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2015年07月31日

アーティストふたりの静かな死をいたむ

b.知らなかったけど、真夏の花火って日本特有なんすね、死者の魂を慰める意味合いもあるとか、

a.夏といえばお盆、お化け屋敷や怪談もお盆と関係するんかなあ、

b.京都五山の送り火も、お盆で帰ってきたご先祖さんをあの世へ送るための大がかりな儀式なんすね、

a.戦時中は燃やす薪を運ぶ若い労働力も不足して、B29の標的にもなるから、火の代わりに早朝、五山のひとつ、京大裏手の大文字山に登ってラジオ体操をしたとか、

「戦時中の白い大文字」
http://homepage3.nifty.com/0945/html/gyalari/huubutusi/daimonji.html


「戦時下に 白大文字(シロダイモンジ) あらわれる」


b.ところで、今回はお盆の季節も近いし、異例の試みとして、お世話になった先輩アーティストおふたりの冥福を祈るということで、

a.うむ、プロカメラマンのサンダー平山氏とポップミュージシャンの大滝詠一氏、もう数年も前のことになるけど、おふたりとも余りにもひっそりとあの世へ発(タ)たれたので、自分なりに改めてここで冥福を祈りたいと思う、

b.まずはサンダー平山さんから、ウェブで見ると、写真家でなく写真機家って言われ方もされてるけど、

a.若い女性のポートレートが専門だったけど、同時にカメラやレンズについても教養が深くて、「中古カメラ実用機買い方ガイド 実用一眼レフ133機種の買い方」って本をすみからすみまで読みまくったことがある、

b.キヤノンの高級一眼レフのファインダーに欠陥があることを指摘して、雑誌に記事を書くことが出来なくなり、業界から干されてしまったといううわさがウェブ上を飛び交っています、最期は消え入るように静かに亡くなられて、数年後に訃報を知った方も少なくないようですね、

a.55歳の若すぎる死、

b.サンダー平山さんの言葉で今も心に残ってる言葉があれば、

a.写真機家らしくカメラ機材を保管する部屋があって、そこにカメラバッグが3〜4個、それぞれ自分のお気に入りのカメラと機材でまとめられてて、いつでも持ち出せるようにしてあるとか、フィルムカメラ最後の時代だったけど、ニコンやキヤノンよりもペンタックスのZー1っていう一眼レフを高く評価したりとか、カメラを愛するストレートな気持ちが伝わってきて、中古の相場価格も分かって、カメラ貯金しながら「どれ買おうかなあ・・・」と、物欲がらみで何度読んでも飽きなかった・・・で、知らず知らずカメラについて詳しくなっていったような、

b.次に大滝詠一さんについて、

a.1981年の春、彼の代表作「A LONG VACATION」がリリースされ、じわじわと人気が出始めた翌82年の春、親元を離れて大学生活が始まったから、完全に青春の歌化してる、

ロンバケ.jpg

b.でも、大滝さん以外にもあれこれ聞いてたんじゃ、

a.学生アパートの中では、これがいちばん流行ってて、「みんなの歌」になってた、そのせいでより印象が強い、

b.1980年代前半といえば、彼と親交のあったミュージシャンだけでも、山下達郎、YMOの細野晴臣(ハルオミ)、佐野元春と、そうそうたる顔ぶれ、

a.こんなぜいたくな音楽環境の中で青春をすごせたことをホンマ幸せに思う、

b.大滝さんのどれか一曲、スライドショー仕立てでYouTubeにアップロードしませんか、

a.どの曲がええかなあ、オリジナルもいいけど、ベストアルバムで各ナンバーの前にストリングス(=弦楽合奏)を仕込んでるのが新鮮で良いなあ、

b.じゃあ、ベストアルバム「ビーチ・タイム・ロング」から、「カナリア諸島にて」、

ビーチタイムロング.jpg




posted by なおいのおじさん at 11:35| 芸術

2015年07月28日

真夏の吉井川河口へ(3)「左岸の河口あたり」

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b.この川幅を見てると、西大寺観音院がなんでこの辺にできたんか、分かるような気がする、

a.ていうと、

b.児島湾へ回り込まず、瀬戸内海へ最短距離で出入りできる、加えて、最大の幹線道路、山陽道にも近い、

a.なるほど、水陸両用の町なんで、大いにもうかって、寺院も大きくなったと、

b.おまけに吉井川の東エリアは千町平野という農業の盛んな地域、

a.そうか、海産物に農作物、さらその流通もできれば、栄えないわけがない、

b.そういえばここ乙子(オトゴ)地区はかつてウナギ漁で栄えたとか、

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a.米もウナギもとれたら、あとは醤油か、すぐ先の小豆島(ショウドシマ)が名産地やったな、ああ地元食材で鰻丼(ウナドン)かき込みたい、

