2018年08月09日
8月9日は何に陽(ひ)が当たったか?
1986年8月9日は、Billboard HOT100シングルチャートにおいて、"超天才"と謳われたイギリスのミュージシャン、Steve Winwood(スティーヴ・ウィンウッド)のシングル"Higher Love(邦題:ハイヤー・ラブ)"がTop10入りした日です。3週間後この曲は、スティーヴにして初の全米制覇を成し遂げました。
それまでスティーヴは、本国イギリスでThe Spencer Davis Groupのようなリズム&ブルース色の濃いビート・バンド、Trafficのようなサイケデリック/アート・ロック・バンド、そして元祖スーパー・グループであるBlind Faithのようなブルース・ロック・バンドと、それぞれ全く異なるジャンルで活動を歩んできましたが、ソロ・デビュー以降は、ブルー・アイド・ソウルのポップ路線に重点を定め、名作と誉れ高い2作目の"Arc of a Diver(邦題:アーク・オブ・ア・ダイヴァー。1980)"ではシンセサイザーを巧みに利用してより耳に馴染みやすい音楽を追求、1曲目の"While You See a Chance(邦題:ユー・シー・ア・チャンス)"が大ヒット、 全米7位を獲得しました。アルバムもBillboard200アルバムチャートで3位を記録し、円熟した音を聴かせてくれました。
ロックの域にとどまらず、ソウルやダンス・ミュージックのテイストを取り入れて、数々の楽器を使いこなし、魔法使いのように魅力的な音楽を次から次へと創出していくスティーヴの才能は、1986年の4作目"Back in the High Life(邦題:バック・イン・ザ・ハイ・ライフ)"で見事に花開きます。そして、その先行シングルとして、1曲目の"Higher Love"が選ばれました。
当時、スティーヴ・ウィンウッドを知らない人にとっては、アルバム・ジャケット写真、歌声、サウンド、参加ミュージシャンの名前などから、彼を黒人と勘違いした人も多くいたとされています。スティーヴ流のソウル/リズム&ブルースを世に知らしめたアルバム、そしてシングルだったのです。ジャンルのこだわり関係なく、当時の音楽を愛好する人なら必ずや目に留まったかもしれないほどに愛されたアルバム、シングルだったと思います。
"Hirger Love"は、バック・コーラスにChaka Khan(チャカ・カーン)、ギターにNile Rodgers(ナイル・ロジャース)といった、ソウル/ファンクで活躍している豪華ミュージシャンが参加しているのも特徴で、女性が多数参加した魅力的なプロモーション・ビデオにおいても2人はしっかり出演してその場をグーンと盛り上げており、セクシーに歌い込むスティーヴがより引き立ちます。
1986年6月14日付HOT100で77位に初登場、その後62位→47位と来て4週目でTop40入り(40位)、続いて、34位→27位→18位→12位と順調に上昇し、陽の当たった8月9日付で8位にトップ10入りを果たしました。そして4位→2位と来て、8月30日に1位を獲得、全米初のシングル1位を記録しました。追いかけるダンス・ポップ・グループ、Bananarama(バナナラマ)の"Venus"(邦題:ヴィーナス)が予想以上のチャート・アクションを見せていたため、翌週にはあっさりと1位の座をBananaramaに明け渡してしまい、下降をたどりましたが、22週チャートインして、この年のBillboard HOT100のYear-Endチャートでは20位にランクされ、この年を代表する1曲となりました。なお、メインストリームロックチャート(当時はAlbum Rock Tracks)では一足早く7月19日付で1位を獲得しています。
また1987年のGrammy Awardsにおいて、"Higher Love"はRecord of the YearとBest Male Pop Vocal Performanceを受賞しました。全米3位(1986.9.6)を記録したアルバム"Back in the High Life"は、Grammy受賞の効果もあり、結果86週チャート・イン、トリプル・プラチナ・ディスクに認定されました。シングルも"Hirger Love"以降、3曲のTop40入りを果たしました。
余談ですが、陽の当たった8月9日、この陽は"Higher Love"のTop10入りだけではありません。この曲を1990年にカヴァーした人の誕生日でもありました。1963年8月9日生まれのWhitney Houston(ホイットニー・ヒューストン。1963-2012)です。彼女の3作目"I'm Your Baby Tonight(邦題:アイム・ユア・ベイビー・トゥナイト)"のJapanese edition bonus tracks(日本盤ボーナス・トラック)の1曲に収められております。
