旧千葉家住宅(きゅうちばけじゅうたく)は岩手県遠野市にある歴史的建造物、国の重要文化財。
概要
江戸時代の南部地方特有の住居と馬屋を平面L字形に連結した農家建築「曲り家」を代表する建物として知られている。江戸時代後期に、斜面地に築かれた石垣上の平地にある面積540m2 の大型の住居で、25名の人と20頭の馬がこの一軒の家で生活していた。以前は住居として使われていたが、2013年6月より遠野市の管理となり、住人はいない。おり、敷地と建物の一部を公開している。付属建物や石垣などを含め、屋敷構えがよく残されており、2007年に建物と宅地が国の重要文化財に指定された。敷地の一部はNHK大河ドラマ「花の乱」の撮影に使われ、当時のセットが保存されている。
文化財指定
以下の建物と土地が重要文化財に指定されている。
主屋 - 江戸時代後期。
土蔵 - 明治45年(1912年)建立。主屋の西側に建つ。
石蔵 - 大正時代。土蔵の北に接して建つ
稲荷社(附:鳥居) - 嘉永2年(1849年)建立。屋敷地北西の小高い位置に建つ。
大工小屋 - 江戸時代末期。主屋北東に建つ。
ハセ小屋(附指定) - 江戸時代末期。屋敷地の南西に建つ。
土地 - 5599.63m2
主屋は茅葺で、寄棟造の居室部の手前に入母屋造の馬屋部分が突出し、全体としてはL字状の平面をなす。居室部は上手(東側)に南北2列、東西3室の計6室を設け、下手(西側)は台所と土間とする。上手の一部に2階(2室)を設ける。突出部はもとは馬屋であったが、展示室等に改造されている。
屋敷地は南向きの傾斜面に石垣を築いて整地している。付属建物等もよく残り、豪農の屋敷構えがよく保存されている。こうした点が評価され、2007年12月4日、国の重要文化財に指定された。2022年9月20日には宅地内の便所が追加指定されている。
利用情報
開館時間
4月 - 10月 - 8:30 - 17:00
11月 - 3月 - 9:00 - 16:00
年中無休
建築概要
竣工 - 江戸時代後期(1800年頃)
構造 - 木造、茅葺
床面積 - 540m2
所在地 - 〒028-0533 岩手県遠野市綾織町上綾織1地割14番地
交通アクセス
釜石線 遠野駅からバスで10分、「南部曲り家千葉家」下車 徒歩すぐ
所在地 岩手県遠野市綾織町上綾織1地割14
位置 北緯39度20分26.89秒 東経141度26分30.43秒
類型 農家
形式・構造 曲り家、木造、茅葺
敷地面積 5599.63m2
延床面積 (主屋)540m2
建築年 江戸時代後期
文化財 国の重要文化財
2024年07月06日
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