今回は激安宿ではないんですが、お遍路とその宿についての記事となります。(お遍路の記事は2回目)
2024年9月2日〜2024年9月7日の6日間、区切り打ちの続きの歩き遍路で四国八十八ヵ所回ってました。
で、以下は高知にある三十九番札所の延光寺と愛媛にある四十番札所の観自在寺の二ヵ所を打った時の話です。
(興味なければスルーで何卒...)
(※)この間、うずうず本舗は夏休みを頂いてました。
■2024年9月2日
奈良の自宅からまず大阪に移動して、過去に宿泊して良かったワイズキャビンというカプセルホテルに宿泊しました。(2回目なのでレビューは省略します。良かったですよ!)
何故大阪でワンクッション置いて宿泊したかというと、奈良から高知にある延光寺(の近く)はどうあがいても(青春18きっぷで)1日では移動出来ないんですよ。
なので大阪で一泊して、始発で高知県の四万十市まで向かうと何とか近くまで辿り着けるという、かなり辺鄙な場所からの区切り打ちでした。(八十八箇所では奈良からは一番行きにくい場所です)
■2024年9月3日
大阪から青春18きっぷで中村まで行って、途中の窪川という場所にある岩本寺の宿坊で泊まるところを想定してたんですが、あいにく団体客の予約で泊まれなかったんで野宿に予定変更しました。
野宿の野営地は以前2回野宿して大体様子が分かっている古津賀駅のホームか、ちょっと調べて良さげだった窪川の四万十緑林公園のベンチの2択まで絞ってました。
当日、窪川まで行って、やっぱり慣れてるところがいいかな、というコトで三たび古津賀駅のホームに決定しました。
前回の野宿の様子はコチラ。
まあ、快適とは言えないんですが、風が吹いてて蚊は少なかったし、夏場なのに逆に寒かったのを除けば結構睡眠はとれたかな?て感じです。
やはり野宿は慣れたところが安眠出来ます。
■2024年9月4日
歩き遍路当日は、中村駅から始発バスで前回打ち終わった場所の市野瀬の水車小屋という場所に向かいました。
ここから今日の目標である宿毛市に向かいます。(30qくらいの想定でした)
あと、行きたかった天下茶屋という焼肉店にも立ち寄りたかったですし、途中、何回も道を間違えたりして大回りしたり引き返したりして、結局40qくらい歩いたワケなんですが...汗
この日の夜も野宿を想定してたんですが、ちょっと2日連続で野宿はツラかったし、だいたいシャワーか風呂にも入りたかったんで、お遍路道に立っていた看板で良さげな遍路宿(民宿)を見つけてそこに電話して予約しました。
宿毛市内にある米屋旅館という宿です。(どっちかといったら民宿みたいなテイですが...)
ここは1泊4500円、今回朝食を付けたので5300円と、このブログからすれば超高級宿なので、レビューは参考までに。。
■2024年9月5日
宿でごはんを食べた後、8時頃から歩き遍路再開しました。
この日の目標はゆらり内海というスーパー銭湯です。(でその近くの海浜公園で野宿)
良さげなスー銭で、温泉好きな自分は1日の最後は風呂に入って終えたいというのが常にあるので、身体のコンディション悪かったですが35qくらい先のこのスー銭を目標にしました。
そう、昨日の夜、足の裏のマメが痛かったんでもはやヤル気がなかったんですが、マメは潰したしサンダルに下敷きを敷いて対処したので何とか普通に歩けるまでになりました!
逆に松尾峠を越えて下山したあたりから調子が良くなって時速6qくらいで歩行してましたし。
が、夕方頃には照りつける太陽と体力低下でどんどんペースが落ちてきたワケなんですが... それでも当初の目標であったゆらり内海まで到達出来ました!
21時到着で、ゆらり内海の営業時間は終了してましたけど。 (想定より3時間の遅れです)
もう辺りは真っ暗で、真っ暗の山道を一人で歩いてるお遍路さん...