それまでスティーヴは、本国イギリスでThe Spencer Davis Groupのようなリズム&ブルース色の濃いビート・バンド、Trafficのようなサイケデリック/アート・ロック・バンド、そして元祖スーパー・グループであるBlind Faithのようなブルース・ロック・バンドと、それぞれ全く異なるジャンルで活動を歩んできましたが、ソロ・デビュー以降は、ブルー・アイド・ソウルのポップ路線に重点を定め、名作と誉れ高い2作目の"Arc of a Diver(邦題:アーク・オブ・ア・ダイヴァー。1980)"ではシンセサイザーを巧みに利用してより耳に馴染みやすい音楽を追求、1曲目の"While You See a Chance(邦題:ユー・シー・ア・チャンス)"が大ヒット、 全米7位を獲得しました。アルバムもBillboard200アルバムチャートで3位を記録し、円熟した音を聴かせてくれました。
ロックの域にとどまらず、ソウルやダンス・ミュージックのテイストを取り入れて、数々の楽器を使いこなし、魔法使いのように魅力的な音楽を次から次へと創出していくスティーヴの才能は、1986年の4作目"Back in the High Life(邦題:バック・イン・ザ・ハイ・ライフ)"で見事に花開きます。そして、その先行シングルとして、1曲目の"Higher Love"が選ばれました。
当時、スティーヴ・ウィンウッドを知らない人にとっては、アルバム・ジャケット写真、歌声、サウンド、参加ミュージシャンの名前などから、彼を黒人と勘違いした人も多くいたとされています。スティーヴ流のソウル/リズム&ブルースを世に知らしめたアルバム、そしてシングルだったのです。ジャンルのこだわり関係なく、当時の音楽を愛好する人なら必ずや目に留まったかもしれないほどに愛されたアルバム、シングルだったと思います。
"Hirger Love"は、バック・コーラスにChaka Khan(チャカ・カーン)、ギターにNile Rodgers(ナイル・ロジャース)といった、ソウル/ファンクで活躍している豪華ミュージシャンが参加しているのも特徴で、女性が多数参加した魅力的なプロモーション・ビデオにおいても2人はしっかり出演してその場をグーンと盛り上げており、セクシーに歌い込むスティーヴがより引き立ちます。
1986年6月14日付HOT100で77位に初登場、その後62位→47位と来て4週目でTop40入り(40位)、続いて、34位→27位→18位→12位と順調に上昇し、陽の当たった8月9日付で8位にトップ10入りを果たしました。そして4位→2位と来て、8月30日に1位を獲得、全米初のシングル1位を記録しました。追いかけるダンス・ポップ・グループ、Bananarama(バナナラマ)の"Venus"(邦題:ヴィーナス)が予想以上のチャート・アクションを見せていたため、翌週にはあっさりと1位の座をBananaramaに明け渡してしまい、下降をたどりましたが、22週チャートインして、この年のBillboard HOT100のYear-Endチャートでは20位にランクされ、この年を代表する1曲となりました。なお、メインストリームロックチャート(当時はAlbum Rock Tracks)では一足早く7月19日付で1位を獲得しています。
また1987年のGrammy Awardsにおいて、"Higher Love"はRecord of the YearとBest Male Pop Vocal Performanceを受賞しました。全米3位(1986.9.6)を記録したアルバム"Back in the High Life"は、Grammy受賞の効果もあり、結果86週チャート・イン、トリプル・プラチナ・ディスクに認定されました。シングルも"Hirger Love"以降、3曲のTop40入りを果たしました。
余談ですが、陽の当たった8月9日、この陽は"Higher Love"のTop10入りだけではありません。この曲を1990年にカヴァーした人の誕生日でもありました。1963年8月9日生まれのWhitney Houston(ホイットニー・ヒューストン。1963-2012)です。彼女の3作目"I'm Your Baby Tonight(邦題:アイム・ユア・ベイビー・トゥナイト)"のJapanese edition bonus tracks(日本盤ボーナス・トラック)の1曲に収められております。
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posted by ottovonmax at 00:00| 洋楽