2018年03月04日
今日から越後屋波多利郎シリーズ始めました!@「玉鱗(ぎょくりん)」
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
さて、今日からしばらく「パタリロ!」の江戸もの紹介を始めていきたいと思います
とりあえずざっくりと江戸ものが載っている巻に付箋を貼ってみました。
けっこうありますね〜。この中から私が好きな回をちらちら一日1話ずつご紹介していきたいと思っております。しばしお付き合いくださいませ。
パタリロ!の中の江戸ものは1巻のパタリロ!番外編に「猫間天狗」から始まっております。これは越後屋波多利郎ではなく、京都所司代の息子「波多利郎」として出てきます。池田屋襲撃に関するお話で、バンコランは新選組局長「近藤勇」役ですね。間者猫もここから出てくるんですね。番外編なのでちょっとしたスピンオフ作品という感じです
そして今日は49巻に載っている「波多利郎怪異談 玉鱗」のお話をしたいと思います。
「波多利郎怪異談 玉鱗」
江戸、波多利郎が主の呉服問屋「越後屋」に新しい奉公人がやってきます。
新吉という少年は実家が鎌倉で1番の絹問屋であったのにも関わらず、三か月前の大火事で店は全焼、両親も亡くした悲しい身の上でした
新吉はいつかお店を再興する日を夢見て一生懸命に働きます。
そんな折、番頭のタマネギが波多利郎に不思議な話をします。
庭の一部分だけいつも湿っているというのです。
ひょっとしたら地下水がわき出ているのかもしれないと、番頭にそこを掘らせてみると大きな石が出てきました。どうやら石から水がにじみ出ているのです。割ってみようと、波多利郎が大槌を振り上げたその時、新吉が止めに入ります。
もしかしたらその石は「水鱗石すいりんせき」かもしれないと言うのです
「水鱗石」とは自ら命の水を吐き出しながら何千年も生き続ける霊魚が閉じ込められている不思議な石の事でした。「水鱗石」を少しずつ削っていって中の霊魚が透けて見えるくらい薄く磨き上げたものを「玉鱗ぎょくりん」と呼び、その石をそばに置いて眺めるだけで不老長寿が得られ、外国の王侯貴族がこぞって欲しがるという大変貴重な宝玉だというのです。
金に目がくらんだ波多利郎はすぐに磨いてみろ!と叫びます
新吉はすかさず、自分に磨かせて欲しい、そしてそれを売ったお金を半分欲しいと言いだします。
その金で店を再興するつもりなんですね。新吉の必死な様子を見て、波多利郎は新吉にその役をやらせることにしました。
新吉は店をやり直したい一心で、寝る間も惜しんで石を磨くようになりました。
ところがしばらくして、越後屋の中で体調の悪い者が続出します。そして家の天井や壁にカビが生えるようになりました。
そこで波多利郎が「玉鱗」について調べてみると、とんでもない事がわかりました。
「水鱗石」は心清らかな処女が磨かなければいけないのです。もしも自分の欲のために磨き続けると、玉の中に劣情がこもってしまって霊魚は恐るべき怪魚に変身してしまい、家や人に災いをなす瘴気を放つというのです
新吉は家の再興という目的とはいえ、お金のために磨いているわけですから、中の霊魚が怪魚になってしまったんですね
波多利郎たちは新吉を止めようしますが、すでに新吉は瘴気にやられおかしくなっていました。
波多利郎は玉を大槌で割ります。その瞬間、中の怪魚は巨大化し大暴れ!しかし波多利郎は怪魚ですら大槌でなぐりたおします。
その時の波多利郎のセリフですが
「こいつめ おまえのせいでぼろ儲けの夢がパーだ!!」
すごい、さすが波多利郎です(笑)
あんな怪物を一撃で倒した〜〜と番頭たちはどよめきますが、魚なんで水から出たら生きられなかったという事らしいです
そして新吉はまた心を入れ替えて地道に働き、あの怪魚は波多利郎がごはんのおかずとして美味しく食べてしまったのでした。
面白いですね〜。
江戸ものはこういう怪異がらみの人情話が多いですね。越後屋波多利郎と番頭、手代たちの活躍はまだまだ続きます。
ちなみにこの49巻には他に「美術館にて」「サプーの秘密」が載っているのですが、これがまたすごく面白いんですよ。みなさんもぜひ読んでみてください。
あぁやっぱりパタリロは面白い!
