2019年09月03日
ロッジ・カメリアでの談話
ロッジカメリアのご主人との話の内容です。
※ロッジカメリアのレビューはコチラ。
https://fanblogs.jp/netadi/archive/393/0
夜、部屋に宿の主人が来てお遍路談話していました。
歩き遍路の宿を経営してるだけあってお遍路には詳しそうだし、もう何周もしてるのかなーと思って聞いてみたら4,5周しているとのコト。
やっぱりすげー!!さすが歩きお遍路の宿を経営されているだけのコトはある!!と思いました。
(4,5周ってちょっと曖昧なところは「んん?」てなりましたが、それは後々明らかになります)
ご主人の言うには歩き遍路でないとお遍路とは認めないし、そもそもこの宿は歩き遍路でないと泊まれないそうです。
「車使って周るのはお遍路やない!60周回ったて言っても車使ってたらお遍路ちゃうしな!」と息巻いて言ってはりました。
フン!という鼻息がちょっと離れた場所からでも分かるくらい息巻いてはりました!
言ってるコトは激しく同意出来るのですが... まあぶっちゃけ偏屈なオヤジさんです。
こういう時の会話はキャバ嬢の接客術の「さしすせそ」を使っていなすのが得策です。
(しらなかった、すごーい、そーなんだ、等々)
自分はとりあえず歩き遍路の順打ち、区切り打ちで1周して、何かが変わったらいいなーと楽観的に考えてると言ったら、
「何ゆうてますん、2〜3周回らんと悟りは開かれへん!」とおっしゃってました。
さすが、4,5周回って言わばダブル悟りを開いて開眼なされただけのコトはあります。
言葉が重いです。
言葉の重圧に押しつぶされそうです。
そして昨日から足の裏にマメが出来てそれが潰れて足が痛いコト、1日でせいぜい20qくらいしか進めないコトを言ったら
「そういう時はバスを使ったら、ええ。」
と仰ってました。
バス使ってもええんスか!? 歩き遍路ちゃいますけどええんスか!??? と思ってたんですが、そういうトラブルの時はバスとか車使って回ってもいい。それより先に進むのが肝心や!
とのコト。
んーーーーーーむ。
最初おとなしく聞いてましたが、ちょっと論理が破綻しているような...。
こういうタイプの人は、ミスが多少あっても納期が早かったらいい、みたいな考えで仕事する人なのかな?と思いました。
ちょっとあり得ません。
ぶっちゃけ、ないわーーーと思いました。
ちょっと話の雲行きが怪しくなってきたんですが、ご主人はテンション上がってギアが一段上がったのか更に饒舌になってしまってました...。
そして更にありがたい講話を聞き進めてると衝撃的な事実が判明しました!
八十八ヵ所で行ってない寺が5ヵ所ある、とのコト。
ええーーーーー??
それで4〜5周回った、って言ってたのはどうゆうコトっスか??
基本は歩き遍路で何か有事があれば途中バスに乗ってもいい、というのはまあまだ許せるとしても、回ってない寺があるのに4〜5周回った、って言ってるのはどういうコトっすか!???
ちょっと何言ってるのか分かりません。
論理が明らかにオカシイです。
論破する以前に、論理が明らかに破綻しています。(自爆です)
行ってない寺があるとしたら、それは1周もしていない言わばノーカン。つまりゼロ周です。自分と同じです。
そして自分はずっと順番に全部漏らさず歩いてるのでまだスジが通ってるように思います。
ここまでの話をまとめると、
@歩き遍路しかお遍路として認めない。
A例外的に歩けない事態なんかの時は車・バスなど使って先に進んでもよい。
B行ってない寺があっても1周は1周。
上記の理論を当てはめると、歩いて1番札所から2番札所まで歩いてあとはバス使って八十八ヵ所回っても1周したコトになります。
いや、八十八ヵ所回らなくてもBのルール適用すれば1番と2番だけを歩いて回るだけで仕様的にはコンプ(結願(けちがん))です。
多分それを言うと、程度の問題とかその人のさじ加減とかになるので、歩き遍路で一周というルールが非常に曖昧になってしまいます。
言わばソフトウェアプログラマー泣かせのルール・仕様です。
何かちょっと話オカシイし、納得も出来ないので話の後半はキャバ嬢の接客術は使わずにもうこっちも自分の思っているコトをズバズバと言うようになりました。
「(順番に全部の寺を回っている)自分の方が理にかなっているんじゃないですか?」
的なコトを言うと、
「いや、アンタはまだ1周もしてないから真理を分かってないんや!」
と。
「いやいや、アンタも1周もしてないですけどね!」
「八十八ヵ所ちゃんと回ってなくて得た真理って何ですかぁーーーーwww」
と言おうとしましたが、憚られました。
行ってない所があるのを指摘するのは弱みに付け込むようで憚られました。(ちょっと上から目線です)
そこ論破してマウントを取ってしまったが故に「アンタとは話が合わん!出ていけ!」と言われて塩まかれても困るし。
現にこの宿に泊まる予定だった人がてっきり歩き遍路してると思ったら車で回ってる遍路の人だったと分かったんで追い出したった!という話もされてましたし...。
このテのタイプはあのタニハウスで出会ったお坊さんと通じるところがあるように思います。
タニハウスの坊さん(説教好き) vs カメリアの自称お遍路さん(自称4〜5回コンプ済)
の討論を是非聞きたいと思いましたw
グーグルのレビューを読んでも、このオヤジさんと合う人は合うし、やはり合わない人は合わないっぽいです。
ただ、話(講話)の中で印象に残ったのは、お遍路の目的には三つの「コウ」があって、それは
観光
健康
信仰
らしいです。
この言葉はちょっと有難かったです。(さりげなくフォロー)
でもかれこれこの2日間、装備がなくて蚊の襲撃にも晒されながら野宿していて十分な睡眠時間を確保出来なかったし、明日も早いし(明るくなっても起きなかったら叩き起こされるらしいし)で話はそこそこにしてすぐにでも眠りにつきたかったんですが、
「そろそろ出て行ってくれません?」とストレートに言うワケにもいかず、
「それじゃあこれで」と言って自分が自分の部屋から出ていくコトも出来ず、
「もうそろそろ寝ますんで...」とやんわりとそれでいて失礼に当たらない感じで切り出すか、
それかほうきを逆さまに向けるか...
と思ってたらそこは察知したのか、「まあ明日も早いし」というコトでテンションアゲアゲの状態(所謂マリオの無敵状態)のまま部屋から出て行かれました。
最後、「ワシの尊敬するお遍路さんは風呂じゃなく川に入って身体を洗っとった。アンタみたいにこの宿で風呂ぬくぬくと入ってるのとはワケが違うで!」
と吐き捨てるように仰ってたので
「いや、自分も昨日は川に入ってました」(本当)
とだけ言っておきました。
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