2014年12月11日
★同じものなのに10000倍の差! クラクラッ〜! これが人生だ!
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〈中学校・2学期修業式・式辞=「同じものなのに10000倍の差! クラクラッ〜! これが人生だ!」〉
★ある文化祭バザーの担当者から
「この売れ残った本は廃品回収業者に引き取ってもらいます。もし、好きな本があったら持っていってください」
と言われて
のぞいてみたら
とんでもない
スゴイ本を
見つけました。
「この売れ残った本は廃品回収業者に引き取ってもらいます。もし、好きな本があったら持っていってください」
と言われて
のぞいてみたら
とんでもない
スゴイ本を
見つけました。
これがその本です。
『高村光太郎詩集』草野心平編、鎌倉書房、昭22年、限定3000部。
バザー担当者からすると、ほとんどゴミ同然!
しかし、わたしには、宝物!
同じものなのに、10000倍くらいの差。
クラクラッとしました。
なんだか、わたしたちの人生と重なる部分があって、いろいろと考えされられました。
そのとき考えたことから、きょうは、君たちに3つのメッセージを伝えます。
★1つ目。
君がこの本だと思ってください。
バザー担当者から「役に立たない、ゴミだ」と言われました。
でも、そう言われたくらいで、落ち込まないでほしい。
自暴自棄にならないでほしい。
【君の価値】がわかる人が必ず世の中にいる、絶対にいると信じて生き抜いてほしい……というメッセージです。
★2つ目。
わたしは10000円だ、バザー担当者は0円だといっている。
君はどっちに売るか?……と言われれば、もちろん10000円のほうに売りますね。
でも、なにもかもがうまくいかないとき、だれからも声がかからないとき……そういうときだったら、どうでしょうか?
世の中にはいろいろな誘惑がある。
君を安くみて悪いことに誘ってくる人もいる。
こういうとき「ああ、自分はゴミだ。0円でいいや」と自分を【安売り】しないでほしい……というメッセージです。
★3つ目。
では、自分の価値はまわりの人で決まるのか?ということです。
たしかにそういう面もあるが、もちろんそれがすべてではない。
やはり自分の価値は自分で高めようとしなければいけない。
この本だって、もともと価値がある。
高村光太郎が自分を高めようと努力しつづけた、その結晶です。
では、自分を高めるための努力ってどういうことなのか?
これが、4月以来、言いつづけている「なりたい自分をデザインして、そのなりたい自分になろう」ということです。
多少の困難はあっても、ピンチがあっても、絶望せず、負けないで【なりたい自分】をめざしてがんばれ! がんばりつづけよう!……というメッセージです。
以上、あの文化祭バザーの話に込めた3つのメッセージです。
★さて、3年生にとっては、受験生としての冬休み、お正月、これまでも大事だったけれども、これからも大事です。
冬休みにガラッと変わる。
なぜか?
練習曲線の話を思い出してほしい。
やってもやっても上達しない……しかし、やりつづけていると、ある時点で急激に上達する。
急激に上達する直前の人がいっぱいいます。
だから、あきらめるとダメです。
これからの過ごし方が今後を大きく左右します。
わたしからポイントを3点――
(1)ついつい「趣味」に手がのびてしまう……まあ、気分転換にはいいけど、ついついそれを通り越し、夢中になって勉強を忘れてしまうという人。
それに関するものをすべて、進路が決定するまで、手の届かないところに隠してしまう。
わたしは木の箱に入れて、釘を打って、押し入れの奥の奥にしまってしまった。
出そうと思うと、何時間もかかる……というくらい勉強のじゃまになるものを隠してしまう。
(2)焦らない。
焦ると、必ず失敗する。
1日1点アップの精神。
できなかったこれとこれが、きょう、できるようになったという着実な勉強。
(3)書いたり音読したりすることが大事です。
得点力の高い人のノートはきれいだと言われますが、これは当然です。
書いて覚えるときに、グシャグシャ、グシャグシャと書いてもほとんど意味がない。
きちんと書く。
グシャグシャ、グシャグシャ10回書くより、きちんと2回書く方が効果があります。
音読も同じです。
ゴモゴモ音読するのではなく、はっきりと力をこめて声に出す。
以上3点。
受験生として、勉強の孤独、勉強のさびしさに負けず、誘惑にも負けず、奮闘努力することを期待します。
★1・2年生に。
わたし自身の人生を振り返ると、人生の大きな決断は、ほとんどこの時期に、このピリッとする季節に決めています。
よし、この高校にしよう。
この大学にしよう。
この職業につこう。
こういう決断のエネルギーが、今、みなさんのなかに充満しています。
だから、みなさんをみていると、ついつい、将来、何になるんですか?と声をかけたくなる。
先日も、ある人に聞いたら、医学の道に進みたいと言っていました。
エネルギーにはっきりとしたカタチを与えてやる季節です。
がんばってほしい。
★最後に、わたしは、いい学校というのは、これまでの、先輩たちの歴史的な努力を、しっかりと受けとめ、それを自分たちの力で1ミリでも、0.1ミリでもよくして、それを、次に伝えていく……こういうカタチが、しっかりしている、くっきりとしている、それが、いい学校なんだ……と言いつづけてきました。
本年を振り返ると、3年生を中心に、そのことがやれた1年だったと思います。
こういう学校は、なかなかありません。
3年生、よくやった。
1・2年もよくがんばった。
サムライ中生、ひとりひとりが、過ぎていく1年に感謝し、気持ちを新たにして新年を迎えることを強く願い、あわせて、冬休み期間、道路を渡るときは、右をみて、左をみて、もう一度右をみて、安全に気を配り、かつ、自分を育ててくれている人を1日1回喜ばせる(反対に、悲しませたらダメ、お金を使わせたらダメ)サムライ中生であることを願い、式辞とします。(2学期終業式・式辞=2618字、以上)
★式辞を語りながら、学生時代、空腹を抱えながら読んだ、エミール・ラスクの価値論を思い出した。
「存在に対する妥当の優位」……「向妥当するものと向妥当されるもの、照らすものと照らされるものとの合致統一」……だったか?
★さらに詳細な情報は僕のホームページへ!
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