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b.しかし、ここは水門がとても多いすね、

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a.すべて農業用水だから、海水が入らないよう気を使ってるんやな、

b.しまいに水門町って地名まである、

「水門が あまりに多く 町の名に」、

a.近寄りすぎて何やら分かんないけど、これも水門のひとつ、

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b.黒い青空が効いてますね、街路灯がこれほど優美に見えるのも珍しい、

a.児島半島の先端が右手に大きく見えてきた、夏の雲を背後に引き連れて、

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b.もう河口まではあと少し、

a.右岸の堤防は数年がかりの大工事で真っ白な姿に生まれ変わりつつある、それに比べると左岸は昔ながらやなあ、

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b.道にそって高い生け垣がびっしり、

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a.このあたりは風が強そうだもんな、昔からこんな防風林で村を守ってたんかなあ、

b.正面に意味ありげな大きな岩と、そこに建つ小ぶりな神社、

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a.ここまで来ると吉井川っていうより、ほとんど瀬戸内海、

b.これだけ大きな岩場に建つ神社も、このあたりじゃ珍しいっすね、かつては灯台の役目もあったのかな、

a.神社裏手の巨石群も赤外調モノクロ画像にすると、雰囲気出るなあ、

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b.トンボかなあ、空に何か飛んでる、

a.この先は大きな工場がぽつんとあって、河口の岸辺を独占してるから、ここらあたりがいちばんいい景色やもしれんなあ、

「吉井川 河口を守る 巨石群」、



posted by なおいのおじさん at 20:20| 岡山県

2015年07月26日

真夏の吉井川河口へ(2)「西大寺観音院」

b.これはまた古風な「ヒロタニ」、

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a.明治末期から昭和30年代まで、後楽園と西大寺観音院の間に鉄道が走っていた、その名残でござる、

b.現在はそれがサイクリングロードになってるんか、

a.この道をなぞって西大寺の中心部へ向かおう、

b.ここが中心部か、なんか古風ですね、時の流れが止まったような、

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a.この辺を流してると、いつも決まって滋賀県彦根市の城下町を思い出す、なんでかなあ、

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b.そういえば、彦根の城下町もクルマが入りづらい古い町並みがあちこち残ってたなあ、

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a.彦根もそうやけど、ここ西大寺もクルマが走りやすいエリアに新しい町並みがどんどん整備されてる、

b.旧市街と新市街か、

「自動車の 便利な場所に 新市街」、
「活気ある 時の流れる 新市街」、

a.このすぐそばに西大寺観音院っていう県下でも有数の大寺院があるから、そのすみっこの公園で休憩しよう、

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b.なんかえらい落ち着きますね、

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a.観光客よりも地元の人がときおりお参りしてたりする、生活の一部にこの寺院があるような雰囲気、町に向かって開かれてるような、

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b.地元の人に愛されてるんすね、きっと、

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a.そういえば、おおぜいの高校生が教師に連れられて境内を掃除してたなあ、

b.ところで、ここは木陰で涼しいけど、セミの抜け殻だらけ、地面にもあちこち小穴があいてる、

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a.セミも心地良い場所、知ってるんや、

b.ところで、ここ西大寺観音院のすぐ横はもう吉井川、

a.吉井川もここらあたりは河口の雰囲気、

b.ていうと、

a.蛇行もおさまって川幅もぐんと広がり、海の気配がしてくる、

b.海の気配か、そういえば今日は海が見たくてここまで来たんやな、

a.思い切り、つばさを広げた鳥のような雲、遠くの地平線に並ぶ雲たちもクッキリ見えてる、

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b.なるほど、広々としていかにも海が近そうな、それにしても空、いたずらに黒いな、気に入っちゃったんすか、赤外線風モノクロ画像、

a.シュールレアリズムの絵画みたいに、恐ろしく鮮明な夢を見てるような・・・雲の形もハッキリクッキリするし、見慣れた風景が別世界のように感じられて、しばらくハマりそうや、

