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2020年10月27日

紙に書く、ということ

黒板の需要について調べていたら次のような引用記事に出会いました。

「紙に印刷して読むとき──つまり、反射光で文字を読むとき、私たちの受容モードは自動的に、そして脳生理学的に「分析モード」になり、心理的モードは「批判モード」に切り替わる。したがって、ミスプリントを見つけやすい。(中略)(透過光でものを見た時)私たちの認識モードは、自動的にパターン認識モード、くつろぎモードに切り替わります。 パターン認識モードとは、細かい部分は多少無視して、全体的なパターンや流れを追うような読み取り方をいいます。分析モードの対極にあるもので、多量の情報を短時間に処理しなければならないときは、このモードになりやすいといえます。(中略)ここから、私たちが透過光で文字を読む場合は、何となく全体の流れを追うだけになってしまい、細部にあまり注意を向けることはできません。したがって、ミスプリントを見逃してしまうということになります。」
(引用元: 有馬哲夫(2007),『世界のしくみが見える「メディア論」―有馬哲夫教授の早大講義録』, 宝島社. )

さらに
「パソコンを使っていた学生は24時間後には記録した内容を忘れてしまうことが多かった。また、大量のノートを見返しても記憶を呼び戻すのにあまり有効ではなかった。それが非常に表面的だったからだ。対照的に、手書きでノートを取った学生は講義内容を長く記憶でき、1週間後でも講義で示された概要をよく覚えていた。専門家らは、書くというプロセスがより深く情報を記憶に焼き付けると指摘する。また、手書きのノートはよく整理されているため、復習にもより大きな効果を発揮する。」
(引用元:ウォール・ストリート・ジャーナル日本版|あなどれない「手書き」の学習効果)


いつも思っていたのです。PCで文章を作って十分に見直しをして「完璧だ」と思ってプリントアウトしていく端から誤字脱字を見つけていってしまう、なぜだ、と。
理由が分かりました。PC上では完全にミスプリを排除できないことを。私の不注意じゃないんだ。良かったヨカッタ。

「手に覚えさせる」ということで書いて覚えるのは当然でした。ただ読んだだけではなかなか覚えられないことは経験上知っていました。
ただそれが個人レベルのことなのか、他人との共通項なのかは未知でしたが、共通項のレベルだということが分かりました。

ところで黒板のはなしはドウナッタ?

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