みなさんは「糖尿病」って聞いたことありますか
たいていの方は１度は聞いたことがあるかと思います。

しかし、「糖尿病ってどんな病気」と聞かれると
答えることの出来る方は、少し減ってしまうでしょう。


糖尿病とは一言で言うと、
「血液の中に含まれる糖の濃度が高い状態が長く続く病気」
　のことをいいます。

血中の糖の濃度がある程度高くなると、尿の中にブドウ糖が
漏れてくることがあるため、「糖尿病」と名づけられたそうです。


この病気は厄介なことに、症状に気付きにくく
血糖値が多少高いぐらいでは、全く症状のない人が大半なのです


血糖値が高い常態が続き、糖尿病が悪化してくると・・・

　　のどが渇く、トイレが近くなる、尿の匂いが気になる、
　　できものができやすい、傷が治りにくい、足がつる、
　　だるい、疲れやすい、食べても痩せる…

などの症状が出てくるのです。


こういった自覚症状がないからと糖尿病を放置していると、
高血糖が全身の様々な臓器に障害をもたらします。

特に眼の網膜、腎臓、神経は障害を受けやすく、
糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害は
糖尿病の「三大合併症」と呼ばれています。


網膜症が起こっても最初は自覚症状はありませんが、
血糖値の悪化に伴い、失明に至ることがあります。


腎症も最初は少量のタンパク尿が出るだけですが、
徐々に体内に水分や毒素がたまるようになり、
最終的には人工透析によって血液をきれいにしたり、
水分量等を調節したりしないと生きていけなくなります。


神経障害が起きると、しびれ、痛み、感覚が鈍くなる、発汗異常
などが起こります。

また、高血糖によって動脈硬化が進むため、
狭心症、心筋梗塞、脳梗塞が起こる率が高まり、
また足の血管が細くなり、血液の循環が悪くなることで足が腐り
切断しなくてはならなくなることもあります。


症状がなくても糖尿病は徐々に進行し、
恐ろしい合併症を引き起こします。


糖尿病の本当の怖さは、この合併症なのです。


私は、今まで何百人という糖尿病の方と関わってきました。


その方たちの大半は、糖尿病の本当の怖さを知らず
健康診断で注意されても放置していたり、
自覚症状があっても病院を受診していないという状態でした。


症状がひどくなってから受診し、
後悔されている方もたくさんおられました。


中には、失明したり、足や指を切断したり、
亡くなった方もおられました。


糖尿病を甘く考えず、
自覚症状がある方、健康診断で血糖値が高いと指摘された方は
できるだけ早く病院を受診してくださいね

もし、ご家族の中に糖尿病の方がいらっしゃったら、
他の方も血液検査を定期的に受けていると
早期発見につながるのでおすすめです


このブログで、少しでも糖尿病を知っていただき、
取り返しが付かなくなる前に病院を受診していただける方が増えれば幸いです。


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