「赤外の 黒い青空 シュールやな」、





2015年07月22日

真夏の吉井川河口へ(1)「赤磐市から南下」

IMGP0622.JPG

b.両宮山(リョウグウザン)古墳のそばに大きなヒマワリ、

a.本格的に夏の雰囲気になってきた、

b.本日はどこへ参りやしょう、

a.山がちな赤磐市に住んでるから、ココロは自然と海へ向かう、

b.そんじゃあとりあえず南へ向かいましょう、しかし、田舎(イナカ)っすねココ、今さら言うまでもないけど、時々しみじみそう思う、

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a.うむ、写真にするとなおさらそう感じる、でも、明日香村と共通するような日本の原風景が散りばめられて飽きないんだなあ、これが、観光地でも何でも無いけど古代から人々が住んでるせいか、さりげなく深い味わいがある、

b.南へ向けて丘をふたつほど越えると、少し町になってきた、JR山陽本線の上道(ジョウトウ)駅、その向こうの丘に大きなベッドタウン、新幹線の線路も見える、

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a.東岡山レークタウン、どこにでもあるような典型的ニュータウン、これを手がけた企業の出資もあって、1986(昭和61)年、新駅が生まれたらしい、

b.山をごっそり崩して、あっというまに立派な町が生まれる、「千と千尋の神隠し」に登場するニュータウンみたいや、

「山ならし 千と千尋(チヒロ)の ニュータウン」、

a.国道とJRをはさんだ反対側には、歴史を感じさせる古い寺院や古墳もある、

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b.この辺は古くから山陽道が通ってるから、なんか開けた雰囲気やなあ、遠くの町とつながってるような、しかし、今回はナゼだかモノクロ写真、それも異様に空が黒いんすけど、

a.赤外線だけに感光する特殊なフィルムがあって、それで写すと、こんな独特の雰囲気になるんや、

b.でも、これはデジタルカメラでは、

a.ペンタックスのデジイチ(=デジタル一眼レフカメラ)には赤外線フィルムそっくりに写す便利機能が付いてるんや、これはニコンやキャノンにもない特殊効果、おまけに価格も安いし、初級クラスから雨にも安心な防滴機能付き、至れり尽くせりの庶民派カメラやで、

b.旧モデルならレンズ付きで4万台か、信じられましぇん、

RICOH デジタル一眼レフ PENTAX K-50 DAL18-55mmWRレンズキット シルバー/ブラック 076 K-50 L18-55WR KIT SILVER/BLACK 076 11230

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しかも、この配色に共感できれば、同じ値段でダブルズームレンズセットも買えるんか・・・
どうなってるんや、メチャ安いな・・・しまいに怒るで、しかし・・・

RICOH デジタル一眼レフ PENTAX K-50 DAL18-55mmWR・DAL50-200mmWRダブルズームキット ライラック/ブラック 094 K-50 WZOOM KIT LILAC/BLACK 094 11365

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a.国道とJRを渡ってさらに南へ進むと、また田舎の風景にもどった、

b.なだらかな丘というか山というか、

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a.後楽園の借景にもなってる操山(ミサオヤマ)、この位置からだと、三つの丘がリズミカルに連なって美しいな、むかしはマウンテンバイクも自由に走れたんやけど、人気のハイキングコースなんで、いつしか走行禁止に・・・

b.そういえば、ふもとを流れる百間川(ヒャッケンガワ)ぞいのコースもランナー専用道で、自転車禁止だったような、川ぞいに岡山城や後楽園へ行ける便利道なのに、

a.うむ、じっさいはランナーよりウォーカー、ウォーカーよりチャリダーが多いけど、今でもあちこちに自転車走行禁止の看板がむなしく立ってる、そろそろ行政も考え直さんとなあ、

b.ところで、なにやら立派な校舎が見えてまいりましたが、

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a.県立岡山城東(ジョウトウ)高校、岡山県各地から集まった秀才たちがここでさらに磨かれ巣立っていく名門校でござるよ、

b.なるへそ、不思議なもんで、そう言われたら校舎まで賢そうに見えてきた、

「秀才を 磨(ミガ)いて送(オク)る 名門校」、


posted by なおいのおじさん at 12:12| 岡山県

2015年07月18日

カイジ2、音だけ91分割

b.YouTubeから音だけ抜き出してiPodナノにカイジ2、全26話を入れて楽しんでるのは知ってたけど、さらにこれを91分割か、

a.1話ごとに同じオープニングとエンディングはつらい、筋書きもすべて分かってる、だったら各話ごとに3〜4分割して、シャッフル再生したら面白いんじゃないかと、

b.飽きないんすか、それだけ何度も聞いて、

a.シャッフル再生でさらに魅力が深まったというか、この作品の高い完成度を改めて思い知ることに、

b.作品が優れてるから、内容を知り尽くしても楽しめるわけか、

a.うむ、滑舌(カツゼツ=模範となる発声)の宝庫というか、音声としての日本語の表現力を思い知るというか、それに加えて音楽と効果音が高い完成度でここにからんでくるから、文化背景やコトバがピンと来ない外国のオペラより、はるかに深い手応えがある、これホンマ、

