2015年07月16日
大原橋(岡山市と赤磐市をむすぶ古風なアーチ橋)
a.赤磐市から岡山市中心部へ向かうとき、路線バスは旭川に架かる古風な橋をわたる、これが大原橋、現在は上流にかかる新大原橋に主役の座をゆずって、バス以外にわたるクルマも少なくなった、
大原橋から上流の新大原橋をながめる
b.いつごろ出来た橋なんすか、
a.以前は木造だったそうで、昭和9年の室戸台風でこれが流され、昭和17年に現在の姿へ
b.でも、鉄筋コンクリートの橋って珍しいっすね、
a.戦時中で鉄が不足していたので、鉄筋コンクリート製になったらしい・・・でも今になって見ると、この分厚いコンクリートのアーチ橋には古風な趣(オモムキ)があって、便利な新大原橋よりも愛着をおぼえる、
b.旭川の河川敷に広がる田園風景もいいすね、
a.桃や梅の果樹園が中心で、四季を通じて眺めがいい、
b.向かいの山もいいすね、
a.龍ノ口(タツノクチ)山、大原橋をくぐった旭川の水はこの山の岩盤にぶつかって、北から西へ90°蛇行(ダコウ)、これを最後に流れは山にぶつかることなく平野をのびのびと流れて、後楽園や岡山城を抜け瀬戸内海へとそそぐ、
「山ぬけて 後楽園へ 流れゆく」、
b.赤磐市と岡山市の境界線はもっと東にあるけど、気分的な境界線は旭川って感じがする、
a.川と同様、自分たちもこれを渡ると、山がちな赤磐市から広々した岡山市へ入ってきて、開放的な気分になる、
b.そういえば旭川の堤防をなぞる県道も橋を渡ると信じられないほど快適になる、
せまい橋なので歩行者と自転車はこの細い橋をつかう。
a.ひとむかし前は、危険極まりなくて、自転車では絶対走らなかった県道が、今は夢のように走りやすくなった、
b.じゃあ結びに大原橋で一句、
a.「コンクリの 古くのどかな アーチ橋」、