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2015年03月02日

口輪筋収縮(口唇閉鎖)訓練

臨床に携わる方で、食事介助の際に
捕食時に片側に取りこぼしがある方や、
嚥下の際に口が開いたままで
飲み込んでしまうといった方に
しばしば遭遇することがあるかと思います。

嚥下一連の動作自体を容易にする為には
舌の挙上による口腔内圧向上が
何より必須になってきますが、
食塊形成や口唇閉鎖を伴う構音産生への
口唇閉鎖の影響力は言うまでもありません。

話が前後しますが、口唇閉鎖が
不十分な方々の原因の多くは、
廃用による筋力低下か、あるいは中枢性の
顔面神経麻痺によるものがほとんどです。

今日はその改善のアプローチ方法に
焦点を当てて、まとめたいと思います。


【口輪筋の訓練方法】

@セラピストによる他動&抵抗運動
 ⇒人差し指と親指で患者の口唇を
  挟み、上唇・下唇をストレッチする。
  外側からのアプローチでは口頭指示が可能な
  場合に限り、セラピストが患者の口唇中央を
  つまんだ状態で患者が左右の口角を横に引く。


A頬膨らましの自動&抵抗運動
 ⇒模倣及び口頭指示にて患者に
  口唇を閉じて、口の中に空気を貯めてもらう。
  膨らんだ状態で、セラピストが膨らんだ頬に
  抵抗(圧迫)を加えて状態を保持させる。
  ※鼻咽腔閉鎖不全の方にはノーズクリップ必要。


Bブローイングや道具使用での運動
 ⇒ストローやペットボトルを使用した
  呼気圧訓練または割り箸や市販の
  パタカラ®を利用した機能練習。


CCIMT(CIセラピー)
 =Constraint-induced movement therapy

 ⇒患者の目の前に鏡を置き、
  セラピストが非麻痺側の口唇を
  固定した状態で「イー」「ウー」「ンー」と
  横引き・突出・閉鎖を促す。
  ※口唇閉鎖時は下顎の代償を
   抑制する為、バイトブロック使用。



教科書によってブローイングが効果的に
口輪筋収縮を促すという記述もありますが、
実質的なアプローチはセラピストの
裁量に委ねられるかと思います。

ちなみに私は、CのCIセラピーを
@〜Bと併用して実施する事が多いです。

視覚的フィードバックを行いながら、
口輪筋だけに限局する事無く、周囲の
咀嚼筋や表情筋にも訓練範囲に含め、
全体の賦活を促しながら、障害された
運動機能を補うことを目的として行っています。
↑↑
「パタカラ®」購入はコチラです。
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