b.しかし、チンチロとパチンコの話ばっかりですけど、

a.物語のハードルは恐ろしく低いけど、奥行きの深さは底知れない、声ひとつとっても、ギャラリー(=取り巻きの群衆)の細かいセリフ回しにまで神経が行き届いていて、何度聴いても面白い、

b.しかし、他にもいろいろ作品はあると思うけど、

a.音楽劇として日本語の素晴らしさを思い知らされたのは、ダントツ1位で劇場版パトレイバー第1作目(1989年公開)やけど、カイジ2の全26話はこれに匹敵する充実ぶり、聞くドラマとしては、この2作品が最高峰、

b.「七人の侍」は?

a.各俳優の発声は素晴らしいけど、音だけで鑑賞に耐える作品じゃない、つまり、わき役のセリフはかなり聞き取りにくいし、音楽や効果音もイマイチ、もっぱら重厚なモノクロ映像が魅力の大半を占めてる、

b.じゃあカイジ2や89年の劇場版パトレイバーは絵よりも音の魅力がより強いと、

a.もちろん絵も素晴らしいけど、音成分だけで鑑賞に耐える作品って、ほんとに稀(マレ)だと思う、傑作・力作のあかしとしてこの音を聞いてみてほしい、帝愛グループ、ナンバー2、黒崎ヨシヒロの書斎で時をきざむ振り子時計の音を、



b.なるほど、気づかないほど静かな音やけど、このカチカチ音でより書斎の静けさが際立つような、ふつうにアニメ見てたら、視覚にも意識が行くから、ここまで気づけるかどうか、

a.同じような例として、ノック式ボールペンが紙をすべる音や、タバコの先端が焦げていく音や、ギャラリー1人1人の細かいセリフ回しや、あげたら切りがない、

b.しかも、神経はりめぐらせて作ってるのに、神経質な感じがまったくしない、

a.カイジ特有の「ザワザワ」って声も、押しの強い表現なのに、押しつけがましく聞こえない、これも傑作のあかし・・・もちろん、原作、福本漫画に深い共感を寄せるカイジ役、萩原聖人(マサト)の正確に燃え上がる演技が、傑作の最大要因やけど・・・

b.カイジっていうと、連呼や絶叫のイメージが強いけど、実際は緻密に作りこまれてるんやなあ、

a.声と効果音と音楽が見事にからまり合って、聞けば聞くほどハイレベルな芸術作品だと感じる、

b.芸術作品か、どういうことすか、

a.くりかえしの鑑賞に耐える寿命の長い作品ってこと、





posted by なおいのおじさん at 20:10| アニメ

2015年07月16日

大原橋(岡山市と赤磐市をむすぶ古風なアーチ橋)

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a.赤磐市から岡山市中心部へ向かうとき、路線バスは旭川に架かる古風な橋をわたる、これが大原橋、現在は上流にかかる新大原橋に主役の座をゆずって、バス以外にわたるクルマも少なくなった、

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大原橋から上流の新大原橋をながめる

b.いつごろ出来た橋なんすか、

a.以前は木造だったそうで、昭和9年の室戸台風でこれが流され、昭和17年に現在の姿へ

b.でも、鉄筋コンクリートの橋って珍しいっすね、

a.戦時中で鉄が不足していたので、鉄筋コンクリート製になったらしい・・・でも今になって見ると、この分厚いコンクリートのアーチ橋には古風な趣(オモムキ)があって、便利な新大原橋よりも愛着をおぼえる、

IMGP0419.JPG

b.旭川の河川敷に広がる田園風景もいいすね、

a.桃や梅の果樹園が中心で、四季を通じて眺めがいい、

b.向かいの山もいいすね、

a.龍ノ口(タツノクチ)山、大原橋をくぐった旭川の水はこの山の岩盤にぶつかって、北から西へ90°蛇行(ダコウ)、これを最後に流れは山にぶつかることなく平野をのびのびと流れて、後楽園や岡山城を抜け瀬戸内海へとそそぐ、