次回も越後屋波多利郎!
ナツノナカノです。
さて、今日からしばらく「パタリロ!」の江戸もの紹介を始めていきたいと思います
とりあえずざっくりと江戸ものが載っている巻に付箋を貼ってみました。
けっこうありますね〜。この中から私が好きな回をちらちら一日1話ずつご紹介していきたいと思っております。しばしお付き合いくださいませ。
パタリロ!の中の江戸ものは1巻のパタリロ!番外編に「猫間天狗」から始まっております。これは越後屋波多利郎ではなく、京都所司代の息子「波多利郎」として出てきます。池田屋襲撃に関するお話で、バンコランは新選組局長「近藤勇」役ですね。間者猫もここから出てくるんですね。番外編なのでちょっとしたスピンオフ作品という感じです
そして今日は49巻に載っている「波多利郎怪異談 玉鱗」のお話をしたいと思います。
「波多利郎怪異談 玉鱗」
江戸、波多利郎が主の呉服問屋「越後屋」に新しい奉公人がやってきます。
新吉という少年は実家が鎌倉で1番の絹問屋であったのにも関わらず、三か月前の大火事で店は全焼、両親も亡くした悲しい身の上でした
新吉はいつかお店を再興する日を夢見て一生懸命に働きます。
そんな折、番頭のタマネギが波多利郎に不思議な話をします。
庭の一部分だけいつも湿っているというのです。
ひょっとしたら地下水がわき出ているのかもしれないと、番頭にそこを掘らせてみると大きな石が出てきました。どうやら石から水がにじみ出ているのです。割ってみようと、波多利郎が大槌を振り上げたその時、新吉が止めに入ります。
もしかしたらその石は「水鱗石すいりんせき」かもしれないと言うのです
「水鱗石」とは自ら命の水を吐き出しながら何千年も生き続ける霊魚が閉じ込められている不思議な石の事でした。「水鱗石」を少しずつ削っていって中の霊魚が透けて見えるくらい薄く磨き上げたものを「玉鱗ぎょくりん」と呼び、その石をそばに置いて眺めるだけで不老長寿が得られ、外国の王侯貴族がこぞって欲しがるという大変貴重な宝玉だというのです。
金に目がくらんだ波多利郎はすぐに磨いてみろ!と叫びます
新吉はすかさず、自分に磨かせて欲しい、そしてそれを売ったお金を半分欲しいと言いだします。
その金で店を再興するつもりなんですね。新吉の必死な様子を見て、波多利郎は新吉にその役をやらせることにしました。
新吉は店をやり直したい一心で、寝る間も惜しんで石を磨くようになりました。
ところがしばらくして、越後屋の中で体調の悪い者が続出します。そして家の天井や壁にカビが生えるようになりました。
そこで波多利郎が「玉鱗」について調べてみると、とんでもない事がわかりました。
「水鱗石」は心清らかな処女が磨かなければいけないのです。もしも自分の欲のために磨き続けると、玉の中に劣情がこもってしまって霊魚は恐るべき怪魚に変身してしまい、家や人に災いをなす瘴気を放つというのです
新吉は家の再興という目的とはいえ、お金のために磨いているわけですから、中の霊魚が怪魚になってしまったんですね
波多利郎たちは新吉を止めようしますが、すでに新吉は瘴気にやられおかしくなっていました。
波多利郎は玉を大槌で割ります。その瞬間、中の怪魚は巨大化し大暴れ!しかし波多利郎は怪魚ですら大槌でなぐりたおします。
その時の波多利郎のセリフですが
「こいつめ おまえのせいでぼろ儲けの夢がパーだ!!」
すごい、さすが波多利郎です(笑)
あんな怪物を一撃で倒した〜〜と番頭たちはどよめきますが、魚なんで水から出たら生きられなかったという事らしいです
そして新吉はまた心を入れ替えて地道に働き、あの怪魚は波多利郎がごはんのおかずとして美味しく食べてしまったのでした。
面白いですね〜。
江戸ものはこういう怪異がらみの人情話が多いですね。越後屋波多利郎と番頭、手代たちの活躍はまだまだ続きます。
ちなみにこの49巻には他に「美術館にて」「サプーの秘密」が載っているのですが、これがまたすごく面白いんですよ。みなさんもぜひ読んでみてください。
あぁやっぱりパタリロは面白い!
次回も越後屋波多利郎!
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