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2015年05月04日

岡大裏の極細道(2)「細い道にもほどがある」

DSC01574.JPG

b.しかし、細い道にもほどがある、

a.ヒトがすれ違うのもやっと、

b.おまけに傾斜地を縫(ヌ)ってるから踏み外すと大ケガや、

a.夜とか酔っぱらって歩いてたら、家と道のすき間へフラフラ落っこちそうや、

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b.しかし、地図には一筋のルートが描かれてるだけですけど、これだけ路地が多いと他にもルートがあるんじゃ、

a.ないかと思うんやけど、実際はじつに選択肢が少なくてこの一本道しかないんや、

b.昔からあるんすか、この細道、

a.自分らが子供の時分にはもうあったし、弥生時代にはすでにあったはず、

b.なんという論理の飛躍、

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(「八幡宮」これ以外は内容と無関係な写真です。)

a.八幡宮が見えてきた、

b.裏手はもう山ですね完璧に、

a.岡大が所有する山林なんでマウンテンバイクでの入山は御法度や(ゴハット=禁止)、絶対入ったらアカンで、走りやすい土の道がアップダウンして頂上付近からは素晴らしい見晴らしや、せやけど絶対入ったらアカンで、入んなよ、

b.つまり、入れってことすか!?

a.それはともかく、地図を見ても学生用のアパートがやたら多いな、コーポ、メゾン、なんとか荘、

b.そんな中、北斗住座(ホクトジュウザ)ってカッコいいすね、

a.市内にいくつかある市営住宅のひとつやけど、コトバの響きがじつに良いなあ、星座を住座に置き換えたように聞こえるし、じっさい「しし座」「おおぐま座」とか建物ごとに呼び名も付いてるし、

b.市の南部にサクラ住座ってあるけど、やはり北斗住座のほうが断然カッコいい、でも「さそり座」は、住んでるとサソリが出そうで怖いなあ、

a.そういえば、ムカデがやたらたくさん出るから住人達はいつしか「ムカデ荘」って呼んでたなあ、子供のころ住んでたアパート、今はないけどこのすぐ近くやった、

「ムカデ荘 第一住人 ムカデさん」、

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b.しかし、北斗住座を過ぎると早くも終着地点はすぐそこ、チャリンコだからなおさらあっけない、

a.京都の立命館大学も山を背にした傾斜地にキャンパスがあるんで、坂道にギッシリと学生街と歴史的家並みが混在して、ちょっとここと雰囲気が似てたなあ、

b.どの辺すか、

a.竜安寺から南東方向にかけて、やはりこんな細道が続いて、でも、これほどの細いのは無かったなあ、

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b.路面電車が走ってますね、立命の少し南を、

a.あれがまた雰囲気あったなあ、春はサクラのトンネルをくぐるし、ビックリするほどのんびり走るんやけど、そこがまた魅力というか味わいというか、ああ、京都行きたいなあ、ただあてもなくぶらぶら路地裏を散策するだけで幸せになれる町、

b.そういえば30年も暮らしたのに、観光地はほとんど行くことすらなく、自転車で走るのはクルマの来ない細道ばかり、

a.清水寺も金閣寺も行かずじまいやったなあ、やっぱりメジャーどこはテレビ鑑賞にかぎる、

b.やはり路地裏ですか京都中心部は、

a.一筋入るだけで町の喧噪がウソのように静まるしな、家のすぐ軒先を通るから、換気扇ごしに今晩のおかずまで分かるし、色んな人が住んでておもろいなあ、京都といえば路地裏やなあ、

b.それに住宅密集地はミドリが少ないせいか、みんな玄関先に見事な花を咲かせてますね、

a.それを見るのも楽しいなあ、力作ぞろいで・・・それにそんな風に家の玄関先を流してもまったく無警戒やし、かといってフレンドリーでもなく、無関心なんやけど冷たいわけでもない、これが京都の路地裏特有の空気感、すごく自由でのびのびできるんや、

b.で、そんな路地のここかしこに歴史ある社寺仏閣がさりげなく点在すると、

a.最初は取っつき悪いけど、じわじわ魅力が染み込んで来る親友みたいな町やったなあ、路地の選択肢も限りなく多いし、ほとんどの路地はクルマが嫌がって入って来れないし、とにかく静かな印象やったなあ、あれだけ人やクルマであふれてるのに、

「京の町 静かな路地裏 のびのびと」、

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