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2010年02月14日

床屋さんのマスターの会話

  
午後の床屋さん。

顔に剃刀を当てもらっているわたしは心地良い。


白衣姿のマスター。

「今日はお休みですか?」

と話しかけてくる。



ー(午前中は仕事してましたよ。

でもなぜ「休みですか?」

と問われなければならないの?

知ってどうするの?

仮にわたしが求職中だったら以降の会話は複雑だよね。

触れて欲しくない人だっているよね。

たいていどこの床屋さんでも訊かれる。)





   


「いいえ、午後から休みです」


頭の中の奥深く感情の歯車が軋むのを感じる。


「最近の景気はどうですか?」


歯車に棒きれを噛ませるように訊いてくる。


「どうでしょうね」


とあやふやに応える。



ー(一昔以上も前に会社勤めを辞めた。

その後の自営業も2年前に廃業した。

パート勤めの身に

「景気はどうですか?」

と問われても、良いとは言えないし…。)



ー(ご主人、景気ってどのレベルのこと?

時給のこと?

勤務先の経営に関すること?

この町の財政のこと?、

いや、この国の景気動向のこと?)



髪の毛にハサミを当てながらマスターはよく話しかける。

メタボになったとか、対策に早朝の散歩が日課とか。



身を任せ髭を剃ってもらう心地良さに

だんだんと気が遠くなっていく。


それは至福の時間。

大袈裟に言ったら非日常。


髪の毛が少しずつ、少しずつ整理されて

頭が軽くなり、涼しくなる。

その過程がたまらなく好きだ。



ー(ねえ、マスター、

ほんの少しだけ

わたしをそーっとしておいてくださいな…)





気が向いたら次の記事も読んでくださいね。

ポニーテール風ちょんまげの白髪頭

知らずに良かった





読んでくれてありがとう。




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