2018年08月04日
8月4日は何に陽(ひ)が当たったか?
1979年8月4日は、アメリカのプログレッシブ・ロック・グループ、Kansas(カンサス)のシングル"People of the South Wind(邦題:まぼろしの風)"がBillboard HOT100シングルチャートで最高位23位を記録した日です。
ダブルギター(Kerry Livgren、Rich Williams)、ダブルキーボード(Kerry Livgren、Steve Walsh)、ダブルヴォーカル(Steve Walsh、Robby Steinhardt)、ヴァイオリン(Robby Steinhardt)のユニークな構成に加え、強力なリズム隊であるドラマーPhil EhartとベーシストDave Hopeの6人編成は1974年のデビュー作"Kansas(邦題:カンサス・ファースト・アルバム)"から1980年まで続きました。4作目スタジオ・アルバム"Leftoverture(邦題:永遠の序曲。1976)"、5作目"Point of Know Return(邦題:暗黒への曳航。1977)"の大ヒットで一気にスターダムにのしあがり、それぞれBillboard200アルバムチャートで5位、4位を記録し、"Point of Know Return"からは初めてのトップ10入りシングル"Dust in the Wind(邦題:すべては風の中に)"が誕生しました(全米6位。プラチナディスク認定)。名実ともに、アメリカン・プログレの威力を世に知らしめた彼らは、前作に当たる2枚組ライブ・アルバム"Two for the Show(邦題:偉大なる聴衆へ。1978)"で一区切りを付けました。それは2作目以降からKansasの音楽を最大限に完成させたプロデューサー、Jeff Glixmanとの決別とともに、Kansasのセルフ・プロデュースの挑戦でした。
"Two for the Show"からセルフ・プロデュースで挑み、Billboard200アルバムチャートでは32位でしたが、2枚組にもかかわらずプラチナディスクに認定され、人気の高さを証明したのです。特に2枚目最後に収録された、6部構成の"Magnum opus(邦題:超大作。オリジナルは'Leftoverture'より)"は、イントロからアウトロの歓声までの11分18秒の迫力は、次作に繋がる驚異にも感じられます。
そして1979年5月に6枚目のスタジオ・アルバム"Monolith(邦題:モノリスの謎)"がリリースされました。Kansasのセルフ・プロデュースによる初のスタジオ・アルバムです。しかもコンセプト・アルバムで、南米にあったインカ帝国の伝説"モノリス"がテーマになっています。アルバム・カヴァーも独自のコンセプトで、どこかSF的、特撮的なのが魅力的です。1曲目に収録された"On the Other Side(邦題:オン・ジ・アザー・サイド〜謎の沈黙〜)"からいきなりのドラマティックなナンバーで始まるこのアルバムではありますが、7分越えの大作は影を潜め、全12曲中"On the Other Side"を含む3曲がせいぜい6分半前後にとどまっています。しかし内容は非常に充実しており、これぞKansasと言われるトリッキーでスリリングな音楽は、わずか3〜6分の全収録曲の中にギッシリと満たされており、Kansas独特の緊張感を味わうことができます。当時の日本においても人気は高く、翌年1月に初来日公演を行い、この模様を収録したプロモ盤"Monolith Tour 1980 in Japan"も出されたほどでした。
さて、このアルバムから第1弾シングルとして選ばれたのが、"People of the South Wind(邦題:まぼろしの風)"です。"Point of Know Return"では"Dust in the Wind"、"Two for the Show"では"Lonely Wind(邦題:寂しき風。全米60位。オリジナルはデビュー作'Kansas'より)"といった"Wind(風)シリーズ"の3枚目です。しかし全2作とは異なりテンポはアップビートで、一聴ポップで心地良いロック・ナンバーですが前述の通り、3分41秒の本作の中にはヴォーカルが入る前のキーボード、ギター、バイオリンの三重奏からなるイントロの構成や間奏部分のドラマティックなギターソロ、そしてサビのSteve Walshのリード・ヴォーカルとRobby Steinhardtのバッキング・ヴォーカルの見事な合わせ技など、隙の無いナンバーで現在においてもなお色褪せてはいません。
チャートは1979年6月2日付HOT100で74位でエントリー後、58位→46位と上昇、4週目で39位とTop40入りを果たし、その後は33位→30位→28位→26位→24位と上昇、陽の当たった8月4日、最高位23位を記録し、その後は下降、12週チャートインしました。なお第2弾シングルはアルバム最後に収録された比較的静かなナンバー"Reason to Be(邦題:リーズン・トゥ・ビー)"で、52位まで上がりました。アルバムは依然として強く、Billboard200で1979年6月30日から2週10位とトップ10入りを果たし、プラチナディスクに認定されております。
