2018年07月20日
おもしろい心理ー説得力を高める!【基本原理】
説得とは、コミュニケーションによって相手の意見と行動を誘導することです。
説得相手の感情に働きかけ、自発性を尊重しながら納得してもらうことがとても大切です。
ただ無計画にこちらの言い分を通そうとしても、相手は簡単に納得してくれません。
なぜなら、人は自分の意見が正しいし好ましいと感じる傾向があり、他人から説得されることを嫌います。
しかし、それでもプレゼンテーション・営業・会議などで相手を納得、相手の行動を誘導したいのであれば、説得術をマスターすることが大事になります。
まずは、説得の基本となる原理についてご紹介します。
【基本原理】
人を説得したいと思った時、初めに知っておきたいのが、今から2300年以上も昔に古代ギリシアの哲学者「アリストテレス」が説いた〖説得の3要素〗と〖説得の5箇条〗です。
〖説得の3要素〗
西洋最大の哲学者の1人とされる「アリストテレス」が『弁論術』の中で説いた「説得で重要な3要素」とは、以下の3になります。
〖エートス〗:話し手の好感度や信頼性
〖パトス〗:聞き手の感情を誘導すること
〖ロゴス〗:論理的に証明すること
重要な順番は〖エートス〗〖パトス〗〖ロゴス〗になります。
話し手の信頼感があってこそ、人は耳を傾けます。
感情が動くからこそ、新たな行動を起こします。
話しが論理的であるからこそ、話しを理解してもらえるのです。
〖説得の5箇条〗
@〖聞き手の注意を引くストーリーやメッセージを提出する〗
まずは、聞き手の注意を引くインパクトのある言葉が必要になります。
長々と何が言いたいのかわからないメッセージでは、注意を引くことはできません。
シンプルでかつ明確なメッセージで伝えることが大事です。
A〖解決あるいは回答が必要な問題あるいは疑問を提出する〗
人が行動を起こす理由は、大きく分けると「快を得るため」か「不快を避けるため」です。
これは人間の行動原理で、聞き手が現在直面している「快を得るため」の問題は何か、あるいは「不快を避けるため」の問題は何かを提示して、説得内容について関心を持ってもらうようにします。
B〖提示した問題に対する解答を提出する〗
提示した問題について、解決策を提案します。
どうやって解決できるのかを論理的に話すことで、興味・関心を引っ張ります。
C〖提示した解答で得られるメリットを具体的に記述する〗
問題を解決することで、聞き手がどんなメリットを得られるのかをイメージできるよう、具体的に示します。
「ベネフィット(未来の期待感)」を畳みかけるように打ち出すことで、聞き手の感情を刺激します。
D〖行動を呼びかける〗
聞き手が変化するべき行動を呼びかけます。
営業やセールスコピーで言うと、クロージングの部分になります。
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