普通のお遍路さんは夜中歩きませんしね。
しかも傍から見たらお遍路の衣装を纏ってないので一見してお遍路さんとは分からない、ただ夜中に山を彷徨ってる怪しいおっさんみたいだったと思います。
この日はこのゆらり内海の近くのキャンプ場がある公園のベンチで野営しました。
■2024年9月6日
この日は朝日が昇る頃から歩き始めて、目標である宇和島駅を目指しました。
(正確に言えば目的地は宇和島駅ではなくあげたて家というかまぼこ屋さんです)
何故か朝から足取りが重くて、近所のおばさんの談笑しながらのお気楽ウォーキングに抜かされる始末...
やはり野宿は地味に体力を削られてしまうんですかね...。
ただ、途中コンビニでアイス買って食べたり、パン屋でパンを買って食べたりした頃からは足取りも復活して5q/hくらいのペースで歩けるまでになりました。
長距離歩くのは計画的で良質な休憩を挟むとその後のペースが全然上がるのをこの3日間で痛感しました。
特に足の裏の休憩は重要!
とかくしているうちに夕方頃に宇和島について、じゃこ天食べて寿司食べて、この日の宿の宇和島オリエンタルホテルにチェックインしました。
この宇和島オリエンタルホテルはトラベルコで検索して宇和島最安でしたが、4199円と高価でした... (゚Д゚;)
まあお遍路(ほぼ)最終日というコトで自分へのご褒美です。
この宿のレビューはコチラ。
■2024年9月7日
この日は朝から宇和島城観光して、宇和島鯛めしを食べた後、高光駅というJRの駅まで4kmくらい歩こうと思ってたんですが、途中休憩した珈琲伝説というフジグループのカフェでだらだらしてたら迂闊にも松山行きの電車の時刻が迫ってきたので、近くの北宇和島駅をゴール(区切り)としました。
なので、次の区切り打ちは北宇和島駅からスタートです。
奈良から四万十市へのあの行きにくさに比べたら、宇和島は奈良から1日以内で行けるのでかなり楽になります!
お遍路もある意味、折り返し地点なので、歩いて距離を延ばす度に奈良方向に近づいていくのでこれからはだんだんと楽になります!
この日は電車で松山市まで移動して、たかのこの湯というスーパー銭湯と24時間営業の久米之癒というスーパー銭湯(スーパーではない気が...)でオーバーナイトしました。
この久米之癒という銭湯は550円でオールナイト営業しているので、安く夜を過ごすならかなりおススメです!(銭湯スキルは必要ですが汗)
2024年09月11日
2019年09月03日
ロッジ・カメリアでの談話
ロッジカメリアのご主人との話の内容です。
※ロッジカメリアのレビューはコチラ。
https://fanblogs.jp/netadi/archive/393/0
夜、部屋に宿の主人が来てお遍路談話していました。
歩き遍路の宿を経営してるだけあってお遍路には詳しそうだし、もう何周もしてるのかなーと思って聞いてみたら4,5周しているとのコト。
やっぱりすげー!!さすが歩きお遍路の宿を経営されているだけのコトはある!!と思いました。
(4,5周ってちょっと曖昧なところは「んん?」てなりましたが、それは後々明らかになります)
ご主人の言うには歩き遍路でないとお遍路とは認めないし、そもそもこの宿は歩き遍路でないと泊まれないそうです。
「車使って周るのはお遍路やない!60周回ったて言っても車使ってたらお遍路ちゃうしな!」と息巻いて言ってはりました。
フン!という鼻息がちょっと離れた場所からでも分かるくらい息巻いてはりました!
