2018年06月14日
6月14日は何に陽(ひ)が当たったか?
1980年6月14日は、イギリスで結成されたロック・グループ、Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)の12枚目の2枚組スタジオ・アルバム"Tusk(邦題:牙 〜タスク〜)"からのアメリカでの4枚目のシングル、"Sisters of the Moon(邦題:月世界の娘)"がBillboard HOT100シングルチャートで最高位86位を記録した日です。たった3週のチャート・インでしたが、Fleetwood Macの中でも個人的に気に入った作品ですのでご紹介したいと思います。
Lindsey Buckingham(リンジー・バッキンガム。gtr,vo)とStevie Nicks(スティーヴィー・ニックス。vo,piano)が加わって最初の作品にあたる前々作、"Fleetwood Mac(1975年。邦題:ファンタスティック・マック)"はBillboard200アルバムチャートで1位を獲得、168週チャートイン、また前作"Rumours(邦題:噂)"は31週1位、269週チャートイン、それぞれロングヒットを記録し、スティーヴィーの歌う"Dreams(邦題:ドリームス)"はHOT100で1位を獲得するという、まさにFleetwood Macの黄金時代でありました。この頃のFleetwood Macは、初期のブルース色濃いロックとは完全に断ち切られて、ポップで馴染みやすいサウンドで、全世界で"Dreams"を筆頭に数多くのシングル・ヒットが出ました。しかもアメリカのカントリー・サウンドにも通じる楽曲もあり、これがアメリカでヒットした一因ともされています。
この2枚のメガ・ヒット・アルバムに続くアルバムとして制作されたのが"Tusk"で、リンジー・バッキンガムの影響力が色濃く出ています。Taiking Heads(トーキング・ヘッズ)のようなニュー・ウェイブやポスト・パンクがロック界の潮流に乗る中で、リンジーは"Tusk"に実験的な要素を注入し、ロック色を強めることになります。特に先行シングル"Tusk(邦題:タスク)"はリンジーがヴォーカルを取るナンバーで、前2作に見られないほどパーカッシブでパワフルな作品に仕上がっています。
アルバム"Tusk"は、当時高価なダブルアルバムということもあり、前2作のようなヒットは得られませんでした(最高位4位。37週チャートイン)。しかしシングルでは大いに健闘し、異彩を放った"Tusk"は8位に輝き、これに続いてスティーヴィーがヴォーカルをとる美しいナンバー、"Sara(邦題:セーラ)"は7位を記録しました。
2曲のトップ10ヒットを放った後、アメリカでは第3弾シングルとして"Think About Me(邦題:シンク・アバウト・ミー)"もカットされ、20位を記録しました。Christine McVie(クリスティン・マクヴィー。key,vo)がヴォーカルをとる"Think About Me"は、クリスティンらしいポップな楽曲ですが、聴き方に寄ればニュー・ウェイブにも通じるサウンドです。またヨーロッパではリンジーがヴォーカルの"Not That Funny(邦題:ノット・ザット・ファニー)"がリリースされました。軽快なメロディーですが、同様に実験的要素の濃い楽曲です。
そして、アメリカにおける4曲目のシングルとして選ばれたのが、"Sisters of the Moon"です。シングルはアルバム収録のヴァージョンとは異なり、リミックスを施しています。スティーヴィー・ニックスがヴォーカルを取る、それこそ月世界(異世界)にいるようなミステリアスな楽曲で、後半につれてリンジーのギターの歪みが強くなり、印象的なギターソロでドラマティックに盛り上げてくれます。チャートとしては"Think About Me"と入れ替わる形で6月7日付で88位にエントリーしますが、陽の当たった14日付で86位をピークに、次週92位と下降し、3週で圏外へ消えていきました。
"Sisters of the Moon"は"Tusk"の直後にリリースされたライブ盤"Live(1980年。邦題:フリートウッド・マック・ライヴ)"や、ベスト盤"Greatest Hits(1988年。邦題:グレイテスト・ヒッツ)"では収録されませんでしたが、2002年にリリースされたベスト盤"The Very Best of Fleetwood Mac(邦題:ヴェリー・ベスト・オブ・フリートウッド・マック)"ではシングル・ヴァージョンが収録された他、近年のワールドツアーでも選曲されて披露されました。
