877
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック