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2023年12月22日
ローギアリールのメリット・デメリット!
リールを買うときに、必ずといっていいほど悩むのが“リールのギア比”ではないでしょうか?
スピニング・ベイトともに、ローギア、ハイギア、エクストラハイギアなどといった、異なるギア比がラインナップされています。
今回は、ギア比の基本知識と共に、ローギアなリールのメリット・デメリットを紹介します。
そもそもギア比って?
出典・photoAC
前回のハイギアリールのメリットデメリットでも触れているので、ざっくりおさらいしていきたいと思います。
●スピニングリールのギア比
スピニングリールにおけるギア比は「ハンドル1回転あたりにローターが何回転するか」を表した数値です。
ギア比が5なら、ハンドルを1回転させればローターが5回転します。
ギア比5未満のものがローギア(パワーギア)、5〜5.7のものがノーマルギア、5.8〜6.1のものがハイギア、6.2以上のものがエクストラハイギアと呼ばれています。
ざっくりと、ギア比5.8未満をローギア、それ以上をハイギアと考えればわかりやすいですかね。
●ベイトリールのギア比
ベイトリールにおけるギア比は、「ハンドル1回転あたりにスプールが何回転するか」を表した数値です。
ギア比7ならば、ハンドルを1回転するとスプールが7回転するということです。
一般的には、ギア比5前後がローギア(パワーギア)、6前後がノーマルギア、7前後がハイギア、8前後がエクストラハイギア。
ざっくりと考えるなら、ギア比7未満をローギア、それ以上をハイギアと思えばいいですね。
ローギアリールのメリット・デメリット
ギア比の基本知識をざっくりおさらいしたところで、ローギアリールのメリットとデメリットを見ていきましょう。
今回はざっくりと考えた場合のローギアで、メリット・デメリットを見ていきます。
ハイギアリールのメリット・デメリットは前回の記事をご覧ください。
メリット
▼巻き上げ力が強い
巻き上げ力に対してハンドルの回転数が多いため、ローギアは巻き上げ力が強いです。
大きな負荷が掛かった状態でも、ハンドルを巻くことができます。
巻き抵抗の大きなルアーを使う釣り、大型魚とのファイトに適しています。
▼回転が軽い
ローギアはハンドル1回転に対して、ローター・スプールの回転数が少ない。
なので、ハイギアよりも回転が軽いのが特徴です。
▼ゆっくり巻ける
ハンドル1回転の巻き取り量が少ないので、ゆっくりと一定速度で巻くことが可能です。
ハイギアでも意識的にゆっくり巻くことはできますが、低速での巻き速度の微調整はローギアの方が得意です。
低速での巻きスピードの管理が重要な釣り、タイラバやエリアトラウトなどではローギアがよく使われます。
また「ルアーをゆっくり巻ける=ルアーの移動距離を抑えられる」ということにもなるので、ピンスポットでじっくり見せる釣りとも相性がいいです。
▼ギアへの負担が小さい
ローギアはギアへの負担が小さいので、ギアの耐久性がハイギアよりも勝ります。
こういった所も、大型魚との強引なゴリ巻きファイトに適してると言えますね。
デメリット
▼手返しが悪い
ルアーの回収速度が遅いので、手返しが悪くなってしまいます。
なので、テンポの速い釣りには不向きです。
また、回収する距離が長くなると、軽くてパワーがあるとは言えハンドルを回す回数が増えるので疲れてしまいます。
▼巻き感度が低い
巻き上げ力が強いというメリットがありますが、強いが故に水中の抵抗が伝わりにくく、ハイギアよりも情報が得にくくなります。
ショートハンドルを使えば感度は上がりますが、巻き上げ力が下がります。
▼糸ふけ処理が遅い
ハンドル1回転あたりの巻き取り量が少ないので、糸ふけの回収が遅くなってしまいます。
すると、ラインが風の影響を強く受けてしまいます。
ルアーの沈みが遅くなったり、底がとりにくかったり、ルアーの姿勢が崩れたり泳ぎ出しが悪くなったり、アワセが効きにくかったりと、色々なデメリットが...。
風が強い状況には不向きと言えます。
▼ハリ外れが多い
ローギアはファイト中にテンションが抜けやすく、ハリ外れによるバラシが増えます。
ジャンプする魚や、遊泳力の強い魚、潮の流れが速い状況などでは注意が必要です。
また、竿をポンピングするとテンションが抜けやすいので、竿は一定の角度を保ったままリールを巻いて魚とやり取りするのが、ローギアに適したファイトになります。
ギア比に正解はない
ローギアのメリットとデメリットを見てきましたが、正直、リールのギア比は好みです。
リールに何を重視するかは釣り人それぞれ。
ハイギアがいいか、ローギアがいいか、自分に合ったリールを探してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
ハイギアリールのメリット・デメリット!
リールを買うときに、必ずといっていいほど悩むのが“リールのギア比”ではないでしょうか?
スピニング・ベイトともに、ローギア、ハイギア、エクストラハイギアなどといった、異なるギア比がラインナップされています。
今回は、ギア比の基本知識と共に、現在主流となっているハイギアリールのメリット・デメリットを紹介します。
そもそもギア比って?
出典・photoAC
スピニングリールとベイトリールではギア比の説明が若干異なります。
●スピニングリールのギア比
スピニングリールにおけるギア比は「ハンドル1回転あたりにローターが何回転するか」を表した数値です。
つまり、ギア比が5なら、ハンドルを1回転させればローターが5回転します。
ギア比が大きいものがハイギアと呼ばれ、ローターの回転数が多いので、ハンドルを1回転させたときの巻き取り長が大きくなるわけです。
メーカー・機種によって若干の差異はありますが、ギア比5未満のものがローギア(パワーギア)、5〜5.7のものがノーマルギア、5.8〜6.1のものがハイギア、6.2以上のものがエクストラハイギアと呼ばれています。
ざっくりと、ギア比5.8未満をローギア、それ以上をハイギアと考えればわかりやすいですかね。
●ベイトリールのギア比
ベイトリールにおけるギア比は、「ハンドル1回転あたりにスプールが何回転するか」を表した数値です。
ギア比7ならば、ハンドルを1回転するとスプールが7回転するということです。
スピニングリールと同様で、ギア比が大きいのがハイギアで、ハンドル1回転させたときの巻き取り長が大きくなります。
一般的には、ギア比5前後がローギア(パワーギア)、6前後がノーマルギア、7前後がハイギア、8前後がエクストラハイギアと呼ばれています。
ざっくりと考えるなら、ギア比7未満をローギア、それ以上をハイギアと思えばいいですね。
ハイギアリールのメリット・デメリット
ギア比の基本を見てきたところで、ハイギアのリールのメリットとデメリットを見ていきたいと思います。
メリット
▼手返しがいい
ハイギアのリールは巻き取り長が大きいので、ルアー(仕掛け)の回収が短くなります。
手返しよく効率的に釣りをすることができるので、キャスト数も増やせます。
テンポ良く探っていくラン&ガンや、ピンスポットをどんど撃っていく釣り、水深の深い場所での釣りに相性がいいです。
▼巻き感度が高い
ハイギアのリールには「巻き上げ力が低い」という短所があります。
しかしこれは、「巻き感度が高い」と言い換えることができます。
巻き上げ力が低いので、水中の小さい抵抗をリールの回転から感じ取れるというわけです。
具体的に言うと、潮の効いてるポイントでは巻き感が重くなったり、あまり効いてない所では軽くなったりなどの変化をリールから感じ取れます。
水中からの情報を、より多く得ることができます。
▼速く巻ける
ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いので、ルアーを楽に速く巻くことができます。
ローギアと比べ少ないハンドルの回転で速く巻けるため、手先や竿先が安定するといったメリットもあります。
速い動きが好きな魚をターゲットにした釣りや、ジグを動かすときに初速が必要なジギング、流れの上流にルアーをキャストすることが多い渓流釣りなどで、大きなアドバンテージになります。
▼糸ふけの処理が早い
ハイギアのリールは、糸ふけ(ラインスラッグ)を素早く処理することが可能です。
糸ふけを素早く巻き取ることができると、風の影響を軽減できたり、ルアーの動き出しを早くできたり、フッキングが決まりやすくなったりといったメリットもあります。
ラインが風を受けてしまうと、ルアー(仕掛け)の沈みが悪くなったり、ルアーの姿勢が崩れたり、アタリがとりにくくなったりします。
ハイギアのリールなら、素早く糸ふけを処理しラインメンディングできるので、風の強い日には大きなアドバンテージに。
また、潮の流れが速いポイントや風が強い状況でも、ルアーの着水後すぐに誘うことが可能です。
さらには、瞬間的に糸ふけを回収しできるので、巻き合わせも効きやすくなります。
▼ハリ外れによるバラシが少ない
ファイト中にラインテンションが抜けにくいので、ハリ外れによるバラシを防ぐことができます。
ジャンプする魚や遊泳力が強い魚、流れが強いフィールドで大きなアドバンテージになります。
デメリット
お次はデメリットを見ていきましょう。
▼巻き上げ力が低い
巻き取り量に対してハンドルの回転数が少ないので、巻き上げ力はローギアに劣ります。
引き抵抗が大きいルアーを巻いたり、大型魚とファイトしたりすると、釣り人への負担が大きく...。
ロングハンドルにしたり大型ハンドルノブに換装することで対策は可能ですが、ギアへの負担は大きくなります。
▼ギアへの負担が大きい
ローギアに比べハイギアのリールは、大きな負荷がギアに掛かるため、ギアへのダメージが大きいです。
ハイギアリールを市販化するのが難しかった歴史もあり、一部の超ハイギアリールにはその旨が注意書きされていることも。
現在では、ギアの製造技術が進歩したため、ローギアとハイギアの耐久性の差は小さくなってきています。
ギア比は好み
ハイギアのリールのメリットとデメリットを見てきました。
ローギア、ハイギアとありますが、ギア比は正直好みだと思います。
何を重視するかは人それぞれなので、ギア比の基本知識を踏まえた上で、自分に合うギア比を選んでみてください。
次回は、ローギアリールのメリット・デメリットです。
最後までご覧いただきありがとうございます。