「山ぬけて 後楽園へ 流れゆく」、

b.赤磐市と岡山市の境界線はもっと東にあるけど、気分的な境界線は旭川って感じがする、

a.川と同様、自分たちもこれを渡ると、山がちな赤磐市から広々した岡山市へ入ってきて、開放的な気分になる、

b.そういえば旭川の堤防をなぞる県道も橋を渡ると信じられないほど快適になる、

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せまい橋なので歩行者と自転車はこの細い橋をつかう。

a.ひとむかし前は、危険極まりなくて、自転車では絶対走らなかった県道が、今は夢のように走りやすくなった、

b.じゃあ結びに大原橋で一句、

a.「コンクリの 古くのどかな アーチ橋」、



posted by なおいのおじさん at 15:31| 岡山県

2015年07月07日

鍋谷(ナベタニ)のミニ棚田

b.三つと思ったら四つに増えてますぜ、親方、

a.いやはや、瞬間的とはいえ日本列島の南海上に台風が四個もならんでる、こんなん史上初とちがうか、しかもシーズン前の梅雨時、

b.あいかわらず異常気象っすね、7が並ぶんならエエけど台風が並ぶんはどうも、

a.最近は台風でもないふつうの低気圧が激しさを増してる、竜巻や豪雨や、

b.とうぜん台風も凶暴化するわけか・・・

a.岡山は自然災害が少ないって評判やけど、近所でがけ崩れもあったなあ、JR津山線で、

b.線路が復旧するまでしばらくJRバスが運行してました、

a.津山線が走る旭川ぞいは川の水に削られて深くえぐれてるから、けっこう危険な急斜面が多い、

b.今回紹介する鍋谷(なべたに)も土石流対策の大工事やってたけど、もう終わったんかなあ、

a.じつに小さな集落やけど、険しい谷を切り開いてこぢんまりと田畑が並んでいて、近所でもいちばん好きな村のひとつ、

b.あの山のふもとに見えてるのがその村ですか、

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a.うむ、山と村の間には旭川が流れてる、岡山県を代表する三大河川のひとつ、

b.畑を開墾するとき掘り出された大小の石、これを整然と積み上げて石垣にしてるんか、

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a.すごい労力や、

「開墾(カイコン)の 石つみ上げて 棚田へと」、

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IMGP0347.JPG

IMGP0345.JPG

IMGP0191.JPG

b.しかし、小さな村にしてはかなり広い道ですね、

a.峠越えで赤磐市中心部に直結するから、地元住民には無くてはならない生活道路、川ぞいだとかなり遠回りになるんで、

b.そういえば、鍋谷の他にも川ぞいに集落が点在してました、

a.こちら大久保地区は鍋谷よりずいぶん広々してる、

IMGP0340.JPG

b.奥の棚田と手前の竹やぶの間に旭川が流れていて、JR津山線も向こう岸か、車道も川向こうの方が広そうや、

a.歩行者・自転車用に小さな橋が架かっていて、向かいの牧山駅へ行けるようになってる、

IMG_3620.JPG

b.JR津山線の脱線事故を起こした土砂崩れは、ここから少し下流のあたりか、

a.2006年秋のこと、ウェブ上に当時の事故が写真入りでくわしく紹介されてる、

http://dorosien.web.fc2.com/tyuamasen.htm

b.それにしても、ここまで来るとこりゃもう岩の親玉というか岩盤ですね、恐ろしい、こんなもんが線路わきに落ちてくるとは、

「安全な 岡山ですら 土砂崩れ」、



posted by なおいのおじさん at 15:49| 岡山市

2015年07月04日

12年前の祇園祭(2)

b.今昔(コンジャク)のカメラにかまけて(=気を取られ夢中になって)、(1)からもう半月もたっちゃいましたぜ、親方、

a.カメラは撮るだけじゃなく本体ながめるだけでも楽しい、カメラ業界激動の10年をおさらいしてたら久々のカメラ熱にやられてもうた、

b.そういえば、ちびまる子ちゃんの親友たまちゃんのお父さんも買ってなかったかなあ、愛するライカ本体を撮影するためだけにカメラをもう一台、

a.ライカは代々貴金属みたいに高飛車に高価なカメラ、自分の所有するライカを写すためだけにもう一台カメラを買うというディープな(=奥深い)世界、分かるヒトはピンとくるし、分からんヒトは1秒で拒絶する異様な世界や、