ダブルギター(Kerry Livgren、Rich Williams)、ダブルキーボード(Kerry Livgren、Steve Walsh)、ダブルヴォーカル(Steve Walsh、Robby Steinhardt)、ヴァイオリン(Robby Steinhardt)のユニークな構成に加え、強力なリズム隊であるドラマーPhil EhartとベーシストDave Hopeの6人編成は1974年のデビュー作"Kansas(邦題:カンサス・ファースト・アルバム)"から1980年まで続きました。4作目スタジオ・アルバム"Leftoverture(邦題:永遠の序曲。1976)"、5作目"Point of Know Return(邦題:暗黒への曳航。1977)"の大ヒットで一気にスターダムにのしあがり、それぞれBillboard200アルバムチャートで5位、4位を記録し、"Point of Know Return"からは初めてのトップ10入りシングル"Dust in the Wind(邦題:すべては風の中に)"が誕生しました(全米6位。プラチナディスク認定)。名実ともに、アメリカン・プログレの威力を世に知らしめた彼らは、前作に当たる2枚組ライブ・アルバム"Two for the Show(邦題:偉大なる聴衆へ。1978)"で一区切りを付けました。それは2作目以降からKansasの音楽を最大限に完成させたプロデューサー、Jeff Glixmanとの決別とともに、Kansasのセルフ・プロデュースの挑戦でした。
"Two for the Show"からセルフ・プロデュースで挑み、Billboard200アルバムチャートでは32位でしたが、2枚組にもかかわらずプラチナディスクに認定され、人気の高さを証明したのです。特に2枚目最後に収録された、6部構成の"Magnum opus(邦題:超大作。オリジナルは'Leftoverture'より)"は、イントロからアウトロの歓声までの11分18秒の迫力は、次作に繋がる驚異にも感じられます。
そして1979年5月に6枚目のスタジオ・アルバム"Monolith(邦題:モノリスの謎)"がリリースされました。Kansasのセルフ・プロデュースによる初のスタジオ・アルバムです。しかもコンセプト・アルバムで、南米にあったインカ帝国の伝説"モノリス"がテーマになっています。アルバム・カヴァーも独自のコンセプトで、どこかSF的、特撮的なのが魅力的です。1曲目に収録された"On the Other Side(邦題:オン・ジ・アザー・サイド〜謎の沈黙〜)"からいきなりのドラマティックなナンバーで始まるこのアルバムではありますが、7分越えの大作は影を潜め、全12曲中"On the Other Side"を含む3曲がせいぜい6分半前後にとどまっています。しかし内容は非常に充実しており、これぞKansasと言われるトリッキーでスリリングな音楽は、わずか3〜6分の全収録曲の中にギッシリと満たされており、Kansas独特の緊張感を味わうことができます。当時の日本においても人気は高く、翌年1月に初来日公演を行い、この模様を収録したプロモ盤"Monolith Tour 1980 in Japan"も出されたほどでした。
さて、このアルバムから第1弾シングルとして選ばれたのが、"People of the South Wind(邦題:まぼろしの風)"です。"Point of Know Return"では"Dust in the Wind"、"Two for the Show"では"Lonely Wind(邦題:寂しき風。全米60位。オリジナルはデビュー作'Kansas'より)"といった"Wind(風)シリーズ"の3枚目です。しかし全2作とは異なりテンポはアップビートで、一聴ポップで心地良いロック・ナンバーですが前述の通り、3分41秒の本作の中にはヴォーカルが入る前のキーボード、ギター、バイオリンの三重奏からなるイントロの構成や間奏部分のドラマティックなギターソロ、そしてサビのSteve Walshのリード・ヴォーカルとRobby Steinhardtのバッキング・ヴォーカルの見事な合わせ技など、隙の無いナンバーで現在においてもなお色褪せてはいません。
チャートは1979年6月2日付HOT100で74位でエントリー後、58位→46位と上昇、4週目で39位とTop40入りを果たし、その後は33位→30位→28位→26位→24位と上昇、陽の当たった8月4日、最高位23位を記録し、その後は下降、12週チャートインしました。なお第2弾シングルはアルバム最後に収録された比較的静かなナンバー"Reason to Be(邦題:リーズン・トゥ・ビー)"で、52位まで上がりました。アルバムは依然として強く、Billboard200で1979年6月30日から2週10位とトップ10入りを果たし、プラチナディスクに認定されております。
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posted by ottovonmax at 00:00| 洋楽