a.一覧を書き出してみよう、いくつか楽器持ち替えで重複してるけど、それにしてもすごい人数やな、
ボーカル 5名
ピアノ&シンセサイザー 1名
シンセサイザー・プログラミング 1名
キーボード 3名
ハーモニカ 1名
ギター 4名
ベース 1名
コンガ 1名
カリンバ 1名
パーカション 3名
ドラムス 2名
ティンパニ 1名
フレンチ・ホルン 4名
サキソフォン(テナー) 1名
サキソフォン(アルト、テナー、バリトン) 1名
サキソフォン 3名
トロンボーン 6名
トランペット 7名
ハープ 1名
(ロスアンジェルス交響楽団)正しくはロサンジェルス・フィルハーモニック(=フィルハーモニー管弦楽団)
バイオリン 23名
チェロ 8名
ビオラ 6名
b.前作・前々作と大ヒットを飛ばしてもうけたかせぎを、惜しげもなく次回作へつぎ込んでるような、
a.ロサンジェルス・フィルハーモニック(=フィルハーモニー管弦楽団))の弦楽パートから37名も参加してるのもすごい、人件費考えると気が遠くなりそうや、
b.しかもアルバムの中では隠し味のような目立たない役回りですよ、
a.アルバム「I AM(黙示録)」へかけるモーリス・ホワイトの情熱が伝わって来るなあ、
b.ところで、ロサンジェルス・フィルハーモニックといえば、アメリカ西海岸を代表する名門オーケストラ、常任指揮者もメータ、ジュリーニ、プレヴィンとすごい顔ぶれです、
a.ドイツで活躍してたクレンペラーがナチスに追われてアメリカへ亡命したとき、最初の職場がまさにこのオーケストラ・・・1933年から6年間、常任指揮者を務めてる、それから、1960年前後にブルーノ・ワルターが後世に残るステレオ録音をおこなったコロンビア交響楽団っていうスタジオ・オーケストラも、メンバーの多くはこの楽団から来てるそうや、
b.ハリウッドの映画産業がらみで、むかしから優秀なミュージシャンがたくさん集まってたようですね、
a.せっかくやし、「クレンペラーとの対話」(白水社)から、そのへんの話しを引用してみよう、
・・・ロサンジェルス・フィルハーモニックの印象について聞かれて、
「非常に優秀でした。(東海岸の名門オーケストラである)ボストン(交響楽団)やフィラデルフィア(管弦楽団)ほどではないが、非常に優秀でした。ルーティンの仕事がたくさんあり、初見による演奏もちっとも困難ではなかった。私は2週間ごとに指揮し、コンサートの入りはみんな非常に良かった。」(160ページ)
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b.EW&Fから話しがさらにそれてしまうけど、同じくアメリカで亡命生活を送っていた現代音楽の祖、シェーンベルクもクレンペラーと接点があって、このロサンジェルス・フィルに曲を書いてるんすね、
a.シェーンベルクは自身の無調性理論による作品を演奏会にかけて欲しかったけれど、クレンペラーは聴衆の理解力を越えていると判断して、ブラームスの室内楽をオーケストラ用に編曲して欲しいと頼んだそうや、それが、原曲を越える素晴らしさで、そのことについて熱く語ってる部分があるので、その部分もぜひ紹介しておこう、
「・・・わたしはなにか編曲のようなものを書くように勧め、彼はブラームスのト短調のピアノ四重奏曲をフル・オーケストラ用に編曲しました。すばらしい作品です。ヨーロッパではめったに演奏されません、いやまったく演奏されないといってもよいくらいですが、私はこの曲をもういちど演奏したいと思っています。まったく信じられないほどすばらしい響きです。もとの四重奏曲は聴きたくない。それほど編曲の方が美しい。」(161ページ)
b.編曲版がYouTubeにありますよ、ウィキペディアによる曲解説も・・・
a.おお、なんという便利な世の中や・・・じゃあ、EW&F(アース・ウインド・アンド・ファイア)がらみということで、いちばんダンサブルな(=踊りたくなるような)ジプシー風の終楽章を、
ベートーヴェン(マーラー編):弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」; ブラームス(シェーンベルク編):ピアノ四重奏曲第1番 新品価格 |
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