2018年08月02日
8月2日は何に陽(ひ)が当たったか?
1978年8月2日は、アメリカのロック・グループ、Boston(ボストン)のセカンド・アルバム、"Don't Look Back(邦題:新惑星着陸)"がアメリカでリリースされた日です。
CBS(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)傘下のEpicレコードからのデビュー作"Boston(邦題:幻想飛行)"は1976年のリリースでしたが、Billboard200アルバムチャート3位、137週チャートイン、デビュー作にしてアメリカで1700万枚のダイアモンド・ディスク認定、イギリスでもゴールド・ディスクに認定されるなど驚異のセールスを記録したのです。その秘密は、バンド創設者Tom Scholz(トム・ショルツ)のギター・ワークはもちろんのこと、すべての音作りへのこだわりが徹底されているところにありました。トム・ショルツの所有するHideaway Studioには高度なミキシング用音響機器やエフェクター機器などがずっしりと備えられ、ボストン・サウンド独特のギター・オーケストレーションを産み出しています。ヴォーカルはBrad Delp(ブラッド・デルプ。2007没)がメインで担当し、バックコーラスもブラッドでハーモナイズされました。実際は当時5人編成で、トム・ショルツとブラッド・デルプ以外のメンバーはBarry Goudreau(バリー・グドロー。gtr)、Sib Hashian(シブ・ハシアン。drms)、Fran Sheehan(フラン・シーハン。bass)で、シブは2代目ドラマーで、デビュー前まではJim Masdea(ジム・マスデア。drms)が担当していました。またバリーもバンドに存在力を増し、トムとツイン・リード・ギターをつとめました。
高度な多重録音に膨大な時間をかけるのもこのバンドの魅力で、ディストーションがかかったギターを重ねるとどうしてもヘヴィーになるところをディレイ・マシンやイコライザなどで、壮大でスペイシーな広がりを持つ音に変身させます。実際、発売当時のアナログ盤"Don't Look Back"の国内盤ライナーノーツには、使用された音響機材や各収録曲のサウンド技術の非常に詳しい内容が記載されていました。こうした迫力あるギター・オーケストレーションを扱うアーティストは、奏法や手法は大きく異なりますが、同時期で言えばイギリスのQueen(クィーン)のギタリスト、Brian May(ブライアン・メイ)が挙げられます。
アルバム・カバーもトム・ショルツのアイデアで、ギターのかたどった恒星船ボストン号は、マサチューセッツ州ボストン市街をそのままドームに入れて飛行するというものです。これはボストンのアルバムすべてに彩られました。カバー・デザインからも宇宙空間的な音の広がりを際立たせる感覚が備わります。
当時の新人グループにしては異例の2年のインターバルが費やされてリリースされた"Don't Look Back"は、プロデューサー、エンジニア、楽曲アレンジすべてをトム・ショルツが手がけました。実は1977年11月にリリース予定が決まっていましたが、トム・ショルツのこだわりの一つであるミックス・ダウンを完璧に仕上げるのに大変な時間を要したからだと言われています。
本作"Don't Look Back"は、前作を凌ぐ全米アルバムチャート1位を2週記録(チャートイン45週)、シングル"Don't Look Back"がBillboard HOT100シングルチャートで4位、バラードの"A Man I'll Never Be"が31位、"Feelin' Satisfied"が46位と、決してデビュー作では終わらない素晴らしい結果を残しました。売上面では前作よりは落ちたものの、アメリカではプラチナディスク(700万枚)に認定されました。前作の全体を通したドラマティック感が、本作ではやや抑えられて、後半になるにつれてストレートなロックンロール・ナンバーがひたすら並んだことに、リスナーからは不満の声もあがることもありました。
トム・ショルツは次作のアルバム"Third Stage(邦題:サード・ステージ)"の完成までさらに時間を費やすことになり、Epicレコードと法的トラブルに発展するなどしてリリースすら危ぶまれましたが、結局MCAレコードに移籍して、"Don't Look Back"から8年かけて、1986年に"Third Stage"がリリースされることになるのでした。