言ってるコトは激しく同意出来るのですが... まあぶっちゃけ偏屈なオヤジさんです。
こういう時の会話はキャバ嬢の接客術の「さしすせそ」を使っていなすのが得策です。
(しらなかった、すごーい、そーなんだ、等々)
自分はとりあえず歩き遍路の順打ち、区切り打ちで1周して、何かが変わったらいいなーと楽観的に考えてると言ったら、
「何ゆうてますん、2〜3周回らんと悟りは開かれへん!」とおっしゃってました。
さすが、4,5周回って言わばダブル悟りを開いて開眼なされただけのコトはあります。
言葉が重いです。
言葉の重圧に押しつぶされそうです。
そして昨日から足の裏にマメが出来てそれが潰れて足が痛いコト、1日でせいぜい20qくらいしか進めないコトを言ったら
「そういう時はバスを使ったら、ええ。」
と仰ってました。
バス使ってもええんスか!? 歩き遍路ちゃいますけどええんスか!??? と思ってたんですが、そういうトラブルの時はバスとか車使って回ってもいい。それより先に進むのが肝心や!
とのコト。
んーーーーーーむ。
最初おとなしく聞いてましたが、ちょっと論理が破綻しているような...。
こういうタイプの人は、ミスが多少あっても納期が早かったらいい、みたいな考えで仕事する人なのかな?と思いました。
ちょっとあり得ません。
ぶっちゃけ、ないわーーーと思いました。
ちょっと話の雲行きが怪しくなってきたんですが、ご主人はテンション上がってギアが一段上がったのか更に饒舌になってしまってました...。
そして更にありがたい講話を聞き進めてると衝撃的な事実が判明しました!
八十八ヵ所で行ってない寺が5ヵ所ある、とのコト。
ええーーーーー??
それで4〜5周回った、って言ってたのはどうゆうコトっスか??
基本は歩き遍路で何か有事があれば途中バスに乗ってもいい、というのはまあまだ許せるとしても、回ってない寺があるのに4〜5周回った、って言ってるのはどういうコトっすか!???
ちょっと何言ってるのか分かりません。
論理が明らかにオカシイです。
論破する以前に、論理が明らかに破綻しています。(自爆です)
行ってない寺があるとしたら、それは1周もしていない言わばノーカン。つまりゼロ周です。自分と同じです。
そして自分はずっと順番に全部漏らさず歩いてるのでまだスジが通ってるように思います。
ここまでの話をまとめると、
@歩き遍路しかお遍路として認めない。
A例外的に歩けない事態なんかの時は車・バスなど使って先に進んでもよい。
B行ってない寺があっても1周は1周。
上記の理論を当てはめると、歩いて1番札所から2番札所まで歩いてあとはバス使って八十八ヵ所回っても1周したコトになります。
いや、八十八ヵ所回らなくてもBのルール適用すれば1番と2番だけを歩いて回るだけで仕様的にはコンプ(結願(けちがん))です。
多分それを言うと、程度の問題とかその人のさじ加減とかになるので、歩き遍路で一周というルールが非常に曖昧になってしまいます。
言わばソフトウェアプログラマー泣かせのルール・仕様です。
何かちょっと話オカシイし、納得も出来ないので話の後半はキャバ嬢の接客術は使わずにもうこっちも自分の思っているコトをズバズバと言うようになりました。
「(順番に全部の寺を回っている)自分の方が理にかなっているんじゃないですか?」
的なコトを言うと、
「いや、アンタはまだ1周もしてないから真理を分かってないんや!」
と。
「いやいや、アンタも1周もしてないですけどね!」
「八十八ヵ所ちゃんと回ってなくて得た真理って何ですかぁーーーーwww」
と言おうとしましたが、憚られました。
行ってない所があるのを指摘するのは弱みに付け込むようで憚られました。(ちょっと上から目線です)
そこ論破してマウントを取ってしまったが故に「アンタとは話が合わん!出ていけ!」と言われて塩まかれても困るし。
現にこの宿に泊まる予定だった人がてっきり歩き遍路してると思ったら車で回ってる遍路の人だったと分かったんで追い出したった!という話もされてましたし...。
このテのタイプはあのタニハウスで出会ったお坊さんと通じるところがあるように思います。
タニハウスの坊さん(説教好き) vs カメリアの自称お遍路さん(自称4〜5回コンプ済)
の討論を是非聞きたいと思いましたw
グーグルのレビューを読んでも、このオヤジさんと合う人は合うし、やはり合わない人は合わないっぽいです。
ただ、話(講話)の中で印象に残ったのは、お遍路の目的には三つの「コウ」があって、それは
観光
健康
信仰
らしいです。
この言葉はちょっと有難かったです。(さりげなくフォロー)
でもかれこれこの2日間、装備がなくて蚊の襲撃にも晒されながら野宿していて十分な睡眠時間を確保出来なかったし、明日も早いし(明るくなっても起きなかったら叩き起こされるらしいし)で話はそこそこにしてすぐにでも眠りにつきたかったんですが、
「そろそろ出て行ってくれません?」とストレートに言うワケにもいかず、
「それじゃあこれで」と言って自分が自分の部屋から出ていくコトも出来ず、
「もうそろそろ寝ますんで...」とやんわりとそれでいて失礼に当たらない感じで切り出すか、
それかほうきを逆さまに向けるか...
