2018年03月17日
上海の船はどこへ向かうかー「HERO・赤木の遺志を継ぐ男」より
「天ー天和通りの快男児」のスピンオフには「アカギー闇に舞い降りた天才」があるのは既にご存じだろう。
しかし、もう一本スピンオフがあることを皆さんはご存じだろうか。
それが「HERO・赤木の遺志を継ぐ男」(以下HERO)である。尚読み方は「へろ」でも「ヒーロー」でもなく、「ひろ」と読む。初期のコミックは「逆境の闘牌」になっていたのだが……。
知らなかったとしても感の良い方は気がつくだろう。そう、「井川ひろゆき」(以下ひろ)のスピンオフなのである。
今回はコミック最新までのネタバレを含むため、詳細な物語や、キャラクターに関しては後日又書きたいことがあるのもあって省略している。
尚この記事では既に「そんなのちょっと考えればわかる」内容を、覚え書き程度に書いてある。なので既出は勘弁してください。
…………
ならずものの日本経済を賭けた戦い(余談だが「銀王」が聞いたら反応しそうである)が火蓋を切って落とされたわけだが、現在上海カジノクルーズにて戦いが行われている。その際西軍側と、構成員の一人・湾にはかなり謎が含まれる部分がある。
・天の要求をのむ
単純にこれは湾の上の人間が許可したものであるのだが、湾や西軍の性格からすると「構ってやるか」位の気持ち、もしくは大湾の思想の傾向(日本敵視)によっては苦しめる雑魚位の気持ちなのかもしれない。
・わざわざ日本側から数名を呼び寄せる・或いは雇う
日本のルールに則って打つことが条件の一つだとして、何故わざわざオッサン8割を呼んだのか。金に目がくらんだ面子と言えば、それはそれでいいのかもしれない。
しかしこうも考えられないか。
発展途中である日本の雀士をかっさらってしまうことで、いずれ弱体化するのを待っているのではないかと。集まったメンバーはおそらく今までも日本の裏麻雀界で打ち手をやってきただろうことは、佐伯の存在が物語っている。
日本に残っているのは中堅の打ち手や、既に引退している打ち手(狩野とか)ばかりが残っている。いわば絞りカスなのだ。
未来のことまで予測してつれてきている可能性は大いにある。日本側にベテランをつかせないことに既に意味があるのだから。
そのように考えると、もう天が参戦しない時点で最悪決着はついていることになる。
・味方にぶちぎれる
何故味方が勝ってぶちぎれるのか、の答えは完全に一つしかない。日本から来た東軍を大いに痛めつけたいからだ。
パフォーマンスにしても湾の行動は普通ではない。その普通でない行動までは図っていないとは思うのだが、もし演技であるとしても意味はある。あくまで自身の本質を隠すためだ。
相手に対してやばい奴であるというイメージを植え付け、こちらを痛めつけて遊ぶ目的であることを演じれば、多少の牽制になる。特に東には血が頭に上りやすい人間が二人いるので、下手に分析などしてしまったら相手の思うツボなのだ。
蛇のおじちゃんには申し訳ないけれども……(´・ω・`)
・負けた日本人
あくまでルールを教えさせ、一時的な雇用として雇われた西の日本人。言うなれば負けた時点でお払い箱だ。
では負けた彼らはどこにいくのか……。
中国で捨てられて一生故郷に帰れないか、死ぬまで雑魚相手のタダ働きさせられる程度なら可愛いもの。
もう描写がないだけで、魚の餌になっている可能性がもっとも強い。骨も残さない位の道具は、西軍もバカではないから持っていておかしくはないのだ……。
そのかわり西は負けても降格位ですめば可愛いレベル、どちらも「デッドオアアライブ」なのだ。
カジノクルーズのそもそもの目的は、「お互いの国境の問題を避ける」為であるので、存在理由については言うまでもあるまい。
しかし中身は完全に袋の鼠、東は勝っても負けても不利だ。環境面ではお互いに配慮された空間になっているし、物理的な不足はない。
だからこそ地獄に突き落とすのが楽しい。
西の上層部はそんな輩が多いという状況を想像するのは実にたやすい。
カジノクルーズはどこへ向かうのか。
地獄というのはたやすいが、勝っても負けても、東が脱出出来る可能性はほぼ無いことは間違いない。
何せ相手は、手段を選ばず契約反故など厭わない連中なのだから……。
現在ひろはかけ離れた聴力と、神の目を有してる。その聴力でフライングパイに気がついたといってもいいと思うのだが、まだ生かされていない能力は数多くある。
ルールによってかなり左右される能力ではあるが、神の眼を語るにふさわしい一打があることを、ファンとして祈るばかりである。
現在の最新戦況は、毎月15日発売号の「近代麻雀」で確認が出来る。ぜひご一読いただきたい。
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