b.レンズを玉(タマ)って呼ぶ人も居ますね、

a.レンズに魂(タマシイ)、乗り移るしなあ、何枚も撮ってると、しだいに、

b.しかし、今回撮影に使ったのはもっとも気楽な庶民のデジカメ、ミューデジタルなんすけど、これにも魂のり移るんすか、

a.今まで手にしたコンデジ(=コンパクトデジカメ)のなかでも、手のひらがいちばん喜ぶカメラだったような、銀塩時代のオリンパスを代表するブランド「ミュー」、そのデジタル化第1号機ということで、このカメラにかける開発陣の熱意がじんわり伝わってくるような良いカメラやった、とにかく持った感触がとても良い、もちろん写りも価格なりに悪くないけど、それ以上に手のひらに収まる感じがなんとも心地よかった、

b.外観は少しオモチャっぽいけど、

a.感触が良いから、それもだんだん気にならなくなった、

b.じゃあ12年前の320万画素、ミューデジタルによる写真を見てゆきましょう、普通の民家のようやけど、ここにもお宝が眠ってるんすか、

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a.これほど大勢が押しかけるのも、1年に1度のことやから、家で眠ってたお宝もギンギンに目が冴えてるはず、

「宵山(ヨイヤマ)や 眠る宝も 目覚め出す」、

b.宵山ってなんすか、

a.祇園祭のクライマックス山鉾巡行の前夜祭のことや、

P7160031.JPG

b.南観音山か、しかしこうして色々見てみると、山や鉾(ホコ)にも人気の差がかなりありますね、

a.うむ、なぜそうなったんか知らんけど、人がたくさん集まる山鉾とそうでもないひっそりした山鉾がハッキリ分かれてるなあ、

b.ひっそりしたとこは、ちまき売りも手の空いたお婆さんとか、片手間に売るともなく売ってるけど、人気の山鉾はきれいな浴衣姿のお姉さんがずらっと横並びで呼び声も華やか、

a.子供達が声を合わせてちまき販売するとこもあったなあ、あれも元気良くていいなあ、

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b.しかし、ともかく天気が良くて、これがなにより、

a.女性の多くは浴衣で来るからなおさら天気でないとなあ、ここ一番の高価なカメラも雨で濡らすわけに行かんしなあ、

P7160035.JPG

b.しかし、すごいヒトですね、

a.京都でもいちばん蒸し蒸しする季節なのに、あえてそこに人々が押し寄せて祭りを楽しむという逆説、これだけ人が多いとしまいに蒸し暑さも忘れるというか、

b.そこが狙いなのかもしれません、

「蒸し暑さ それ上回る 人出かな」、

P7160036.JPG

b.しかし、宅急便とか配達関係の人は大変すね、どうやって届けるんかなあ、

a.そういえば、祭りの前に配られてたなあ、うちの会社にも、祭にともなう交通規制のくわしい地図が、配達の運転手さんに、

b.しかも、京都は祇園祭だけじゃないし、

a.うむ、他にも時代祭や、葵(アオイ)祭、あと祭りじゃないけど年末の全国高校駅伝も、大々的に交通規制される、

「京の町 年中まつり やってんな」、

P7160037.JPG

b.これら山や鉾って、クギ使わんと荒縄だけで組み上げるんすね、ようやるなあ、しかも最後はグイグイ動かすわけやし、

a.京都も高齢化が激しいから、今後どうするんやろうなあ後継者問題、この辺は小学校も閉校になってるし、

b.内外の学生ボランティアさんがかなり良い仕事してるみたいやけど、

a.やはり京都のここに住んでるヒトたちに受け継いでいってほしい、他人事(ヒトゴト)ながら、

b.責任重大すね、

a.町内のお祭りでも大変なんやから、天下の祇園祭の継承とか想像もつかんな、

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b.で、けっきょく家族に頼まれたちまきは、ここ南観音山で買ったんすか、

a.みたいや、ここの写真がいちばん多いし、

P7160041.JPG

b.しかし、まだ明るい内からこの人出、夜になったらいったいどうなるんか、

a.自分の意志で動くというより、群衆の流れにまかせて移動する感じ、

b.行ったことあるんすか、

a.京都で暮らし始めた最初の年に一度だけ、デートだったような、

P7160042.JPG

b.で、ラストの一枚が何でこれなんすか、

a.自分でもようわからん、しかし、何度もながめてるとしだいに祇園祭の山鉾(ヤマホコ)のようにも見えるような・・・

b.なるほど、祇園祭の山鉾はもともと建設用重機やったと、これにはちいとも気いつきませんでした、

a.タイムリーなボケ、ありがとうございます、

posted by なおいのおじさん at 13:21| 京都
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