CBS(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)傘下のEpicレコードからのデビュー作"Boston(邦題:幻想飛行)"は1976年のリリースでしたが、Billboard200アルバムチャート3位、137週チャートイン、デビュー作にしてアメリカで1700万枚のダイアモンド・ディスク認定、イギリスでもゴールド・ディスクに認定されるなど驚異のセールスを記録したのです。その秘密は、バンド創設者Tom Scholz(トム・ショルツ)のギター・ワークはもちろんのこと、すべての音作りへのこだわりが徹底されているところにありました。トム・ショルツの所有するHideaway Studioには高度なミキシング用音響機器やエフェクター機器などがずっしりと備えられ、ボストン・サウンド独特のギター・オーケストレーションを産み出しています。ヴォーカルはBrad Delp(ブラッド・デルプ。2007没)がメインで担当し、バックコーラスもブラッドでハーモナイズされました。実際は当時5人編成で、トム・ショルツとブラッド・デルプ以外のメンバーはBarry Goudreau(バリー・グドロー。gtr)、Sib Hashian(シブ・ハシアン。drms)、Fran Sheehan(フラン・シーハン。bass)で、シブは2代目ドラマーで、デビュー前まではJim Masdea(ジム・マスデア。drms)が担当していました。またバリーもバンドに存在力を増し、トムとツイン・リード・ギターをつとめました。
高度な多重録音に膨大な時間をかけるのもこのバンドの魅力で、ディストーションがかかったギターを重ねるとどうしてもヘヴィーになるところをディレイ・マシンやイコライザなどで、壮大でスペイシーな広がりを持つ音に変身させます。実際、発売当時のアナログ盤"Don't Look Back"の国内盤ライナーノーツには、使用された音響機材や各収録曲のサウンド技術の非常に詳しい内容が記載されていました。こうした迫力あるギター・オーケストレーションを扱うアーティストは、奏法や手法は大きく異なりますが、同時期で言えばイギリスのQueen(クィーン)のギタリスト、Brian May(ブライアン・メイ)が挙げられます。
アルバム・カバーもトム・ショルツのアイデアで、ギターのかたどった恒星船ボストン号は、マサチューセッツ州ボストン市街をそのままドームに入れて飛行するというものです。これはボストンのアルバムすべてに彩られました。カバー・デザインからも宇宙空間的な音の広がりを際立たせる感覚が備わります。
当時の新人グループにしては異例の2年のインターバルが費やされてリリースされた"Don't Look Back"は、プロデューサー、エンジニア、楽曲アレンジすべてをトム・ショルツが手がけました。実は1977年11月にリリース予定が決まっていましたが、トム・ショルツのこだわりの一つであるミックス・ダウンを完璧に仕上げるのに大変な時間を要したからだと言われています。
本作"Don't Look Back"は、前作を凌ぐ全米アルバムチャート1位を2週記録(チャートイン45週)、シングル"Don't Look Back"がBillboard HOT100シングルチャートで4位、バラードの"A Man I'll Never Be"が31位、"Feelin' Satisfied"が46位と、決してデビュー作では終わらない素晴らしい結果を残しました。売上面では前作よりは落ちたものの、アメリカではプラチナディスク(700万枚)に認定されました。前作の全体を通したドラマティック感が、本作ではやや抑えられて、後半になるにつれてストレートなロックンロール・ナンバーがひたすら並んだことに、リスナーからは不満の声もあがることもありました。
トム・ショルツは次作のアルバム"Third Stage(邦題:サード・ステージ)"の完成までさらに時間を費やすことになり、Epicレコードと法的トラブルに発展するなどしてリリースすら危ぶまれましたが、結局MCAレコードに移籍して、"Don't Look Back"から8年かけて、1986年に"Third Stage"がリリースされることになるのでした。
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posted by ottovonmax at 00:00| 洋楽