と思ってたらそこは察知したのか、「まあ明日も早いし」というコトでテンションアゲアゲの状態(所謂マリオの無敵状態)のまま部屋から出て行かれました。
最後、「ワシの尊敬するお遍路さんは風呂じゃなく川に入って身体を洗っとった。アンタみたいにこの宿で風呂ぬくぬくと入ってるのとはワケが違うで!」
と吐き捨てるように仰ってたので
「いや、自分も昨日は川に入ってました」(本当)
とだけ言っておきました。
2019年08月22日
お遍路の宿についての考察
歩きお遍路を再開するぞー!と前回、息巻いてコミットしてましたが、その道中の模様と、お遍路の宿について今回は報告・レビューしようと思います。
このブログでの宿の紹介とはちょっと異なりますが、四国に行く時やこれからお遍路さんを考えてる方は参考にして頂けたらと思います。
お遍路をしていると宿泊施設的には激安のお遍路宿とか無料宿泊所とか野宿とか、色々な格安オプションが選べます。
そして何といってもお遍路さんは野宿がステータス、言わばストイックでストリクトと思われて一目置かれるような風潮もあるので、その意味では気兼ねなくしかも周りの目を気にするコトなく野宿というオプションが選べます。(←主観です)
都心部で野宿してると、色々な人から痛々しい視線を受けるのですが、ここ四国ではそんな視線はナッシング、逆に尊敬の眼差しで見守ってもらえます。(←主観です)
なので「いい宿なかったら野宿したろ。大師さんと同じシチュエーションやし!」みたいなノリなんで宿の心配はほぼほぼしなくても大丈夫です!
【お遍路・前夜祭】
前日の松山から電車に乗って四万十市の中村まで行きました。
次の日の朝は明るくなったら歩き遍路を再開するので、宿とかには泊まらず(そもそもこの付近に安宿がない)、野宿するコトを決めてました。
野宿といっても寝袋とかテントとかいう装備がないのでかなり本格的な野宿となります。
でもこんなコトもあろうかと100均でアルミシート2枚買ってたので、最低限の万一の事態にも対応は出来るようにしておきました。
で、野宿場所を四万十市の中村駅付近で探してたんですが、古津賀駅付近の道路沿いのベンチか、以前利用したコトのある古津賀駅の待合室かを最終野宿候補地に絞りました。
古津賀駅付近の道路沿いのベンチ
古津賀駅の待合室
思案の結果、古津賀駅の待合室を選択しました。
ここは雨風を凌げて、イスがベンチシートタイプになっているのでまあまあ快適です。
快適と言っても絶対的なレベルで言ったら不快的この上ないですけどね!(野宿の方がマシ、と自分がブログで呟いてる時がありますが、実際そんなコトはない)
以前お遍路歩きの時にここで野宿した時は、季節的にも寝袋を持ってたというのでもまだ快適だったワケなんですが...
