b.知らなかったけど、真夏の花火って日本特有なんすね、死者の魂を慰める意味合いもあるとか、
a.夏といえばお盆、お化け屋敷や怪談もお盆と関係するんかなあ、
b.京都五山の送り火も、お盆で帰ってきたご先祖さんをあの世へ送るための大がかりな儀式なんすね、
a.戦時中は燃やす薪を運ぶ若い労働力も不足して、B29の標的にもなるから、火の代わりに早朝、五山のひとつ、京大裏手の大文字山に登ってラジオ体操をしたとか、
「戦時中の白い大文字」
http://homepage3.nifty.com/0945/html/gyalari/huubutusi/daimonji.html
「戦時下に 白大文字(シロダイモンジ) あらわれる」
b.ところで、今回はお盆の季節も近いし、異例の試みとして、お世話になった先輩アーティストおふたりの冥福を祈るということで、
a.うむ、プロカメラマンのサンダー平山氏とポップミュージシャンの大滝詠一氏、もう数年も前のことになるけど、おふたりとも余りにもひっそりとあの世へ発(タ)たれたので、自分なりに改めてここで冥福を祈りたいと思う、
b.まずはサンダー平山さんから、ウェブで見ると、写真家でなく写真機家って言われ方もされてるけど、
a.若い女性のポートレートが専門だったけど、同時にカメラやレンズについても教養が深くて、「中古カメラ実用機買い方ガイド 実用一眼レフ133機種の買い方」って本をすみからすみまで読みまくったことがある、
b.キヤノンの高級一眼レフのファインダーに欠陥があることを指摘して、雑誌に記事を書くことが出来なくなり、業界から干されてしまったといううわさがウェブ上を飛び交っています、最期は消え入るように静かに亡くなられて、数年後に訃報を知った方も少なくないようですね、
a.55歳の若すぎる死、
b.サンダー平山さんの言葉で今も心に残ってる言葉があれば、
a.写真機家らしくカメラ機材を保管する部屋があって、そこにカメラバッグが3〜4個、それぞれ自分のお気に入りのカメラと機材でまとめられてて、いつでも持ち出せるようにしてあるとか、フィルムカメラ最後の時代だったけど、ニコンやキヤノンよりもペンタックスのZー1っていう一眼レフを高く評価したりとか、カメラを愛するストレートな気持ちが伝わってきて、中古の相場価格も分かって、カメラ貯金しながら「どれ買おうかなあ・・・」と、物欲がらみで何度読んでも飽きなかった・・・で、知らず知らずカメラについて詳しくなっていったような、
b.次に大滝詠一さんについて、
a.1981年の春、彼の代表作「A LONG VACATION」がリリースされ、じわじわと人気が出始めた翌82年の春、親元を離れて大学生活が始まったから、完全に青春の歌化してる、
b.でも、大滝さん以外にもあれこれ聞いてたんじゃ、
a.学生アパートの中では、これがいちばん流行ってて、「みんなの歌」になってた、そのせいでより印象が強い、
b.1980年代前半といえば、彼と親交のあったミュージシャンだけでも、山下達郎、YMOの細野晴臣(ハルオミ)、佐野元春と、そうそうたる顔ぶれ、
a.こんなぜいたくな音楽環境の中で青春をすごせたことをホンマ幸せに思う、
b.大滝さんのどれか一曲、スライドショー仕立てでYouTubeにアップロードしませんか、
a.どの曲がええかなあ、オリジナルもいいけど、ベストアルバムで各ナンバーの前にストリングス(=弦楽合奏)を仕込んでるのが新鮮で良いなあ、
b.じゃあ、ベストアルバム「ビーチ・タイム・ロング」から、「カナリア諸島にて」、