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2014年10月20日

Reyの複雑図形検査

昨今、エボラ出血熱が世界的に
猛威を振るってますね。治療に当たった
医療従事者にも感染しているとの事で
改めてその感染力が驚異的で
あることが伺えます。

潜伏期間も2〜20日前後ということで、
患者に接触した全員の安全の確証が
取れないと今後緩やかに世界が
蝕まれていくような気がしてなりません。

ウイルス感染によって人類が死滅する
まるで『20世紀少年』や『アウトブレイク』の
ような映画の現実がある訳です。
有効な治療手段がない現状、
感染者を完全に囲い込みできない限り、
残念ながら人類は滅びるでしょうね。

しかし気にしていても仕方がありませんので、
本日紹介しますのは、スイスの
Rey(1941)によって開発され、ベルギーの
Osterrieth(1944)によって標準化された
構成能力、視覚性記憶力の検査である

Reyの複雑図形検査
(=Rey-Osterrieth Complex Figure Test)


解釈etcは以下の通りです。


【目的・特徴】
 ⇒検査用紙と筆記用具、ストップウォッチが
  あれば実施可能。模写〜遅延再生の順で実施し、
  前者は課題への集中力、部分に対する注意、
  構成能力、図形を組織化する能力を評価。
  後者では前向性健忘の有無を評価可能。


【施行時間】
 ⇒約15〜20分or3段階施行の場合は約60分。

【内容】
 ⇒見本を提示しながら、複雑図形を模写。
  模写自体が不完全な場合、
  記憶以外の要素を精査する必要がある。

 ⇒模写後、見本を伏せて
  臨床上実施しない場合が多いが
  可能であれば直後再生。

 ⇒直後再生課題実施後、
  20〜45分後の遅延再生。こちらも臨床上は
  模写後の3分後に遅延再生が主流。


【判定方法】
 ⇒Taylor(1959)の結果から、
  図を18のユニットに分けて@線の正確さ
  A全体図に対する相対的配置の
  項目から各2点満点(全体で36点満点)で判定。
  正常範囲は下記スコアとの乖離で判断する。


 【健常者30名のスコア】石合ら(2003)
  ※平均68.1歳、MMSE27〜30点。
 (模写)      35.7±0.6点
 (3分後遅延再生) 18.8±5.7点



こちらの検査は標準化されているとはいえ、
臨床上ではスクリーニングの意味合いで
実施されている方がほとんどでは
ないでしょうか?

また、この検査の有用性としては
非言語的な視覚性記憶も評価
できますので、非利き手で
ある程度の巧緻性が保たれている
失語症の方にも実施可能な
評価バッテリーといえます。

それと余談ですが、判定方法は健常者との
パーセンタイル比較による方法もあるのですが、
大部分が3分後の遅延再生で実施
されている現状を鑑みて敢えて省略しました。
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