ただ、ここで寝るのはその時ちょっと怖い体験をしたのでそれが引っ掛かってたワケなんですよね...。
そう、
あれは前回のお遍路歩きの時、古津賀駅で地面に寝袋を敷いて寝てた時なんですよ。
深夜2時か3時くらいにちょっと物音がしたのか何かの気配を察知して目が覚めました。
で、起き上って周りを見ると、すぐ傍に誰かがいるんですよ!
深夜の電気もついてない暗い待合室に! 誰もいないハズの待合室に!!
びっくりして動けずに固まってるとその人がスクっと立ち上がって、あ、いよいよ何かされるのかな... 終わつタ....
と思ってたら、
「どうも、こんばんはー!」
と挨拶してきました。
こっちも
「あ、どうも...」
と言ったら、その男はそのまま立ち去って行きました...。
この間4秒くらい。
放心状態でした...。
ちょっとワケが分からなかったんですが、後からよくよく考えてプロファイリングしてみるとどうも自分のバックパック(荷物)を狙ってたホームレス(推定)だったんじゃないかと思ってます。
自分が寝ていたので傍にあった荷物を物色しようとして近付いて来たけど、その時の気配(物音)で自分が起きたんで慌てて立ち去った、という仮説が濃厚です。
まあ真相は分かりませんが、あの時のたった4秒間ですが、凄く長い時間に感じられました。
というちょっと怖いコトがありました。
まあ、それはその時に偶然、低い確率の悪いクジを引いたくらいに考えて、それ以外を考えたらそこそこ快適だったのでこの古津賀駅にしようと決めました。
結果、前回のような事件は起こらなかったんですが、快適かというと... 屋根もあって雨風は凌げる感じだったんですが、なにぶん季節的に蚊の襲来が激しくて、それが気になってほとんど寝れませんでした...。
やはり快適に野宿をしようとしたらある程度の装備は必要だと思った次第です。
冬場は寒いし、夏は蚊が多いし、春秋は早朝冷え込むし、周りからは丸見えだし、で寝袋かテント、もしくはその両方がないと少々というかかなりキツいですねやっぱ。
【お遍路・1日目】
歩き遍路初日は中村から43km先の足摺岬まで歩いて、足摺界隈で野宿しました。
経路
途中、余りにも暑すぎて川で泳いだ(久百々川)
ていうか最初、足摺岬の6〜7km手前にお遍路さんの無料休憩所(宿泊所)を偶然見つけたんで、そこで泊まろうと思ってたんですけど...
お遍路さんの宿
慣れないサンダルで歩いてたんで、足の裏に靴擦れのマメが出来てそれが潰れてかなり歩くペースがダウンしてたし、今日はここまででいっか!てなって。
で、自分1人だし気兼ねなく泊まれる!と思って、比較的綺麗目の毛布をチョイスして、ベッドメイクして仮眠を取ってました。
この時午後5時半くらい。
ベッド
で、蚊も多くて刺されたりしてたんですが、おそらくすっごい熟睡出来てたと思います。
でも、急にモノ言えぬ不安に襲われてハッ!と目が覚めました。
この間1時間くらい。
ちょっとこの不安は何からくるモノかは分からないんですが、とにかくここに泊まると何か良からぬコトが起こると本能が察知したんで急いで身支度して足摺岬を目指しました。
もう18時半過ぎてて、日が暮れるまでに足摺岬に辿り着かないと外灯のない真っ暗な山道を歩かなければならないリスクがあったんでそれはもう足早に。
結局それまでは足の裏が痛かったんですが、やはり恐怖を感じるとアドレナリンかドーパミンかよく分かりませんが分泌されて痛みや疲労を感じなくなる気がします。
ていうかなってました。
実際、山の夜の怖さは以前の歩き遍路で経験していて、夕闇迫る鶴林寺から太龍寺に続く登りの山道で、その時も疲労困憊だったにも関わらず闇の恐怖により自分でも驚くくらい速く歩けて通常時では考えられないパフォーマンスが発揮されてましたし。
