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b.しかし、野洲川左岸はのどかですねえ、対岸に国道1号線が走ってるなんて信じられないほど、
a.電線とっぱらったら、江戸時代そのまんまやなあ、鈴鹿の山並みも見晴らせて、ほっとすんなあ、
b.ところで、このまままっすぐ行ったら三重県に入っちまいますけど、それでいいんすか、
a.いや、このへんで針路(シンロ)を北に取ろう、今日中に京都へ帰らんと、
b.じゃあ正面にうっすら見えてるあの橋を渡れば良いんすか、
a.うむ、
b.のどかな集落の中に茶畑が広がってます、
a.土山茶の名産地やさけえのう、このあたり、
b.今から650年ほど前、南北朝時代に京都の大徳寺から伝わって作り始めたのか、
a.加えて東海道の街道筋にあたるから需要もあったんやろなあ、物流に乗りやすいし、お茶の評判も伝わりやすいし、
b.気候風土もお茶の栽培に適してるそうです、
a.ウィキペディアにもあったぞ、滋賀県最大の産地で国内5位の生産量や、なかなかのもんやなあ、
「街道の旅でいっぷく土山茶」、
近江・土山茶 煎茶 100g香りとこくの土山のお茶!メール便160円発送可【RCP】 価格:840円 |
b.で、われわれは街道筋と別れて北へ向かう山路へ入ってくんすね、
a.そう県道41号線、峠の手前に頓宮(トングウ)池が広がるひっそりしたエエ道や、坂はちょっときついけど、
b.なるほど、ひっそりした明るい池、上りがずっと暗い杉林やったし、これは効果的な広さ明るさ、
a.さらに峠を越えた先は見事な紅葉やで、
b.黄色ばかりの紅葉も悪くないっすね、まとまりあって、
a.谷間で風が吹き込まないせいやろか、そろそろ12月やけど、葉が枝に残っていて良かった、
b.ところで、このまま県道41号線をなぞると日野町の中心部ですが、
a.それもええけど、交差する県道182号線でさらに鈴鹿の山あいを進んでモミジ狩りや、
b.さっそくありやしたぜ、親方、真っ赤なモミジが見事です、
a.おお、こりゃいきなりスゲエな、お寺の境内みたいやな、
b.正法寺(ショウホウジ)、ここはもう鈴鹿国定公園なんすね、藤の花で有名な寺やそうです、
a.「秋くればモミジも見ごろ藤の寺」、
b.見にやって来る人もほとんど居ないし、もうかりましたね、親方、
a.「静けさと合わせて愛(メ)でるモミジかな」、ホンマありがたいことや、これで5万ペリカの儲(モウ)けやで、
b.ペリカって、もしかして親方、一日外出券つこうて出て来たんすか帝愛の地下から、50万ペリカもふんぱつして、
a.まあ、そういうことやな、
b.よう貯まりましたね、そんな大金(タイキン)、
a.いろいろあって、班長から大金(タイキン)せしめてなあ、奴がこれ見よがしに食ってたTボーンステーキの骨をけずってサイコロこさえて・・・まあ、そういうわけで貴重な一日や、
b.なるへそ、じゃあ心してモミジの赤を目に焼き付けときましょう、
a.そうやな、45組(ヨンゴウグミ)みんなの分もな、
b.しかし、これほどしっかり赤いモミジも初めてじゃないすか、
a.ほんまやなあ、もう少し色むらがあって普通なのに、これはとことん赤いなあ、
「山寺のとことん赤いモミジかな」、
b.いやあ、こんだけ赤いと、なにやら目からもエネルギーもらったような、
a.またまたエエモン見せてもうたなあ、