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2014年12月28日

FAB

2014年も残り僅かとなりました。
クリスマスも先日終了し、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私もようやく風邪が全快しましたが、
まだまだインフルエンザなど
流行の兆しがありますので、
皆さんもお気をつけ下さい。

しかし、言語聴覚士として働き始めて早5年。
一番この仕事の難しいと感じる
ところは、やはり「人間関係」ですね。

他職種との連携であったり、
同職種内の情報交換であったり
患者(利用者)及びその家族関係者
とであったり・・・円滑な業務やコミュニケーションを
図るために必要以上に気を遣うことが多いです。

治療技術は勉強すれば誰でも上達できます。
しかし人間関係においては、接する方の
個別性に配慮した立ち回りが必要不可欠です。
言語聴覚士を目指されている方は
適性の一つとして参考にされてみてください。

さて、本日紹介しますのはneurologyという専門誌で
2000年に紹介された前頭葉機能の検査である

FAB(=Frontal Assessment Battery)


解釈etcは以下の通りです。


【目的・特徴】
 ⇒検査用紙と筆記用具、ストップウォッチが
  あれば実施可能。ピック病等の前頭・側頭葉型
  認知症(FTD)を診断・鑑別時に用いる、
  前頭前野が関係する発達障害の人にも適応。


【施行時間】
 ⇒約10〜20分。

【内容】
@概念化課題
 ⇒右利きの人の場合、左半球の前頭前野の
 活動(言語概念の操作)を反映。

A知的柔軟性課題
 ⇒右利きの人の場合、左半球の前頭前野の
 活動(自発的に言葉を作り出す)を反映。

B行動プログラム課題
 ⇒前頭葉の高次運動野の
 機能(運動プログラミング)を評価。

C反応の選択課題
 ⇒前頭葉の高次運動野の機能、
 前頭前野内側面、前頭前野の
 活動(運動プログラミングや短期記憶)を評価。

D抑制課題
 ⇒両側半球の前頭前野の活動(行動抑制)を評価。
E把握行動課題
 ⇒両側半球の前頭前野の機能(行動抑制)を評価。

【判定方法】
 ⇒満点は6つの課題×3点の合計18点、
 8歳以上の健常人の場合満点が可能。


 【平均スコア[標準偏差]】
 ◎健康群:17.3[0.8]
 ◎パーキンソン群:15.9[3.8]
 ◎多系統萎縮症群:13.5[4.0]
 ◎大脳皮質基底核変性症群:11.0[3.7]
 ◎アルツハイマー群:12.6[3.7]
 ◎進行性核上麻痺群:8.5[3.4]
 ◎前頭側等頭型認知症群:7.7[4.2]



その他FABは迅速に評価できる上に、
従来の神経心理検査と比べて診断・鑑別の
精度が高いので、使い勝手の良いバッテリーです。

更には、以前記事として挙げた学習療法の
正式な手続きにおいてもFABは用いられます。
言語聴覚士として必ず使いこなして
おきたい検査の一つですね。
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