Lindsey Buckingham(リンジー・バッキンガム。gtr,vo)とStevie Nicks(スティーヴィー・ニックス。vo,piano)が加わって最初の作品にあたる前々作、"Fleetwood Mac(1975年。邦題:ファンタスティック・マック)"はBillboard200アルバムチャートで1位を獲得、168週チャートイン、また前作"Rumours(邦題:噂)"は31週1位、269週チャートイン、それぞれロングヒットを記録し、スティーヴィーの歌う"Dreams(邦題:ドリームス)"はHOT100で1位を獲得するという、まさにFleetwood Macの黄金時代でありました。この頃のFleetwood Macは、初期のブルース色濃いロックとは完全に断ち切られて、ポップで馴染みやすいサウンドで、全世界で"Dreams"を筆頭に数多くのシングル・ヒットが出ました。しかもアメリカのカントリー・サウンドにも通じる楽曲もあり、これがアメリカでヒットした一因ともされています。
この2枚のメガ・ヒット・アルバムに続くアルバムとして制作されたのが"Tusk"で、リンジー・バッキンガムの影響力が色濃く出ています。Taiking Heads(トーキング・ヘッズ)のようなニュー・ウェイブやポスト・パンクがロック界の潮流に乗る中で、リンジーは"Tusk"に実験的な要素を注入し、ロック色を強めることになります。特に先行シングル"Tusk(邦題:タスク)"はリンジーがヴォーカルを取るナンバーで、前2作に見られないほどパーカッシブでパワフルな作品に仕上がっています。
アルバム"Tusk"は、当時高価なダブルアルバムということもあり、前2作のようなヒットは得られませんでした(最高位4位。37週チャートイン)。しかしシングルでは大いに健闘し、異彩を放った"Tusk"は8位に輝き、これに続いてスティーヴィーがヴォーカルをとる美しいナンバー、"Sara(邦題:セーラ)"は7位を記録しました。
2曲のトップ10ヒットを放った後、アメリカでは第3弾シングルとして"Think About Me(邦題:シンク・アバウト・ミー)"もカットされ、20位を記録しました。Christine McVie(クリスティン・マクヴィー。key,vo)がヴォーカルをとる"Think About Me"は、クリスティンらしいポップな楽曲ですが、聴き方に寄ればニュー・ウェイブにも通じるサウンドです。またヨーロッパではリンジーがヴォーカルの"Not That Funny(邦題:ノット・ザット・ファニー)"がリリースされました。軽快なメロディーですが、同様に実験的要素の濃い楽曲です。
そして、アメリカにおける4曲目のシングルとして選ばれたのが、"Sisters of the Moon"です。シングルはアルバム収録のヴァージョンとは異なり、リミックスを施しています。スティーヴィー・ニックスがヴォーカルを取る、それこそ月世界(異世界)にいるようなミステリアスな楽曲で、後半につれてリンジーのギターの歪みが強くなり、印象的なギターソロでドラマティックに盛り上げてくれます。チャートとしては"Think About Me"と入れ替わる形で6月7日付で88位にエントリーしますが、陽の当たった14日付で86位をピークに、次週92位と下降し、3週で圏外へ消えていきました。
"Sisters of the Moon"は"Tusk"の直後にリリースされたライブ盤"Live(1980年。邦題:フリートウッド・マック・ライヴ)"や、ベスト盤"Greatest Hits(1988年。邦題:グレイテスト・ヒッツ)"では収録されませんでしたが、2002年にリリースされたベスト盤"The Very Best of Fleetwood Mac(邦題:ヴェリー・ベスト・オブ・フリートウッド・マック)"ではシングル・ヴァージョンが収録された他、近年のワールドツアーでも選曲されて披露されました。
【メール便送料無料】Fleetwood Mac / Tusk (輸入盤CD)(フリートウッド・マック) 価格:1,790円 |
【メール便送料無料】Fleetwood Mac / Very Best Of Fleetwood Mac (輸入盤CD) (フリートウッド・マック) 価格:3,290円 |
【輸入盤】フリートウッド・マック(リマスタード) [ FLEETWOOD MAC ] 価格:1,593円 |
【輸入盤】 Rumours (35th Anniversary Edition Standard)(Rmt) [ Fleetwood Mac ] 価格:1,291円 |
タグ:billboard Lindsey Buckingham Stevie Nicks Fleetwood Mac Christine McVie Tusk John McVie Mick Fleetwood
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
posted by ottovonmax at 00:00| 洋楽