結局その時は日が完全に落ちて真っ暗になりましたが、山の頂上付近まで辿り着いて太龍寺の山門のベンチで寝袋に入って寝てました。
周りはオオカミとかコヨーテとかクマとかが出てきそうな山間部で、もちろん誰もいないし怖かった記憶しかなく、寝袋から顔も出せない夜を過ごしたワケなんですがね...。
このお遍路休憩所は無料開放されてるだけあって、メンテナンスはほぼされてなくって、電気はないし、扉は開いたままだし、家屋の中は荒んでいて布団に至っては薄汚れて湿ってたし、虫の亡骸とか生きてる虫もいたんでちょっと気になってたとこはあったんですが、それはそんなに問題ではなくって、周りが薄暗くなってくるとやはり何か分からない得体の知れない恐怖がありました...。
エイリアン(フェイスハガー)
部屋
お遍路さんの宿内部
大師様おった
雨風は凌げるし、ベンチで野宿よりは遥かにマシかと思ったんですがね...。
この時は人見知りの自分も、誰か知らない人でもいいからいて欲しいと痛切に思いました!
結局19時半過ぎたあたりでやはり真っ暗な山道を2kmくらい歩く羽目になったんですが、やはり決断して足摺岬まで来て良かったと思いました。
足摺岬で急にぱぁ〜っと温泉街の灯りが広がって、この時は凄く安心しましたね。
この日は当初からこの文明を感じる足摺岬あたりで野宿しようと考えていたのもあったので、当然シャワーとか風呂に入れないので、そこは足摺温泉の足摺テルメというちょっと高級な感じのする宿風呂で日帰り入浴しました。
レビューはコチラ。
https://ameblo.jp/netadi/entry-12510238240.html
ここは23時まで営業しているので、すごく使い勝手がいいです。
温泉好きの小生としては足摺岬まで来たのはまさにおあつらえ向きでした。
ラジウム泉という自分好みの泉質ですし。
そして温泉で疲れと汚れを落としたあと、野宿場所を探したんですが、事前に目星をつけてたジョン万次郎(略してジョン万)の銅像のある公園は野営禁止の張り紙がしてありました...。
(なんて酷いコトを!)
なので次に目星を付けていた温泉街のバス停のような休憩所のベンチを間借りしました。
雨風凌げそうなところ
ベッドメイク
温泉街の中心付近にあって人通りが多そうなんで、ちょっと憚られたんですが...。結果的には夜間は人通りはなく、静寂そのものでした。
人通りは朝方に新聞屋さんの配達くらいでした。
で、実際の寝心地はと言うと...
寝心地云々はもはや期待は出来ないんですが、それよりもやはりここも蚊が多くてそれが気になって十分眠るコトが出来ませんでした...。
前日の反省を活かして蚊取り線香を買おうと思ったんですが、この辺りにコンビニはおろかそんな防虫装備を売ってるお店はなくって昨日の装備のままだったのが敗因です。
朝、もうかなり疲労とストレスが溜まってるのが自分でも感じられたし、限界に近付いてました。
やはりテントか最低でもシュラフが必要だと再認識した次第です。
アルミのシートだけでは装備が弱すぎるのを痛感しました。(2回目)
お遍路の続きはコチラ。
https://fanblogs.jp/netadi/archive/393/0
総評・備考
総合評価 2.6
料金 5.0
快適度 0.1
設備 0.1
サービス 0
アメニティ なし
ファシリティ なし
ファシリティ(ベッド) なし
サービス
セキュリティ
部屋(ベッド)
料金 0円
予約
宿泊日 2019/8/14
チェックイン 自由
チェックアウト 自由
外国人:日本人比率 0
男女比率
収容人数
Web なし
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