「木々しげる 三徳園を くるむ丘」
a.ここからのながめは、また格別でごわすな、
b.三徳園をU字型にかこむ丘の上から東の見晴らし、ところで、「三徳園」って「小鳥の森」とも言われてるけど、同じ意味なんすか、
a.実際はちょっと違ってて、昭和43年に三徳園が開園したときに小鳥の森も同時に出来てる、三徳園を取り囲む山すそにそってU字型に歩道が設けられて、巣箱や小鳥の集まる木々が整備されて、これが小鳥の森、三徳園は庭園風で、小鳥の森は山の中を歩く感じ、
b.しかし、あらためて岡山県南部を見晴らすと、山がちというか、
a.県南部っていうと広々した平野のイメージだけど、実際はこんなに山や丘が点在する、こんな環境で育ったから、四方に山がないとなんか落ち着かない、
b.ところで、山と丘ってどうちがうんですか、
a.すそ野をすぐ一周できるほどの低い山を丘って呼ぶんやろ、
b.前回ながめた三徳園のユリノキはどこすか、
a.ここからは右手に隠れて見えないけど、上道公園のヒマラヤスギやったらゴルフ場の青いネットの手前に見えてる、
b.ああ、運動場のへりに見えますね、鋭角三角形の大きな木が、
a.季節は前回よりすこし前の4月15日やから、新緑も少し控えめ、
b.右正面はかつて山城があった新庄山(シンジョウヤマ)、
a.ゴルフ場の右端から新庄山に登って尾根伝いに三徳園の奥へ降りていくハイキングコースがあるけど、これに加えてボランティアの方が整備したルートが尾根伝いに延長されて、結果U字型のハイキングコースになってる、道しるべも充実してるし見晴らしも良いし、ボランティアのみなさん、ホントにありがとう、
b.すぐ登れてこの見晴らしはお得感ありますねえ、
a.しかもこの時期は満開の山ツツジが出迎えてくれて二度楽しい、
b.だれが見るともなく咲き誇ってますね、山に歓迎されてるような気分、
a.これは北東方向の見晴らし、平野にうっすら山陽新幹線の直線が引かれてる、その先の山並みから中国山地が始まるともなく始まる、
b.ここらは、けっこうヒト住んでますね、
a.左中央のデカい箱、あれはパナソニックの工場、
b.このへんは田舎と言ってもまだまだ都会やなあ、
a.こちらは南の見晴らし、奈良時代に建てられた明王寺という寺院が山中にひっそりたたずんでる、延長ルートは三徳園から明王寺へ向かう途中に北尾根へ登っていく、
b.周囲の新緑も素晴らしい、
a.今から紅葉が待ち遠しい
b.じゃあひとしきり見晴らしたんで、三徳園へもどりましょうか、
a.椿(ツバキ)もとうとう見納め、
b.さっきまで、あの丘の上に居たんか、
a.ふと見上げると、インスピレーションをかき立てられる枝ぶりが、三徳園に来ると必ず何かもらえるなあ、
ボランティアの方々が作られた延長ハイキングルート