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2021年04月25日

『風の迷路』尾崎豊の曲の中で最も悲しい曲

僕がもし、「尾崎豊の全ての曲の中で一番悲しい曲は何か?」と質問を受けたら迷わず『風の迷路』と答える。それだけこの曲の詞には尾崎の悲しみと苦しみが溢れている。

アルバム『バース』収録のこの曲はイントロや、全体的なアレンジにより曲調が明るく見せかけているが、歌詞は救いようのない悲しみ、諦めにあふれている。(アルバムの流れ的に前が『音のない部屋』であり、湿った流れが2曲つづくのをプロデューサーきらったか)

尾崎豊は自身の心の内部と対峙し、自問し、それを表現している曲が多いが、とくに彼の活動後期にはその傾向が強くなるが、その中においてもこの『風の迷路』は彼の心の内なる誰も救いようもない悲しみを包み隠さす表現している。

「行き交う人並みの中思い描く全てに壊れそうな心を抱いてしまうのはなぜだろう」
出だしの詩から救いようがない。目に映るもの主観というのは他人からみればまた違う主観があるのだが、尾崎な写っている風景とはすべてが「壊れそうな心を抱いてしまう」ように写っていた。
さらに「そっと瞳閉じるように心の痛み隠して一握りの幸せすら奪われてしまう悲しみはなぜ」と続く。心の痛みは、愛する妻や子供というささやかな家庭の幸せすら握りつぶしてしまうものだと言っているのである。
彼は社会的にも成功し、結婚もし子供もうまれ、かけがえのない家庭を持った。それ以上の幸せがあるというのか。その幸せすら奪わてしまうような悲しみと葛藤していたのだろうか。

さらに「永遠という名のもとに忘れてしまいたいよこんな胸の痛みはこらえきれるものではない」と続いていく。この曲で尾崎豊にとって生きていくことがイコール悲しみと苦しみと心の痛みであると明確にしている。そしてそれらの

「永遠という名のもとに忘れてしまいたい」の「永遠」とは紛れもなく「死」のことであろう。「死」でしかこの心の痛みからは逃れられないのである。

晩年尾崎は自身の「心の痛み」を暗に歌った曲が多くなっていくが、この『風の迷路』包み隠さず、直接的に「心の痛み」について表現した曲といってもいいのかもしれない。

「愛という名のもとに人が誓うものは何」
この一節は一般的な人の根本にある愛というものを示しているようにも見えるが、同時に尾崎個人がいかに愛というものを生きる根本にしていたか、を示す彼のキャリアの作詞の中でも重要な一節であると私は思う。どんな素晴らしいものでもとりすぎは害になるものである。それは「愛」でも同じ。尾崎豊は「愛」をもとめすぎた。彼は愛に縛られ、固執し、彼自身が追い詰められていくとこになる。、尾崎を救うどころか尾崎にとっては「愛」は劇薬となってしまったのである。


そしていつか抜け出せるという希望ではなく、その「心の痛み」はずっと続いていく「諦め」を悟っているのを感じざるをえない。彼はその悲しみを、「誰のせいでもなく、ふっと迷い込んだ風の迷路」と表現している。その諦めからはとても深い悲しみを感じる。※(次のアルバム『放熱の証』収録の『自由への扉』では「永遠に続くような僅かな悲しみ戸暮らしはつづく」というに通じていくことになる。また「クッキー」のタイトルで書かれた初期の「核」には「悲しみに暮れるのは誰のせいでもないのに」という一節もある)




風の迷路は
尾崎にとって一番悲しい曲と僕は思います。
でだしから救いようがありません
トーナッツショップでは「人の流れや車の流れを自分のさみしさのように見ていた」と
もともと彼の感性というフィルターを通すと街の風景ですら「さみしくなる」「切なくなる」ものですが、
この曲では「行き交う人並みの中思い描くすべてに壊れそうな心を抱いてしまうのはなぜ」と
もっと苦しみがあふれた歌詞になっています。
そして「一握りの幸せすらうばわれてしまう悲しみはなぜ」と。このころの尾崎は結婚をして子供も授かっているのにです。

「永遠という名のもとに忘れてしまいたいよ」とは明らかに「死にたい」ということを言葉を言い換えたですね
尾崎が生きるということは「苦しみ、かなしみ」であったということをここまで包み隠さずダイレクトに詩に
示した曲は他にないですね

「風の迷路」のタイトルの意味は、
まさにそんな苦しみは「誰でもなく風の迷路のようにふっとまよいこんだだけ」と他人の性でもなく、自分の性でもなく、
このような気質に生まれた運命のようなものと、迷い込んだだけだからまたふっと出口が見える(心が軽くなる、彼がもとめていた
心の安らぎをえられる」というなぐさめというか、あらがっても自分を変えることはできないというあきらめなような意味が含まれているのだと思います。

そしてこのアルバムから次の放熱の証へとむかっていくのですが、急速に死のにおいが近づいてくるのです。
そしてその尾崎の人生の結末がどうなったかはご存知の通りだと思います

この曲は尾崎のキャリアの曲の中でも決して軽いものではない曲です。
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